2016年04月05日
3Dプリンター、価格低下でおもちゃの領域に
7歳の子どもがiPad(アイパッド)に夢中になっている。ものづくりゲーム「マインクラフト」のバーチャルな世界がクールであることは私にもわかる。その子どもにモンスターをデザインできるアプリを見せた。3Dプリンターでこれに生命をもたらすこともできる。
タッチスクリーン世代が簡単に調理できるオーブンに出会った瞬間だ。
筆者が2年前に初めて家庭用3Dプリンターを評価した時、その価格は1400ドル(約16万円)近かった。現在、私のガジェットラボには、ニューマター社、プリンターボット社、XYZプリンティング社が出している3Dプリンターがあるが、価格はいずれも400ドル(約4万5000円)だ。各メーカーは業務用3Dプリンターの簡易版を出し、家庭や学校などに売り込もうとしている。玩具大手マテルもこの分野に参入しており、生き物などを自由にデザインできる無料アプリ「シングメーカー・デザイン」と連動する3Dプリンターを今秋には300ドルで発売する。
複雑な技術と溶けたプラスチックと子どもの組み合わせだ。うまく行かないことなどあるだろうか?
実際、うまく行かないことが多い。数週間のテストを通じて1台につき最低1回はトラブルを経験した。異様な彫刻やスパゲティ状の巨大なプラスチックの束が出てくることもあった。かなり高温のノズルからプラスチックを取り出すことでは専門家になった。
しかし、これは楽しみの一部でもある。自宅で3Dプリンターを使うことに興味のある親は探検の精神を持つべきだ。そこではフラストレーションも教育の一部になる。確かに3Dプリンターは以前よりもはるかに使いやすくなったが、それでも振動や温度の変化、湿度の影響を受けやすく、低速で不安定な機械であることは変わっていない。高温のグルーガンを持ち、酒に酔ったロボットを想像してみるといい。
初めての3Dプリンターとして筆者が推奨するのはニューマターの「MOD-t」だ。簡単なウェブ・インターフェースや洗練されたデザインを備えたこの機種は、家庭で利用する上でトラブルが最も少ないほか、電話によるテクニカルサポートも最高で、トラブルを早期に解決することができる。
あまり直観的ではないソフトウエアを数週間使った筆者が購入するならば、プリンターボットの「Play」になる。プリント品質が優れており、マニュアルコントロールも充実している。また、「da Vinci Jr. 1.0w」は初心者にやさしい3Dモデリングツール付だが、メーカーであるXYZプリンティングから高額の印刷用備品を購入する必要がある。
数年前に家庭用3Dプリンターが話題になった際には、一家に一台置くことで、さまざまなモノを購入する代わりに印刷できるようになるという発想があった。しかし、一台購入することを正当化するだけ多くのプラスチック状のモノを考えつく人は少ないだろう。それでも、子どもの想像力は無限であり、アートプロジェクトや装飾用の小間物の用途も豊富にある。
400ドルの機械で作り出すのは美術品ではない。印刷用素材は、PLAと呼ばれるまな板にも使われる硬くて軽量のプラスチックのみとなる。主にトウモロコシを原料としており、毒性はなく、印刷時に少しパンケーキのような匂いがする。PLAは糸巻き状のフィラメントとして販売されており、プリンターはフィラメントを摂氏210度まで熱して溶かす。プリンターはこのPLAをプレートの上に一層ごとに重ねて行く。
フィラメントは3Dプリンターの隠れたコストとなる。オンラインで安ければ1キログラム当たり24ドルで買うことも可能で、これはチェスの駒でいうと約400個分にあたる。「MOD-t」と「Play」はどこで購入したPLAでも利用できるが、「da Vinci Jr.」には1キロ47ドルのXYZのフィラメントしか利用できないようセンサーがスプールに付いている。
印刷が最も速く、出力結果も優れているのは、高い解像度を持つPlayだ。MOD-tの出力結果悪くない。XYZはしばしば低速で品質面も劣るが、より大型のオブジェクトをプリントできる。
それでも、どのプリンターも「レゴ」テストには不合格だった。レゴのブロック上にある突起をプリントするだけの精度を提供する解像度はいずれのプリンターも備えていない。
3Dプリンティングほどおもしろさといら立ちを同時に見いだすことができる技術は少ない。筆者が現在でもこれをツールというよりもむしろホビーとみなす理由もそこにある。それでも今後、新しいおもちゃを手に入れる一つの方法として「印刷」ボタンを押すことを楽しむ世代が登場するのは間違いない。
By GEOFFREY A. FOWLER
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