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2017年09月14日

工業製品

昨日は夕食を宅配弁当にしたら気持ちがとても楽になったと書きました。それでは昼食はどうかというと、実はほとんど毎日コンビニのお世話になっています。コンビニで買うものは、サラダやそのまま食べられる野菜、サンドイッチ、ブランパンなどのパン類、冷やし中華、カレーうどん、ピリ辛蕎麦などの麺類、あるいはビーフシチューやミートソースなどレトルトパウチ製品、それにカットフルーツなどです。色々と組み合わせて500kcalに納めるように工夫しています。

正直に言えば、毎日工業製品を食べているような感じです。規格に合った工業製品のような食品です。

多くのダイエットブログには、朝昼夕の食事の写真がたくさん載っています。腕をふるったお料理をなさっている方も多く、弟子入りしたくなるような方々もおられます。それに比べて私は、朝は外食、お昼はコンビニ、夜は宅配弁当なのです。夫がよく私の手料理を褒めてくれていたので、私はお料理は嫌いではないと思い込んでいましたが、きっと料理自体が好きではないのでしょう。

お料理上手というのは、女性としてポジティブポイントが高いという先入観があって、無理やり自分自身を料理上手と思い込みたかったのでしょう。毎日手作りの家庭料理をテーブルに並べたいというのが私のささやかな夢でしたが、現実にはデパ地下やスーパーマーケットのすぐに食べられるお惣菜をよく買ってきていました。

人間は育てられたようにしか育たないと思うのですが、今、自分の子どもの頃の食卓を思い浮かべると、今日私の食生活の原点は、やはり母の食卓にあったのだと感じます。何度思い出そうとしても、私の家には「あたたかい食卓」というものは存在しなかったのです。

私の育った家は、決して裕福な家ではありませんでしたが、だからと言ってことさら貧しい家でもありませんでした。食べるものに不自由したことは一度もありません。食後にいただくクッキーなどのお菓子も常にふんだんにありました。それでも、私が夢見てきたような手作りの家庭料理が並んでいたことはなかったように思います。いえ、もしかしたらあったのかもしれません。ただ私が思い出せないだけなのかもしれません。

ほうれん草の胡麻和えや、カレイの煮付け、オムライス、秋刀魚の塩焼き、蕗ご飯…。一品一品、断片的には母の手料理を食べていたことは思い出せるのです。幼い時の雛祭りのちらし寿司のご馳走とか、母と一緒にオーブンで焼いたシュークリームのことなどは懐かしく思い出せるのです。しかしまとまった集合体としての「あたたかな食卓」となると途端に記憶がないのです。これは一体どういうことなのでしょうか。

これから、時間を見つけては、子どもの頃の食卓の思い出を書いていこうと思います。
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