『The Greatest Showman (2017)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。
友達に勧められたのでみました。
でも、やっぱりミュージカル映画は個人的に苦手。
主演のHugh Jackmanがカッコいいから観たけど、ストーリーは個人的に普通でした。
都合が良い展開。P・T・バーナムという実在するアメリカの興行師の物語だから、ある程度は事実なんだろうけど。大きいリスクをおかしてまで夢を追い求める系の人は、保守系の私からみれば、理解はできても、共感は一切できないので、主人公のバーナムにも、パートナーのフィリップにも感情移入は一切できなかったですね。献身的で素敵な奥さんチャリティと、とっても可愛い良い子な娘たちが、いなかったら、この映画の個人的な評価は、5かそれ以下です。
フィリップとアンの身分違いの愛とか一切興味ないし、しかも始まりが一目ぼれとか笑。
私が嫌いなタイプの恋愛ものだ。
ただ、フィリップとバーナムの友情と、サーカス仲間の想いには、ちょっと感動はしました。
一番腹がたつキャラは、オペラ歌手の不倫女。不倫未遂におわったけど、いやがらせが最悪。しかも、奥さんと子供がいるのも知ってるし、紹介しているのに、最低だな。
(実在したジェニー・リンドというオペラ歌手の人間性は知りません。慈善事業をしてたようだけど)
どんなに歌唱力がよくても、どんなにお姫様のように美人でも、表向き、どんなに多額の寄付をしても、人を傷つける女の歌なんか、悪魔の遠吠えにしか聞こえないし、多額の寄付も偽善者にしかみえない。個人的に、他の映画とかでは、悪女はまあ好きだけど、一部例外はあれど、既婚者を誘惑する女は、生理的に無理。
人としては最悪でも、能力がある人はいるだろう。けど芸術の分野においては、その本性ってのが、芸術に現れると思う。バーナムが言ったように、人を幸せにするのが最高の芸術というのなら、人の家庭を壊そうとする不幸にする女は、芸術家でもなんでもない、それこそただのペテン師ではないか笑。
まあ、私が思うには、人を幸せにするだけが芸術ではないと思いますけどね。
犯罪者でも殺人者でも芸術家はいるだろうし。決して人を幸せにはしないが、不気味だけど人を惹きつける芸術ってのもあるだろう。
主人公のバーナスは、中盤あたりから、こいつ最低だなと思ったし、オペラ歌手の女がムカつくし、フィリップとアンの身分違いの愛がくどすぎるし、観るのやめようかなと思いました。
でも、バーナムのサーカス仲間たちと、バーナムの妻と娘達が素敵すぎて、予想通りではあるけど、バーナムも改心して、家族と一緒にHAPPY END。
やっぱり家族が一番。そして、サーカス仲間も家族。
小人症の男、大男、髭の濃い女、全身刺青の男、結合双生児の兄弟など、世間から隠れるようにして生きていた様々な人を集めた、フリーク・ショー(見世物小屋)のサーカス。
最初、障害を見世物にするのは、どうなの?と思ったけれど、今の時代はそうだろうけど、考えてみれば、あの時代では、障害者や、障害がなくても普通と見た目がちょっと違っただけで差別され、家族からも疎まれ、隠され、仕事もない。福祉や社会保険なんかない時代だし。
仕事も行き場もない彼らに、『家』と『家族』を与えたのはバーナム。
だから、彼らは、バーナムに感謝しているのか。
あと、このドラマを思い出した。
『American Horror Story Season 4 〜 Freak Show(アメリカンホラーストーリー〜怪奇劇場)』
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/1713/0
趣向は違うけど、でも、見世物小屋がメインだし、やっぱり、行き場のない人達にとって、サーカスというのは、家なんだなという意味では、同じです。
最後、バーナムはフィリップにショーマンの座を譲り、妻に寄り添われながら、娘のバレエを鑑賞し、家族との時を慈しむシーンは美しかったです。
やっぱり、奥さんの献身が素敵だし、娘たちが可愛すぎるし、彼女たちの存在は大きいと思う。
個人的にストーリーで、感動したのは
●バーナムの妻と娘の献身
●バーナムとフィリップの友情
●バーナムが作り上げたサーカスの仲間達
でも、彼のビジネスセンスにはついていけないな笑。
実在した人物だから、すごいなとは思うけど。
大きいリスクをおかさないと大きい成功もつかめないっていうメッセージはあっても、
私は、大きい成功なんかいらないから、リスクなく平穏に暮らしたい派なので笑。
奥さんはとっても素敵な人だと思うけど、そもそも私はこんな夢見るリスクおかしまくりの男には魅力を感じた事ないから、共感はしづらい。
自分と価値観が大きく異なるキャラが多い映画でした。
まあ、あくまでも個人的な、私自身の価値観に基づいた感想です。