2014年10月18日
空腹が人を健康にする 南雲吉則
キャッチコピーが「一日一食で20歳若返る」という、斬新なもの。そしてほんとにそんな事は可能なのか?という疑念を持ちながら読み始めた。
一番、説得力を出していたのは、著者紹介の写真だ。
執筆時、56歳との事だったが、ほんとに20歳くらい若く見えなくもない。それでいて、自分も56歳になった時、これくらい若々しくいられたらと思えるくらい男前に写っている。
見た目は関係ないというが、そこを真っ向否定し、体の健康、不調は全て外面にサインとして表れてくる、と主張している。そこは、男も女も見た目を素通りして恋愛できない事の裏付けともいえる。下腹が出ているよりも、くびれているに越したことはない。
スポーツジムに通う人が、不健康に見えたり、ハゲ治療の先生がハゲていては、なんの説得力もない。
また、一般的に「食べてすぐねてはいけない」「身体は温めた方がいい」「朝御飯はしっかり食べた方がいい」という通説を医師として、医学的見地から否定し解説、実践している。
人類と生命力を上げるのは『飢え』と『寒さ』であり、17万年の人類史上、飽食の時代といわれているのはここ50年であり、一部の先進国である。
そして、その飽食社会を維持するために、生態系や食物連鎖に影響を与えている。
確かに、一日三食、食べてきた現代人にとって、一日一食というのはハードルが高い。
けれど、著者は、少しずつ減らすことで、一日の絶対量は減るわけだから、無理のないようにと提案している。
何事も長続きが苦手な自分みたいなタイプには肩の力がぬけていい。
この著書は単なるダイエット本というよりは、人がどう健やかに充実した人生を生きていくかという知恵袋みたいな様相を呈している。
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