『The Grand Budapest Hotel
(グランド・ブダペスト・ホテル)(2014)』
(グランド・ブダペスト・ホテル)(2014)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
不思議な作品でした。
サスペンス+コメディーでしょうか。意外と面白かったです。
ホテル内でおきる殺人事件の解明かと思ったら、全然違ったけど笑。
個人的に、この映画で一番の見どころは、ホテルと、マダムの邸宅ルッツ城ですね。
特にルッツ城の内装はすごい。
The Grand Budapest Hotel は、内装や外観はもちろん、それより立地がすごい。
このホテル、実在するかどうかは、どうぞご自分の目で確かめてください。
いや、すごい。予約はこちらからどうぞ笑。
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g6840479-d6776131-Reviews-or5-The_Grand_Budapest_Hotel-The_Republic_of_Zubrowka.html#REVIEWS
物語は、1人の女性が、旧ルッツ墓地を訪れ、ズブロフカの偉大な作家の銅像の前で「グランド・ブダペスト・ホテル」を読み始める所から始まります...
時は遡り1985年、書斎で、ある作家は語ります。
「作家とは無から有を生み出すのではなく、作家と知られると自然と物語が集まる」と。
この作家は、1968年、ズブロフカ・アルプス麓の町ネベルスバートにある『グランド・ブダペスト・ホテル』で、とある老紳士と出会い、その老紳士から、興味深い物語を聞いたそうです。
それが、この『The Grand Budapest Hotel (グランド・ブダペスト・ホテル))』にまつわる不思議な物語。
1968年8月、作家熱を患い、静養のため、かつては美しかったのであろうが今は古びてくすんだグランド・ブダペスト・ホテルを訪れた作家。そこで彼はホテルのオーナーで、移民からこの国一番の富豪になったゼロ・ムスタファと知り合った。
不思議な事に、ムスタファ氏はオーナーであるにもかかわらず、毎回、くるたびに、ホテル最上階の「グスタヴ・スイート」と名づけられた使用人用のシングルに泊まっており、一人客ばかりの滞在客の中で誰よりも深い孤独感を漂わせていた。
お風呂場で偶然、一緒になったことがキッカケで、ムスタファ氏と作家は、その日、一緒にディナーを。
そのディナーの席で、ムスタファ氏は、昔話をするのであった...
ムスタファ氏と、コンシェルジュ:グスタヴ・Hの絆の物語かな。
1932年のグランド・ブダペスト・ホテル。このホテルは所有者が謎とされていたが、名高いコンシェルジュ:グスタヴ・Hのもとに富裕層が多く集まる、誰もが憧れる華やかなホテルとして営業していた。
ゼロ・ムスタファは、戦乱で故国を追われ、このホテルのベルボーイになり、グスタヴから薫陶を受けていた。
グスタヴは、行き届いたサービスに加え「裕福だが年老いており、不安げで虚栄心が強く軽薄で(性的に)飢えている金髪の」女性客を満足させることで、顧客から熱烈に支持されていた笑。
物語は、なんだか不思議で、なんだか悲愁が漂う感じなんだけど、それでもコミカルに、面白おかしく、なんだか色々と笑わせてくれましたね。
ある日、そのマダムDが死んだ事から歯車が狂い始めた。
マダムDの死と、グズダブと、名画「少年と林檎」。
この物語の見どころはもちろん、美しいホテルや城や自然だけど、ゼロとグスタヴ・Hの友好も見どころです。あと作中で一番不気味なのは、あの殺し屋だな。
なんか色々と不思議な話だけど、最後は、なんだか切ない感じに終わったけど、個人的に、たまにはこういう映画もいいかな、という感じですかね。