欲しいものが手に入れば
もう何もいらない
学ぶ必要もない
同じ一瞬も来ない
嬉しい時と同じ表情をする
鏡には感謝の念で綴られている
花が咲いて種を残していく
喜びの種になるのか悩みの種になるのかわからない
いつも地上に芽を出すところしか見たことがない
花が咲いているところしか見たことがない
水と肥料なら大量にある
雨の日の木はなんとなく笑っている気がする
明日は多分晴れる気がする
先に泣き止むのはどっちだろう
梅干し屋
すっぱくてたまにあまい
運が尽きて消えるまで
一人で黙々と壺に梅干しを漬けている
たまに干す
もう俺に残るのは運だけだ
覚悟しておく
楽しみはとっておくもの
本棚整理とは言っても二段しかないので
上は文庫本
下は趣味の本
天界
人間界
面白い本はもっと地下深く
まだまだまだまだ取っておけ
本棚は狭くて時間も足りないくらいがちょうどいい
初めて 喉が 渇く
それを言語化したのが初めてで
実際は水分を何度も補給している
何かが変わるのを期待している
小さな果物の木が
いくつもの実を落とし
最後に私達にお辞儀をする
初めて喉が潤った
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