地下鉄の「九段下駅」で途中下車しました。
地上にでると、昭和の歴史を紹介する
「昭和館」という施設があります。
そこで「双六でたどる戦中・戦後」展がひらかれていました。
期間は3月19日から5月8日までですが
第1期と第2期の2回にわかれています。
第1期は、「時局・教育・広告」スゴロクで4月10日までです。
第2期は、「憧れ・流行り物」スゴロクで
4月12日から5月8日となっています。
会期終了の近い第1期の展示会が気になります。
“花見”どころではなく、展示会をのぞいてみました。
驚いたのは、現在のスゴロクと同じような内容のものが
沢山あるということです。
人生ゲームのような「人生競争・出世すごろく」があります。
キャラクターものとして「少年ケニアすごろく」があります。
「宇宙旅行すごろく」といった旅行版があります。
「ジャイアンツ野球すごろく」のようななどスポーツ版があります。
さらに、「日立家庭電化双六」といった販売促進用の
スゴロクもあります。
昔も今も、スゴロクのテーマは変わってないようです。
ただ、残念なことが一つありました。
展示品に多くあったのが、戦争双六です。
戦争教育用スゴロクがいくつも並んでいたことです。
「皇軍大勝利万歳双六」「大東亜共栄圏めぐり双六」
「愛国婦人双六」「興亜国民六十戒双六」などなど
いろいろなものが展示されています。
子供用から女性用まで、各種のスゴロクが作られています。
戦前ですから、いまのように遊び道具が
沢山あったわけではないはずです。
スゴロクは非常に手ごろな遊びだったのでしょう。
そのスゴロクをつかって
戦争教育が行われていたようです。
双六の優れた学習効果が
裏目にでたということでしょうか?
戦争双六をしたことで
軍隊を志願した若者もいたのでは・・・?
「海軍志願兵入団双六」は、まさにその典型的なものです。
双六の体裁はとっていますが
実際には志願兵案内の内容になっています。
満年齢14歳以上の少年層にむけたものです。
このように戦中・戦後のスゴロクが
一挙にみられる展示会は稀です。
スゴロク好きの人には、一見の価値があります。
入場料は無料ですので
ぜひのぞかれたらいかがでしょうか?
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