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2017年12月13日

豪華なパフェ

今日は学生時代の友人と少し遠くまで足を伸ばして、豪華なパフェを食べにいきました。もはや芸術作品と呼んでもいいほどの素晴らしいパフェでした。食べに行こうと提案したのは私です。友人は私が行きたいお店があるならどこでもいいよというスタンスでした。パフェは見目麗しいだけでなく、良質な材料と細やかな仕事で味も最高でした。仲の良い友人と、宝石のようなパフェが食べられて、この上ない幸せなひと時でした。

けれども、心のどこかで少し後悔しています。私は本当に今日パフェが食べたかったのでしょうか。実は来週別の友人とパフェを食べに行く約束をしています。もうひと月以上前の約束です。きっと間違いなく来週も行くでしょう。どうして来週まで待てなかったのでしょうか。

そもそもこのところ気温が低いので、作り置き野菜を冷蔵庫から出してそのまま食べるのにもちょっとした決意が必要です。電子レンジで10秒ほど加熱することもあります。朝、薬を飲むにもお水ではなくお湯で飲んでいます。それなのにどうしてパフェなのでしょうか。お店でメニューを選んでいたときも、パフェは冷たそうだなと思っていたくらいです。

時々不思議に思うのですが、私はなんらかの義務感に駆られて甘いものを食べていると思うことがあります。もちろん純粋に食べたいから食べていることもありますが、今日のように、なぜ寒いのにわざわざパフェなのか、来週もパフェなのになぜ今日もパフェなのか、自分でも説明のつかないことがしばしば起こるのです。

うまく表現できないかもしれませんが、甘いものを食べるのは一種の「防御」のように感じることがあります。無理矢理の変な喩えですが、試験前に「昨日全然勉強しないで寝ちゃった」とクラスメイトにいうような感じです。試験勉強が十分でなく心の中では焦っているのに、試験のひとつやふたつどうってことないと空威張りしている感じです。

本当は寝ても醒めても食べ物のことばかり考えていて、甘いものを食べずにはいられないということに苦しみ続けているのに、「また甘いもの食べちゃった」と、体型なんてそんなもの気にしてないわと空威張りしているような感じなのです。

「肥満」。それは私の全人生を丸ごと支配してきた「諸悪の根源」なのです。

若い頃から苦しく苦しくて、あまりに苦しくて感情を受け止めることができないほど、肥満は私の最大の弱点なのです。だからこそ、弱味を見せないように強がって甘いものを食べ続けてきたという側面があるのです。食べ続けることで弱味を見せないようにするのです。食べることイコール防御なのです。

でも、私は誰かに攻撃されるとでも思っているのでしょうか。学生時代からの友人が私を攻撃してくるとでも思っているのでしょうか。なぜ信頼している友人の前でも私は虚勢を張り続けなくてはならないのでしょうか。

きっと自分に自信がないのでしょう。等身大の自分の姿を晒すことが怖いのだと思います。だからこそ、自覚している最大の弱点を押し隠して、食べたくもない甘いもの、ケーキやパフェを口の中に押し込んできたのだと思います。

今度、友人に会ったら次のように話してみたいと思います。「私、若い頃から肥満に苦しんできたの。自分なりに色々努力してきたのに遂に糖尿病になってしまったの。本当につらくて悲しいの。7月には教育入院までして毎食1,500kcalのカロリー制限するように言われているの。時々羽目を外したくなることもあるからその時は付き合ってね。でもあんまり羽目を外し過ぎたら注意してね」
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