アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2017年02月15日

可能動詞

その動詞1語で「〜することができる」という意味を含む動詞を、
【可能動詞】といいます。

「読める」「書ける」「聞ける」「話せる」「飛べる」…

このような動詞のことです。

それぞれ、

「読む」「書く」「聞く」「話す」「飛ぶ」…

が、もとの形で、
これらに可能の助動詞「れる」をつけて「ar」を省略したのが、
可能動詞です。

「ar」とは何か。

上記の単語に助動詞「れる」をつけ、ローマ字で書いてみます。

「読まれる」「書かれる」「聞かれる」「話される」「飛ばれる」
「yomareru」「kakareru」「kikareru」「hanasareru」「tobareru」…

どの単語にも、真ん中あたりに「ar」が入っていますね。

それでは、その「ar」を抜いてみましょう。

「yomeru」「kakeru」「kikeru」「hanaseru」「toberu」…

はい、可能動詞ができました。

助動詞「れる」「られる」には、4つの意味があります。
「受身・可能・自発・尊敬」の4つです。

上記の「ar」を抜く前の言葉を見て、
「読まれる、なんていうと、『秘密の手紙を読まれる』みたいに受身の文に見える」
と思いませんでしたか。
「話される、なんていうと、なんだか偉い人がお話しになっている感じがする」
とかね。

実は、たぶん、昔の人もそう思っていました。
文脈で判断できるとはいえ、紛らわしいな、と。

そこで、可能の意味で使う時だけ、
「ar」を省略することにしました。

「読める」「書ける」…といえば、誤解されずにすみますね。
ちゃんと「〜できる」という意味が伝わります。

ひとつ注意が必要なのは、
このルールは五段活用動詞にのみ適応されるということ。

たとえば、

上一段活用動詞の「見る」に可能の助動詞「られる」をつけると、
「見られる」
「mirareru」
となり、真ん中の「ar」を抜くと、
「mireru」…あら不思議。
「見れる」という「ら抜き言葉」になってしまいます。

下一段活用動詞の「食べる」に可能の助動詞「られる」をつけると、
「食べられる」
「taberareru」
となり、真ん中の「ar」を抜くと、
「tabereru」…あら不思議。
「食べられる」という「ら抜き言葉」になってしまいます。

実は、これらの変化は、
五段活用動詞から可能動詞を作り出した流れと同じなので、
これから何十年か経てば、
下一段活用や上一段活用の動詞から可能動詞を作ること(ら抜き言葉)が、
文法的にも容認されるでしょう。
そういえば、最近、「ら抜き言葉」についてうるさく言うひとが
少なくなってきた気がします。
むしろ、「れ入れ言葉※」のほうが気持ち悪いです。

(※「れ入れ言葉」とは、すでに可能の意味を持つ可能動詞に「れ」を入れてしまうことです。「読めれる」「書けれる」…というのが、それです。)

しかし、今のところは文法的に正しいとされる可能動詞は
五段活用動詞からしか作れませんので、ご注意ください。

ちなみに、五段活用動詞からできた可能動詞は、
全て下一段活用に変わります。







ファン
検索
<< 2017年02月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
動詞の連体形 by 良岑吏茶 (07/29)
動詞の連体形 by エゼル (07/28)
コメントが…… by 良岑吏茶 (06/21)
コメントが…… by 良岑吏茶 (06/20)
コメントが…… by 清みず (06/19)
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
良岑吏茶さんの画像
良岑吏茶
日本語検定1級合格。文法と百人一首が得意。
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。