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2017年11月29日
神宮外苑のいちょう並木といちょう祭り
東京都はいちょうの木が多く、都のシンボルもいちょうの葉です。
見事な大木や並木が大学や各公園にあり秋になると紅葉が(いちょうの場合は黄葉!)が楽しめます。
中でも明治神宮外苑のいちょう並木は規模的にも美しさでも歴史的にも全国的に最も有名なところではないでしょうか。
私が約24年前に東京に来てからは秋になると時々訪れる場所の一つです。
今年はある事情で出遅れていましたが、明日が雨ということで急遽出掛けました。
現在いちょう祭りの最中(11月17日から12月3日)で、外苑の入口でもある青山通りから
聖徳記念絵画館まで続く300メートルに渡る道は通行通行規制され半分は歩行者天国になってていました。
今日はウィークデーですが、快晴で祭りの終盤でもあり並木を散策する人の数が多かったです。
並木沿いにはその姿を眺めながら休憩できるカフェもたくさんありますので、パートナーと一緒にコられたかたはそこで一杯のコーヒーもいいかもしれません。
いちょうの葉の茂り方ついては木(日光の当たり具合?)によって偏りがあり、かなり散っているものと殆ど残っているものがありました。
前回はタイミングよくフカフカの黄色の絨毯の上を歩くことができましたが、今年は叶いませんでした。
それでも並木の美しさ、青空との対比など大変満足でした。
奥に進むと広い祭りの会場があり、イベントや全国各地からの沢山(約30)の出店で賑わっていましたので
ビールと肉その他で小腹を満たしました。
ネットにはこの神宮外苑のいちょう並木のいい写真が溢れていますが、
敢えて自分で撮った記念として以下に載せておきます。
今後時期的な変化が撮りたいと思っています。
青山通りから入って並木の開始 中央の建物は聖徳記念絵画館
黄色の光の回廊 青空のバックがいい
お祭り広場入り口 出店群(テントの方に人が多い)
14:40もう日が落ちかけている
尚
このいちょう並木について、いちょう祭りのパンフレットによると、
明治41年(1908年)に新宿御苑の在来木から採集したいちょうの種を現在の代々木の明治神宮内の畑で樹形を整えながら成長させその成長した1600本の中から大正12年(1923年)3月、146本が選ばれ現在の位置に植えられました。今年で94年(樹齢は109年)になるそうです。
銀杏並木を含む外苑の歴史についてはここから。
尚今年はライトアップが3日まで試験的におこなれる。ここから
アクセスはここから
2017年11月12日
AIの独学で超人の域へ、アルファ碁ゼロの衝撃
昨年1月囲碁AIソフト「アフファ碁」が世界のトップ棋士、韓国のイセドル九段を4勝1敗で下し世界に衝撃を与えたのは記憶にまだ新しい。
アルファ碁はグーグル傘下のAI開発会社、英デイープマインド社によって開発されたものだが、グーグルは初期の目的を達成したとアルファ碁を世間から見えなくしていた。
しかし英ディープマインド社は先月10月18日に英科学誌ネイチャーに「人間の知識無しで囲碁を極める」と題した論文を発表した。
其の論文によると、その後新たに「アルファ碁ゼロ」を開発し、以前のアルファ碁との対戦成績はなんと100勝全勝だったそうだ。
アルファ碁は高段者の膨大な棋譜を数百万の曲面に分解して画像データとして読み込み人間の脳の神経網を模したプログラム「ディープラーニング」で分析し曲面と有効な手関係を認識しながら何千万局ものAI同士の対局を繰り返し着手の精度を高めていったもの。
一方今回開発された「アルファ碁ゼロ」は基本ルールを授けただけで、高段者の棋譜を読み込む手続きを飛ばし、いきなり「ゼロ」同士の対局で臨み対局を繰り返して行った。
その進化の様子は、まるでうまれたばかりの赤ん坊が瞬く間に超人に成長するSFの世界を見るような状況だったそうだ。
@全くのゼロから対戦(学習)を始めてから3時間目では、ルールを覚えたばかりの子供がランダムに石を打つレベルだった。
A19時間後では着手の効率のいい隅から打ち始めるようになり、石の死活や石で囲む領土の概念を獲得した。
B70時間後では既に人間を超えるレベルに到達した。
ここに至るまでに一手0.4秒の速さで490万局の自己対局を繰り返し、前述した初代アルファ碁に100戦全勝した。
さらに
自己対局が2900万局に達した40日後には、初代の進化版で、昨年末〜今年初めに中国柯潔(かけつ)九段や井山裕太七冠ら世界トップ棋士に60戦全勝した「マスター」にも89勝11敗と圧勝した。
論文によると「ゼロ」は従来のアルファ碁で運用していた次の1手を探すネットワークと、形勢を判断するネットワークを一つに統合し、より確かな解を導き出せるよう新しいアルゴリズムを導入した結果、急激な棋力の向上と適格で安定した学習を可能にしたそうだ。
今回の衝撃ともいえる驚きはAI開発に人が培った専門知識を全く用いなかった事にある。
これまでのAI開発は事前にAIが学習するための膨大なデータが必要だった。
しかし今回の「ゼロ」は初期条件だけで、真のゼロから自己学習で進化し、短期間で人間を超えるレベルに達した。
囲碁の様にルールが明確なものについては、専門知識や膨大なデータを必要とせず、AIが必要なデータを自動で獲得し人間を超える高いレベルに進化することが照明された。
今回の囲碁での成果は、世の中の諸問題をAIが事前データ無しでも解決し得る事が出来る可能性を示したということになる。
勿論現実に横たわる各種課題・目標を解決する場合、ルールが明確でなく、最善手が一つということがない場合も多いとは思われるが、AIによる解決の可能性を示したといえる。
今後のグーグルの展開とこれに触発された世界の研究者の成果が期待される。
(本記事は日経産業新聞11月20日付け記事を参考にした)
尚AI囲碁ソフトが発売されるそうだ。(追記参照)続きはここから
アルファ碁はグーグル傘下のAI開発会社、英デイープマインド社によって開発されたものだが、グーグルは初期の目的を達成したとアルファ碁を世間から見えなくしていた。
しかし英ディープマインド社は先月10月18日に英科学誌ネイチャーに「人間の知識無しで囲碁を極める」と題した論文を発表した。
其の論文によると、その後新たに「アルファ碁ゼロ」を開発し、以前のアルファ碁との対戦成績はなんと100勝全勝だったそうだ。
アルファ碁は高段者の膨大な棋譜を数百万の曲面に分解して画像データとして読み込み人間の脳の神経網を模したプログラム「ディープラーニング」で分析し曲面と有効な手関係を認識しながら何千万局ものAI同士の対局を繰り返し着手の精度を高めていったもの。
一方今回開発された「アルファ碁ゼロ」は基本ルールを授けただけで、高段者の棋譜を読み込む手続きを飛ばし、いきなり「ゼロ」同士の対局で臨み対局を繰り返して行った。
その進化の様子は、まるでうまれたばかりの赤ん坊が瞬く間に超人に成長するSFの世界を見るような状況だったそうだ。
@全くのゼロから対戦(学習)を始めてから3時間目では、ルールを覚えたばかりの子供がランダムに石を打つレベルだった。
A19時間後では着手の効率のいい隅から打ち始めるようになり、石の死活や石で囲む領土の概念を獲得した。
B70時間後では既に人間を超えるレベルに到達した。
ここに至るまでに一手0.4秒の速さで490万局の自己対局を繰り返し、前述した初代アルファ碁に100戦全勝した。
さらに
自己対局が2900万局に達した40日後には、初代の進化版で、昨年末〜今年初めに中国柯潔(かけつ)九段や井山裕太七冠ら世界トップ棋士に60戦全勝した「マスター」にも89勝11敗と圧勝した。
論文によると「ゼロ」は従来のアルファ碁で運用していた次の1手を探すネットワークと、形勢を判断するネットワークを一つに統合し、より確かな解を導き出せるよう新しいアルゴリズムを導入した結果、急激な棋力の向上と適格で安定した学習を可能にしたそうだ。
今回の衝撃ともいえる驚きはAI開発に人が培った専門知識を全く用いなかった事にある。
これまでのAI開発は事前にAIが学習するための膨大なデータが必要だった。
しかし今回の「ゼロ」は初期条件だけで、真のゼロから自己学習で進化し、短期間で人間を超えるレベルに達した。
囲碁の様にルールが明確なものについては、専門知識や膨大なデータを必要とせず、AIが必要なデータを自動で獲得し人間を超える高いレベルに進化することが照明された。
今回の囲碁での成果は、世の中の諸問題をAIが事前データ無しでも解決し得る事が出来る可能性を示したということになる。
勿論現実に横たわる各種課題・目標を解決する場合、ルールが明確でなく、最善手が一つということがない場合も多いとは思われるが、AIによる解決の可能性を示したといえる。
今後のグーグルの展開とこれに触発された世界の研究者の成果が期待される。
(本記事は日経産業新聞11月20日付け記事を参考にした)
尚AI囲碁ソフトが発売されるそうだ。(追記参照)続きはここから