アフィリエイト広告を利用しています
google-site-verification: google743e539147d617e2.html

2016年12月02日

最近気になった事 @




これは私だけではなく、多くの人が感じている事と思いますが、
最近、ビックイベントの予想が外れるという事が続いています。
予想の外れはよくある事ですが、事ビックイベントに関して言
えば、そうそうあるものではありません。

ビックイベントの場合は予想がいい加減でしたなどとは、それ
なりの会社(マスコミを含め)であれば、その会社の報道の信頼性
を疑われますし、必死で事前情報をかき集め、アンケート、イン
タビューなどを整理し、直前になればほぼ間違いのない予想が
出てくる事が常でしたが、ここの所想定外の事態が連発していま
す。

もう皆さんご存知の英国のEU離脱の国民投票と、米国大統領選
挙の結果です。後講釈でいろいろ言う評論家もいますが、その
本人の事前予想も外れていたわけです。確かに大統領選の隠れ
トランプ支持者のように、なかなか表面には出てこず、調査の
数字にも反映され難い要素もあったとは思いますが、それでも
そういう人間は一部の人で、大勢は動かないと思っていた人が、
大半だったのではないでしょうか。

又、米国の大統領選では、おまけまで付いていました。予想では
万一トランプ氏が当選した場合は、為替は95円程度まで円高にな
り、日経平均も暴落すると宣っていた評論家、アナリストがほと
んどだったと思います。

確かに結果判明の当日は為替も100円に迫り、日経平均も900円
以上下げましたが、全くの一過性で、翌日には為替は106円台に、
日経平均は1日で1000円以上戻しています。そしてその後も円安
株高状態が続いています。

a0002_008286.jpg

それともう一つ、英国、米国どちらの場合も投票後にそれを不満
する大規模なデモが起こっています。投票に大きな疑惑や不正が
あったのならともかく、結果を不満とするデモ行進、とても民主
主義国家とは思えない行動です。どちらの場合も投票数が拮抗し
ていたというのが原因でしょうが、これも新しい動きと言えなく
もありません。

いずれにしてもこれにの新しい動きは、今後も何度も出てくる傾向
にある事は間違いないでしょう。相場に関しては、今までは各種
指数、データ、チャート、経済イベント等が判断の基準でしたが、
これからはそれに加え、人間行動学や心理学の要素の深堀が、より
重要になって来るかも知れません。人間の心理や行動も、同じ環境
下であっても、以前とは変化してきているという予兆を感じます。

具体的にどうのという事ではありませんが、時代の変化に敏感に
対応する力の重要性を、改めて感じた次第です。それでは又。

「人の行く裏に道あり花の山」


【相場師朗】 7step株式投資メソッド

紫垣デイトレード塾


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 株ブログ 株初心者本人へ
にほんブログ村

株式投資ランキング



マクロミルへ登録







posted by norch at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想

2016年10月15日

書評−天才




今回の書評は言わずと知れた石原慎太郎氏の「天才」にスポットを当てて
みたいと思います。平たく言えば、総理大臣田中角栄の人物伝です。田中
角栄という人は私にとっても大変興味尽きない人で、今までにも各種の田
中角栄伝を読みましたが、鄙には稀な宰相だと思います。

今この時代に彼が生きていたらら、北朝鮮問題、中国問題、或いは日米関
係等どのように進めて行ったのかと、つい思いを馳せてしまいます。この
小説でも生い立ちから死ぬまで、比較的時系列に沿って書かれております
が、何せ中身のそうとう濃い人物だけに、1冊の本で全てを語るという風に
は参りません。紙数などの関係で深堀出来ない部分は仕方ないと思います。

私がこの本を読んで素直に良いなあと思ったのは、一人称の文体で書かれ
ている事です。一人称にする事でその時その時の彼の心情が、臨場感を持
って蘇って来ます。田中角栄という政界の大物を表現するには、ピッタリ
と言えるでしょう。

物語は幼少の頃どもりでいじめられた事、苦労して自分の建設会社を作っ
た事、仕事の関係から立候補の機会を得、政治家になった事、とてつもな
い人生勉強をして郵政、大蔵大臣、幹事長、通産大臣と要職を歴任し、54
歳の若さで内閣総理大臣となった経緯がリアルに描かれています。

彼はよく尋常小学校しか出ていない努力の人と言われるが、私は学びの人
と言い直したい。彼はどもり、戦争、経営、そして魑魅魍魎の政治の世界
を克服していく度に、お金や人の使い方、根回しの仕方や場の空気の読み
方等を学んで行ったのだ。今流に言えば大変な人たらしの人と言えそうだ。

彼の偉大な功績と言えば大きく2つで、1つは「日本列島改造」もう1つは
「日中国交回復」だろうと思う。日本列島改造は今でも新幹線網、県空港
、全国の幹線道路網という形で、我々に恩恵を施している。金権政治家、
闇将軍等と叩かれ放題だったが、やるべき事はやっていたという事だろう。
今の政治家に、彼のように熱い情熱を持った政治家がいるだろうか。

最後は日米関係改善を強力に推し進めてしまった結果、米国に睨まれ、
ロッキード事件で嵌められしまったという下りになっているが、真相は
私には判らない。只、彼だったら米国を相手に丁々発止とやりあったで
あろう事は、今までの彼の行動を見ても十分あり得る事だと思う。

最晩年の病気や家庭生活では、やや不幸な事もあったようだが、こんな中味
の濃い人生を75年間もやって来た事が、私には信じられない。
一読をお薦めする。それでは又。

天才 (幻冬舎単行本)




【相場師朗】 7step株式投資メソッド

紫垣デイトレード塾


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 株ブログ 株初心者本人へ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
株式投資ランキング



マクロミルへ登録









posted by norch at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評

2016年09月20日

書評−エウレカの確率




またまた書評ですが、今回のはかなり異色のミステリーです。相場とは
関係はありませんが、経済学を駆使しながら犯人を追い詰めるというス
タンスにとても興味を持ちました。

エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

新品価格
¥1,620から
(2016/8/7 13:13時点)



タイトルは「エウレカの確率」石川智健氏の作品です。エウレカとはアル
キメデスが浴場で浮力の原理を発見した時に叫んだ言葉で、そのまま発見
したという意味だそうです。

物語は川崎で起きた連続殺人でスタートします。舞台は東高津署で、ドジ
で気の弱い新米女刑事の木下麻耶、鬼より怖い上司の阿久津課長、そして
先輩刑事の塚越、このメンバーが中心に事件捜査に当たりますが、物的証
拠が多い割には1か月経っても犯人の手掛かりが掴めません。鬼の阿久津課
長の機嫌はますます悪くなり、麻耶にとっては針の筵の毎日です。

そんな時に応援として、科学警察研究所から2名の担当が配属となった。一
人はプロファイリングの専門家、肥満の盛崎一臣。もう一人はアメリカで
刑法分野の経済分析をしていた、経済学者の伏見真守。

プロファイリングの有効性は理解できるものの、殺人事件に経済学者が何の
用?という訳で、盛崎は塚越と期待薄の伏見は勝手にしろという事で、麻耶
とペアを組む事になります。

捜査の方は一進一退しながらも進んで行きますが、最後は盛崎のプロファイ
リングが功を奏し、3つの連続殺人事件の犯人が絞り込まれて来ます。それに
対し経済学者の伏見は、3つの殺人事件の内1つは行動経済学からみても合理
的殺人であり、他の2つの無差別殺人とは犯人像が異なると主張します。しか
しプロファイルの犯人には明らかな証拠があるのに対し、伏見の犯人像には
明確な証拠がありません。捜査もここまで、プロファイルの犯人による3連続
殺人で解決かと思われた時、新たな重要事件が勃発、状況が二転三転目まぐる
しく変化して行きます。

経済学者伏見の捜査手法の中で、アンカリング、集団意思決定、期待値算出式
、主観的期待効用等いろいろな経済用語が出て来ます。中には多少こじつけ的
なものもありますが、全体としてそういう追い込み方も有りかなと思わせる所
はさすがです。

物語の終盤では、多くの登場人物が入り乱れ、大どんでん返しが待っているの
ですが、その重要な役割を演ずるのが、何とあのドジ女刑事の麻耶で、ここか
ら先は読んでのお愉しみという事にして下さい。いずれにしても相当細かく構
成されているミステリーで、読みごたえは十分ある小説だと思います。
それでは又。


【相場師朗】 7step株式投資メソッド

紫垣デイトレード塾


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 株ブログ 株初心者本人へ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
株式投資ランキング



マクロミルへ登録




posted by norch at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
ファン
プロフィール
norchさんの画像
norch
43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
プロフィール
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索
最新記事
最新コメント
トレンドフォローC by 藤枝 (05/30)
トレンドフォローC by norch (05/28)
トレンドフォローC by 藤枝 (05/28)
書評−うねりチャート底値買い投資術 by norch (02/26)
書評−うねりチャート底値買い投資術 by フロンティアコンサルティング乙坂章子 (02/26)
カテゴリアーカイブ
リンク集