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2024年04月03日

1985年、ビール市場でキリンビールはシェア1位61.3%、アサヒ9.9%。ところが、1998年、アサヒはキリンを逆転してシェア1位になります。キリンは13年間で何%シェアを落としたか?

「スゴロクで学ぶユーチューブ」の63回目
「仕事や働き方・クイズ10」を公開しています。

クイズは、キリンビールとアサヒビールのシェア争いに関してです。


1976年、ビール市場でキリンビールのシェアは歴代最高63.8%でした。

その後も、「ラガービール人気」でキリンのダントツ状態が続きます。


1985年、アサヒのシェアは1ケタ台の9.9%、キリンはシェア61.3%でした。

1987年、アサヒは「スーパードライ」を発売、キリンを追撃します。

1998年、アサヒはキリンを追い抜きシェア1位になります。

マーケティングの常識からすれば信じられないほどの大逆転劇です。

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はたして、「キリンは1998年・何%までシェアを落としたか?」が問題です。

@ABの中から正解を1つ選んでください。

@48.5% 
A41.8% 
B37.7%


正解はBで、キリンのシェアは37.7%に低下します

その時、アサヒのシェアは45.6%に増加していました。

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キリンがシェアを低下させた理由については、

(1)ス―パードライの大ヒット

消費者の嗜好性が、苦みのラガー味から、スッキリ味のドライに変わります。

その結果、絶対的に人気を誇ったキリンラガービールがシェアを低下させ
スッキリ味が人気のアサヒスーパードライがシェアを高めていきます。


ビールのブランド別シェアでみると

「キリンラガービール」シェア  1987年・46.0%  1998年19.8%

「アサヒスーパードライ」シェア 1987年・3.2%   1998年32.7%


アサヒビールは「ビールは生・ドライの時代」をPRします。

キリンも負けじと、ラガーの
「生ビール化(従来と味が変化)」を行います。

この生化により、ラガーは岩盤層の固定ファン(苦み走った味が好き)を
失いシェアを低下させます。


(2)ラガービールこそキリンのメイン商品

キリンは「スーパードライ」対抗品「一番搾り」を開発、ヒットさせます。

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しかし、キリンに繁栄をもたらしたのはラガービールで
キリン社内ではラガービールこそメイン商品という意識が浸透
「一番搾り」でなく「ラガー」の販売強化をします。

「ラガー」と「一番搾り」の2商品でアサヒに対抗する戦略は
展開されませんでした。

社内の力関係もありますが、明らかにキリンに
ミスマーケティングが続き、逆転を許したようです。

優秀な人材がそろい、圧倒的なシェアのキリンビールが
なぜアサヒに負けたのか実に不思議です。


なお、「キリンとアサヒのシェア争い」については
「スゴロクで学ぶユーチューブ」のNo.36
『スーパードライ対抗品「一番搾り」を開発するも左遷』
キリンビール・前田さん編でご覧いただけます。

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