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2017年09月13日

宅配弁当

教育入院の時、栄養士さんに宅配弁当のパンフレットをいくつかいただきました。栄養士さんに評判を聞いて、一番良さそうなところに連絡し、退院の日の夕食から届けてもらうことにしました。私のお弁当は、エネルギーとカロリーが計算されたおかずだけのお弁当です。

そもそもお弁当をお願いしようと思った理由は、これまでのダイエットでは初めてのうちは気合が入っていたけれど、慣れるに従って段々量が増えてきてしまっていたからです。量を定期的に見直す意味でも週に一度か月に一度は宅配弁当にしようと思いました。ところがお試しコースを頼んだら、案外想像を超えるおいしさだったので、結局、退院以来夕食は日曜日を除いて毎日お弁当です。

ひと月半宅配弁当で過ごしてみて、思ってもみなかった御利益がありました。

それは、食べ物のことを考えずに済むという利点です。私はこれまで毎日毎日今日は何を食べようというより、今日は何を食べてはいけないかということを四六時中考えていました。食べてはいけないもので頭がいっぱいだったのです。特に夕飯がいけません。朝食・昼食はほとんど問題はないのですが、私の場合、夕飯は本当に鬼門でした。

まずお買い物で考え込む。これは食べてはいけない、あれもダメ。でも結局買い過ぎる。お菓子やアイスクリームを買ってしまう。買うこと自体に罪悪感。しかも帰宅してすぐに食べてしまい自責の念。罪悪感と自責の念から自暴自棄を起こして大量に食べて、夕飯などはいらなくなる…という日々をどれだけ送ってきたことでしょう。

宅配弁当になってみると、驚いたことに私にとっては夕飯のおかずなんて何でもよかったんだと気がつきました。250kcalに計算されたお弁当に、家で炊いたご飯をラップで包んで冷凍してあるご飯を解凍し、それを緑茶を淹れて、焼海苔と一緒にいただきます。初めの頃は病院の指導通り、ご飯を150g(240kcal)食べていましたが、今はご飯を50g(80kcal)にして、ヨーグルト100g(65kcal)と果物を適宜いただいています。極めて快適です。

私は長年に渡って自分のことをグルメかつグルマン、つまり美食家かつ大食漢だと思い込んでいましたが、それは大いに間違いでした。日々の食事の苦しみから救ってくれたのは、何を隠そう宅配弁当だったのです。毎日、何を食べようとか、何を食べてはいけないとかを考えることから解放されました。買い物からも、夕飯の支度からも、後片付けからも解放されました。本当に楽になりました。

経済的にも、食品を無駄にすることがなくなり宅配弁当の方がかえって安く済みそうです。それに夫の食事の準備や片付けは不思議と少しも苦になりません。いわゆる同じ釜の飯を食べなくなって(厳密に言えばご飯そのものは同じ釜の飯なのですが)夫婦の距離ができてしまったらどうしようという心配も夫の協力もあって今のところは大丈夫そうです。

家に帰ればいつでもお弁当が待っていてくれる。ご飯もチンすればよい。ヨーグルトと果物でデザート欲も満たされます。これまで一日中頭の中を占めていた食べ物から解放されて、本当に人生が変わりました。宅配弁当屋さんには足を向けては寝られません。心から感謝してます。
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posted by らら at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活
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