ネットを見ていて、ある記事が目に留まった。
コロナ禍により外出ができないため、
長電話やオンライン飲み会で拘束されることが増えたということ。
家に居るから〜お金もかからないから〜と言う環境ではあるけど、
何時間も無意味な長電話や朝までのオンライン飲み会は、しんどい。
断れないとそれに付き合わされる人は気の毒ではあるものの、
なぜきっぱり断らないのかな……と思ってしまう。
相手の都合も考えない人なんかに、気を遣って仲良く居続ける必要なんてない。
あたしの移住先では、これによく似た行動をよく目にする。
いつでもどこでも、とにかく朝から晩まで誰かとLINEで連絡を取り続ける。
自分が時間があれば、何時間でも電話で話しまくる。
老若男女問わず、この行動を取る傾向にある国民性らしく、
あたしが普段は誰にも連絡しないことを知ると、驚かれてしまった。
お前には連絡を取り合いたい友達が一人もいないのか！？とね。
あたしは逆に聞きたい、何をそんなに連絡を取り合う必要があるのかを。
友達がいないわけではなくて、みんなそれぞれ忙しくしているところを、
急用でない連絡を絶え間なく送られたら、迷惑以外何物でもない。
友達だからこそ相手の都合を考えて、必要な時以外連絡を控えている。
これが、あたしと友達の間での暗黙のルールになっている。
もちろん時にはくだらないことをやり取りすることもあるけど、
途中で中断する事なんて当たり前。
連絡とらないから友達でいられない間柄だったら、それは友達ではない。
日本人であれば、多くの人がこの考えに共感してもらえると思う。
現在の同僚が、日本人の友人がなかなか連絡を返してくれないと相談してきた。
彼女は自分の日本語レベルの問題で、返事がもらえないのでは……と心配して、
その友人とのLINE画面を見せてくれた。
返事のない理由はすぐに分かった。
この国の人の特徴である、ネット動画や画像をシェアしたいからと一方的に送りつけ、
感想を求めるって言う、本当にくだらない内容だったから。
恐らくこの友人さんは、一応メッセージ確認して後でいいやって判断して、
そのまま動画見ることも返事を送ることも忘れているだけだと思う。
だって、あたしも全く同じことをよく繰り返して、周りから非難されているから……
同僚には日本人とこの国の人のLINE使用頻度の違いを説明して、
何も心配することはないことを伝えた。
その数日後、同僚は嬉しそうに返事がもらえたことを報告してくれた。
この国の人は、自分がおもしろいと思った動画や画像をジャンジャン他人にシェアして、
受け取った側も自身の友人知人にガンガン拡散するっていう習性がある。
特に時間を持て余している年配者にその傾向が強く、
義両親もヒマさえあればずっとスマホの画面とにらめっこしているし、
義母に至っては更に誰かとずーっと長電話しているから、話題の豊富さに脱帽する。
まぁ話題が多いのではなく、ずーーーーっと同じ話をしているだけなんだけど……
普段そんなに誰かとマメに連絡を取る習慣のないあたしは、
その様子を見ているだけでも、疲労を感じてしまう。
義家族とのグループLINEは、画像と動画のシェアのみの場と化しているので、
通知はOFFにしていている。
義両親があたしに緊急の連絡などしてくることなんて100％無いから。
あたしはまだガラケーだった学生時代から、誰かと常に連絡を取り合う習慣は無かった。
必要なことがあれば、その時に連絡を取り合えばいい。
食事やお茶、遊びに行ったときに近況報告をすればいい。
あたしは自分の時間を優先したいし、誰からも邪魔されたくはない。
そしてあたしが誰かの時間を無意味に奪うことは、したくない。
みんなもう学生ではなくて、それぞれ自分の立場のある大人なんだから、
便利なSNSを苦痛なものにしないために、お互い配慮が必要だろう。
子どもを連れて外出しているのに、子どもよりスマホばかり見ているママの姿を見ながら、
自分の考えは間違ってはいないかな、と移住先で自分を貫くことの正しさを再確認した。
子どもとの時間を奪う時間泥棒は、友達なんかじゃない！
