山口揚平氏の本はタイトルは忘れましたが、やはりお金に纏わる本で、
こんな考え方をする人もいるのだと、印象に残った事を覚えています。
今回の本は前回の「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか
?」の続編にあたります。前回はなぜピカソがお金持ちになったのかに
ついて、ピカソの多方面の特徴について解説し、私も成程と妙に感心
してしまった次第です。興味のある方はそちらもご覧下さい。
さて、本編は一口で言いますと、お金の起源そして過去・現在・未来
について考察したものです。一般的にお金は物々交換から生まれたと
言われていますが、実際はミクロネシアのヤップ島のフェイという大石
に刻まれた貸借の記録つまり記帳が原点だそうです。「お金=譲渡可能
な信用」
そして次はお金の構成についてです。お金は「信用」と「汎用」とから
構成されていると言います。信用だけではお金の仕える範囲が広がりま
せん。多くの場面で使えるようになる為には、汎用性が必要になります。
具体的には、貢献を通じて価値を創造し、ネットワークを横断してつな
がりを作って行くと言う事です。
次はお金に影響を与えている四つの大きな変化についてです。四つの変
化とは即ち、
@ 信用の母体が国家から個人に変化
A 技術的にはブロックチェーンの台頭
B 経済的には人々の欲求が生存欲求から社会的欲求に変化
C 社会はタテ社会からヨコ社会に変化
21世紀は人々の欲求がモノではなく承認(社会的信用)に移ってしまい、
承認はお金では直接買えないと言う事であり、そしてその承認はすぐに
お金に換えられると言う事です。
そしてお金の未来は、資本主義経済は今後どのように変化して行くのか。
ここで詳しく解説は出来ませんが、筆者によれば、人々の求めるものが
お金から承認にシフトして行く中で、記帳主義経済、時間主義経済、そ
して最終的には完全な信用主義経済となってお金はなくなっていくのだ
そうです。
「お金の無くなる日」とは、お金を一切使わない、信用をもって信用(価値)
を作るという新しい経済システムだそうです。勘違いしてならないのは、単
にビットコインなどの仮想通貨にとって代わるという事でもありません。仮
想通貨はお金が電子上と溶け込んだ世界に過ぎません。本当にお金の無くな
った世界はお金がないにもかかわらず、価値が生まれてそれが循環している
経済システムの事だそうです。
完全なる信用主義経済、私個人現状では全てを想像する事はできませんが、
何となくそんな世界に変化して行くのかなという感じはします。最も私は
その実現を目にする事はありませんが。それでは又。
【相場師朗】のショットガン投資法
紫垣デイトレード塾
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