揺れ動いている
100年くらいずっと
ほっとけばいいんだけど
微生物のように小さいのにか弱いのに
なぜか森の奥へ突き進み
地中深く掘り進み
まるで自分の体を食べるように
けどそんなのできないから
風鈴や吹雪の音
けどそれも消せないから
ほっとけばいいのに
ほっといても季節は過ぎるから
けどそんなのほっとけなくて
季節外れの作物を食べている
気になるけどほうっておく
昨日スイカ食べたろ
放る
秋るまで
にらめっこしてる
先に笑った方が負けだ
ほっとけばいいのにほっとけない
何より先に自分の寿命のが心配になる
ギブアップして買い物にでも行った人が真の勝者
先に泣いた方が先に死ぬ
俺はまだまだ生きる
負けないぜ
・灰色の狼に睨まれた真っ赤な太陽はその場から動くことができず
ただひたすら灰になるまで燃え続ける
誰だってどうしようも無いことがあるもんだ
きっとあなたもダイヤもんだ
雨雲かかった灰色ハイウェイ
背後に置いてきた灰色サファイア
突き抜ければいつか赤く晴れるかな
誰かが真っ赤のダイヤくれるかな
だけどいつか灰になる 何もかも
そんな哀しい真実ごと
いつか私にください
あの真っ赤な太陽ごと
俺にくれ
・背中を見せたら終わる
あのパーフェクトスナイパーの前では。
しかも完全に仕留める と公言してくる
いきなり小説を朗読し始めたと思いきや
結末だけ読んで終わらす
途中なか何が起きたかよくわからないし
これから何が起きるかもわからない
あいつだけだ
人生で唯一公言を果たすのは
射止めてくれ
道に迷ったら
一言だけ思い出して
弾丸が顔をかすめて花が散る
・第一世界
鉛筆で音を立てた
地平線まで歩く蟻
カーニバルは今日の残りの時間を繊細に描き
瞬く間に一つの音楽が終わる
全部正直
鉛筆で闇に染めた
・第二
クロール
プール
あとは溺れないようにするだけ
あんなに自由な時間はあったのにつまらなかった
たとえ小さな子供でもそれは本人のせい
きっかけなんてないよ
それには運がいるからな
溺れないようにどこまでも泳いでいけよ
ラムネかサイダーの色
あと甘酸っぱい味とフグの口の中
海を彩る様々なもの
貿易船やヨット
プールは狭すぎた
時間にも質量があって
深く沈む
ずっと浮き輪みたいにプカプカしてるものもある
そんな話は聞いたことがない
とりあえずここまで来てくれてありがとうと言う
・第三世界
満ち欠けの世界
一番下らない価値観かもしれない
死ぬまでに何か成し遂げられればの話だが
何かが満ちてる時は何かが欠けてて
何かが欠けてる時も何かが満ちてる
だからなんだって話だ
今ここにいる幸せは誰も何も満たしてくれないらしい
・第四世界
ここまできたらもういいだろう
幸せの四
・綺麗な階段がある
等間隔で螺旋状に上方に伸びていく
狂いはないが狂わせたくなる 足音で
ドタバタ駆け上がる
全く落ち着きのない様子で足早に駆け抜ける
なぜか思い出せない
帰ることしか頭になかったから
2017年08月04日
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