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日本の難点 感想

宮台真司氏が日本の論点について、いろいろ書いているような本。
いろいろ書いているので、個人的にはけっこう難しいところもあった。

本書に書いていることは、国防などのことによっては同意できることもあるが
個人のことや教育のことについては「感染させることのできる大人」や
「地アタマのよい人間」など結局は個人の才能に大きく左右されるものが
多いと思う。

ただ、「ゆとり教育の理念が理解されなかった」というのは
同意するがそのためにどのようなことが具体的ではなかったように思う。

本書では秋葉原事件のことを取り上げて
この事件を「誰かなんとかいってやれよ問題」と書いている。
要は加藤容疑者が「いい学校・いい会社・いい人生」の
レールはもう壊れていることを誰かがいってやれ、ということらしい。
(「イケメンでないともてない」という勘違いもこれに当てはまるらしい)

ただ、正直こういうことは学生時代のことならともかく
派遣社員で働いて25歳になった人が勘違いしたままだというは
ないと思うので、これには少し違和感がある。
そもそも、「だれかなんとかいってやれ」といっても
「誰が何を言えば」事件を防げたのか正直わからない。

ネットの言葉はおそらく、ネガティブなものばかりだから
ネットのことばでは事件を防ぐことは難しいと思う。
ここでも、力をもつのは「感染させることのできる大人」
という才能に左右されるのか?

個人的にはこの事件は本書の最後のほうに書いているように
「わかっているけど仕方ない」というので追い込まれてしまい、
精神的にも経済的にもどうにもならなくなった結果だと思う。
これは政府や企業にも言えることだと思う。

余談だが、本書は2009年ごろに出たものだが
このときと同じようなときに出た本は、理由はよくわからないが
麻生元総理をとにかく叩いているように思う。

もちろん本書でも叩いている、しかも「売国総理」とまで書いている
理由としては「漢字の間違いで国際的に大恥をさらした」とか
「国会質問でニヤニヤ笑いをしている」というを書いているが、
これらは正直、政治の手腕にどれだけ影響を与えたのか
「売国総理」という厳しい言葉を使うなら詳しく書くべきだと思う。


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