ただし,7問題を超えて解答した場合,減点となりますから注意してください。
問題は四肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。
[ No.18 ]
土工事の埋戻し及び締固めに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.粘性土による埋戻しを行うため,余盛りの量を砂質土を用いる場合より多くした。
2. 埋戻し土に用いる砂質土は,粒度試験を行い均等係数が小さいものを使用した。
3. 入隅等狭い箇所での締固めは,振動コンパクターを使用した。
4. 透水性のよい山砂による埋戻しを行うため,水締めで締め固めた。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
均等係数とは、粒径の大小の割合で、数値が小さいほど粒径のばらつきが少ない状態となる。砂利を有効に締め固めるためには、砂利がすき間なく充填されるよう、粒径のばらつきのある砂利を使用する。したがって、埋戻し土に用いる砂質土は、粒度試験を行い均等係数が大きいものを使用する。
3.◯
4.◯
[ No.19 ]
鉄筋のかぶり厚さ及びスペーサーに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.直接土に接する布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは,30mmとした。
2.腹筋を外付けする大梁の最小かぶり厚さは,幅止め筋の外側表面から確保した。
3.柱のスペーサーは,上段を梁下より500mm程度の位置から割り付けた。
4.スラブに用いるスペーサーは,鋼製とした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
建築基準法施行令第79条第1項の「鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁又は床にあっては2cm以上、耐力壁、柱又ははりにあっては 3cm以上、直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上りにあっては 4cm以上、直接土に接する基礎にあっては 6cm以上としなけれならない。」より、40mm以上確保する必要がある。
2.◯
3.◯
4.◯
[ No.20 ]
型枠支保工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. パイプサポートの脚部は,敷板に釘で固定した。
2. 階段等の斜め型枠に対してパイプサポートを鉛直にして建て込むため,パイプサポートの先端にピポット型ベース金具を取り付けた。
3. スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を用い,支保梁中央部の下弦材をパイプサポートで支持した。
4. 支柱に使用したパイプサポートの継手は,差込み継手とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
軽量型支保梁は、両端の梁スラブ型枠により支持されているものであり、中間の下弦材等を支柱で支えるような方法による補強を行わない。打設時にたわむことを考慮してむくりを検討する。
4.◯
[ No.21 ]
在来軸組構法の木工事における継手の名称と図の組合せとして,不適当なものはどれか。
1.相欠き継ぎ
2.目違い継ぎ
3.金輪継ぎ
4.腰掛け蟻継ぎ
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
腰掛け鎌継ぎである。
[ No.22 ]
鉄筋コンクリート構造の建築物の解体工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.地上作業による解体は,地上から解体用機械で行い,原則として,上階から下階へ床,梁,壁,柱の順に解体を進める。
2.階上作業による解体は,屋上に揚重した解体用機械で最上階から解体し,解体で発生したコンクリート塊を利用してスロープをつくり,解体用機械を下階に移動させながら行う。
3.外周部の転倒工法は,最初に柱脚部の柱主筋をすべて切断し,次に壁下部の水平方向,壁及び梁端部の垂直方向の縁切りを行った後に転倒させる。
4.部材解体工法は,カッターやワイヤーソーを使用して躯体を部材ごと又はブロック単位に切り離し,切り離した部材をクレーン等で地上に吊り降ろしてから分別解体を行う。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
階上作業による解体では、外壁を残しながら中央部を先行して解体する。外壁の転倒工法等を用いる場合は、同時に解体する部分の一体性を確保するとともに、過度な力を加えずに内側に安全に転倒させる。
4.◯
[ No.23 ]
タイル張りに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.床タイル張りにおいて,張付け面積が小さいため,下地は貧調合の敷きモルタルとした。
2.床タイルの圧着張りにおいて,張付けモルタルは,塗厚を5mmから7mmとし,1度に塗り付けた。
3.外壁タイルの改良積上げ張りにおいて,小口タイルの1日の張付け高さは,1.5mとした。
4.外壁タイルの接着剤張りにおいて,使用する接着剤は,練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
床タイルの圧着張りでは、張付けモルタル厚は3〜7mm程度とし、張付けるモルタルは必ず二度塗りとする。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
4.◯
[ No.24 ]
金属材料の表面仕上げに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.アルミニウム材の表面に,陽極酸化処理の後,金属塩を含む電解溶液中で二次的な電解処理により着色した仕上げを電解着色皮膜という。
2. アルミニウム材の表面に,陽極酸化処理の後,塗装を施した仕上げを陽極酸化塗装複合皮膜という。
3. ステンレス材の表面に,化学処理により図柄や模様を施した仕上げをエッチングという。
4.ステンレス材の表面に,凹凸の浮出し模様を施した仕上げをヘアラインという。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
機械的に凹凸の浮出し模様を施した仕上げは、エンボス仕上げという。ヘアライン(HL)とは、砥粒研磨ベルトで研磨目をつけたもので、長く連続した研磨目を持った仕上げをいう。
[ No.25 ]
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.網入板ガラスは,ガラスの下辺小口及び縦小口の下端より1/4の高さまで防錆処置をした。
2. フロート板ガラスの切断面は,エッジ強度の低下を防ぐため,クリーンカット(クリアカット)とした。
3. グレイジングチャンネルの継目の位置は,ガラスの下辺中央部とした。
4.ガラス溝内に置くセッティングブロックは,ガラス1枚につき2か所設置した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
グレイジングチャンネルとは、ガラスを建具にはめ込む際に周囲に巻き付けるゴム状の部材をいう。グレイジングチャネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部になるようにする。
4.◯
[ No.26 ]
塗装工事における素地ごしらえに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.亜鉛めっき鋼面の付着物の除去には,ワイヤーブラシを用いた。
2. けい酸カルシウム板面の吸込止めは,穴埋めやパテかいの後に塗布した。
3. 鉄鋼面の黒皮の除去は,ショットブラスト処理により行った。
4. 木部面の穴埋めは,節止めを行ってからパテを充填した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
けい酸カルシウム板は表面がぜい弱であるので、汚れや付着物を除去した後、の吸込み止めとしてJASS18 M-201に基づく塗料を全面に塗り付けてから、穴埋めやパテかいを行う。表面補強効果がある JASS18 M-201は、上塗塗料の製造所が指定するものとする。屋内で塗装する場合、吸込止めに用いる材料は、作業者や健康配慮のため、上に塗り重ねる塗料の製造所に仕様による水性塗料で行う。
3.◯
4.◯
[ No.27 ]
壁のせっこうボード張りに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの頭は,ボード面と同面となるように締め込んだ。
2. 重ね張りの上張りボードは,接着剤とステープルを併用して張り付けた。
3. 目透し工法で仕上げる場合,スクェアエッジのボードを使用した。
4.出隅部には,衝突による損傷防止のため,コーナー保護金物を使用した。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
ドリリングタッピンねじの頭は、ボード面よりやや低くなるように締め込む。
2.◯
3.◯
4.◯
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