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2020年09月09日
今週のNXT、メインイベントが2試合あった件 〜2020/9/9〜
初めまして、ザングースと申すものです。
最近、試合の内容だけ見るとRAWやSMACKDOWNよりNXTの方が充実してるのでは?と感じます。
「2つのAショー+Bショー」ではなく「3つのAショー」になりましたね。
今回紹介するのは2つのメインイベントの内の第1試合で行われたNXT王座戦です。
この試合は、空位になっているNXT王座を賭けた
「アダム・コールVSフィン・ベラー」の試合になります。
もともと、先週行われた4wayのアイアンマッチでチャンピオンを決める予定でしたが、アダム・コールとフィン・ベラーが2勝同士で両者勝利となったため、今週この試合で決着をつけることとなりました。
この試合はオールラウンダーであるアダム・コールと、ハイフライヤーであるフィン・ベラーのパワーより、テクニックを軸とする2人のスーパースターによる試合でした。
動画はこちら
この試合の見どころは2つあります。
序盤から中盤にかけた「試合を支配するフィン・ベラー VS 迎撃のタイミングを逃さないアダム・コール」
中盤から後半にかけた「耐えることによって得たチャンスを逃さないアダム・コール」の2つです。
まず、序盤から中盤にかけた「試合を支配するフィン・ベラー VS 迎撃のタイミングを逃さないアダム・コール」についてです。
序盤、両者はお互いにグラウンドの攻防を仕掛けます。結果としてグラウンドの技術はフィン・ベラーの方が上でした。
アダム・コールが切り返そうとするたびにフィン・ベラーは敢えてそれを受け、すぐに違う方法で切り返して試合の主導権を握っていました。
ここでアダム・コールの忍耐力(スタミナ)と相手の勢いを利用した迎撃の技術が光りました。
アダム・コールのスタミナがなかなか削れないことで思ったよりリズムが良くならないことにイライラしたフィン・ベラーが随所で打撃技でダメージを与えようと試みます。
ある程度は受けるアダム・コールですが、相手が少し助走をつけて技を決めようとするとその都度、その勢いを利用して迎撃をします。このタイミングがめっちゃ良くて、スーパーキック1つとっても、棒立ちの相手に打つのと、走って向かってくる相手に打つのでは威力が変わりますので、迎撃をするタイミングは試合の流れを掴むのにとても重要になってきます。
このタイミング、チョイスする技やレパートリーがアダム・コールはほかのスーパースターと比較して頭が1つ飛びぬけています。
ここでアダム・コールがグラウンド技術で試合の主導権を握ろうとしますが、グラウンド技術が高いフィン・ベラーが時間をかけて切り返します。
ここで1度この試合の中でグラウンド技術で負けているにも関わらずグラウンド技術で勝負するアダム・コールが結構かっこいいです。
序盤・中盤でこのループに入りどちらも短時間ですが主導権をにぎり、完全には試合を支配しきれない展開が続きます。展開自体はこのループなのですが、両者とも技のレパートリーが多く、ループに見えないのが魅力です。
そして、中盤から後半にかけた「耐えることによって得たチャンスを逃さないアダム・コール」についてです。
基本的に防戦だったアダム・コールですが、フィン・ベラーが必殺技であるクー・デ・グラを決めようとしますが、かわします。その際、着地に失敗したフィン・ベラーが左足を痛めます。
これを見逃さなかったアダム・コールがフィン・ベラーの左足に照準を定めます。
ここでオールラウンダーの良さが出るんですが、すごいスムーズな流れで4の字固めを決めれるのはレスリング技術の高さが伺えます。この展開が終盤寄りの中盤なのが良くて、普通であれば中盤でこの展開になります。
ただ、この試合がヒールVSヒールだったために負傷したところを集中的に狙う展開が短くなっており、代わりに最初のグラウンドの攻防が長くなっておりました。
これは、グラウンドの攻防で魅せることができる2人だからこそできる試合のペース配分ではないでしょうか。
なので、この試合1つで楽しむこともできて2人のレベルの高さも再確認できるという見ごたえのある試合でした。
最後はトップロープ上の攻防からフィン・ベラーがトップロープからの1916を決めて勝ちました。
いつもブレーンバスター寄りの技だったのがDDT寄りの技になっていたので少し残念でしたが、あれはあれでDDTをトップロープで決めたと思えば、3カウントを取るに足る技だったのでまぁ納得です。
今回はこんな感じですね。この試合は試合内容だけでなく、スーパースターの凄さやレスリングの魅力も改めて実感できる試合でした。PPVの試合や、タイトルマッチが9割くらいこういう試合だと、毎回いい刺激を味わえて最高なんですが、そうもいかないんですよね。まぁこの試合はWWEユニバースの皆さんは勿論、プロレスを見たことない人に魅力が伝わりやすい試合だと思いました。是非、フルでご覧いただければと思います。
次回も読んでいただければ嬉しいです。
fin...
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