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2016年06月03日

制作のお手伝いをしていた「松戸かるた」が完成しました。地元の歴史や文化を学ぶカルタですが、問題はどこまで利用されるかです。

昨年からお手伝いしていた松戸市の地域版カルタ
「松戸・ア・ラ・カルタ」が完成しました。
P1000403.JPG
文部省の「地(知)の拠点大学による地域創生推進事業」として
松戸の短大生が制作したものです。

デザインを学んでいる学生も制作に参加したので
完成度の高いカルタになりました。


カルタの対象は地元小学生です。

完成までには紆余曲折がありました。

特に問題になったのが、取札に書く文章です。


最初の原案は、小学生にとって「文章が難しすぎ
面白くない」との指摘をうけています。

この意見はよく聞きますが、私は真っ向から反論しています。

小学生の時から、美しい日本語として
「論語」や「百人一首」をよむ学習があります。

小学生だから、分かりやすい文章・カルタに
しなければならないという理由はありません。

取札の文章は、難しくてもよいと思っています。


もう一つ、決定的な勘違いは「面白くない」という点です。

カルタにしてもスゴロクにしても
勝ち負けがあるから面白いのです。

文章によって、「面白い、面白くない」が決まるわけでありません。

幼稚園児が言葉の意味もわからずカルタで遊ぶのは
札を取り合いすることに面白さを感じているからです。

だから、「文章が難しいから面白くない」
という認識は間違いです。


さて、問題はこれからです。

このカルタを使って、「地元を知り
地元を愛する子供たち」を育てる取り組です。

地域カルタは、「日本橋かるた」や「千代田川柳絵葉書かるた」など
いろいろありますが、なかなか普及しません。

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「作ってみたものの、利用されていない」というケースがよくあります。


カルタを広めていくには、積極的にカルタ大会を開く必要があります。

学校の先生にお願いしても、正規の授業で忙しく
なかなか協力してもらえません。

小学校での利用で成功しているのは
「かつしか郷土かるた」ぐらいでしょうか?
葛飾カルタ.png
なぜなら、教育委員会がカルタづくりに関係しているからです。

教育員会が音頭をとれば、先生も協力せざるをえません。

小学校の授業の中でカルタ大会がひらけます。


さて、「松戸ア・ラ・カルタ」は
どこまで浸透していくでしょうか?
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