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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2023年02月02日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 15 ]〜[ No. 17 ] 解答・解説)

※問題番号[ No. 15 ]〜[ No. 17 ]までの3問題は、全問題を解答してください。

[ No. 15 ]
鋼製巻尺を用いる距離測定において、距離の補正を行う場合、最も必要のないものはどれか。

1.温度による補正

2.湿度による補正

3.尺定数による補正

4.傾斜による補正


答え

  2


[ 解答解説 ]
鋼製巻尺を用いる距離測定においては、温度による補正、尺定数による補正、傾斜による補正が必要である。湿度による補正は不要である。なお、尺定数とは、巻尺固有の補正に用いられる定数をいう。
ゆえに、最も必要のないものは 2の湿度による補正である。




[ No. 16 ]
防災設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.傾斜路に設ける通路誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保と避難の方向の確認を主な目的とする避難設備である。


2.劇場の客席に設ける客席誘導灯は、客席から一番近い避難口の方向の明示を主な目的とする避難設備である。


3.自動火災報知設備は、火災発生時に煙又は熱を感知し、自動的にベルやサイレンを鳴らす警報設備である。


4.非常用の照明装置は、火災等で停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度を確保する照明設備である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
通路誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保と避難の方向の確認を主な目的とする避難設備である。

2.×
客席誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保を主目的とする避難設備である。

3.◯
自動火災報知設備は、火災発生に伴って発生する熱、煙又は炎を感知し、自動的にベルやサイレンを鳴動させて火災の発生を報知する警報設備である。

4.◯
非常用の照明装置は、火災や地震等の非常時に停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度を確保する照明設備である。




[ No. 17 ]
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、負荷変動の異なる複数の空間に適するものである。


2.二重ダクト方式は、冷風、温風の2系統のダクトを設置するシステムであり、混合ボックスで温度を調節して室内に吹き出すものである。


3.パッケージユニット方式は、機内に冷凍機、ファン、冷却コイル、加熱コイル等を内蔵した一体型の空調機を使用するものである。


4.ファンコイルユニット方式は、熱源機器でつくられた冷水や温水を各室のファンコイルユニットに供給し、冷風や温風を吹き出すものである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、送風量を変化させる変風量方式よりも、負荷変動の異なる複数の空間の空気調和には適していない

2.◯
二重ダクト方式は、冷風ダクト、温風ダクトの2系統のダクト(風道)を設置し、吹出し口近傍の混合ボックスで冷風と温風を混合して吹出し温度を調節する空気調和システムである。

3.◯
パッケージユニット方式は、機内に冷凍機、ファン(送風機)、冷却コイル、加熱コイル等を内臓(パッケージ)した一体型の空調調和機を用いた空気調和システムである。

4.◯
ファンコイルユニット方式は、別置の冷凍機やボイラーなどの熱源機器でつくられた冷水や温水を各室に設置されたのファンコイルユニットに供給し、冷風や温風を吹き出す空気調和システムである。






2023年02月01日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.18 ] 〜[ No.32 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 18 ]〜[ No. 32 ] 解答・解説

※問題番号[ No. 18 ]〜[ No. 32 ]までの15問題のうちから、12問題を選択し、解答してください。


[ No. 18 ]
墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.平面上の位置を示すために床面に付ける墨を、地墨という。


2.垂直を示すために壁面に付ける墨を、たて墨という。


3.基準墨から一定の距離をおいて平行に付ける墨を、逃げ墨という。


4.逃げ墨をもとにして型枠などの位置に付ける墨を、親墨という。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
墨とは、部材に付ける基準となる線をいう。地墨とは、平面上の位置を示すがめに床面につける墨をいう。

2.◯
たて墨とは、垂直を示すために壁面に付ける墨をいう。

3.◯
逃げ墨とは、基準墨から一定の距離をおいて平行に付ける墨をいう。

4.×
親墨とは、基準になる墨をいう。逃げ墨をもとにして型枠などの位置に付ける墨は、型枠墨と言われている。




[ No. 19 ]
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.砂利地業で用いる砕石は、硬質なものとする。


2.砂利地業で用いる砂利は、砂が混じったものよりも粒径の揃ったものとする。


3.捨てコンクリートは、墨出しをしやすくするため、表面を平坦にする。


4.捨てコンクリートは、床付け地盤が堅固で良質な場合、地盤上に直接打ち込むことができる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
地業とは、基礎を支えるために地盤に対して設ける砕石、砂、砂利などを施工する部分をいう。砂利地業で用いる砕石は、変形しにくく硬質なものが適当である。

2.×
砂利地業で用いる砂利は、砂が混じった粒径の揃っていないものとする。

3.◯
地業で施されるコンクリートを捨てコンクリートという。捨てコンクリートは、墨出しをしやすくするため、表面が平坦にし、かつ、基準からのレベルが間違いのないように施工する。

4.◯
地盤が堅固で良質な場合は、捨てコンクリートは、割栗や砂利を介さずに、直接、地盤上に打設することができる。




[ No. 20 ]
鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。


2.一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げる。


3.鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の相違により異なる場合がある。


4.フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とする。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
鉄筋の継手は、部材に生じる曲げ応力の圧縮側に設ける。したがって、下からの地盤反力を受ける基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋はスパンの両眼部、下端筋はスパンの中央部とする。

2.◯
一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げとする。

3.◯
鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の違いにより異なる場合がある。(公共建築工事標準仕様書)

4.◯
フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とし、フックの折曲げ開始点から末端までの長さは含まない。




[ No. 21 ]
型枠支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する。


2.上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。


3.梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上で、かつ、所要の安全性が確認されれば取り外すことができる。


4.スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合、存置期間中の平均気温から存置日数を決定する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
パイプサポートに水平つなぎを設ける場合、緊結金具(クランプ)を用いて緊結する

2.◯
型枠の上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。

3.◯
梁下の型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上であり、かつ、構造計算により安全であることが確認されれば取り外すことができる。(公共建築工事標準仕様書)

4.◯
スラブ下の型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合は、存置期間中の平均気温により、存置期間を決定する。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 22 ]
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.耐久性を確保するためには、水セメント比は小さいほうがよい。


2.スランプの大きいコンクリートでは、細骨材率が小さすぎると分離しやすくなる。


3.スランプは、工場出荷時における値を指定する。


4.AE減水剤を用いると、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
水セメント比とは、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量比をいう。水セメント比は、耐久性を確保するためには、できるだけ小さいほうがよい

2.◯
スランプとは、スランプ試験により求められる値で、フレッシュコンクリートの流動性を示す指標である。細骨材率とは、フレッシュコンクリート中の骨材(砂利と砂)に対する細骨材(砂)の容積比をいう。スランプの大きいコンクリートにおいて細骨材率が小さいと、フレッシュコンクリート中の材料が分離しやすくなる

3.×
スランプは、荷卸し時点における値を指定する。

4.◯
AE減水剤とは、フレッシュコンクリートに混ぜあわされる混和剤の一つで、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を低減することができる。なお、単位水量とは、単位体積のフレッシュコンクリート中に含まれる水の質量である。




[ No. 23 ]
鉄骨の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。


2.溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。


3.柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。


4.開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
常温加圧で行うひずみの矯正を場は、ローラー又はプレスを用いて行う。

2.×
溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、高力ボルトによる。(公共建築工事標準仕様書)溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径と同一である。

3.◯
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、十字形鉄骨のフランジを避けて、ウェブに設ける

2K_R02_No.23_十字形鉄骨.jpg


4.◯
開先とは、溶接部材間に生じる溝をいい、開先の加工とは、溶接性能を高めるために開先の形状を加工することをいう。鉄骨の開先加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。




[ No. 24 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。


2.隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。


3.建入れ直し完了後、接合金物や火打材を固定し、本筋かいを取り付けた。


4.垂木の継手は母屋の上でそぎ継ぎとし、釘で取り付けた。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
土台の継手は、腰掛けかま継ぎとし、上木となる方をアンカーボルトで締め付ける。

2K_R02_No.24_腰掛けあり継ぎ.jpg

2K_R02_No.24_腰掛けかま継ぎ.jpg


2.◯
通し柱とは、2階以上の木造建物で土台から軒桁まで1本の材で通した柱のことである。隅柱は特に引き抜き力が作用するので、土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物当てボルトで締めとする

3.◯
建入れ直し後に、接合金物や火打材を固定し、本筋かいを取り付ける。

4.◯
垂木の継手は、母屋の上でそぎ継ぎとし、釘打ちとする。




[ No. 25 ]
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。


2.コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10mmとした。


3.裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。


4.異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、シーリング材が硬化する前に、直ちに取り除く

2.◯
ワーキングジョイントとは挙動が大きな継ぎ目、ノンワーキングジョイントとは挙動がほとんどない継ぎ目のことをいう。コンクリートの目地等はノンワーキングジョイントであり、シーリング材の目地寸法は、幅・深さとも10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤が付いていないものは、目地幅より 2mm程度大きいものを使用する。

2K_R02_No.25_バックアップ材とボンドブレーカー.jpg

4.×
やむを得ず異種シーリング材を打ち継ぐ場合、先打ちシーリング材が十分に硬化した後に、後打ちシーリング材を施工する。




[ No. 26 ]
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。


2.タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2m2以下とした。


3.タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。


4.タイルの張付けは、目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
床タイルの圧着張りでは、張付けモルタル厚は3〜7mm程度とし、張付けるモルタルは必ず二度塗りとする。(公共建築工事標準仕様書)

2.◯
タイルの張付けモルタルの1回当たりの塗付け面積は、タイル工1人当たり2m2以下とする。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
トイレ、浴室等、張付け面積が小さい場合、敷きモルタルの調合はセメント量を少なくした貧調合とする。

4.◯
タイルの張付けは、目地の部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、タイルを木づちでたたき押さる。




[ No. 27 ]
硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。


2.たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。


3.軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。


4.軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどい継手は、専用の部品を使用して、接着剤を用いて固定する。

2.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどいの受け金物は、1.2m以下の取付け間隔とする。

3.×
とい1本の長さは10m以内とし、伸縮はあんこう又は集水器部分で吸収するか、製造所の指定する長さ、方法で吸収する。塩化ビニル製品は熱によって、伸縮するため、両端を接着剤で固定すると熱膨張・収縮を吸収できずに、といが曲がるなどしてしまう

4.◯
硬質塩化ビニル雨どいの軒どいの受け金物は、所定の勾配を確保して、1.0m以下の取付け間隔とする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 28 ]
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。


2.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。


3.セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。


4.セルフレべリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、打込み後 1か月以上確保する。

2.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、吸水調整材を十分乾燥させてから行う。

3.◯
セルフレベリング材塗り後、硬化するまでは、窓や開口部をふさぎ、硬化後は自然乾燥状態とする。

4.◯
セルフレべリング材塗り後の養生期間は、7日以上、低温の場合は14日以上とする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 29 ]
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。


2.建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。


3.グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。


4.厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
熱線反射ガラスは、ガラス片面に金属の反射薄膜を付けたもので、まぶしさや冷房負荷の低減効果がある。反射膜面は、反射膜の耐久性上室内側が望ましい。また、高遮蔽熱反射ガラスの反射膜は、室内側に限定されている

2.◯
セッテイングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置する。

2K_R02_No.29_セッティングブロック.jpg

3.×
グレイジングチャンネルとは、ガラスを建具にはめ込む際に周囲に巻き付けるゴム状の部材をいう。グレイジングチャネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部になるようにする。

2K_R02_No.29_グレイジングチャネル.jpg


4.◯
外部に面する厚さ 8mm以上の単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とする。




[ No. 30 ]
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。


2.合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。


3.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。


4.高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
上塗りに用いる塗料は、原則として、製造所において指定された色及びつやに調色する。ただし、少量の場合は、同一製造所の塗料を用いて現場調色とすることができる。(公共建築工事標準仕様書)

2.◯
合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分は、研磨紙ずりを省略する。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ウッドシーラーを用いる。(公共建築工事標準仕様書)

4.×
エアレススプレーによる吹付け塗りは、塗料自体に直接圧力を加え、ノズルチップから霧化して吹き付ける物であり、高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装に適している。




[ No. 31 ]
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。


2.継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。


3.溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。


4.溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
ニトリルゴム系接着剤は、ゴム系ではあるが、硬い皮膜が得られ、可塑剤の移行を受けにくいので、軟質のビニル系床材(特にビニル系床シートや軟質塩化ビニル幅木、単層及び複層ビニル床タイル)に使用する。

2.◯
溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シート厚さの2/3程度まで溝切りする。(公共建築工事標準仕様書)

3.×
熱溶接機を用いて、溶接部を材料温度 160〜200℃の温度で、床シートと溶接棒を同時に溶接する。(建築工事監理指針)

4.◯
熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接部が完全に冷却した後、削りとって平滑にする。




[ No. 32 ]
内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、除去する資材は、アスベストを含まないものとする。

1.コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、ブラスト機械を用いてコンクリート表面とともに削り取った。


2.モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。


3.モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存置部分と縁切りをした。


4.根太張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないように除去した。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
合成樹脂塗床材の除去は、ブラスト機械をよりコンクリート表面を3mm程度の深さまで削りとる。(公共建築改修工事標準仕様書)

2.◯
下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含んでいない場合、ディスクサンダーを用いて除去できる。(公共建築改修工事標準仕様書)

3.×
磁器質床タイルの張替え部分の撤去は、撤去部分をダイヤモンドカッター等を用いて縁切りし、はつり器具等を用いて撤去する。(公共建築改修工事標準仕様書)

4.◯
乾式工法のフローリング張り床材の撤去は、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、ケレン棒によりはがし取る。(公共建築改修工事標準仕様書)






2023年01月31日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.33 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 33 ]〜[ No. 42 ] 解答・解説


※問題番号[ No. 33 ]〜[ No. 42 ]までの10問題は、全問題を解答してください。

[ No. 33 ]
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.解体工事の事前調査として、近接する建物や工作物の現況の調査をすることとした。


2.鉄骨工事の建方の事前調査として、日影による近隣への影響の調査をすることとした。


3.敷地内の排水工事の事前調査として、排水管の勾配が公設桝まで確保できるか調査をすることとした。


4.根切り工事の事前調査として、前面道路や周辺地盤の高低の調査をすることとした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
一般に、解体工事の事前調査では、近接する建物や工作物の現況調査等を実施する

2.×
一般に、鉄骨工事の建方の事前調査では、移動式クレーン配置場所の地盤についての調査などが実施され、日影による近隣への影響は実施されない。日影による近隣への影響の調査は、建築計画の事前調査において実施する

3.◯
一般に、敷地内の排水工事の事前調査では、公設桝までの排水管の勾配確保に関する調査等を実施する。

4.◯
一般に、根切り工事の事前調査では、前面道路や周辺地盤の高低の調査等を実施する。




[ No. 34 ]
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.施工者用事務所と監理者用事務所は、機能が異なるため、それぞれ分けて設ける。


2.仮囲いの出入り口は、管理をしやすくするため、人や車両の入退場の位置を限定する。


3.ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、有効高さを検討する必要がある。


4.仮囲いは、工事現場の周辺の状況が危害防止上支障がない場合であっても、設ける必要がある。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
施工者用の事務所と監理者用の事務所は、それぞれの機能が異なるため、それぞれ分けて設ける

2.◯
仮囲いの出入り口は、人や車両の入退場の位置を限定し、管理をしやすい位置に計画する。

3.◯
ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、扉の有効高さを検討して計画する。

4.×
建築基準法施行令第136条の2の20(仮囲い)に次のように規定されている。「木造の建築物で高さが13m若しくは軒の高さが9mを超えるもの又は木造以外の建築物で2以上の階数を有するものについて、建築、修繕、模様替又は除去のための工事(以下この章において「建築工事等」という。)を行う場合においては、工事期間中工事現場の周囲にその地盤面(その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より、低い場合においては、工事現場の周囲の地盤面)から高さが 1.8m以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。ただし、これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては、この限りでない。」




[ No. 35 ]
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルトは、箱の積上げ高さを5段までとして保管する。


2.型枠用合板は、直射日光が当たらないよう、シートを掛けて保管する。


3.袋詰めセメントは、風通しのよい倉庫に保管する。


4.防水用の袋入りアスファルトは、積重ねを10段までとして保管する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
箱の強度を考慮し、積み上げる段数は4〜5段以下とすること。(高力ボルト協会)

2.◯
型枠用合板は、シブ(アク)や硬化不良を防止するため、水ぬれを避け、長時間直射日光に当てないように、シートで養生して保管する。

3.×
袋詰めセメントは、二酸化炭素による風化と湿気による硬化を防ぐため、風通しを避けて保管する。

4.◯
防水用の袋入りアスファルトを屋外で保管する場合は、シート等を掛けて雨露に当たらず、土砂等に汚れないようにする。なお、積み重ねて保管する時は、荷崩れに注意して10段を超えて積まないようにする。(建築工事監理指針)




[ No. 36 ]
総合工程表の立案に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.工程計画上のマイルストーン(管理日)は、工程上の重要な区切りを避けて計画する。


2.工区分割を行い、後続作業を並行して始めることにより、工期短縮が可能か検討する。


3.型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮して、せき板や支保工の転用を検討する。


4.工事を行う地域における労務、資材、機材等の調達状況を調査して、手配を計画する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
工程上の重要な区切りにマイルストーン(管理日)を設けて、総合工程表を立案する。

2.◯
工区を分割して後続作業を並行して開始すると、工期短縮につながる。

3.◯
型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮しながら、型枠に使用するせき板や支保工の転用を検討する。

4.◯
工事地域の労務、資材、機材等の調達状況を調査し、手配計画を立てて、総合工程表を立案する。




[ No. 37 ]
バーチャート工程表に関する記述として、最も適当なものはどれか。

1.工事全体を掌握することが容易で、作成しやすい。


2.工事を構成する各作業を縦軸に記載し、工事の達成度を横軸にして表す。


3.工程上のキーポイント、重点管理しなければならない作業が判断しやすい。


4.多種類の関連工事間の工程調整に有利である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.◯
バーチャート工程表は、工事全体を掌握することと、作成が容易である。

2.×
バーチャート工程表は、縦軸に各作業、横軸に暦日を表す。縦軸に各作業、横軸に達成度を表した工程表は、ガンチャート工程表という。

3.×
バーチャート工程表は、ネットワーク工程表等と比較して、工程上のキーポイントの作業や重点管理しなければならない作業を判断しにくい

4.×
バーチャート工程表は、ネットワーク工程表等と比較して、多種類の関連工事間の工程調整に不向きである。

2K_R03Z_No.33_バーチャート工程表.jpg




[ No. 38 ]
品質管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.検査とは、性質又は状態を調べた結果と判定基準を比較して、良否の判断を下すことである。


2.施工品質管理表(QC工程表)には、検査の時期、方法、頻度を明示する。


3.工程間検査は、作業工程の途中で、ある工程から次の工程に移ってもよいかどうかを判定するために行う。


4.品質管理とは、品質計画に従って試験又は検査を行うことをいう。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
検査とは、性質や状態を調べた結果と判定基準を比較して、良否の判断をすることをいう。

2.◯
施工品質管理表(QC工程表)には、検査の時期、方法、頻度等を明示する。

3.◯
工程間検査は、次の工程に進んでもよいか判定するために、作業工程の途中で行う検査である。

4.×
品質管理とは、「品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部」、「品質マネジメントとは「品質に関して組織を指揮し、管理するための調整された活動」と定義されている(ISO9001-2015)。品質管理とは、品質要求事項を満たすために行う活動であり、試験又は検査を行うことではない。




[ No. 39 ]
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.吹付けロックウールによる耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行った。


2.外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。


3.鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。


4.コンクリートのスランプフロー試験は、スランプコーンを用いて行った。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
吹付けロックウールの耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行う。

2.◯
タイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器等が用いられる。

3.×
鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定には、ダイヤルノギス等が用いられる。ダイヤルゲージは塗膜厚の測定などに用いられる。

4.◯
スランプコーンは、スランプ試験及びスランプフロー試験に用いられる。スランプ試験とは、フレッシュコンクリートを充填したスランプコーンを逆さにして面に置き、スランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの頭部の下がり(スランプ値)を求める試験をいう。スランプフロー試験とは、スランプ試験時のスランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの下部の直径を求める試験をいう。




[ No. 40 ]
鉄筋のガス圧接継手部の試験方法として、最も不適当なものはどれか。

1.圧縮試験

2.引張試験

3.外観試験

4.超音波探傷試験


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
圧縮試験は、硬化後のコンクリートの試験として行われ、鉄筋のガス圧接継手の試験方法としては不適当である。

2.◯
引張試験は、鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。一般に、1ロットあたり3本の抜き取り検査を行う。

3.◯
外観試験は、鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。圧接部のふくらみの形状及び寸法、圧接面のずれ、鉄筋中心軸の偏心量などが規定値内であることを試験する。

4.◯
超音波探傷試験は、鉄筋内部に超音波を入射して、反射エコーを確認することにより、内部の割れなどの欠陥の有無を試験する。鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。一般に、1ロットあたり30箇所の抜き取り検査を行う。ロット数は鉄筋径により異なる。
 D22の場合 100〜200箇所
 D32の場合 80〜150箇所
 D38の場合 50〜100箇所、程度




[ No. 41 ]
工事現場の安全管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月に行うことをパターン化し、継続的に取り組む活動である。


2.新規入場者教育とは、作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などを教育する活動である。


3.TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心に、作業開始前の短時間で、当日の安全作業について話し合う活動である。


4.ZE(ゼロエミッション)とは、作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動である。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月単位で実施すべきことをパターン化し、パターンを繰り返すことで継続的に取り組む安全活動である。

2.◯
新規入場者教育とは、新たに作業所に入場することになった者に対する作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などの教育である。

3.◯
TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心とした作業グループが、作業開始前に、当日の作業内容や安全作業について短時間で行うミーティングである。

4.×
ZE(ゼロエミッション)とは、直訳すると「ゼロ排出」であり、作業所等から廃棄物をゼロにする活動をいう。なお、安全管理に関する用語にゼロ災があり、ゼロ災とは、作業所等の労働災害をゼロにするという活動である。作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動は、危険予知活動(KY活動)等において実施される。




[ No. 42 ]
型わく支保工の組立て等に関し、事業者の講ずべき措置として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。

1.型わく支保工の材料、器具又は工具を上げ、又はおろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させること。


2.型わく支保工の組立て等作業主任者を選任すること。


3.型わく支保工の組立て等の作業を行う区域内には、関係労働者以外の労働者の立入りを禁止すること。


4.型わく支保工の組立て等の作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第245条第三号に記載されている。

2.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第246条に記載されている。

3.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第245条第一号に記載されている。

4.×
事業者が、型枠支保工の組立て等作業者主任に行わせなければなだない事項として、労働安全衛生規則第247条第一号に規定されている。事業者の講ずべき措置ではない。






2023年01月30日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.43 ] 〜[ No.50 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 43 ]〜[ No. 50 ] 解答・解説

※問題番号[ No. 43 ]〜[ No. 50 ]までの8問題のうちから、6問題を選択し、解答してください。

[ No. 43 ]
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。

1.建築物を移転することは、建築である。


2.公衆浴場の浴室は、居室ではない。


3.コンクリートや石は、耐水材料である。


4.基礎は、構造耐力上主要な部分であるが、主要構造部ではない。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築とは、「建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう。」(建築基準法第2条第十三号)

2.×
居室とは、「居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう。」(建築基準法第2条第四号)住居の浴室は継続的に使用しないので居室に該当しないが、公衆浴場の浴室は、その他これらに類する目的のために継続的に使用する室に該当し、居室に該当する。

3.◯
耐水材料とは、「れんが、、人造石、コンクリート、アスファルト、陶磁器、ガラスその他これらに類する耐水性の建築材料をいう。」(建築基準法施行令第1条第四号)

4.◯
構造耐力上主要な部分とは、「基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋かい、方づえ、火打材その他これらに類するものをいう。)、床版、屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう。)で、建築物の自重若しくは積載荷重、積雪荷重、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。」(建築基準法施行令第1条第三号)




[ No. 44 ]
居室の採光及び換気に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。

1.温湿度調整を必要とする作業を行う作業室については、採光を確保するための窓その他の開口部を設けなくてもよい。


2.ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光の規定の適用に当たっては、1室とみなすことはできない。


3.換気設備を設けるべき調理室等に設ける給気口は、原則として、天井の高さの1/2以下の高さに設けなければならない。


4.居室には、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合、換気のための窓その他の開口部を設けなくてもよい。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法第28条第1項のただし書きの記述により、正しい。

2.×
建築基準法第28条第4項の記述により、一室としてみなす。

3.◯
「給気口は、換気設備を設けるべき調理室等の天井の高さの2分の1以下の高さの位置(煙突を設ける場合又は換気上有効な排気のための換気扇その他これに類するもの(以下このイにおいて「換気扇等」という。)を設ける場合には、適当な位置)に設けること。」(建築基準法第28条の3第2項第一号イ(1))

4.◯
建築基準法第28条第2項のただし書きの記述により、正しい。




[ No. 45 ]
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。

1.工事1件の請負代金の額が1,500万円に満たない建築一式工事のみを請け負う場合、建設業の許可を必要としない。


2.建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。


3.国又は地方公共団体が発注者である建設工事を請け負う者は、特定建設業の許可を受けていなければならない。


4.下請負人として建設業を営もうとする者が建設業の許可を受ける場合、一般建設業の許可を受ければよい。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建設業の許可が不要な軽微な建設工事について、建設業法施行令第1条の2第1項に次のとおり規定されている。「法第3条第1項ただし書の政令で定める軽微な建設工事は、工事一件の請負代金の額が500万円(当該建設工事が建築一式工事である場合にあっては、1500万円)に満たない工事又は建築一式工事のうち延べ面積が 150m2に満たない木造住宅を建設する工事とする。」

2.◯
建設業の許可は、建設業法第3条第2項に規定され、建設工事の種類(29業種)ごとに、分けて与えられている。(建設業法別表第一)

3.×
特定建設業の許可の要件は、建設業法第3条第1項第二号に、「建設業を営もうとする者にあって、その営業にあたって、その者が発注者から直接請け負う一件の建設工事につき、その工事の全部又は一部を、下請代金の額(その工事に係る下請契約が二以上あるときは、下請代金の額の総額)が政令で定める金額以上となる下請契約を締結して施工しようとするもの」と規定されている。発注者の属性は、特定建設業の許可の要件として規定されていない

4.◯
選択肢3の解説のとおり、発注者から直接請け負わない下請負人として建設業を営もうとする者は、一般建設業の許可を受ければよい。




[ No. 46 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として、「建設業法」上、定められていないものはどれか。

1.注文者が工事の全部又は一部の完成を確認するための検査の時期及び方法並びに引渡しの時期


2.工事の完成又は出来形部分に対する下請代金の支払の時期及び方法並びに引渡しの時期


3.工事の施工により第三者が損害を受けた場合における賠償金の負担に関する定め


4.天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.定められている
建設業法第19条第1項第十一号に規定されている。

2.定められていない

3.定められている
建設業法第19条第1項第九号に規定されている。

4.定められている
建設業法第19条第1項第七号に規定されている。




[ No. 47 ]
労働契約の締結に際し、「労働基準法」上、使用者が定め、原則として、労働者に書面で交付しなければならない労働条件はどれか。

1.職業訓練に関する事項


2.安全及び衛生に関する事項


3.災害補償及び業務外の傷病扶助に関する事項


4.就業の場所及び従事すべき業務に関する事項



答え

  4

[ 解答解説 ]
労働基準法施行規則第5条第1項第一号〜第四号までに掲げる事項が、書面で交付しなければならない労働条件に該当する。

1.×
労働基準法施行規則第5条第1項第八号の職業訓練に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

2.×
労働基準法施行規則第5条第1項第七号の安全及び衛生に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

3.×
労働基準法施行規則第5条第1項第八号の職業訓練に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

4.◯
労働基準法施行規則第5条第1項第一の三号の就業の場所及び従事すべき業務に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当する。




[ No. 48 ]
建設業において、「労働安全衛生法」上、事業者が安全衛生教育を行わなくてもよい者はどれか。

1.新たに選任した作業主任者


2.新たに職務につくこととなった職長


3.新たに建設現場の事務職として雇い入れた労働者


4.新たに雇い入れた短時間(パートタイム)労働者



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.不要
労働安全衛生法第60条柱書の規定により、作業主任者は、安全又は衛生のための教育を行わなければならない者から除かれている

2.必要
新たに職務につくこととなった職長は、労働安全衛生法第60条の規定により、安全又は衛生のための教育を行わなければならない。

3.必要
新たに雇い入れた労働者は、労働安全衛生法第59条第1項の規定により、安全又は衛生のための教育を行わなければならない。

4.必要
選択肢3に同じ




[ No. 49 ]
次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。

1.建築物の新築に伴って生じた段ボールは、産業廃棄物である。


2.建築物の地下掘削に伴って生じた土砂は、産業廃棄物である。


3.建築物の除去に伴って生じた木くずは、産業廃棄物である。


4.建築物の杭工事に伴って生じた汚泥は、産業廃棄物である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第一号により、産業廃棄物に該当する。

2.×
建設工事により発生した土砂は建設発生土といい、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定義される廃棄物には該当しない

3.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第二号により、産業廃棄物に該当する。

4.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第4項第一号により、産業廃棄物に該当する。




[ No. 50 ]
次の記述のうち、「道路法」上、道路の占用の許可を受ける必要のないものはどれか。

1.歩道の一部にはみ出して、工事用の仮囲いを設置する。


2.道路の上部にはみ出して、防護棚(養生朝顔)を設置する。


3.工事用電力の引込みのために、仮設電柱を道路に設置する。


4.屋上への設備機器揚重のために、ラフタークレーンを道路上に設置する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

2.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

3.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

4.不要
道路の占用の許可は不要である。ただし、道路交通法第77条第1項第一号の規定により、道路の使用の許可が必要である。すぐに移動できるものは、占用許可は不要である。







2023年01月29日

2級建築施工管理技術検定(令和3年後期)一次検定の問題分析

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定 問題分析 

令和3年11月14日(日)に実施された、
令和3年度の2級建築施工管理技術検定(後期)第一次検定

試験時間:10時15分から12時45分の2時間30分

5.の【 応用能力 】 は令和2年度からのの新しい問題で、
四肢二択で、選んだ肢の番号が2つとも正しい場合のみ正答

それ以外の問題は、四肢一択

なお、配点は 50問出題に対し、40問解答する問題で、各問題1点、40点満点となる。
合格は、60%以上の24問以上の正解

問題内容の詳細は以下のようになっている。

1.[ No. 1 ]〜[ No.14 ] 【 建築学 】
 ( ↑ No.をクリックすると解答解説へ行きます:以下同様)

 14問題のうちから、9問題を選択し、解答する。

 01.環境工学(通気及び換気)
 02.環境工学(日照及び日射)
 03.環境工学(採光及び照明)
 04.建築構造(鉄筋コンクリート構造)
 05.建築構造(鉄骨構造)
 06.建築構造(鉄骨構造)
 07.建築構造(基礎杭)
 08.構造力学(構造設計)
 09.構造力学(反力)
 10.構造力学(曲げモーメント)
 11.建築材料(構造用鋼材)
 12.建築材料(木材)
 13.建築材料(建具)
 14.建築材料(防水材料)


2.[ No.15 ]〜[ No.17 ] 【 共通問題 】

 3問題は、全問題を解答する。

 15.建築設備(屋外排水工事)
 16.電気設備(LED)
 17.建築設備(用語)


3.[ No.18 ]〜[ No.28 ]  【 躯体工事,仕上工事 】

 11問題のうちから、8問題を選択し、解答する。

 18.躯体工事(仮設工事 / 遣方及び墨出し )
 19.躯体工事(地業工事)
 20.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠工事)
 21.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠の最小存置期間)
 22.躯体工事(鉄骨工事 / 高力ボルト接合)
 23.仕上工事(防水工事 / 加硫ゴム系シート防水接着工法)
 24.仕上工事(屋根工事 / 金属製折板葺)
 25.仕上工事(左官工事 / セメントモルタル塗り)
 26.仕上工事(建具工事 / 建具金物)
 27.仕上工事(内装工事 / せっこうボード張り)
 28.仕上工事(改修工事)


4.[ No.29 ]〜[ No.38 ]  【 施工管理 】

 10問題は、全問題を解答する。

 29.施工計画(事前調査)
 30.施工計画(仮設計画)
 31.施工計画(材料の保管)
 32.施工計画(工程計画)
 33.施工計画(バーチャート工程表)
 34.品質管理(QC工程表)
 35.品質管理(ボルトのマーキング)
 36.品質管理(コンクリートの試験)
 37.施工計画(安全管理 / 建築工事の危害・迷惑)
 38.施工計画(法規 / 労働安全衛生規則)


5.[ No.39 ]〜[ No.42 ]  【 応用能力 】

 4問題は、全問題を解答する。

 39.躯体工事(鉄筋工事 / 鉄筋の加工及び組立て)
 40.躯体工事(木工事 / 在来軸組構法)
 41.仕上工事(タイル工事 / あと張り工法)
 42.仕上工事(塗装工事 / 塗装工事)


6.[ No.43 ]〜[ No.50 ]  【 法 規 】

 8問題のうちから、6問題を選択し、解答する。

 43.建築基準法(用語)
 44.建築基準法(採光)
 45.建設業法 (特定建設業の許可等)
 46.建設業法 (請負契約書に記載しなければならない事項)
 47.労働基準法(労働条件等)
 48.労働安全衛生法(安全衛生教育に関する事項)
 49.廃棄物の処理及び清掃に関する法律
 50.消防法(警報設備,避難設備,消火活動上必要な設備,消防用水)



2023年01月28日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)


第一次検定問題  [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

令和3年11月14日(日)



※問題番号[ No.1 ]〜[ No.14 ]までの14問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。


[ No.1 ]
通風及び換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.風圧力による自然換気では、換気量は開口部面積と風速に比例する。


2.室内外の温度差による自然換気では、給気口と排気口の高低差が大きいほど換気量は大きくなる。


3.室内における必要換気量は、在室人数によらず一定になる。


4.室内を風が通り抜けることを通風といい、もっぱら夏季の防暑対策として利用される。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
風圧力による自然換気では、風による換気を期待できる開口部が風圧を受け、それによって換気される。このため、開口面積が大きいほど、また、開口部に対する風が強いほど、換気量は大きくなる。

2.◯
室内外の温度差による換気を温度差換気という。室内空気が屋内空気より高温(室内空気密度が屋外空気密度よりも小さい)の場合は、空気は下方から室内に流入し、反対に、室内空気が屋外空気より低温(室内空気密度が屋外空気密度よりも大きい)の場合は、空気は上方から室内に流入する。換気を促進させるためには、給気口と排気口の高低差を大きくする。

3.×
室内における必要換気量は、在室者の人数によりその値が変動する。

4.◯
室内を風が通り抜けることを通風という。通風は、主に夏季の防暑対策に利用される。




[ No.2 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。


1.日照時間は、日の出から日没までの時間をいう。


2.太陽放射の光としての効果を重視したものを日照といい、熱的効果を重視したものを日射という。


3.1年を通して終日日影となる部分を、永久日影という。


4.天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
日の出から日没までの時間は可照時間という。日照時間とは、実際に日照のあった時間、すなわち可照時間のうち晴天の時間をいう。

2.◯
日照とは、太陽が直接地表面を照射した状態をいい、設問のとおり、太陽放射の光としての効果を重視している。また、日射とは、太陽から受ける熱の強さを表し、熱的効果を重視している。

3.◯
建物などにより1日中照射がない場所を終日日影といい、1年を通して終日日影となる部分を永久日影という。日照に最も有利な夏至でも終日日影となる場所は永久日影である。

4.◯
日射とは、太陽から受ける熱の強さを表すもので、日射量は、単位時間に単位面積当たりに受ける熱量である。日射量は、直達日射量(大気を透過して直接地表へ到達した日射量)と天空日射量(大気中で散乱した後、地表へ到達した日射量)に大別される。




[ No.3 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化する。


2.昼光率は、室内表面の反射の影響を受ける。


3.全天空照度は、直射日光による照度を含まない。


4.モデリングは、光の強さや方向性、拡散性などを視対象の立体感や質感の見え方によって評価する方法である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
時刻や天候によって屋外の全天空照度が変化しても、それに比例して室内の測定点の照度も変化するので、昼光率は変化しない

2.◯
昼光率は、通常百分率(%)で表され、次の式で求めることができる。

昼光率(D)=ある点の面照度(E)/野外水平面照度(E0) × 100(%)

ある点の照度は、室内表面の仕上げ材の反射等により変わるため、昼光率はその影響を受ける。

3.◯
全天空照度とは、全天空が望める場所で、直射日光の照度を除いた水平面照度のことをいう。

4.◯
光の強さや方向性、拡散性などを、立体の対象物の立体感や質感の見え方によって評価する方法をモデリングという。人の顔などは当たる光の方向性、拡散性によって印象が大きく異なるため、モデリングによって適切な照明で表現することが重視されてきている。




[ No.4 ]
鉄筋コンクリート造の構造形式に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.シェル構造は、薄く湾曲した版を用いた構造で、大きな空間をつくることができる。


2.壁式鉄筋コンクリート構造は、室内に梁形や柱形が突き出ないため、室内空間を有効に利用できる。


3.フラットスラブ構造は、鉄筋コンクリートの腰壁が梁を兼ねる構造で、室内空間を有効に利用できる。


4.ラーメン構造は、柱と梁の接合部を剛接合とした骨組で、自由度の高い空間をつくることができる。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
薄く湾曲した版を用いた構造をシェル構造といい、大きな空間をつくることができる。ドームの屋根などに用いられる。

2.◯
柱や梁を用いず、壁とスラブのみつくられた構造を壁式鉄筋コンクリート構造といい、梁形や柱形が室内にないため、室内空間を有効に利用できる。

3.×
フラットスラブ構造は、柱とスラブを直結して梁をなくした構造で、室内空間を有効に利用できる。

4.◯
柱と梁の接合部を剛接合とした構造をラーメン構造といい、設計において自由度の高い空間をつくることができる。




[ No.5 ]
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.トラス構造は、比較的細い部材による三角形を組み合わせて構成し、大きな空間をつくることができる。


2.H形鋼の大梁に架けられる小梁には、大梁の横座屈を拘束する働きがある。


3.柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。


4.鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
トラス構造は、三角形を組み合わせた構成の構造形式で、比較的細い部材で大きな空間をつくることができるという特徴を有している。

2.◯
小梁は、大梁の座屈防止のため、また、スラブの荷重を分散して受けるために用いられる。

3.◯
柱脚の形式には、コンクリートに埋め込まない「露出形式」、根巻きコンクリートを建て込む「根巻き形式」、基礎コンクリートに埋め込む「埋込み形式」がある。

4.×
鋼材は不燃材料ではあるが、高温になると強度が低下し、骨組は十分な耐火性能を有していない。したがって、必要な耐火時間に応じた耐火被覆をする必要がある




[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。


2.エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。


3.丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く。


4.スチフナーは、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ダイアフラムとは、鉄骨構造の梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部(部材の接合部分)に設ける補強材である。

2.◯
エンドタブとは、溶接時に溶接線の始端部、終端部に取り付けられる補助部材をいう。

3.◯
筋かいとは、柱と梁により構成される方形の構面に対角線状に入れる補強材のことをいう。鋼材は引張力に対抗する部材であり、丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く部材である。

4.×
設問は、スプライスプレートの説明である。スチフナーは、梁のウェブの座屈防止のために設けられる補強材のことである。




[ No.7 ]
基礎杭に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既製コンクリート杭の埋込み工法のひとつで、杭の中空部を掘削しながら杭を圧入する中掘工法は、比較的杭径の大きなものの施工に適している。


2.拡径断面を有する遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(ST杭)は、拡径部を杭の先端に使用する場合、大きな支持力を得ることができる。


3.摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。


4.場所打ちコンクリート杭は、地盤を削孔し、その中に鉄筋かごを挿入した後、コンクリートを打ち込んで造る。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
中掘工法は、先端が開放されている杭の中空部にオーガーを挿入し、地盤の掘削を行い、杭を圧入する工法である。比較的杭径の大きなものの施工に適している

2.◯
プレストレストコンクリート杭(ST杭)は、杭の先端支持力をより大きく確保するために、先端部を太くした既製コンクリート杭で、大きな支持力を得ることが可能である。

3.×
杭の種類には、支持杭と摩擦杭がある。
支持杭は、軟弱地盤を貫いて硬い層まで到達させ、主としてその先端抵抗力で支持させる。摩擦杭は、大部分を杭周面の摩擦力によって支持させる。

4.◯
場所打ちコンクリート杭は、あらかじめ地盤中に削孔した抗内に、鉄筋かごを挿入した後、コンクリートを打設することにより、現場において造成する杭である。




[ No.8 ]
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合では、異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いることができる。


2.屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。


3.風圧力は、その地方における過去の台風の記録に基づいて定められた風速に、風力係数のみを乗じて計算する。


4.地上階における地震力は、算定しようとする階の支える荷重に、その階の地震層せん断力係数を乗じて計算する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法施行令第85条第1項に「建築物の各部の積載荷重は、当該建築物の実況に応じて計算しなければならない。ただし、次の表に掲げる室の積載荷重については、それぞれ同表の(い)、(ろ)又は(は)の欄に定める数値に床面積を乗じて計算することができる。」と規定されている。(い)は床の構造計算をする場合、(ろ)は大梁、柱又は基礎の構造計算をする場合、(は)は地震力を計算する場合である。したがって、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合では、異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いることができる。

2.◯
積雪荷重は、屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合には、その影響を考慮して計算する必要がある

3.×
建築基準法施行令第87条第1項に「風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて計算しなければならない。」と規定されている。

4.◯
建築基準法施行令第88条第1項に「建築物の地上部分の地震力については、当該建築物の各部分の高さに応じ、当該高さの部分が支える部分に作用する全体の地震力として計算するものとし、その数値は、当該部分の固定荷重と積載荷重との和(第86条第2項ただし書きの規定により特定行政庁が指定する多雪区域においては、更に積雪荷重を加えるものとする。)に当該高さにおける地震層せん断力係数を乗じて計算しなければならない。」と規定されている。したがって、地上階における地震力は、算定しようとする階の支える荷重に、その階の地震層せん断力係数を乗じて計算する。




[ No.9 ]
図に示す単純梁ABに等変分布荷重が作用するとき、支点Aの垂直反力VA及び支点Bの垂直反力VBの大きさの比率として、正しいものはどれか。

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重.jpg
 1.VA:VB=1:1

 2.VA:VB=2:1

 3.VA:VB=3:1

 4.VA:VB=4:1


答え

  2

[ 解答解説 ]
図-1のように、等変分布荷重、梁の長さを仮定する。

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重_図1.jpg
図-1

仮定した等変分布荷重を集中荷重に置き換えると図-2のようになる。
(三角形の重心の位置)

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重_図2.jpg
図-2


ΣV = 0 より、
VA – 9 + VB = 0
VA + VB = 9 ・・・@
支点Aは回転支点なので、モーメントMAは発生しない。
よって、
MA = 9 × 1 − VB × 3 = 0
  3VB = 9
  VB = 3 kN(上向き)
@に代入して、
VA + 3 = 9
VA = 6 kN(上向き)

∴ VA : VB = 6:3 = 2;1




[ No.10 ]
図に示す単純梁ABのBC間に等分布荷重wが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。

 2K_R03_No.10_単純梁の半分に等分布荷重が作用.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図1.jpg2K_R03_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図3.jpg2K_R03_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
集中荷重での曲げモーメント図は「力×距離」より、比例(直線)となる。

等分布荷重での曲げモーメント図は、反力の「力 × 距離 」– 荷重の「力 × 距離」より、2次曲線となる。

よって、A〜C区間は直線、C〜B区間は曲線となり、肢2又は肢4になる。

また、支点Aは回転支点であるから、モーメントは発生しないため、肢4は不適切である。

∴、正解は 2となる。




[ No.11 ]
構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.建築構造用圧延鋼材SN400の引張強さの下限値は、400N/mm2である。


2.引張強さは250〜300℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。


3.線膨張係数は、約1.2 × 10-5(1/℃)である。


4.ヤング係数は、約3.14 × 105 N/mm2である。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
鋼材の材料記号において、数字は、保証される引張強さの下限値であることがJISで定められている。

2.◯
引張強さとは、物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力をいう。鋼の引張強さは温度によって変化し、250〜300℃程度で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。

3.◯
線膨張係数は、1 × 10-5(1/℃)程度である。

4.×
鋼材のヤング係数は、約2.05 × 105 N/mm2で、常温では鋼材の強度にかかわらずほぼ一定である。




[ No.12 ]
木材の樹種に関する一般的な圧縮強度の比較として、適当なものはどれか。

 1.ス ギ < ヒノキ < ケヤキ

 2.ヒノキ < ス ギ < ケヤキ

 3.ケヤキ < ス ギ < ヒノキ

 4.ヒノキ < ケヤキ < ス ギ



答え

  1

[ 解答解説 ]
設問の樹種の一般的な圧縮強度(kgf/cm2)は、
スギ  350
ヒノキ 400
ケヤキ 500
である。
よって、選択肢 1が適当である。




[ No.13 ]
日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験方法に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.耐風圧性の性能試験では、変位及びたわみを測定する。


2.遮音性の性能試験では、音響透過損失を測定する。


3.結露防止性の性能試験では、熱貫流率を測定する。


4.遮熱性の性能試験では、日射熱取得率を測定する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、耐風圧性能試験の測定項目は、変位・たわみである。

2.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮音性試験の測定項目は、音響透過損失である。

3.×
JIS.建具の性能試験方法通則における、結露防止性能試験の測定項目は温度低下率である。熱貫流率断熱性試験の測定項目である。

4.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮熱性試験の測定項目は、日射熱取得率である。




[ No.14 ]
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。


2.ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。


3.アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。


4.防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接してステンレスシート防水層を形成するために用いられる防水材料である。

2.◯
塗膜防水とは、塗膜防水材を塗り重ねて防水層となる連続的な膜を形成するものである。塗膜防水材には、ウレタンゴム系やゴムアスファルト系などがある。

3.◯
アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。

4.×
塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いるものは、プライマーである。防水モルタルに混入した防水剤は、モルタルの防水性能を高めるために用いられる。






2023年01月27日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説

※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの3問題は、全問題を解答してください。

[ No.15 ]
屋外排水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.内法が600mmを超え、かつ、深さ1.2mを超える雨水用排水桝には、足掛け金物を取り付けた。


2.雨水用排水桝及びマンホールの底部には、深さ50mmの泥だめを設けた。


3.地中埋設排水管の長さが、その内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内で、桝又はマンホールを設けた。


4.排水管を給水管に平行して埋設する場合、給水管を上方にして、両配管は500mm以上のあきを設けた。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
内法が600mmを超え、かつ、深さ1.2mを超える排水桝には、足掛け金物を取り付ける。(公共建築工事標準仕様書)

2.×
桝及びマンホールの底部には、専ら雨水その他の地表水を排除すべき桝にあっては深さ15cm以上の泥だめが、その他の桝又はマンホールにあってはその接続する管きょの内径又は内法幅に応じ相当の幅のインバートが設けられていること。(都市計画法施行規則第26条第七号)50mmでは足りない

3.◯
地中埋設排水管において、桝又はマンホールを設ける箇所は、

@管きょの始まる箇所
A下水の流路の方向、勾配又は横断面が著しく変化する箇所
B管きょの内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内の長さごと

の管きょの部分のその清掃上適当な場所である。(都市計画法施行規則第26条第五号)

4.◯
排水管を給水管に平行して埋設する場合には、原則として、両配管の水平実間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No.16 ]
LEDランプに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.他のランプ類に比べ耐熱性が低いため、高温にさらされないよう、発熱体の周辺への設置は避ける。


2.他のランプ類に比べ寿命が短いため、高い天井等、ランプの交換がしにくい場所への設置は避ける。


3.光線に紫外線をほとんど含まないため、屋外照明に使用しても虫が寄り付きにくい。


4.光の照射方向に熱をほとんど発しないため、生鮮食料品の劣化を助長しない。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
LEDは他のランプ類に比べ、耐熱性が低く、高温の状態に弱い

2.×
LEDの大きな特徴は、他のランプ類に比べ寿命が長いことである。

3.◯
LEDの光線は、虫が寄り付くとされる紫外線をほとんど含まない。そのため、屋外照明に使用しても他の照明類のように虫が寄り付くことが少ない。

4.◯
LEDは低温でも点灯する特徴があり、光の照射方向に熱をほとんど発しない




[ No.17 ]
建築設備とそれに関連する用語の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。

1.給水設備 ─── バキュームブレーカー

2.排水設備 ─── 通気管

3.ガス設備 ─── マイコンメーター

4.空気調和設備 ─ バスダクト



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
バキュームブレーカーとは、水受け容器中に吐き出された水、又は使用した水が逆サイホン作用により上水系統へ逆流するのを防ぐ装置である。給水管内に生じた負圧に対して自動的に空気を補充する。

2.◯
通気管とは、重力式の排水系統のタンク類において通気のために設ける管である。

3.◯
マイコンメーターとは、ガスメーターに、マイコン制御器を組み込んだ、遮断装置付きガスメーターのことである。地震時やガスの圧力低下、ガスの流量が多大になった場合など、異常時に自動的にガスを遮断する。

4.×
バスダクトとは、平角電気導体を金属ダクト内に収容し、一定長さの配線材料としたものである。空気絶縁形と密着絶縁形の2種類がある。空気調査設備とは関係性がない。






2023年01月26日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.18 ] 〜[ No.28 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.18 ]〜[ No.28 ] 解答・解説

※問題番号[ No.18 ]〜[ No.28 ]までの11問題のうちから、8問題を選択し、解答してください。

[ No.18 ]
遣方及び墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ベンチマークは、移動するおそれのない既存の工作物に2箇所設けた。


2.2階より上階における高さの基準墨は、墨の引通しにより、順次下階の墨を上げた。


3.水貫は、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付けた。


4.鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築物等の高低(レベル)及び位置の基準であるベンチマークは、通常2箇所以上設け相互にチェックできるようにする。(建築工事監理指針)

2.×
2階より上階における高さの基準墨は、常に1階の基準高さから測定する。墨の引通しにより、順次下階の墨を上げないようにする

3.◯
水貫とは、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付ける板をいう。

4.◯
鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意し、うち1本は基準巻尺として保管する




[ No.19 ]
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.土間コンクリートに設ける防湿層のポリエチレンフィルムは、砂利地業の直下に敷き込んだ。


2.砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、砂利を補充して表面を平らにした。


3.砂利地業に、砕砂と砕石の混合した切込砕石を使用した。


4.捨てコンクリート地業は、基礎スラブ及び基礎梁のセメントペーストの流出等を防ぐために行った。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
土間コンクリートに設ける防湿層のポリエチレンフィルムは、土間コンクリートの直下、又は土間コンクリートの下に断熱材がある場合は断熱材の直下に、敷き込んで施工する。

2.◯
砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、砂又は砂利を補充して再度転圧して、締め固める。

3.◯
砂利地業に使用する砂利は、再生クラッシャラン、切込砕砂又は切込砕石とし、粒度は、JIS A 5001(道路用砕石)によるC-40程度のものとする。

4.◯
捨てコンクリート地業は、掘削底面の安定化や基礎スラブ及び基礎梁のコンクリートの流出あるいは脱水を防ぐ効果がある。表面は一般コンクリートと同様に打つ。




[ No.20 ]
型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さとスラブ用合板せき板の厚さを減じた寸法とした。


2.柱型枠の足元は、型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止等のため、桟木で根巻きを行った。


3.壁の窓開口部下部の型枠に、コンクリートの盛り上がりを防ぐため、端部にふたを設けた。


4.床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)を受ける梁の側型枠は、縦桟木で補強した。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さを減じた寸法とする。

2.◯
柱型枠の足元は、変形防止、セメントペーストの漏出防止等のため、桟木、プラスチックアングルなどを使用する。

3.◯
窓開口部下部の型枠は、コンクリートが盛り上がるので、端部にふたをして吹出しを防止する。

4.◯
フラットデッキを受ける梁の側型枠は、縦桟木で受けるので、十分な補強が必要である。




[ No.21 ]
型枠の最小存置期間に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリートの圧縮強度による場合、柱とスラブ下のせき板は同じである。


2.コンクリートの圧縮強度による場合、壁とはり側のせき板は同じである。


3.コンクリートの材齢による場合、柱と壁のせき板は同じである。


4.コンクリートの材齢による場合、基礎と壁のせき板は同じである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
柱とスラブ下のせき板の最小存置期間は、コンクリートの圧縮強度による場合、異なるは、計画共用期間が標準の場合、圧縮強度 5N/mm2以上を満たしたとき、スラブ下は、設計基準強度の50%に達した時である。

2.◯
壁と梁側のせき板の最小存置期間は、コンクリートの圧縮強度による場合、同じである。

3.◯
柱と壁のせき板の最小存置期間は、コンクリートの材齢により定める場合、同じである。

4.◯
基礎と壁のせき板の最小存置期間は、コンクリートの材齢により定める場合、同じである。




[ No.22 ]
高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側に取り付ける。


2.高力ボルト接合部のフィラープレートは、両面とも摩擦面処理を行う。


3.摩擦面の錆の発生状態は、自然発錆による場合、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。


4.ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の周辺部より中央に向かう順序で行う。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側になるように取り付ける。

2.◯
接合部の力を伝達する部分には、すべり係数の小さいものを挟んではならないので、フィラープレートも主材と全く同様に処理しなければならない。(建築工事監理指針)

3.◯
摩擦面の錆の発生状態は、自然発錆による場合、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。少ないもの、浮き錆に近いものは不適当である。

4.×
ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の中央部より周辺に向かう順序で行う。





[ No.23 ]
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。


2.下地への接着剤の塗布は、プライマーの乾燥後に行った。


3.シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずに張り付けた。


4.仕上塗料塗りは、美観と保護を目的に行った。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
接着工法の場合、ローラーはけ等を用いて当日の施工範囲をむらなく塗布する。

2.◯
プライマーは、下地への浸透性を高め、接着力を向上させるために用いる。接着剤は、プライマー塗布、乾燥後に使用する。

3.×
接着工法の場合は、塗布した接着剤のオープンタイムを確認してからローラー等で転圧して接着させる。

4.◯
仕上塗料には、豊富な色彩があり、美観とシート保護のために塗布される。




[ No.24 ]
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.嵌合形折板は、折板を仮葺せずに本締めを行う。


2.はぜ締め形折板は、本締めの前にタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めを行う。


3.けらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。


4.タイトフレームと下地材との接合は、スポット溶接とする。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
嵌合形折板は、仮葺やボルト締めの必要がない。片側を引っ掛け嵌合する片嵌合形と、キャップを上部よりはめ込み嵌合する両嵌合形がある。(建築工事監理指針)

2.◯
固定金具の位置及び固定金具間は、手動はぜ締め機を用いて 1m間隔程度で部分締めする。(建築工事監理指針)

3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。

4.×
タイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆止め塗料を塗り付ける。




[ No.25 ]
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とした。


2.下塗りは、吸水調整材塗りの後、3時間経過後に行った。


3.下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため、粒度が粗いA種の砂を用いた。


4.吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように十分塗布した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、一般的には6mm程度とする。

2.◯
下塗りは、吸水調整材塗りの後、1時間以上放置する。

3.◯
セメントモルタル塗りの下塗り用の砂の粒度は、粒度が粗いA種が望ましいとされている。(建築工事監理指針)

4.×
吸水調整材とは、モルタル塗りの下地となるコンクリート面などに直接塗布し、下地とモルタル界面に非常に薄い膜を形成して、モルタルの中の水分が下地へ吸収(ドライアウト)されて、付着力が低下するのを防ぐものである。




[ No.26 ]
建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。


2.ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。


3.空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。


4.本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の握り玉の同一線上で施解錠の操作が集約化され、トリガー付きのラッチボルトのみで、デッドボルトを有しない錠である。

2.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができるものは、フロアヒンジである。ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない

3.◯
空錠とは、ハンドルでラッチボルト(戸が風等であおられないための仮締まりで、ハンドル操作で引き込ませるもの)を操作する錠である。

4.◯
本締り錠は、デッドボルトのみを有するシリンダ本締り錠・棒かぎ本締り錠で、鍵又はサムターンで施解錠できる錠である。




[ No.27 ]
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ボードを突付けとせず隙間を開けて底目地を取る目透し工法で仕上げる壁は、スクェアエッジのボードを使用した。


2.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの頭は、仕上げ面の精度確保のため、ボード面と同面となるように締め込んだ。


3.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの留付け間隔は、ボードの中間部より周辺部を小さくした。


4.ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
目透し工法で壁を仕上げる場合には、へり折り面はスクェアエッジのボードを使用する。

2.×
ドリリングタッピンねじの頭は、ボード面よりやや低くなるように締め込む

3.◯
鋼製下地に張り付けるドリリングタッピンねじの留付け間隔は、周辺部200mm程度、中間部は300mm程度とする。

4.◯
ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないようにする




[ No.28 ]
外部仕上げ改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既存防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水がアスファルト防水のため、アスファルト防水用シール材により補修した。


2.コンクリート下地面の複層仕上塗材の既存塗膜の劣化部は、高圧水洗工法にて除去した。


3.既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法にて改修するため、下地調整材としてポリマーセメントモルタルを用いた。


4.外壁石張り目地のシーリング材の劣化した部分を再充填工法にて改修するため、既存シーリング材を除去し、同種のシーリング材を充填した。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水が絶縁工法の場合であれば、シール材により補修することができる。

2.◯
旧塗膜の除去方法には、ディスクサンダー等によって削る方法のほか、高圧水洗工法等により除去する方法、溶解・膨潤・軟化させる方法、焼く方法がある。(建築改修工事監理指針)

3.×
既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法により改修する際の下地調整材は、ストレッチルーフィングである。(建築改修工事監理指針)ポリマーセメントモルタルは外壁仕上げに使用し、表面の軽微な欠損部に適用する。

4.◯
再充填工法で改修する場合、既存シーリング材を除去し、同種又は異種のシーリング材を再充填する。既存よりも高い耐久性が求められる場合は、耐久性の高い異種の材料を用いる。






2023年01月25日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.29 ] 〜[ No.38 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.29 ]〜[ No.38 ] 解答・解説

※問題番号[ No.29 ]〜[ No.38 ]までの10問題は、全問題を解答してください。

[ No.29 ]
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既製杭の打込みが予定されているため、近接する工作物や舗装の現況の調査を行うこととした。


2.掘削中に地下水を揚水するため、周辺の井戸の使用状況の調査を行うこととした。


3.工事予定の建物による電波障害に関する調査は済んでいたため、タワークレーン設置による影響の調査を省くこととした。


4.地中障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うこととした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
既製杭の打込みが予定されている場合には、近接する工作物や舗装の現況の調査を行う必要がある。

2.◯
掘削中に地下水を揚水する場合には、周辺の井戸の使用状況の調査を行う必要がある。

3.×
工事予定の建物による電波障害に関する調査とともに、タワークレーン設置による影響についても確認を行う必要がある

4.◯
地下埋設物等の地中障害物は施工に影響を及ぼすので、地下障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うことは、事前調査において適当である

なお、地下埋設物は工期等に影響を及ぼす事象として、建設業第20条の2に「建設工事の注文者は、当該建設工事について、地盤の沈下その他の工期又は請負代金の額に影響を及ぼすものとして国土交通省令で定める事象が発生するおそれがあると認めるときは、請負契約を締結するまでに、建設業者に対して、その旨及び当該事象の状況の把握のため必要な情報を提供しなければならない。」と規定があり、国土交通省令で定める事象は、建設業法施行規則第13条の14に、

@地盤の沈下、地下埋設物による土壌の汚染その他の地中の状態に起因する事象
A騒音、振動その他の周辺の環境に配慮が必要な事象

と規定されている。




[ No.30 ]
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.規模が小さい作業所のため、守衛所を設けず、警備員だけを出入口に配置することとした。


2.作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることとした。


3.下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。


4.鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流れ出やすいように隙間を設けることとした。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
規模が小さい作業所の場合は、業務に支障がなければ、守衛所を設けずに警備員だけを出入口に配置する仮設計画としてもよい。

2.◯
作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることは適当な措置である。

3.◯
下小屋(工事現場に設けられる仮設作業小屋)は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設ける。

4.×
鋼板製仮囲いの下端は、雨水が流出しないように、隙間をあけないようにする。




[ No.31 ]
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に平積みで保管する。


2.ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管する。


3.巻いた壁紙は、くせが付かないように屋内に立てて保管する。


4.アルミニウム製建具は、平積みを避け、縦置きにして保管する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に立てて保管する。

2.◯
ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管する。

3.◯
壁紙は、くせが付かないように屋内に立てて保管する。その際、ポリエチレンフィルム等を掛けれ養生を行う。

4.◯
アルミニウム製建具を保管する場合は、接触腐食を起こすおそれのある異種金属との接触を防ぎ、縦置きとする。また、結露による汚れを防止するため、室温を外気温より高くする。




[ No.32 ]
工程計画の立案段階で考慮すべき事項として、最も不適当なものはどれか。

1.敷地周辺の上下水道やガス等の公共埋設物を把握する。


2.敷地内の既存埋設物の状況を把握する。


3.全ての工種別の施工組織体系を把握する。


4.敷地における騒音及び振動に関する法的規制を把握する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。

2.◯
既存の地下埋設物について、工事の障害となるおそれがある場合には、桝やマンホール等から位置を調べ、必要があれば試堀して必要な対策を講ずる

3.×
工種別の施工組織体系は、立案段階で考慮すべき事項ではない。工種別の施工組織体系は、総合工程表や工種別施工計画を計画した後に検討される

4.◯
騒音及び振動について、周囲に与える環境や法的規制を把握し、必要があれば適当な処置を検討する。




[ No.33 ]
バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.縦軸に工事項目を、横軸に月日を示し、各作業の開始から終了までを横線で表したものである。


2.主要な工事の節目をマイルストーンとして工程表に付加すると、工程の進捗状況が把握しやすくなる。


3.各作業の相互関係が表されていないため、工期に影響する作業がどれであるか掴みにくい。


4.工程表に示す作業を増やしたり、作業を細分化すると、工程の内容が把握しやすくなる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
バーチャート工程表は、縦軸に各工事項目を列記し、横軸に月日を設け、作業開始から終了までを棒グラフで表す。

2.◯
バーチャート工程表に、主要な工事の節目をマイルストーンとして付加すると、工程の進捗状況が把握しやすくなる

3.◯
バーチャート工程表では、各作業の相互関係を明確に把握することはできない。また、各作業の全体工期への影響度が把握しにくい

4.×
バーチャート工程表に、作業を細分化して表に示す作業を増やしたりたりすると、工程の内容が把握しにくくなる




[ No.34 ]
施工品質管理表(QC工程表)の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.工種別又は部位別に作成する。


2.管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。


3.管理項目は、品質に関する重要度の高い順に並べる。


4.管理項目ごとに、管理担当者の分担を明確にする。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
QC工程表とは、品質確保のために各工程において行う管理・検査等をまとめたものである。一般的に工種別又は部位別に作成する。

2.◯
管理項目とは、目標の達成を管理するために、評価尺度として選定した項目をいう(JIS Q 9023 2018)管理項目は、結果を導く要因を総合的に評価する尺度を代替的な管理項目として用いられるので、目指す品質に直接関係している要因から取りあげていく必要がある。

3.×
QC工程表では、管理項目を並べる順序は決められていない

4.◯
品質管理を組織的に行うために、管理項目ごとに工事監理者、施工管理者、専門業者など、管理担当者の分担を明確にすることが重要である。




[ No.35 ]
トルシア形高力ボルトの1次締め後に行うマーキングに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.マークのずれによって、軸回りの有無を確認できる。

2.マークのずれによって、トルク値を確認できる。

3.マークのずれによって、ナットの回転量を確認できる。

4.マークのずれによって、共回りの有無を確認できる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
軸回りの有無は、マークのずれによって確認する。

2.×
トルク値は、マークのずれによって確認できない。

3.◯
ナットの回転量は、マークのずれによって確認する。

4.◯
共回りの有無は、マークのずれによって確認する。




[ No.36 ]
コンクリートの試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.フレッシュコンクリートの温度測定は、その結果を1℃単位で表示する。


2.圧縮強度の試験は、コンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。


3.スランプ試験は、1cm単位で測定する。


4.スランプ試験時に使用するスランプコーンの高さは、300mmとする。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
フレッシュコンクリートの温度測定については、測定結果の温度は、1℃単位で表示する。(JIS A 1156)

2.◯
圧縮強度の試験はコンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下の単位ごとに行う。

3.×
スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

4.◯
スランプコーンは、スランプ試験及びスランプフロー試験に用いられ、その高さは 300mmとする。




[ No.37 ]
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

1.投下によるくずやごみの飛散 ── ダストシュートの設置


2.工事用車両による道路の汚れ ── 沈砂槽の設置


3.高所作業による工具等の落下 ── 水平安全ネットの設置


4.解体工事による粉塵の飛散 ─── 散水設備の設置



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ダストシュートは、工事現場で高所からくず、ごみ等を投下する場合に、飛散しないように設置する筒状のものである。

2.×
工事用車両による道路の汚れは、タイヤ洗浄場を設置する。沈砂槽は、工事現場の排水に際して、土砂やモルタル等が下水道等に流入しないように設置するものである。

3.◯
事業者は、作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、防網の設置を設け、立入区域を設定する等当該危険を防止するための措置を講じなければならない。(労働安全衛生規則第537条)

4.◯
解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備の設置することは適当な措置である




[ No.38 ]
特定元方事業者が行うべき安全管理に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。

1.毎作業日に、作業場所を巡視すること。


2.足場の組立て作業において、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。


3.関係請負人が行う安全教育に対して、安全教育に使用する資料を提供すること。


4.クレーン等の運転についての合図を統一的に定めること。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
労働安全衛生法第30条により、作業場所を巡視することは、統括安全衛生責任者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。

2.×
労働安全衛生規則第566条(足場の組立て等作業主任者の職務)に「事業者は、足場の組立て等作業主任者に、次の事項を行わせなければならない。ただし、解体の作業のときは、第一号の規定は、適用しない。

一 材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。」
と規定されており、特定元方事業者の講ずべき措置としてではなく、足場の組立て等作業主任者の職務として定められている。

3.◯
労働安全衛生規則第638条により、関係請負人が行う安全教育に対して、安全教育に使用する資料を提供することは、特定元方事業者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。

4.◯
労働安全衛生規則第639条により、クレーン等の運転の合図を統一的に定めることは、統括安全衛生責任者を選任すべき特定元方事業者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。







2023年01月24日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.39 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答・解説

※問題番号[ No.39 ]〜[ No.42 ]までの4問題は応用能力問題です。全問題を解答してください。

[ No.39 ]
鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。


2.壁筋は、鉄筋相互の交点の半数以上を結束する。


3.鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる。


4.鉄筋末端部のフックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなる。



答え

  3,4

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄筋の折曲げ加工は、常温で加工(冷間加工)して組み立てる。

2.◯
交差する鉄筋相互の結束は、帯筋、あばら筋では四隅の交点で全数、その他の交点の半数以上、スラブ、壁では交点の半数以上を標準とする。

3.×
鉄筋のあき・間隔の最小寸法は、鉄筋の径と粗骨材の最大寸法によって決まる。鉄筋のあきは、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、かつコンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるよう過小であってはならない。


4.×
鉄筋末端部のフックの余長は、折曲げ角度180°の場合は 4d以上、135°の場合は6d以上、90°の場合は 8d以上であり、折曲げ角度が大きいほど短くなる




[ No.40 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置した。


2.根太の継手は、大引の心を避けて突付け継ぎとし、釘打ちとした。


3.火打梁は、柱と梁との鉛直構面の隅角部に斜めに入れた。


4.内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わった後に行った。



答え

  2,3

[ 解答解説 ]
1.◯
「木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構」において、土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置する旨が規定されている。

2.×
根太の継手位置は、大引等の受け材の心として、突付け継ぎとし、釘打ちとした。

3.×
火打梁は、梁と梁との水平構面の隅角部に斜めに入れる。

4.◯
一般的に、内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わり、建物内への雨水浸入のおそれがなくなった後に行う




[ No.41 ]
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.密着張りにおいて、タイルの張付けは、下部から上部にタイルを張った。


2.改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、1日の張付け高さを1.5mとした。


3.モザイクタイル張りのたたき押えは、紙張りの目地部分がモルタルの水分で濡れてくるまで行った。


4.改良圧着張りにおいて、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり3m2とした。



答え

  1,4

[ 解答解説 ]
1.×
密着張りにおいて、タイルの張付けは、上部から下部に水糸に合わせタイルを張り、その間を埋めるように張る。

2.◯
改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、剥離を防止するため、1日の張付け高さを1.5m程度とする

3.◯
モザイクタイル張りのたたき押えは、全面にわたって十分に行う必要があるが、その目安は、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分で、紙張りの目地部分が濡れてくることによって判断する。(建築工事監理指針)

4.×
改良圧着張りにおいては、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり1.8m2程度とする。




[ No.42 ]
塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。


2.オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。


3.モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。


4.壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。



答え

  1,3

[ 解答解説 ]
1.×
モヘアとは、天然繊維である獣毛の一つであるアンゴラ山羊の毛をいう。モヘアのローラーブラシは、強溶剤系の塗料には不適である。強溶剤系の塗料には、ウール(羊毛)などが用いられる

2.◯
オイルステイン、油溶性染料をシンナー等で溶融して、少量の油ワニス又は合成樹脂ワニスを添加した着色剤である。よって、色濃度の調整に、シンナーを使用しても問題はない

3.×
合成樹脂調合ペイントは、塗膜の耐アルカリ性が劣るため、コンクリート、モルタル等のアルカリ性素地の塗装には使用できない。(建築工事監理指針)

4.◯
ローラーブラシ塗りの、隅やちり回りなどは、小刷毛や専用ローラーを用いて先行して塗る







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