京都・2018年日帰り旅行D
★『二条城 〜 大政奉還から150周年』その弐
重要文化財「唐門」&国宝「二の丸御殿」
★『二条城 〜 大政奉還から150周年』その弐
重要文化財「唐門」&国宝「二の丸御殿」
2018年、今年6月に京都に日帰り旅行に行った時の記事や写真を順次アップします。
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/1515/0 の続き・・・
2017年で徳川幕府が終焉を遂げた大政奉還から150周年!!
その舞台となったのは世界遺産二条城!!
早く回るとしたら1時間半ぐらいでも大丈夫ですが、じっくり全部回るとしたら、最低でも2時間はみた方がいいでしょう。余裕をもって3時間がベストかな。私達はあまり時間がなかったため、2時間しかいませんでしたが、かなり見所満載でしたので、いくつかの記事にわけて、撮影した写真などを紹介します。
さて、この二条城は、大政奉還の舞台でもあります。
城について:
その前に、まず日本の城について少し・・・
私、実はヨーロッパの古城や宮殿の方が見た目的に好きで、日本の城については、あまり詳しくないのですが・・・笑。
でも、日本の江戸時代の歴史などは興味あります。
まず、城とは・・・日本の城も、ヨーロッパの古城とその役割は大体同じです。
城とは、敵の攻撃を防ぐために築いた防御施設。
古代の城(き)や柵(き)あるいは都城、中世の領主の居館や山城・砦、さらには環濠で囲まれた寺内町などをはじめ、江戸末期に各地に築かれた砲台まで含む幅広い用語です。
その中で、最も城らしい城とみなされているものの大半は、戦国時代末から安土桃山時代をへて、江戸初期に至る半世紀ほどの間に築かれたものです。
二条城について:
さて、150年前、大政奉還の舞台となった世界遺産二条城ですが、1603年(慶長8年)に徳川家康が上洛した際の宿泊所として築城されました。徳川家康が征夷大将軍に任命された際、重臣や公家衆などを招いて盛大に祝賀の儀を行ったのも二条城でした。つまり江戸時代の終焉だけでなく幕開けの舞台でもありました。
また、三代将軍家光の頃には後水尾天皇が二条城へ行幸。5日間にも渡る壮大な行幸は徳川家の隆盛を天下に知らしめました。このように二条城は江戸時代の幕開け、絶頂期、そして終焉を見届けてきたのです。
現在の二条城の原型が整ったのは、三代将軍家光が後水尾天皇を二条城へ招くために数年がかりで行った大改築によるものです。創建は家康ですが、完成させたのは家光といえるでしょう。
また、国宝・二の丸御殿の正門にあたる唐門は重要文化財です。
こちらも後水尾天皇行幸の際に設置されました。
この記事では、重要文化財である唐門を紹介します。
重要文化財「唐門」:
写真にあるように、唐門は切妻造の四脚門です。堂々たる唐破風や極彩色の彫刻が特徴でもあります。同時代の唐門の中では、なんと国内最大級!
とても豪華です。残っている二条城の中で、この門が一番豪華でしょうね。
実は、この唐門のデザインにはちょっとしたネタがああります。
徳川の城だというのに菊の御紋だらけ!?
徳川幕府といえば、あの有名な葵の御紋ですよね。
あの水戸黄門の格さんと助さんの決め台詞「この紋所が目に入らぬか」でも出ている葵の御紋。
あれが、当時、徳川幕府の非常に権威のある家紋でした。
二条城の現在の正式名称は「元離宮二条城」。
明治維新後は徳川家から皇室所有になり「二条離宮」と名を変えた時代があったのです。
その後旧宮内省から京都市へ下賜されており、現在は京都市の所有となっています。
・・・そして、実はこの唐門の修復の際、菊の御紋をはがしたところ下からは、なんと葵の御紋が出てきたのだとか!!ちょうど葵の御紋を隠す蓋のように菊の御紋が張り付けられていたのです。
さてさて、唐門を、もっと時間かけてゆっくり眺めたかったのですが、あまり時間がなかったので先に進みます。
唐門を抜けると、日本建築史上重要な遺構・国宝「二の丸御殿」がみえてきました!
国宝「二の丸御殿」:
御殿とは、お城の中でいう住まいの部分。
日本で現存するのはたったの4つです。高知城、掛川城、川越城、そして二条城!その中でも唯一御殿として国宝の指定を受けているのが二条城!
江戸時代初期の住宅様式である書院造の代表例として日本の建築史上重要な遺構とされています。中はじっくり時間をかけて回りました。内部は写真はとっておりませんので、外観だけアップします。
豪華に装飾された車寄が目に入りますね。欄間彫刻は表と裏のデザインを変えており、表側には五羽の鸞鳥(らんちょう)・松・牡丹(ぼたん)、上部には雲、下部には笹を見ることができます。屋根は桧皮葺(ひわだぶき)になっており、床は牛車で中に入れるように四半敷になっています。
内部はとても感動的でしたので、二条城にいかれたさいは、じっくり二の丸御殿の内部をゆっくり見学する事を強くおススメします。
二の丸御殿内部は部屋数が33、約800畳という広大な御殿です。
日本絵画史上最大派閥である狩野派による障壁画や、多彩な欄間彫刻や飾金具によって装飾されており、将軍の御殿としてふさわしく豪華絢爛という言葉がにあいます。
そこを歩いていると、まるで本当に昔にタイムスリップしたかのような気分!!
個人的にきにいったのは、来殿者の控室でもある遠侍(とおざむらい)三の間、別名「虎の間」。
来客の控室なのに、虎に睨まれるという圧迫感と威圧感!!
緊張するどころじゃないですね〜!!
また、次の間である式台でも巨大な松の障壁画が徳川家の繁栄を象徴するかのような威圧感を放っています。ぜひ、ゆっくり、じっくり、見学してみてください。
昔の侍はどんな気分だったのか、少しは堪能できるかもしれませんよ!
写真: ブログ管理人撮影(転載禁止)
>>>参照サイト<<<
https://www.travel.co.jp/guide/article/22984/
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/nenpyo/index.html
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