U-NEXTで鑑賞
DISNEYのプリンセス系のストーリーはあまり興味なかったから上映してた頃は観なかったけど、マレフィセントは、DISNEYの眠りの森の美女とはストーリーが違うし、私が嫌いな安っぽい子供向けの恋愛ものではなく、凄く良い映画と母がいってたので、ようやく観ました。母は私の好き嫌い知ってる。
まあ、暇だから観たってのもある。
100点満点ではないけれど、とてもいい物語でした。もう、かなり前に上映されてたから観る前から内容は若干わかってたけど。
真実の愛は、やっぱり母親の愛だなと。そこに血の繋がりは関係ない。
一目ぼれ展開は元々キライだし、1回出会っただけで、そんなのが真実の愛とか笑。
申し訳ないがフィクションでも私は納得しないよ笑。私が4、5歳の頃から、出会ったばかりなのにキスで目覚めるとか凄く変!って思ってたから。そのころから、私は脳内お花畑とは正反対の妙に冷静な幼児だったらしい。そんなキスから目がさめたら安っぽい映画だなと思ってたけど、やっぱり、そういう展開じゃなかったのが良い。この展開も観る前からわかってたけど。
Maleficentの過去と失恋が可哀想。
全ての元凶はオーロラ姫の父親ステファン王だった...
でも、きれいごとのストーリーじゃなくって、ステファン王が野心家になったのもしょうがないと思う。
人間は複雑。特に貧しい孤児が、王族に憧れるのは、ある意味、自然なのではないか?
平凡な女が、王子様と結婚して城に暮らしたいと思うように、男の子だって、王女様と結婚して、今までの生活より良い生活をしたいと思うだろう。しかも孤児ならなおさら。ステファンは親の愛をあまり知らなかったのではないか。だからステファンは、平民の孤児の時代から、城で暮らすことを夢見ていたし、成長して、兵士になり、当時の王様であったヘンリー王が後継者選びの条件として出した「魔女(マレフィセント)を退治すること」に、彼の中の野心が掻き立てられたんだね。でも、それでも、やっぱり、マレフィセントの命を奪うことまでは出来きなかった。
そこに、ステファン王の人間らしさが出ていると思った。
でも、かれはやはり残酷な事をした。マレフィセントの大きな翼を奪った。
その翼を「魔女を殺した証拠」として見せたことにより、ヘンリー王から評価され王女と結婚、王位を継いだ。彼の野望は、叶ったのだ。でも内心、穏やかではなかっただろう。
別に彼が王女に惚れてた描写はないし、彼が夢中だったのは王座だろう。
むしろ、そんなんで結婚させられた王女(オーロラ姫の生みの母)が可哀想だなと思った。
愛する人に裏切られたマレフィセントは復讐をした。オーロラ姫への呪い。
彼は、マレフィセントを恨み始めて、恨みがどんどん増していって狂っていったんだな。
マレフィセントへの憎しみを徐々に募らせていき、自分の妻が死んだ時もスルーしたり、鍛冶屋達を徹夜させたり、部下をほとんど休ませずに働かせたり、16歳の誕生日の前日に城に戻ったオーロラを部屋に閉じ込めたり、とにかく憎しみにかられて狂っていった。
オーロラ姫の実の母親の存在が薄いのが残念。この母親も可哀想だなと思った。
マレフィセントがメインだからしょうがないけど。でも産みの母親も辛いだろうに。少しはスポット当ててあげてもよかったと思う。
ステファン王が、もし少しでも良心があったのなら、マレフィセントを憎む暇があるなら、国の事を考え、和平を考え、オーロラ姫や自分の妻を慈しみ愛することができれば、父→娘への愛も真実の愛となると思うけど、このステファン王じゃ無理だな。憎しみが愛を勝ったのだから。
でもマレフィセントの場合は、愛が憎しみを勝った。
オーロラ姫を憎むことはできんかったし、むしろ成長を見守ってきた。
マレフィセントは、最終的に、ステファン王にもトドメはささなかったし、それでも彼は最終的に死んだけど、(自爆したようなもの)、野心と憎しみにかられた哀れな男の末路だった。
マレフィセントと幼少オーロラ姫のやりとりがかわいかった。
本当は優しいマレフィセント。自然と母性が出て、姫を放っておけなくなってしまったマレフィセント。純粋なオーロラ姫。
Angelina Jolie は本当にはまり役。
オーロラ姫の幼女時代は、Angelina Jolieの実の娘。すっごく可愛い。
オーロラ姫、赤ちゃんの時も、幼女時代も、少女時代もすべてが美しい。
DISNEYの場合は、私は、アニメのプリンセスより、実写版のプリンセスを好きになる事が多い。
ストーリーも大体、改変されてるからだけど。すべて観たわけじゃないけど、DISNEYに関しては、実写版のストーリーの方が面白いことが多いし。
それにしても、フィリップ王子に関しては笑。ただ王子を出したかったけだろう。別にいなくても問題なかった。一国の王子なのに従者も連れずに一人でウロウロしてるのも笑。まあ、どうでもいいけど。
フィリップ王子には興味ないけど、出会ったばかりで真実の愛とか安っぽすぎるから、これからオーロラ姫と絆を育み、結婚して、愛を育てていけばいいよ。二人の未来は、これから。あんまり興味ないけどね。
Maleficent 2もあるみたいで、今度は、王子の母親が悪者らしいけど、まあ暇だったら観るかもしれないけど今はいいかな。
この映画で一番好きなキャラは、やはり、Maleficent。
あと、ディアヴァル!!彼も好き。
オーロラ姫は、ただただ純粋で愛らしい。でも、欲を言えば、もっと活躍してほしかった。
そして、また言うけど、オーロラ姫の生みの母が可哀想。存在薄すぎ。
マレフィセントが主人公の映画だから、彼女のキャラクター自体は魅力的に作り上げてあったと思う。
それ以外の設定がご都合主義なのは否めない。だから、良い映画だけど、10点中8点で、9点もあげれない。
どこの馬の骨かわからない野心家の男と結婚させられて、せっかく生まれた娘を育てる事もできずに、死に際も夫に看取られる事なく死亡。オーロラ姫は可愛いけど、でも自分を生んでくれた実の母親がどうなったのか気にかけもしないのが残念。
だからオーロラ姫の生みの母が可哀想だなと思った。
まあ、突っ込みどころはある映画でしたが、やはりマレフィセントがメインなので。
それにドラマと違って、映画で時間が限られるので、どうしても他のキャラが薄っぺらくなってしまうのはしょうがないかもしれない。
ひと昔前の子供向けの映画は(特にDISNEY)、正義と悪とか明確に分かれていて、だからかそういうのを安っぽいと感じる私は、あまり好きにはなれないものが多かった。
でも、近年、DISNEYもそうだけど、色んなジャンルで、Villainにスポットをあてるものが多く、そういう中で、Villainにも人間らしさや純粋さや愛が感じられることがけっこうある。
これからも、ただの正義と悪の映画じゃなく、もっと複雑な、人と人の映画が観たい。
そういう意味でも、私は、Game of Thronesが一番好き。
正義と見える人だって、悪に変わることがあるし、愛が深すぎるゆえに、憎しみに変わることがあるし、一部のサイコパス(サイコパスになってしまってもしょうがないような血筋や環境もあるけど)や純粋な子供キャラ(人生経験少なすぎて純粋すぎる)を除いて、明確な善人と悪人ってのが、あまり存在しないし、誰もが闇に染まる可能性を秘めてた。正義とか誇りとかそういうのを建前に人殺しをしているのも、それって別に正義じゃないしって思う。そういうキャラの方が偽善者だなと。そのキャラの立場からみたら、その行動は正義だろうけど、視点をかえてみて、別の立場の人からみたら、その行動は、どうなのなの?と思う事もたくさんあった。そもそも一族と一族の戦いの物語だし。どっちもどっちなんだよな。そういう意味でも、私は、Game of Thronesが一番好きですね。物語も深いし、キャラもそれぞれ深いから。
Maleficent、面白かったです。
お勧めてくれた母に感謝。やはり母の愛は偉大。
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