みんな、どうだろう？？

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聞いた話です。
野菜を運んでいるトラックドライバーから直接この耳で。

青果市場には
沢山のトラックドライバーたちのほかに、
ダンボール業者もいるそうだ。

そのダンボール業者の方、
産地が印刷されているダンボールを売っている。

○○産のキャベツとか○○産のなすとか。

そしてそれを買っているのは、
印刷されている産地の方々だけではない。

産地がブランドとなるため、
違う土地の農家が自分の野菜や果物の値段を上げるため、
当たり前のように買っていく。

これって20年以上前にもニュースで取り上げられたりしていたけど、
なんと今なお続いているそうだ。

そして驚いたのは、
一番のお得意さんは中国の農家なんだそうな。

中国の農家に日本の産地が印刷されたダンボールを輸出する。
そうしなければ会社がつぶれるから。

青果市場に出入りするトラックドライバーは
みんな知っている常識だと。(ここまでが直接聞いた話。)


中国の農家は、
日本の商社が持ち込んだ農薬を使って形の整った野菜を沢山作り、
日本の業者から買った、日本の産地が印刷されたダンボールに詰め、
日本の商社に卸す。

日本の消費者は中国産を「悪」として扱う場合が多いけど、
仕掛けているのは日本人。
日本人が利益を手にしている。

先日、直木賞を受賞した辻村深月さんのインタビュー記事を読みました。
その記事の後半に大のドラえもんファンだと。
欲しい道具は？の質問に対し、

「「以前は『どこでもドア』でした。一足飛びに移動できて便利だから。
でも今は『タケコプター』。自分の道のりを確かめながら進むのが
いいと思うようになったんです」(読売新聞から抜粋)

辻村深月さんが言うから深く感じるし、自分のこれまでを考えたりもする。

しかし、ドラえもんの道具についてだけ考えると・・・
タケコプターって、使ってるとこ見られたら恥ずかしくないですか？

この発想が文学史に残る天才作家と凡人の違いか・・・

毎年夏になると小学校4年の時の水泳大会を思い出す。

大抵の陸でのスポーツをそこそここなしていた私は
なぜか水泳大会に出場させられることが決まっていた。　

校内の大会ではなく地区のちょっと大きい大会。

先生は校内で誰もエントリーしていない
「50mバタフライ」に私を出場させようと決めていた。

水泳は特に得意というわけではなく、
バタフライに至っては「どうやってるんだ？」
という程度。

出場選手が決まって特訓が始まった。

全員で20人ほどだったか、
夏休みのプール開放前の朝8時から厳しい練習。

みんなすごいスピードで泳いでいる中、
私だけがやり方がわからないバタフライ風の動き。

両腕がなかなか水上に上がらない。
そのためバタフライ風の動きをすると、
なんと後ろに進むんですね！

どうやっているのかがわからないから、
当然キックの方に気は回らず奇妙な動き。

体力だけが奪われていく厳しい泳法。

飛び込んだ後、がんばればがんばるほど
徐々にスタート地点に戻っていくミラクル・・・

つらかったですね、10歳の小学生には。

希望していないのになぜやらなければいけないのか、
やってもできないのになぜ大会に出場するのか、
何度も泣きましたね。

先生もバタフライができなかったらしく、
やって見せることは無かったし、技術的な指導も皆無。
ただただ「根性を出せ！」

結局大会に出場。
飛び込んだ後少しずつ後ろに進む前衛的な泳法を披露し、
疲れきって立ってしまう。
そしてプールの底を蹴って再び泳ぎだす・・・を繰り返し、
長い長い時間をかけてゴール。

50mバタフライは6人エントリーで1人棄権。
結局、大会規定上5位入賞。

後日学校の全校集会で表彰されるときの恥ずかしさと言ったら。
校長先生は順位だけでなくタイムを大声で・・・

よく不良への道に進まなかったなと思いますよ。

あのときの先生の「根性を出せ！」のみの指導。

私は50mバタフライで根性がついたとは思っていない。

あなたのような人間にならないようにしている。