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2017年01月31日
ハウステンボスがロボット活用の世界的会社になる?
ハウステンボスが、ロボ設計・活用の新会社を設立したとのニュースを見てやはりそうだったのかと思った。
これまでハウステンボスは、これまで敷地内で「六つの王国」(*)を築きその敷地内で数々の実験的とも思える事業を展開して来た。
今回の発表はこれまで「ロボット王国」で営業してきたロボットの運営ノウハウを今後のロボットによる設計から運用サービズ業を対象としたコンサルティングを目指すもののようだ。
ハウステンボス内は現在の東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせた広さをもち、その広大な敷地は私有地であるため、初めて行う様なことにも何ら申請手続きの必要は無いし、規制も掛からない。
ロボット等出荷メーカー側も実験的に使ってくれるハウステンボスとは「渡りに船」というか「相思相愛」的な相互関係を築いてきた。
そしてロボット王国を考えた当初からの狙いであったろう内容を現実化する今回の新会社の発表で明らかになった。
やはり澤田社長はこれまでの経緯からも時代を切り開いてゆく凄い経営者だ。
ドイツの学生時代にアルバイトで資金をため世界中を旅行し、その後いろいろ会社を設立してきたが
旅行業のHISで成功した。
航空会社は、いまでこそ国内で格安航空(LCC」が何社も営業しているが、その昔高値止まりの日本航空、全日空の国内2航空会社に果敢に挑戦してスカイマークを起こし大手2社に対抗したのはあまりに有名な話だ。
そしてホテル(ウオーターマーク)事業や金融・証券会社(HIS証券)、そしてハウステンボスの再生。
そもそもハウステンボスは2200億円もの金を掛けて1992年開演したが、バブル崩壊の影響を受けたとはいえ、一度も黒字を出すこともなく、2003年に経営破綻。これを沢田社長が引き受けた。
そしてなんと1年で黒字化を達成している。勿論セロベースからの出発、佐世保市の優遇等はあったがやはり並の経営者では出来なかったのはそれまでのハウステンボスの経緯が物語る。
今回の新会社設立については、日経産業新聞1月31日の記事をそのままご紹介。
「旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の子会社のハウステンボス(長崎県佐世保市、沢田秀雄社長)は
30日、ロボット設計や活用のコンサルティングを手がける新会社を設立したと発表した。
新会社の会長に就いた沢田氏は「5〜10年かけて世界的ロボット会社を目指したい」と話した。
新会社「hapi−robo (ハピロボ)st」(東京・港)は2016年7月に準備会社を設立していた。17年から事業展開を本格化させる。ハウステンボス取締役の富田直美氏が社長に就任する。
新会社の社員は14人。シャープでロボット型携帯電話「ロボホン」を開発した技術者4人も入社した。
すでにロボホンによる演奏を楽しむシステム「ハピロボ楽団21」を開発し、30日に開いた会見で披露した。
新会社では人のそばでサービスを提供する「サービスロボット」を中心に設計や運用システムを開発し他社に売り込む。メーカーが開発中のロボットに実証実験の場も提供する。
ロボット活用のコンサルティングにも乗り出す。
ハウステンボスのロボットが働く「変なホテル」で培ったノウハウやサービスロボットの効率的な運用を他業種に指南する。以下省略」
(*)ハウステンボスの6つの王国
1)花の王国:一年中街に咲き誇る季節の花々。
2)光の王国:三六五夜、光きらめく夜景日本一の街。
3)ゲームの王国:子供も大人も楽しめる。
4)音楽とショーの王国:美しい音色が響く街。
5)健康と美の王国:「より健やかに美しく」新しい滞在スタイルを。
6)ロボットの王国:驚きと楽しさあふれる最先端の世界。
特に6)のロボットの王国については東洋経済がまとめた記事「澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢」がお勧め。
澤田社長の次の大きな挑戦は「植物工場」だそうだ。
日本の得意とするロボットやその他のハード&ソフトを含む産業技術を農業に活かし、
日本の野菜や果物が世界中で生産出来るようになるといいですね。
これまでハウステンボスは、これまで敷地内で「六つの王国」(*)を築きその敷地内で数々の実験的とも思える事業を展開して来た。
今回の発表はこれまで「ロボット王国」で営業してきたロボットの運営ノウハウを今後のロボットによる設計から運用サービズ業を対象としたコンサルティングを目指すもののようだ。
ハウステンボス内は現在の東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせた広さをもち、その広大な敷地は私有地であるため、初めて行う様なことにも何ら申請手続きの必要は無いし、規制も掛からない。
ロボット等出荷メーカー側も実験的に使ってくれるハウステンボスとは「渡りに船」というか「相思相愛」的な相互関係を築いてきた。
そしてロボット王国を考えた当初からの狙いであったろう内容を現実化する今回の新会社の発表で明らかになった。
やはり澤田社長はこれまでの経緯からも時代を切り開いてゆく凄い経営者だ。
ドイツの学生時代にアルバイトで資金をため世界中を旅行し、その後いろいろ会社を設立してきたが
旅行業のHISで成功した。
航空会社は、いまでこそ国内で格安航空(LCC」が何社も営業しているが、その昔高値止まりの日本航空、全日空の国内2航空会社に果敢に挑戦してスカイマークを起こし大手2社に対抗したのはあまりに有名な話だ。
そしてホテル(ウオーターマーク)事業や金融・証券会社(HIS証券)、そしてハウステンボスの再生。
そもそもハウステンボスは2200億円もの金を掛けて1992年開演したが、バブル崩壊の影響を受けたとはいえ、一度も黒字を出すこともなく、2003年に経営破綻。これを沢田社長が引き受けた。
そしてなんと1年で黒字化を達成している。勿論セロベースからの出発、佐世保市の優遇等はあったがやはり並の経営者では出来なかったのはそれまでのハウステンボスの経緯が物語る。
今回の新会社設立については、日経産業新聞1月31日の記事をそのままご紹介。
「旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の子会社のハウステンボス(長崎県佐世保市、沢田秀雄社長)は
30日、ロボット設計や活用のコンサルティングを手がける新会社を設立したと発表した。
新会社の会長に就いた沢田氏は「5〜10年かけて世界的ロボット会社を目指したい」と話した。
新会社「hapi−robo (ハピロボ)st」(東京・港)は2016年7月に準備会社を設立していた。17年から事業展開を本格化させる。ハウステンボス取締役の富田直美氏が社長に就任する。
新会社の社員は14人。シャープでロボット型携帯電話「ロボホン」を開発した技術者4人も入社した。
すでにロボホンによる演奏を楽しむシステム「ハピロボ楽団21」を開発し、30日に開いた会見で披露した。
新会社では人のそばでサービスを提供する「サービスロボット」を中心に設計や運用システムを開発し他社に売り込む。メーカーが開発中のロボットに実証実験の場も提供する。
ロボット活用のコンサルティングにも乗り出す。
ハウステンボスのロボットが働く「変なホテル」で培ったノウハウやサービスロボットの効率的な運用を他業種に指南する。以下省略」
(*)ハウステンボスの6つの王国
1)花の王国:一年中街に咲き誇る季節の花々。
2)光の王国:三六五夜、光きらめく夜景日本一の街。
3)ゲームの王国:子供も大人も楽しめる。
4)音楽とショーの王国:美しい音色が響く街。
5)健康と美の王国:「より健やかに美しく」新しい滞在スタイルを。
6)ロボットの王国:驚きと楽しさあふれる最先端の世界。
特に6)のロボットの王国については東洋経済がまとめた記事「澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢」がお勧め。
澤田社長の次の大きな挑戦は「植物工場」だそうだ。
日本の得意とするロボットやその他のハード&ソフトを含む産業技術を農業に活かし、
日本の野菜や果物が世界中で生産出来るようになるといいですね。
2017年01月27日
ほぼ横になれる椅子(パソコン用にはやや贅沢?)
私は今椅子を2タイプ持っています。
一つは普通の鉄/プラスチック製のパソコン用椅子。
もう一つはダイニングで使うような布/木製の椅子です。
前者はどこにでも売っているキャスターが付いた普通の椅子です。
当初は通常のパソコン操作はこれで使っていました。
背もたれが前後に動くので多少リラックすすでき、
またキャスターがあるので座ったまま動けるのは便利でいいのですが、
背もたれが低く、枕が無いため(事務用なので当然ですが)
疲れて眠くなってもそのまま十分寝そべることが出来ません。
これはこれでまあ良かったのですが、
すぐ眠気なりやすいので(主因は椅子のせいでは無いのでしょうが)
眠気防止を考えてキャスターのない椅子も買って見ました。
上記2番めの椅子です。
木製の4つの足はキャスターが無いのでしっかり床に張り付いて
背もたれ本体が木製なので背がシャッキとし確かに眠気防止に少しはいいようです。
で、今はこの2つを適宜使い分けています。
しかし先日ホームセンターに行った時でした、椅子のセールがあっており、
見ると椅子は1脚(下記注)しか無く、重役用並の恐らく10万円位はしそうな立派な椅子が、
1万9千円で売っていました。
「これはいい、買いだ」と思いましたが、現にある2つの椅子がありあの時は購入を断念しました。
前置きが長くなりましたが、本論にはいります。
先日新聞記事で椅子の新発売の記事がありましたので紹介します。
商品名:ファーストクラス(サンコー)
サイズ:幅:67.5,奥行き:73cm,最大傾斜した時の長さ:1.66m
最大傾斜:170度
機 能 :自由に角度を調整出来る。
肘掛けのシートと連動して動かせる。
これに座ればホット安心出来る、つかれたらそのまま横になれるのはいいですね。
オフフィでこれを置ける立場の人や個人で自分の部屋(書斎)を持っている人で、
この大きさの椅子が置ける人は検討されてもいいのではないかと思い紹介させて頂く次第です。
長期間使うものであり、すぐ座りたくなる居心地のいい場所があるというのはいいですね。
注)椅子の数え方には、脚、台、個、本などが使われています。
一つは普通の鉄/プラスチック製のパソコン用椅子。
もう一つはダイニングで使うような布/木製の椅子です。
前者はどこにでも売っているキャスターが付いた普通の椅子です。
当初は通常のパソコン操作はこれで使っていました。
背もたれが前後に動くので多少リラックすすでき、
またキャスターがあるので座ったまま動けるのは便利でいいのですが、
背もたれが低く、枕が無いため(事務用なので当然ですが)
疲れて眠くなってもそのまま十分寝そべることが出来ません。
これはこれでまあ良かったのですが、
すぐ眠気なりやすいので(主因は椅子のせいでは無いのでしょうが)
眠気防止を考えてキャスターのない椅子も買って見ました。
上記2番めの椅子です。
木製の4つの足はキャスターが無いのでしっかり床に張り付いて
背もたれ本体が木製なので背がシャッキとし確かに眠気防止に少しはいいようです。
で、今はこの2つを適宜使い分けています。
しかし先日ホームセンターに行った時でした、椅子のセールがあっており、
見ると椅子は1脚(下記注)しか無く、重役用並の恐らく10万円位はしそうな立派な椅子が、
1万9千円で売っていました。
「これはいい、買いだ」と思いましたが、現にある2つの椅子がありあの時は購入を断念しました。
前置きが長くなりましたが、本論にはいります。
先日新聞記事で椅子の新発売の記事がありましたので紹介します。
商品名:ファーストクラス(サンコー)
サイズ:幅:67.5,奥行き:73cm,最大傾斜した時の長さ:1.66m
最大傾斜:170度
機 能 :自由に角度を調整出来る。
肘掛けのシートと連動して動かせる。
これに座ればホット安心出来る、つかれたらそのまま横になれるのはいいですね。
オフフィでこれを置ける立場の人や個人で自分の部屋(書斎)を持っている人で、
この大きさの椅子が置ける人は検討されてもいいのではないかと思い紹介させて頂く次第です。
長期間使うものであり、すぐ座りたくなる居心地のいい場所があるというのはいいですね。
注)椅子の数え方には、脚、台、個、本などが使われています。
価格:29,800円 |
2017年01月23日
第一回 ロボデックス 見学
近年各種ロボットに関する記事や話題が多くなりロボットそのものも身近に見る機会も増えて来た。昨年新宿の伊勢丹で家庭用、コミュニケーションロボットが多数紹介される展示会なども開かれた。
今年1月18日から20日迄エレクトロニクスの総合技術展示会「ネプコンジャパン2017」が東京有明の東京ビッグサイトで開かれた。
この展示会は6部門の展示会で構成され46回となる日本最大級のエレクトロニクスの展示会だ。
この中に今回初開催となる各種ロボット開発・活用の展示会「第1回ロボデックス」があった。
ロボットの活用は産業用だけでなく、介護や清掃、警備といったサービス分野でも普及が始まった。これらの両分野のロボットを一堂に会した展示会である。初回にも拘らず137社が参加した。
この展示会は技術相談や商談を主目的としたものなので関連ビジネスマンが対象ではあるが、
一般人としての入場も出来るとのことで事前登録し無料で入場し見学した。
展示されるロボットは物流向けに自律走行出来るもの、福祉介護現場でのサポートタイプ、受付ロボット、人との協働作業を行うロボット、玩具ロボット等実に様々であった。
産業用ロボットは腕型のものも多くその動作は完成の域にあるが
人対応ロボットにはセンサー技術や駆動技術の更なる向上が必要と思われた。
いずれも今年大いに話題になったAI(人工知能)が組み込まれ更に発展して行くものと思われる。
一方受付に用いられているアンドロイドロボットは思わずハットする位の生々しさがあった。
ただし、顔や動作はいいのだが、喋る言葉と口の不一致がまだまだと思われた。
主催者のサイトで見る今回の会場の状況。(他の展示会の内容も見ることができます)
以下撮った一部のピックアップ写真と動画をご紹介。
会場でスマホで撮った動画もご参考まで。
●
●
●
●
自在に操縦出来る(AIは入っていない?)
●
以下はロボットの公式サイトまたはいいと思われた非公式サイトをご紹介。
★NAO
★パペロ アイ
★ ロボホン
★パルロの会話もいいが、歌いながら踊っているのもいいですね。
PALRO
パルロって何
更に
ALDEBARAN社のNAO動画
2017年01月20日
トイレの絵記号を統一で訪日客に明快
人間が生命を維持するために必要な食物摂取と排泄。
この排泄の方すなわちトイレについては現在日本は世界最先端の設備で世界の訪日客に人気だ。
しかしこれまでメーカーや関連業者の説明や表示が各社ごとにばらばらで、訪日外国人(インバウンド)が理解し難い
部分もあったと言われている。
そこでTOTOやLIXIL、パナソニックなど水回りの住宅設備メーカー9社は温水洗浄便座の操作を誰でも分かるデザインで8種類の絵記号(ピクトグラム)に統一した。
2016年の訪日外国人旅行者は2040万人と前年より22%増加した。政府は2020年には4000万人にする目標を掲げている。東京五輪に向けて駅などの公共施設のリニューアルやホテル、商業施設の新設が相次いでおり、統一記号の浸透を目指す。
日本レストルーム工業会の発表はここから。
日本レストルーム工業会:
2015(平成27)年4月より日本衛生設備機器工業会と温水洗浄便座工業会が合併し、トイレ・洗面室等、水まわりにかかわる設備機器を対象とした事業を実施する組織に再編し新たにスタート。
ピクトグラム:言語や文化習慣などの違いを超えて誰もがすぐに情報を理解出来る用にデザインされた絵記号のこと。
公共施設や交通機関、観光施設など不特定多数の人が集まる場所を中心に世界中で使われている。
日本では140種類のピクトグラムがJISで規定されており誰でも自由に使うことが出来る。
ただ、国際標準化機構(ISO)とJISで違う場合もあり議論が起こっている。
この排泄の方すなわちトイレについては現在日本は世界最先端の設備で世界の訪日客に人気だ。
しかしこれまでメーカーや関連業者の説明や表示が各社ごとにばらばらで、訪日外国人(インバウンド)が理解し難い
部分もあったと言われている。
そこでTOTOやLIXIL、パナソニックなど水回りの住宅設備メーカー9社は温水洗浄便座の操作を誰でも分かるデザインで8種類の絵記号(ピクトグラム)に統一した。
2016年の訪日外国人旅行者は2040万人と前年より22%増加した。政府は2020年には4000万人にする目標を掲げている。東京五輪に向けて駅などの公共施設のリニューアルやホテル、商業施設の新設が相次いでおり、統一記号の浸透を目指す。
日本レストルーム工業会の発表はここから。
日本レストルーム工業会:
2015(平成27)年4月より日本衛生設備機器工業会と温水洗浄便座工業会が合併し、トイレ・洗面室等、水まわりにかかわる設備機器を対象とした事業を実施する組織に再編し新たにスタート。
ピクトグラム:言語や文化習慣などの違いを超えて誰もがすぐに情報を理解出来る用にデザインされた絵記号のこと。
公共施設や交通機関、観光施設など不特定多数の人が集まる場所を中心に世界中で使われている。
日本では140種類のピクトグラムがJISで規定されており誰でも自由に使うことが出来る。
ただ、国際標準化機構(ISO)とJISで違う場合もあり議論が起こっている。
2017年01月18日
リチウム電池の改良と次世代電池の開発
電池にはアルカリ電池の様な使い切りの電池(1次電池)とリチウムイオン電池の様な充電して繰り返し使える電池(2次電池)がある。
現在最も幅広く使われている2次電池はリチウムイオン電池で1980年代に日本人によって開発され1990年年代に製品化された。
リチウムイオン電池は現代生活の中で欠かせないスマホやノートパソコンからハイブリッド自動車、ジェット機用などの電源としてその重要性がますます高まっている。
電池の構成は正極、電解質、セパレーター、負極で構成されているが、リチウムイオン電池は電解質に有機溶媒を使用しているため、液漏れしたり、過熱すると発火する危険性がある。
これまでにスマホでは何度も発火の事故があり、ボーイング787の事故や、最近でも韓国メーカーのスマホが発火した。
液漏れは電解質を半固体(ゲル化)することにより防げるが発火は防げない。
この問題を根本的に解消するために個体の電解質を使う「全固体電池」の実用化に向けた研究が行われている。
固体なので構造が単純になり小型軽量化が期待出来る。また1ユニットを多層積み重ねて電圧を高めることも出来る。
ただ、液体電解質に比べ固体電解質はイオンが流れにくいのが難点ではあったが、東工大と自動車メーカーとの共同研究で通常のリチウムイオン電池のイオンの2倍の流れやすさの新素材セラミクス電解質が開発された。
一方繰り返し使用(充電)により陰極表面にリチウムが不規則に析出し電極表面が劣化し、蓄電容量が低下していたが、素材をポリイミドに変えリチウムイオンの通る穴を細かくし均一にした新規セパレーターの開発で性能劣化を抑える方法が開発された。
ところで、
改良され現在広範に使われているリチウム電池にも欠点があり、新たな研究・開発がすすめられている。
1つはリチウムがレアメタルで産出国がチリ他に限られていること。これに対しては自然界に豊富にあるナトリウムを使うナトリウムイオン電池の開発が進められている。
2つ目は電気容量が小さいということ。
これについては、NEDOを中心として正極にシリコン(又は錫)、陰極に硫黄(S)を使うシリコンー硫黄電池が
当面の第一候補として研究が進められている。
尚、今後の2次電池の今後の長期開発計画(ロードマップ)がNEDOによって策定されている。
東洋経済のサイトに分かり易い図があるのでご参照。
NEDOのロードマップ原文(2013年の改定)はここをご参照)
その他科学技術振興機構(JST)の次世代蓄電池のページもご参照。
<ご参考>
尚電池一般については一般社団法人電池工業会のホームページが電気教科書様であり、歴史から各電池の各論、使用法等まで網羅されている。
歴史のページでは、私は初めて知ったのだが、1885年に長岡市出身の屋井先蔵(やいさきぞう)という日本人が世界初の 乾電池を発明し、生産していたのですね。
追記
ポストリチウムイオン電池として2価金属イオン電池があるが、中でも最も期待されているのが
マグネシウムイオン2次電池。これについては、ここからご参照。
現在最も幅広く使われている2次電池はリチウムイオン電池で1980年代に日本人によって開発され1990年年代に製品化された。
リチウムイオン電池は現代生活の中で欠かせないスマホやノートパソコンからハイブリッド自動車、ジェット機用などの電源としてその重要性がますます高まっている。
電池の構成は正極、電解質、セパレーター、負極で構成されているが、リチウムイオン電池は電解質に有機溶媒を使用しているため、液漏れしたり、過熱すると発火する危険性がある。
これまでにスマホでは何度も発火の事故があり、ボーイング787の事故や、最近でも韓国メーカーのスマホが発火した。
液漏れは電解質を半固体(ゲル化)することにより防げるが発火は防げない。
この問題を根本的に解消するために個体の電解質を使う「全固体電池」の実用化に向けた研究が行われている。
固体なので構造が単純になり小型軽量化が期待出来る。また1ユニットを多層積み重ねて電圧を高めることも出来る。
ただ、液体電解質に比べ固体電解質はイオンが流れにくいのが難点ではあったが、東工大と自動車メーカーとの共同研究で通常のリチウムイオン電池のイオンの2倍の流れやすさの新素材セラミクス電解質が開発された。
一方繰り返し使用(充電)により陰極表面にリチウムが不規則に析出し電極表面が劣化し、蓄電容量が低下していたが、素材をポリイミドに変えリチウムイオンの通る穴を細かくし均一にした新規セパレーターの開発で性能劣化を抑える方法が開発された。
ところで、
改良され現在広範に使われているリチウム電池にも欠点があり、新たな研究・開発がすすめられている。
1つはリチウムがレアメタルで産出国がチリ他に限られていること。これに対しては自然界に豊富にあるナトリウムを使うナトリウムイオン電池の開発が進められている。
2つ目は電気容量が小さいということ。
これについては、NEDOを中心として正極にシリコン(又は錫)、陰極に硫黄(S)を使うシリコンー硫黄電池が
当面の第一候補として研究が進められている。
尚、今後の2次電池の今後の長期開発計画(ロードマップ)がNEDOによって策定されている。
東洋経済のサイトに分かり易い図があるのでご参照。
NEDOのロードマップ原文(2013年の改定)はここをご参照)
その他科学技術振興機構(JST)の次世代蓄電池のページもご参照。
<ご参考>
尚電池一般については一般社団法人電池工業会のホームページが電気教科書様であり、歴史から各電池の各論、使用法等まで網羅されている。
歴史のページでは、私は初めて知ったのだが、1885年に長岡市出身の屋井先蔵(やいさきぞう)という日本人が世界初の 乾電池を発明し、生産していたのですね。
追記
ポストリチウムイオン電池として2価金属イオン電池があるが、中でも最も期待されているのが
マグネシウムイオン2次電池。これについては、ここからご参照。