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2023年03月13日

☆横領同僚☆

過去勤務したとある零細企業では、いろんな経験をした。
昼ドラのような泥沼社内不倫、同僚が地団駄踏んで大暴れなど…
そんな中でもずば抜けて強烈なのは『同僚の横領』だった。

横領していたのは、当時40代に突入したばかりの先輩同僚。
横領の手口は身バレなどの危険があるため割愛するけど、
正直「この人ならやりそうだな…」と思ったことは覚えている。

横領は言うまでもなく立派な犯罪なんだから、
発覚した時点で速やかに会社が警察へ被害届を出し、
法にのっとって厳重に処理すべきこと。
でもこの先輩を新卒時から育てて来たことや、
家庭がありお子さんがいることを考慮した社長の温情で
解雇と横領額の全額返金だけで済まされた。

横領が発覚する前から、この先輩の動きは不可解なことが多かった。
一番わかりやすく変化があったのは通勤のクルマ。
社員駐車場にある時から見慣れない欧州高級車が停められるようになり、
『あの高級車って○○さんのらしい』など陰で話題になった。
先輩と親しい上司が高級車について突っ込んでいたけど、
奥さんの親に格安で譲ってもらった、と何とも胡散臭い理由。
新品同様の状態のものを、誰が格安で譲るというのか…

クルマ買い替えの件はみんなが怪しく感じていたから、
社長から横領の話をされたあたしたち社員は誰もが合点がいった。
仕事で成果を出さない人間にはホントに厳しい会社だったから、
先輩の働きっぷりがとても上層部から評価されるものじゃないことは
あたしたち後輩社員の目から見ても明らかだった。
先輩の高級車購入が全社員に知れ渡った頃、
チームの打ち合わせ中にこの先輩の話になり、上司が神妙な顔つきで
「アイツ、何か悪いことやってんじゃねーの」と言っていた。
社長が急遽開いた会議で先輩の横領を説明している中、
あたしはこの上司の言葉を思い出し、
悪いことはできないな…としみじみ考えてしまった。

横領の動機を『奥様からのプレッシャー』だと供述した先輩。
この理由がホントかどうかはわからないけど、
横領の責任を奥様に転化した気がしてしまい、
先輩への嫌悪感が強くなった瞬間だった。

この会社は、能力があれば年齢部署関わらず公平に評価された。
先輩の奥様が所得に満足できなかったのは、先輩の努力不足であって、
自身で新規販路獲得したなどの報告は一切聞いたことがなかった。
先輩よりベテランの営業社員さんたちは既存の客先を持つ一方で、
それぞれが自分で新規先開拓に精力的に動いていたというのに……
よく『奥様のプレッシャー』なんて恥かしくもなく言えたものだ。

先輩がその後何しているかは知らないけど、
半年ぐらい経過したころFACEBOOKで友達申請が届いた。
一応承認したものの、あたしがFACEBOOKを更新していないから
その後は特に音沙汰もない。
どうかお子さまのことを最優先に、
真面目に地道に仕事を頑張っていて欲しいと思う。


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