2017年10月25日
中国 王岐山氏なお影響力保持 国家副主席就任説も 退任後、習派長老に
中国 王岐山氏なお影響力保持 国家副主席就任説も 退任後、習派長老に https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000069-san-cn
【北京=藤本欣也】中国共産党の習近平総書記(64)の盟友で、中央規律検査委員会書記として習氏を支えた王岐山政治局常務委員(69)が24日、党のポストから退任することが確定した。今後、国家ポストの国家副主席などに就任し、習派の長老として一定の影響力を保持し続けるとの見方が出ている。
王氏の義父は保守派の長老、姚依林元副首相。習氏とは文化大革命時代の下放先が同じ陝西省で、一つの布団を分け合って寝たこともあるなど、青春時代に苦楽を共にした仲だった。
2012年に1期目の習体制が発足した際、最高指導部メンバーの政治局常務委員7人のうち、習派と目される人物は習氏以外に王氏だけ。以後、中央規律検査委員会トップとして反腐敗闘争の先頭に立ち、習氏の政敵らを相次いで摘発、権力基盤固めに貢献した。
今後の去就に関しては、さまざまな観測が流れている。習氏は来年3月、不正・汚職を取り締まる新たな機関「国家監察委員会」を発足させる予定で、王氏がそのトップに座るとの情報は以前からある。このほか、名誉職の国家副主席に就任するとの見方も浮上。国家のポストに就いた王氏が今後、党の政治局拡大会議などに出席し影響力を保持する可能性も取り沙汰されている。
習氏としては有能な王氏を政権内にとどめておけば、反習派に対し、にらみを利かせることができる。王氏も一連の反腐敗闘争で摘発した数多くの元党幹部やその家族から恨みを買っており、一定の身分の保障は必要かつ有益だ。
王氏自身は党大会2日目の19日、湖南省代表団との討議に参加し「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を掲げた習氏の18日の政治報告について「完全に賛成であり、完全に擁護する」と強調している。
習氏はもともと、王氏の常務委員留任を望んでいたが、党内では「68歳定年」の慣例を破ることへの反対意見が強かった。その結果、自らの名前を冠した思想を党規約に盛り込むことなどと引き換えに、王氏留任を断念したとみられている。
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