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2021年02月18日
カインが弟アベルに言葉をかけ
二人が野原に着いたとき
カインは弟アベルを襲って殺した
主はカインに言われた
お前の弟アベルはどこにいるのか
カインは答えた。
「知りません。わたしは弟の番人でしょうか」
主は言われた。
何ということをしたのか
お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる
今 お前は呪われる者となった
お前が流した弟の血を
口を開けて飲み込んだ土よりもなお
呪われる
土を耕しても
土はもはやお前のために作物を産み出すことはない
お前は地上をさまよい
さすらう者となる
2021年02月17日
さて、アダムは妻エバを知った。
彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。
アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。
アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。
主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった。
カインは激しく怒って顔を伏せた。
主はカインに言われた。
どうして怒るのか
どうして顔を伏せるのか
もしお前が正しいなら
顔を上げられるはずではないか
正しくないなら
罪は戸口で待ち伏せており
お前を求める
お前はそれを支配せねばならない
2021年02月16日
アダムは女をエバ(命)と名付けた。
彼女がすべて命あるものの母となったからである。
主なる~は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。
主なる~は言われた。
人は我々の一人のように
善悪を知る者となった
今は
手を伸ばして命の木からも取って食べ
永遠に生きる者となるおそれがある
主なる~は、彼をエデンの園から追い出し、
彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。
こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、
エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。
2021年02月15日
主なる~は、蛇に向かって言われた。
このようなことをしたお前は
あらゆる家畜
あらゆる野の獣の中で
呪われるものとなった
お前は
生涯這いまわり
塵を食らう
お前と女
お前の子孫と女の子孫の間に
わたしは敵意を置く
彼はお前の頭を砕き
お前は彼のかかとを砕く
~は女に向かって言われた。
お前のはらみの苦しみを大きなものにする
お前は
苦しんで子を産む
お前は男を求め
彼はお前を支配する
~はアダムに向かって言われた。
お前は女の声に従い
取って食べるなと命じた木から食べた
お前のゆえに
土は呪われるものとなった
お前は
生涯食べ物を得ようと苦しむ
お前に対して
土は茨とあざみを生えいでさせる
野の草を食べようとするお前に
お前は顔に汗を流してパンを得る
土に返るときまで
お前がそこから取られた土に
塵にすぎないお前は塵に返る
2021年02月14日
その日、風の吹くころ、主なる~が園の中を歩く音が聞こえてきた。
アダムと女が、主なる~の顔を避けて、園の木の間に隠れると、主なる~はアダムを呼ばれた。
どこにいるのか
彼は答えた。
「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。
わたしは裸ですから。」
~は言われた。
お前が裸であることを誰が告げたのか
取って食べるなと命じた木から食べたのか
アダムは答えた。
「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
主なる~は女に向かって言われた。
何ということをしたのか
女は答えた。
「蛇がだましたので、食べてしまいました。」
2021年02月13日
主なる~が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。
蛇は女に言った。
「園のどの木からも食べてはいけない、などと言われたのか。」
女は蛇に答えた。
「わたしたちは園の木の果実を食べてよいのです。
でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない。
触れてもいけない、死んではいけないから、と~様はおっしゃいました。」
蛇は女に言った。
「決して死ぬことはない。
それを食べると、目が開け、~のように善悪を知るものとなることを~はご存じなのだ。」
女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。
女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。
二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。
2021年02月12日
主なる~はそこで、人を深い眠りに落とされた。
人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。
そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。
主なる~が彼女を人のところへ連れて来られると、人は言った。
「ついに、これこそわたしの骨の骨 わたしの肉の肉。
これこそ、女(イシャー)と呼ぼう
まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。
2021年02月11日
主なる~は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。
主なる~は人に命じて言われた。
園のすべての木から取って食べなさい
ただし 善悪の知識の木からは 決して食べてはならない
食べると必ず死んでしまう
主なる~は言われた。
人が一人でいるのは良くない
彼に合う助ける者を造ろう
主なる~は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれどう呼ぶか見ておられた。
人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。
人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。
2021年02月10日
天地の創造 (10)
主なる~は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
人はこうして生きる者となった。
主なる~は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
主なる~は見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知識の木を生えいでさせられた。
エデンから一つの川が流れ出ていた。
園を潤し、そこで分かれて、四つの川となっていた。
第一の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。
その金は良質であり、そこではまた、琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。
第二の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。
第三の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第四の川の名はユーフラテスであった。
2021年02月09日
天地の創造 (9)
天地万物は完成された。
第七の日に、~は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。
この日に~はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を~は祝福し、聖別された。
これが天地創造の由来である。
主なる~が地と天を造られたとき、地上には野の木も、野の草も生えていなかった。
主なる~が地上に雨をお送りにならなかったからである。
また土を耕す人もいなかった。
しかし、水が地下から湧き出て、土の面をすべて潤した。
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