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2023年11月22日
大分県中津市の病院、ランサムウェア攻撃で情報流出の危機
大分県中津市民病院がランサムウェアに感染。取引業者情報流出の恐れ。回線変更後のセキュリティ不備が原因。診療には影響なし。
システムで何が起きたか
中津市民病院の財務会計システムがランサムウェアに感染し、取引業者の情報が暗号化され、外部への流出が危ぶまれています。感染は11月13日に発覚しましたが、電子カルテシステムなど他のシステムへの影響はなく、診療業務には支障がない状態です。
原因
この攻撃の原因は、10月のインターネット回線の変更時にセキュリティ対策が不十分だったことによるものと見られています。ISDN回線から光回線への切り替えに際して、ウイルス対策が不十分だったため、システムが脆弱な状態になりました。
被害状況
ランサムウェアの影響で、少なくとも154社の取引先業者の社名や口座情報などが流出した可能性があるとされています。しかし、これまでにデータの不正利用に関する情報は報告されていません。
対応
中津市民病院は、今後、複数のシステムを組み合わせた多層防御システムの構築と強固なパスワード設定を行うなどして、再発防止に努める方針です。また、感染したシステムの修復とセキュリティの強化も進めていると報じられています。