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決断できない日本 感想




著者が「ゆすりの名人」発言で更迭されたのきっかけで
本書を読んだ。
個人的には面白い本であり、
アメリカから見た日本の問題を書いているように感じる。

驚いたのは「ゆすりの名人」発言が
まったく意味が違うということだった。
もちろん、これを鵜呑みにするわけにはいかないが
その記事については




p58
「沖縄の地元の政治家や一部の業者が、
日本のコンセンサス社会であることを利用して、
日本政府とうまく交渉してたくさんの補助金をもらっている」
と説明したというのが真相なのです。


と書いている。


また、本書では日本人が「アメリカは日本が窮地に陥っても、助けてくれない」
と考えていることが理解できないと書いている。
私個人も「日本がピンチでもアメリカは知らん振りするかもな」
ということを考えたことがあるが
本書では「日米同盟があるから、助けないなんてことはない」
といっている。

じゃあ、日本はなぜ「アメリカは助けてくれない」
という考えが蔓延しているのかというと
沖縄の基地問題やその米軍の犯罪で
アメリカを悪者にしている感じがする。

また、原爆投下やGHQに占領されたとか、
最近ではイラク戦争の自衛隊派遣によって
「日本はアメリカの犬」いう意識があることによって
日米同盟の不公平感があるように思う。


ただ、本書で言っているようにアメリカの基地によって
中国などに牽制をしているのも事実だと思う。
もちろん、基地を移設するのがベストかもしれないが
安易にパワーバランスを崩してしまうと
そこを中国など他の国につけこまれると書いている。
尖閣の問題でわかる通り、これは正しいと思う。



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