『The Dreamers (ドリーマーズ)(2013)』
<個人的な評価:10点中6点>
下記、個人的な感想です。
ネタバレありです。
ネタバレありです。
Introduction:
Paris, 1968: As students battle police in the streets, a twin brother and sister invite a young American man to stay at their apartment - where they indulge their love of movies, philosophy, and sexual experimentation.
あらすじ
1968年、5月革命前夜のパリ。アメリカ人留学生Matthewは、映画フリークのデモで出会った双子の姉弟Isabelle&Theoと親密になって行く。
アメリカ人留学生が、パリで魅惑的で美しい不思議な双子の姉弟に出会い惹かれ一緒に過ごす映画。
ラブロマンスは基本観ないけど、双子の題材にした話は好きだし、この映画、好きな女優の一人、Eva Green が出ているので、前から気になってました。
まあ、でもラブロマンスがメインではないと思いますけどね。
あと一応、18禁だとは思いますが、そういうのは見慣れてるので、個人的に特に過激なエロはなかったですね。
まず、エロ映画ではないことだけは言いたい。5月革命という、史実の事件が取り扱われています。
ただ凡人の私には、よくわからない話でしたので、特に面白いと感じませんでした。
放任主義なのか親に甘やかされてるのか知らんけど、親から金をもらって、好き放題自由に生きている双子。近親相姦があるけど、なんだろう、男女の双子だからかナチュラルに感じますね。特に違和感なし。双子ならではの、二人で一つなのは、よくわかるし。普通の兄妹とは違う何かが双子にはあると思いますね。女同士だけど高校時代凄く仲が良かった友達も双子で、不思議な絆があるのは知ってます。まあすべての双子が愛し合っているとは限らないけど、でも、そんな唯一無二の存在があるのって羨ましいなとさえ感じます。
ただ、この作品の場合、双子の性関係より、二人の生活や衛生面がどうしても気になった。まあ、留学生のMatthew含めた3人の生活と衛生面について。
良い家に住んでいるのに汚い。掃除ぐらいしろ。それだけは言いたい笑。
日本だけじゃなく、私はアメリカに住んでた時も、他では珍しいけど、家ではちゃんと靴脱いでたよ。
まあ、靴はいて家にあがるぐらいなら、よくリアルでも見かけるし映画でも見かけるし、大して気にしないんですが、やっぱり、靴でベッドってのは、どーーーーーーしても気になるんです。
同じベッドで、美しい裸体のとなりに、靴を履いたまま寝ているとか、うん、ありえない。
近親相姦や3Pより、私には、それがありえない。
キッチンの床で、セックスするのもありえない。
せめて、テーブルでやろう。
ほんと、どうでもいいけど、どうしても気になってしまうんです。
下手したら中世の映画より、なんか衛生面で汚いと感じます。個人的にストレートなまじめな感想です。でも、この美しさの中にある汚さも、わざとでしょう。ヒッピー的につながる何かがある。
さて、衛生面はおいといて。
プロットは魅惑的でロマンがあるなと思いました。
異国の地で出会った不思議な男女の双子。彼らとの恋や生活。そして、美しい異国の地でおきたデモ。
主人公のMattewが、暴力反対!!って最後まで通してたのは、なんか印象深い。
双子の方は、自殺行為にもほどがあるが、自殺願望でもあるんじゃないかと思ってしまう。
愛し合っているのはわかるし、唯一無二の存在だけど、同時に、自殺願望もあるんだろうな。特に姉の方は。
何か信念があってデモをしているようには感じないし、最後のは、ただ暴れたいだけに見えた。
デモといえば、最近では香港のデモだけど、あの中にも真剣にデモをしている人もいるが、中には、暴れたいだけの何も考えてな人も混じっているんだろうなと思う。一種の集団ヒステリー。
でも、それで歴史が変わるから、集団ってのは恐ろしい。
この映画に出てきたデモも、実在したデモ。
五月危機、又は五月革命をご存じだろうか。
私もこの作品を鑑賞するにあたって調べたばかりで、聞いたことはあっても詳しくは知りませんでした。
フランスの五月危機は、1968年5月におきた、フランスのパリでおこわれたゼネスト(ゼネラル・ストライキ)を主体とした学生の主導する労働者、大衆の一斉蜂起と、それにともなう政府の政策転換の事。
この革命は、セックス革命、文化革命、社会革命でもあったようです。
運動の影響で政権は弱体化し、翌年にはドゴール大統領は辞任。
五月革命では、キューバ革命のチェ・ゲバラと文化大革命の毛沢東が運動のイコンとしてかかげられてました。この映画の中にも、毛沢東のポスターが部屋にはってあったりしてた。
なぜ、フランスなのに、毛沢東なの?と謎に想い調べましたが、なるほど、革命の象徴だったのですね。
実はこの時代は、フランスだけではなく、欧米、日本を中心とした世界の若者は、学生運動によってお互いの理念、思想、哲学を共有し、激しい政治運動をおこなうことができた時代です。これによって国の枠組みにおさまらない対抗文化(counter culture)や反体制文化(ヒッピー文化)を構成するユートピアスティックな「世界的な同世代」という世代的な視座が加速度を増していったようです。(WIKIPEDIAから)
そして、自由に世界とコミュニケーションできるようになった学生は発言権を強めるようになり、フランスの現代化を推進させたともいえるでしょう。
現在の、ロックや映画、ファッション、アニメ、アートなどに影響を与えましたね。
私は個人的に過激なことは嫌いなんです。
自由すぎるのもどうかと思うんです。ある程度のルールや秩序は必要かなと。
どちらかというと今の時代と環境では私は保守的思考。
ただ、もし、あの時代に生きてたら、もっと自由がほしい!と思ったかもしれない。
あとヒッピーは基本的に私は嫌いです。ヒッピーといえば、去年観た、Quentin Tarantino の『Once Upon a Time in Hollywood』を思い出しました。
日本は面白い事に、秩序がある国で、過激なデモもみかけないけど、漫画やアニメは本当に様々なジャンルがあって、すぐに差別だ!とか言い出すアメリカと違って、日本は表現がもっと自由だと感じてます。
私は、それは日本の魅力だと思いますね!フィクションはフィクションとして割り切っているという感覚が日本にはあると感じました。フィクションに対して、すぐに差別だのなんだのとリアルと結びつける連中は心底軽蔑するし頭おかしいと思いますよ。映画や漫画の前に精神科いけって心底思う。だってフィクションなのに何言ってるのって感じ。読む自由も読まない自由もあるのに。最近も日本もある漫画で、中国人韓国人に騒がれてるけどさ、バカバカしい。
せっかく、こんなにジャンルがあるんだから、私達読者(視聴者)は自由に選ぶ権利があるんですよ。
気に入らなければ観なければいい。それだけの事ですよね。
もちろん、観てつまらなかったら、こうやってブログやツイッターで、自分はつまらないと感じた!って文句うのも全然あり。批判は良いと思いますよ。批判するなとは言わない。たださすがに作者に謝罪しろ!とか、戦争被害にあった人をバカにしてる許せん謝罪しろ慰謝料よこせ!は、ありえないね。
いや、読まなければいいでしょう。私も前に、ずっと読んでた漫画、作者の価値観に賛同できず、バッサリ切ったのがあるよ!あと、私もラブストーリーメインの少女漫画とか基本読まないし、ラノベ系も読まないし興味もない。
好きなものだけを、選んで、楽しんでいる。なぜなら、全部、ENTERTAINMENTだから。娯楽なんですよ。
それがわからない人がいて困る。
話がそれましたが、ようは自由なんですよ。だから、作者も何を書こうが自由。
こんな自由な世界になったのも、やはり過去の革命のおかげなのかな〜
私自身は、5月革命の様子をこの映画でみて、気持ちがいいものには思えないし、でも、そういう革命のおかげで、世界が自由になって、今、自由に映画を観れるこの生活があるから、複雑な気分ですね。
とても良い事をいっていますね。日本人としてうれしいです。
ただ、その日本の良さである表現の自由が外国人の手に脅かされてるのは嘆かわしい!中国人と韓国人の被害妄想のキチガイ共がヒロアカの作者を攻撃しているのはご存じですよね。フィクションとリアルの区別がつかない病人が、わが日本の文化を汚そうとしているのは許せませんね。こいつら相手にデモをしたいぐらいですw