<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
日本のドラマや映画はあまり観ないけど、サスペンス系はけっこう好き。
金田一少年の事件簿とか、昔はけっこうハマってた。
あと、仲間由紀恵さん、阿部寛さん、野際陽子さん、かなり好きなので観てみた!
ギャグサスペンスですね〜。
ただ、これは私の個人的な好みだが、サスペンス好きとはいえ、ギャグ系は苦手で、シリアスでダークな雰囲気、なおかつ、伝承の残る村や館や城など、閉鎖された舞台......が大好物なので...
だから、TRICKに関しては、ドラマはちょっと観たけど、ストーリーによって、合う合わないがある。
だから、厳選してみた。
『トリック新作スペシャル2 (2010)』は、けっこうシリアスだと思う。
まず、舞台が村。
そして、伝承と呪いがテーマ。
最後まで、飽きもなく、ハラハラしながら観たけど。
途中で展開はわかってたけど、これは、とても切ない話だった。
まず、殺された被害者たち、誰一人、悪くはないし、殺される必要もないし、殺す動機も自分勝手すぎる。
真犯人は可哀想だけど、でも、だからって、殺す人が間違っている。
殺すなら、その女の子たちの母親たち(不倫女)を殺せよ。なんで、自分の父親や出生について何も知らない子供達の方を殺すんだ。近親相姦を防ぎたい?そんな事で人殺しするな。そもそも最初と次に死んだ二人の女の子たちは片思いだったし、自分の父親も知らないまま、挙句の果てに片思いの末に、好きになった相手の実の母親から殺されるとか、あまりにも無念としか言いようがない。
それにしても、死んでるけど、犯人の夫、とんでもない奴だな笑。
そして、一番の元凶であった犯人一家を滅ぼした女、そいつは死んでないという皮肉。
このあまりにも、ちぐはぐな、罪のない人達が死んでいき、犯人自身も救われない結末。
嫌いじゃないです!!!!!そして子守唄の意味...
ダークです。こういう理不尽でダークな、シェイクスピアの悲劇的な、そんな感じが、私の好み。
最後、犯人が、自分の息子の手によって殺され、でも息子を庇い、自殺したように見せかけて息絶えたのが、なんとも。。。芸術的。この終わり方で完成。こういうストーリーはこういう終わり方がしっくりくる。