曲絵詩

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2018年11月30日

謎のプレゼント

貰いすぎた
返すにももうそれは透明で声も顔もみえない
何かあげたいとしか思わない
考えたりもしない
何か色々と試したりもしない
調べたり遠くへ行ったりもしない
途中の宿屋で泊まったり
一つ団子を食べたりもしない
山を登ったり川を渡ったり話したり笑ったりもしない
ここまで来たのに
質問に答えられなかった
一つも返すことができなかった
道を引き返すこともできない
あげすぎた
謎のプレゼントを手に携えて

posted by 柊太郎 at 23:42 | （カテゴリなし）

2018年11月29日

全選択

さびしいけれど触れることのできない場所や感情までひとまとめにしてしまった
その方が気が楽になる
虚しくはない
可能性を閉ざすより
光が射す方が先
全て選ばれた
さびしさやわびしさなど置いてきぼりにできる
画期的なアプリ
いつでも開けるなら安心だろう
闇を切り裂く
明かりを照らす

posted by 柊太郎 at 23:44 | （カテゴリなし）

2018年11月28日

選択

一日一日を大事にしても
終わった時に心臓の鼓動を止めて満ちる
なぜか住み分けられている一つ一つのクレヨン
終わった時に気付く
坂道を登り続けている間はわからない
今日もなんとなく大事にしたんだろう
よくわからないが抜き取られたクレヨンがある
なんとなくわかる
一日の終わりに
どこかにそれを抜き取られたスペースに返すまでは
なんとなくまた明日のこの時間に返す

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posted by 柊太郎 at 23:35 | （カテゴリなし）

2018年11月27日

唐揚げサンダー

茶色いストーブの上で温めてある煮物
唐揚げは誰かの味
水の製品の網目に揺られて
そっとどこかに消えていく
いずれまた食べたくなる
天候の悪い日にグラウンドにテントなんか張っちゃって

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posted by 柊太郎 at 22:47 | （カテゴリなし）

2018年11月26日

懐かしの山小屋

まんじゅうを片手にやってくる商人
笹が生い茂る山道を潜り抜けて
髭を生やした山男
岩をどかしてどすんと座る
仙人は黒糖まんじゅうをくれる
茶色のカーディガンなどを着ている
みんなニヤニヤしている
みんな普通のまんじゅうではなく黒糖まんじゅうを持ってくるようになった
茶色い藁のマタギなどを羽織って

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posted by 柊太郎 at 23:07 | （カテゴリなし）

2018年11月25日

荒ぶるライブドアブログ

アラブの国などで荒ぶる
特に意味など持たず
レイピアが上に立てる様は
消え行くロウソクの炎のように
いきなり胸ぐら掴まれても仕方がない
ライブドアとか胸ぐら掴んで掃き捨てられるだけ

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posted by 柊太郎 at 23:27 | 詩

2018年11月24日

連打レール

なかなか青に変わらない信号
少し長くなりそうだから
横断歩道や踏み切りの前でいろいろ考えている
物凄い連打音が聴こえてくる
人の数建物の数ガタガタカタカタ軋ませて
レールの上を通ってくる
そしてもう通り過ぎてしまった
中途半端な黄色い思念が消えないまま
レールの上を走り続ける

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posted by 柊太郎 at 22:36 | 詩

湿った太陽

水に濡れた太陽
トゲが水面を突き刺す
わかっているけれど
時計の針を遅らせたり早めたりするように
湧き水を手で汲み取り　こぼれ落ちた
滝のように
そのまま宇宙の銀河や太陽に降り注ぐ
その後どうなったのかはわからない
宇宙までとは行かない
山奥の綺麗な湧き水を手に汲み取り　こぼれ落ちた
滝とまではいかない

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posted by 柊太郎 at 00:11 | 詩

2018年11月22日

空白の人生などを歩んでみたりすると
そこにはなぜか寿命さえも追い越そうとする景色がある
それは空白
何か色や景色などを添えて表現したいが
そのままのほうがいいだろう
実は空白の人生しか歩んだことがない
全部空想
雲を越えて
何百年も先へ行って
また空白になって
次は何かを追い越すかもしれないし追い越されるかもしれない
このままでいいだろう
人生いろいろ

posted by 柊太郎 at 23:55 | 詩

休憩

巨人とリスのいる平野で休憩する
不安と安心が共存している地で
なぜか落ち着く
巨人はどこかに狩りに行き
リスは店の当番をしている
草むらに寝そべって安らかに案じる
うららかに

posted by 柊太郎 at 00:36 | 詩

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