ボクは、あまりというか全く興味なくって当然一度も行ったことはありませんでした。
アレは15年前くらいのことかなぁ、それまで一度も来日していなかった超大物ロックバンドTHE WHOが来日するけど、夏フェスのみだったことにに非常にガッカリした覚えがあります。オレが見たいのはTHE WHOであって、その他の訳が分からんロックバンドなんて見たかねーし・・・。
毎年FUJI ROCKとか楽しみにしている人とかって沢山いるみたいですが、みんな自分の贔屓以外もちゃんと聴いてあげるって心の広い人が多いんでしょうな、きっと。
でも、それはそこで新たな発見があれば素晴らしいことで、かく言う私も以前、ワーナーミュージック40周年記念ライブがきっかけで SUPER FLYのファンになった訳でありますからね。
ところがこのほど、そんなボクが夏フェスなるものに初めて行くことになりました。
勿論お目当ては山下達郎。ここ数年達郎さんは北海道と山中湖で計3回夏フェス出てるんですが、自称「タツローマニア」の自分としてもわざわざそこまで行くって気持ちにはなれませんでした。でも今回は場所が自宅から90分もあれば行ける木更津って事で、そんじゃ行ってみるか?って決心しました。
時期的にそれほど暑くなさそうだし、他のバンドは芝生に寝っ転がって半分昼寝しながらでも聴けば、海風に吹かれて気持ちいいかな?って気持ちで前売り買ったのでした。
でも、なんでヤマタツが氣志團?
「氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜」なんじゃそりゃ!?
ところが・・・
オーマイガー!
台風18号からの大雨!(泣)秋雨前線刺激しないでよ(怒)
取り敢えず強風でアクアライン通行止めになったら大変なので、早めの出発。〜海ほたるにやってきました。
こりゃダメだわ(>_<)
こういう時に役に立つのがSNSですね。
色んな人が状況報告を逐一してくれます。
その結果、早く行っても濡れるだけ、寒いだけ、疲れるだけ。だからお目当てのミュージシャン出演直前で行った方がいいよ、って書き込みを読んで そうしましょうって事に・・・。
じゃあ、何してる?山下達郎出番は18:45です。でもまだ12時なんですけど・・・。
そんな時、時間つぶしには最高?の施設が木更津にはあったんですね。
三井アウトレットパーク木更津!
初めて行きました。ここめっちゃ広いです!
よく行く南大沢の3倍くらいの面積、他のアウトレットにはないブランド、ショップいっぱいある。
アレも欲しい、コレもいいんじゃない?なんて言ってるうちに大散財(*_*)
ゴルフクラブまで買う奴。オマエはいったい何しに来たんだ!(^_^;
そろそろ17時だから会場に向かいます。
そしたら駐車場が漁港だった。(O_O)
ゴルフ用のレインウエアと長靴で雨対策バッチリですが、この赤いレインパンツ防水性はともかくカッコが情けなさ過ぎる。(^_^; もっとスマートなの今度買います。(お陰で全然濡れなかったんですけどね)
そこからシャトルバスでやってきました袖ヶ浦海浜公園
既に暗くなっていて何が何だかよく分かりませんが取り敢えずステージにやってくると、自分にとっては名前さえ知らないバンドが想定通りの頭打ちの縦乗りリズムを大音響で奏でていて、観客は右手を挙げながら飛び跳ねています。ボーカルはオーディエンスを煽っています。
次のバンドは、サウンドチェックでメンバーのドラマーらしき男が延々とリズムを刻み続け、ローディとおぼしき男がギターソロを弾き続けます。普通だったら、主役のミュージシャンに張り倒されると思うんですけどね。最近の若いバンドってこんなものなのでしょうか?
さてそろそろお目当ての開演時間も近づいてまいりました。
サウンドチェック中。こちらはちゃんと節度守ってますよ。
折しも雨が小降りになって氣志團綾小路翔のビデオコメントが始まり、その発言とビデオ構成に場内爆笑の渦。そのシャレっ気に氣志團人気の根強さの一端を垣間見た気がしました。
最後の一言「山下達郎…本当に実在するのか!?」
さあ、開演です!
山下達郎ライブでは必ず1人多重アカペラがプロローグで流されるのですが、今回は先週発売になったばかりで、来週封切られる映画「ナミヤ雑貨店の奇跡」のテーマソング「REBORN」のアカペラアレンジからライブスタート。
1曲目は、今年のライブアンコールで演奏された、近藤マッチへの提供曲「ハイティーンブギ」
「これ山下達郎の曲なの?」っていうリアクションが多かったようですが、歌詞に出てくる「オマエが望むならツッパリをやめてもいいぜ」も氣志團万博にマッチしてた?ですね。
2曲目の「スパークル」は達郎ライブオープニングの定番曲。達郎ギタープレイの代名詞「スパークルのリズムカッティング」が会場のビジョンで大写しになったのはファンにはたまりませんでした。特に左手(テレビでは決してみられませんからね)
そしてMCでは「山下達郎です。夜露死苦!」「台風がなんぼのもんじゃい。」「雨風上等です。そんなのが怖かったらライブなんてできません」「ただこんな天気で皆さん冷え込んでいるでしょうから、セットリストを変えました」「バラードをやめて、皆さんがあったまるような曲ばかり集めました」
ということで、3曲目は「ボンバー」この曲ではベースの伊藤広規さんが活躍。ここ数年達郎さんが夏フェスに登場する際には、ツイッターで達郎さんの声と共にバンドの演奏力の高さのメンションがアップされますが、特に「スラップベースハンパねー!カッケー!」のツイートが目立ちます。
今時のアマチュアバンドのスターはベーシストなんですってね。
<ナタリーより転載>
4曲目は、一見のお客さんに“つかみはOK”「硝子の少年」。
昨日のサンデーソングブックでの達郎さんの発言「客は歌うな」(Yahooニュースでも話題)とは言われても、STAY WITH ME〜は歌っちゃいますよね、フェスでは。この曲のギターオブリガードはKINKI と同じ佐橋佳幸さん。夜空に放たれるギターの音色は野外フェスならではのもの。
ここで目ざとい達郎ファンは、バックコーラスの位置に4本目のマイクが用意されていることは誰しも気付いていた筈。
そう、竹内まりやさん登場です。
その5曲目は「アトムの子」幼稚園や小学校の運動会でも一部でお馴染みになっているこの曲は、途中で鉄腕アトム主題歌、ドラえもん主題歌などが度々歌われるのですが、今夜は「アンパンマンマーチ」ちょうど隣にいた小学校低学年の2人の男の子はお母さんと顔を見合わせていました。
<ナタリーより転載>
ここでメンバー紹介「ドラムス:小笠原拓海」から始まって、最後は「コーラス:竹内まりや」
すぐ前にいた20代前半とおぼしき男性「えっ!?」て表情。あれだけビジョンに大写しになっていたのにね。まあそんなものでしょうか。
6曲目が、ある意味今夜のそして、このイベント全体のハイライトと言っても大げさでなかった「恋のブギウギトレイン」。その昔アン・ルイスに提供されたこの曲では小雨降る中、長〜い花道の一番先端まで進んでギターカッティングを見せてくれました。ステージに戻って「もうイッカイ」今度はステージの今度は中央のセットの階段を駆け上がり、1人だけ2階にいる状態で演奏。
達郎さんはライブでもボーカルマイクはおろか楽器も決してワイヤレスでは演奏しないのですが、今夜は特別ですよね、きっと。しかしあの国宝級のテレキャスター、雨に濡れて大丈夫だったんでしょうか?
7曲目ラストの曲も、夏フェスエンディングお決まりの「さよなら夏の日」
もうしっかり陽は沈んでいましたが、「雨に濡れながら僕らは大人になっていくよ」は本当にこの場にマッチしていて、思わずウルッときました。
今年のツアーの達郎さんの歌唱、声の出方は近年でもベストだと思っていましたが(と言っても元々のレベルが違いますが)特に今回は本当に素晴らしかった。演奏時間が通常のライブの1/5にも満たなかったからかも知れませんが、1曲目から全くよどみもなく、ハイノートも楽々といった感じでした。(自分にとって達郎さんの声の調子良さを計る秘密のバロメーターが、ある曲のある部分に存在するんですけどね)
また、このバンド個々のROCK、POPS、そしてJAZZ(メンバー中二人)ミュージシャンとしての日本最上級の演奏能力の高さとアンサンブルの素晴らしさを、他のミュージシャンが目的で来場した特に若いオーディエンスに聴いてもらえた事は、とても有意義だったと思います。
さらに、屋外は残響がない分とてもいい音でした。達郎さんのボーカルは勿論、すべての楽器の音、コーラスまでとてもバランスも良く聴けたことも素晴らしかったです。
わずか40分間の演奏で、コアなファンにとってはお馴染みの曲ばかりでしたが、素晴らしいライブをこんな会場で、こんな状況で体験できた幸せな一日でした。
もちろん、このレポートは達郎マニアの自分だからの主観によるものですが、自分の周りにいた観客の反応に加え、ツイッターの書き込みを見ると、当日集まった初めて山下達郎のライブを観た人達が受けた衝撃は、その一部を読んだだけでもとても大きかったことが窺い知れます。
最後にこれを書きながら思ったのですが、今更ですが氣志團の演奏も見たかった気がします(笑)
帰りのアクアラインでは、視界がクリアになって羽田に降り立つ飛行機が沢山見えました。
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氣志團万博はお天気さえよければ氣志團、金爆、ユニコーンとか楽しめたんでしょうけど、あの状況ではあの選択がベストだったと思います。
ワタクシあまりオフ会とか参加しないんですが、機会があったらまた是非達郎話で盛り上がりましょう!
よろしくお願いいたします。
先日サンプラザの後にご一緒させていただいた者です、あのときはありがとうございました。
天気が悪そうだったので参加を見送ったのですが、皆さん楽しかったみたいでうらやましかったです。
袖ヶ浦にはサーキットがあるので、そこで主催すれば泥んこにならずによかったのに。。。なんて勝手に思ったりしました。
またご一緒させてください。