2011年11月07日
ニートって言うな! 感想
本書は、いまや世間の常識みたいになっているニート論について
マクロ的にみて批判している。
まず、本書ではニートという意味で
「失業者」という意味が抜け落ちていて、
意味としては軽蔑的な感じが強調されている。
しかも、それが今日まで修正されずに続いてきた。
本書は2006年ごろに発行されたが
5年ほどたった今でも、ニートの軽蔑的な意味は変わっていない。
最近では「若者はひ弱になった」「若者の凶悪犯罪が多い」
というのが常識になり、これに反対する人が少なくなったばかりか
知識人がこの「常識」とメディアで流すことによって
強くなったように思う。
もちろん、これの根拠はないと本書ではかいている。
しかも、凶悪犯罪は昔からあったし現在のほうが犯罪は減っているらしい。
現在までつづいているニート論は
失業者や劣悪な労働環境にほとんど注目せず
「若者のこころの問題」としているのが大きな問題であると思う。
しかし、最近ではニートのネガティブキャンペーンは
大成功したと思うが、少し下火になっていると思う。
しかし、続いて「草食系男子」や「ゆとり世代」といった言葉によって
「若者ネガティブキャンペーン」は続いているし、
最近では「生活保護をもらっている人」や「公務員」に対しても
「あいつは楽をしている」という怒りもあって
ネガティブキャンペーンを起こしていると思う。
これに共通するのが
「ニートは家から追い出せ」とか
「ニートは強制労働させろ」や「生活保護は現物支給にしろ」、
「公務員の給料は大幅カットだ」とかいう意見を
感情だけで言ってしまい、本来は人権とかを考えないといけない部分まで
「攻撃」してしまうように思う。
本書は基本的にニートについての本になっているが
あとがきに書いているように、社会の根本的な欠陥について
うまく書いていると思う。
マクロ的にみて批判している。
まず、本書ではニートという意味で
「失業者」という意味が抜け落ちていて、
意味としては軽蔑的な感じが強調されている。
しかも、それが今日まで修正されずに続いてきた。
本書は2006年ごろに発行されたが
5年ほどたった今でも、ニートの軽蔑的な意味は変わっていない。
最近では「若者はひ弱になった」「若者の凶悪犯罪が多い」
というのが常識になり、これに反対する人が少なくなったばかりか
知識人がこの「常識」とメディアで流すことによって
強くなったように思う。
もちろん、これの根拠はないと本書ではかいている。
しかも、凶悪犯罪は昔からあったし現在のほうが犯罪は減っているらしい。
現在までつづいているニート論は
失業者や劣悪な労働環境にほとんど注目せず
「若者のこころの問題」としているのが大きな問題であると思う。
しかし、最近ではニートのネガティブキャンペーンは
大成功したと思うが、少し下火になっていると思う。
しかし、続いて「草食系男子」や「ゆとり世代」といった言葉によって
「若者ネガティブキャンペーン」は続いているし、
最近では「生活保護をもらっている人」や「公務員」に対しても
「あいつは楽をしている」という怒りもあって
ネガティブキャンペーンを起こしていると思う。
これに共通するのが
「ニートは家から追い出せ」とか
「ニートは強制労働させろ」や「生活保護は現物支給にしろ」、
「公務員の給料は大幅カットだ」とかいう意見を
感情だけで言ってしまい、本来は人権とかを考えないといけない部分まで
「攻撃」してしまうように思う。
本書は基本的にニートについての本になっているが
あとがきに書いているように、社会の根本的な欠陥について
うまく書いていると思う。
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