2017年11月17日
安保環境を認識できない韓国の致命的な危機管理意識 元陸自幹部・渡部悦和氏が緊急寄稿
ヤフーニュースより引用
安保環境を認識できない韓国の致命的な危機管理意識 元陸自幹部・渡部悦和氏が緊急寄稿 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00000001-ykf-int
ドナルド・トランプ米大統領は7日、韓国を訪問し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と首脳会談を行った。元陸上自衛隊東部方面総監で、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェローの渡部悦和氏が、韓国の致命的な危機管理意識について緊急寄稿した。
著名な戦略家、エドワード・ルトワックは数十年前、韓国政府に招聘(しょうへい)されて、韓国の国防体制に関する改善提言を求められた。
彼の提言は、(1)首都ソウルは、北朝鮮との国境から50キロしかなく北朝鮮の火砲に脆弱(ぜいじゃく)なので、首都と工場などの産業インフラを射程外の南に下げる(2)ドイツとイタリアに配備されていたM47パットン戦車1000両を安く購入し、早急に装備する−であった。
だが、韓国軍は提言に感謝しつつも、何も実行に移さなかったという。ルトワックは「韓国人は危機が明確であっても、それに対して合理的に行動できない国民なのだ」とサジを投げている。
韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐官は外交・安全保障担当だが、北朝鮮の「核・ミサイル問題」について、数々の問題発言をしている。例えば、「北朝鮮を事実上の核保有国と認めよう。『北朝鮮が非核化しないなら対話をしない』というのは現実的ではない。条件なしに北朝鮮と対話しなければならない」と述べた。
この発言は、北朝鮮の思うつぼで、過去20年以上にわたり失敗を繰り返してきた「圧力なき対話路線」である。
彼はまた、「多くの人々が『韓米同盟が崩れるとしても戦争はいけない』と言っている。同盟が戦争する仕組みになってしまうなら、同盟に賛成する人はあまりいないだろう」といい、戦争を避けるためには米韓同盟を破棄することも辞さない意向を示した。
米韓同盟なくして、韓国が北朝鮮の脅威に単独で対処できないことは明らかなのにである。
実は、文大統領自身、北朝鮮の深刻な脅威にもかかわらず、北朝鮮への人道・経済支援に意欲を示して世界を驚かせた。さらに、国会で「朝鮮半島でいかなる場合も軍事衝突はさせない。韓国の事前同意なしの軍事行動はあり得ない」と演説し、米国をけん制した。大統領までが、米韓同盟よりも戦争を避けることを重視しているのだ。
ジェームズ・マティス米国防長官は先月末に訪韓し、「米韓同盟は、信頼、信頼、信頼が基盤だ」と、「信頼」という言葉を三度も繰り返したという。韓国を信頼していないことは明らかだ。
「反日・反米・親北」の文大統領などの発言を聞いていると、「いつ第二次朝鮮戦争が勃発してもおかしくない」とさえ思えてくる。
わが日本は、厳しい安全保障環境を深刻に認識できない韓国政府を反面教師とすべきである。
■渡部悦和(わたなべ・よしかず) 元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー、元陸上自衛隊東部方面総監。1955年、愛媛県生まれ。78年東京大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、第28普通科連隊長(函館)、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。13年退職。著書に『米中戦争そのとき日本は』(講談社現代新書)など。
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