「松戸・ア・ラ・カルタ」が完成しました。
文部省の「地(知)の拠点大学による地域創生推進事業」として
松戸の短大生が制作したものです。
デザインを学んでいる学生も制作に参加したので
完成度の高いカルタになりました。
カルタの対象は地元小学生です。
完成までには紆余曲折がありました。
特に問題になったのが、取札に書く文章です。
最初の原案は、小学生にとって「文章が難しすぎ
面白くない」との指摘をうけています。
この意見はよく聞きますが、私は真っ向から反論しています。
小学生の時から、美しい日本語として
「論語」や「百人一首」をよむ学習があります。
小学生だから、分かりやすい文章・カルタに
しなければならないという理由はありません。
取札の文章は、難しくてもよいと思っています。
もう一つ、決定的な勘違いは「面白くない」という点です。
カルタにしてもスゴロクにしても
勝ち負けがあるから面白いのです。
文章によって、「面白い、面白くない」が決まるわけでありません。
幼稚園児が言葉の意味もわからずカルタで遊ぶのは
札を取り合いすることに面白さを感じているからです。
だから、「文章が難しいから面白くない」
という認識は間違いです。
さて、問題はこれからです。
このカルタを使って、「地元を知り
地元を愛する子供たち」を育てる取り組です。
地域カルタは、「日本橋かるた」や「千代田川柳絵葉書かるた」など
いろいろありますが、なかなか普及しません。
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「作ってみたものの、利用されていない」というケースがよくあります。
カルタを広めていくには、積極的にカルタ大会を開く必要があります。
学校の先生にお願いしても、正規の授業で忙しく
なかなか協力してもらえません。
小学校での利用で成功しているのは
「かつしか郷土かるた」ぐらいでしょうか?
なぜなら、教育委員会がカルタづくりに関係しているからです。
教育員会が音頭をとれば、先生も協力せざるをえません。
小学校の授業の中でカルタ大会がひらけます。
さて、「松戸ア・ラ・カルタ」は
どこまで浸透していくでしょうか?
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