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2017年10月29日

あなたに「多数決」を使う覚悟はあるか?

ヤフーニュースより引用

あなたに「多数決」を使う覚悟はあるか? https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171025-00010000-wired-int


理不尽な結果が生まれようとも、それに服従するしかない「多数決」という仕組み。問題の多い仕組みながら、疑問や批判の対象となってこなかったこのテーマに統計学の見地から果敢に切り込んだ人物がかつてフランスにいた。ニコラ・ド・コンドルセ。長らく歴史に埋もれていた数学者にして革命政治家が残した教えに、いま何を学ぶか。『多数決を疑う』『「決め方」の経済学』の著書で知られる経済学者・坂井豊貴が説く。多数決が本当に民意を反映しているといえるのかあなたは多数決を最初に使った日のことを、はたして覚えているだろうか。ぼくは覚えていない。おそらく小学校の学級会だったと思うけれど、最初がいつだったかの記憶はない。いつのまにかそれは集団のなかに刷り込まれ、当たり前に使われて、結果に従うことを求められる。大人になったころにはとっくにそれに慣れきっていて、選挙で多数決が使われることに、いちいち疑問を差し挟んだりはしない。

でも多数決の結果、自分の意見は少数派だったとして、どうして多数派の意見に従わねばならないのだろうか。従わないと罰せられるから従うというのは、結局は暴力に服従することにすぎない。より積極的な理由、多数派の意見に従うべき正当な理由は、いつ、どのような条件のもとで生じるのだろうか。この問いを突き詰めて考えたのが、フランス革命前の時代に『社会契約論』で人民主権論を打ち立てた思想家ルソーと、その思想の実現に多大な情熱をかたむけた数学者の革命政治家コンドルセだ。ここではコンドルセの多数決論に注目しよう。





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