2011年09月29日
決断できない日本 感想
著者が「ゆすりの名人」発言で更迭されたのきっかけで
本書を読んだ。
個人的には面白い本であり、
アメリカから見た日本の問題を書いているように感じる。
驚いたのは「ゆすりの名人」発言が
まったく意味が違うということだった。
もちろん、これを鵜呑みにするわけにはいかないが
その記事については
p58 「沖縄の地元の政治家や一部の業者が、 日本のコンセンサス社会であることを利用して、 日本政府とうまく交渉してたくさんの補助金をもらっている」 と説明したというのが真相なのです。 |
と書いている。
また、本書では日本人が「アメリカは日本が窮地に陥っても、助けてくれない」
と考えていることが理解できないと書いている。
私個人も「日本がピンチでもアメリカは知らん振りするかもな」
ということを考えたことがあるが
本書では「日米同盟があるから、助けないなんてことはない」
といっている。
じゃあ、日本はなぜ「アメリカは助けてくれない」
という考えが蔓延しているのかというと
沖縄の基地問題やその米軍の犯罪で
アメリカを悪者にしている感じがする。
また、原爆投下やGHQに占領されたとか、
最近ではイラク戦争の自衛隊派遣によって
「日本はアメリカの犬」いう意識があることによって
日米同盟の不公平感があるように思う。
ただ、本書で言っているようにアメリカの基地によって
中国などに牽制をしているのも事実だと思う。
もちろん、基地を移設するのがベストかもしれないが
安易にパワーバランスを崩してしまうと
そこを中国など他の国につけこまれると書いている。
尖閣の問題でわかる通り、これは正しいと思う。
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