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2020年01月27日

社会派ドラマ乱立で視聴者に疲労感? 湧き上がるトレンディドラマ待望論










 社会派ドラマ乱立で視聴者に疲労感? 湧き上がるトレンディドラマ待望論

              〜オリコン 1/27(月) 8:10配信〜


           1-27-5.jpg

      過つて一世を風靡したトレンディドラマ『君の瞳に恋してる!』DVD

 今期ドラマは医療ものが6本。この大混戦に賛否の声が上がって居るが、近年のドラマシーンを振り返ると、刑事ドラマや医療ドラマが年々増加傾向にある。更に、そうしたドラマで難役を演じる若手俳優が実力派と持て囃される風潮も感じられる。こうした流れの中のシリアスな社会派ドラマの乱立は、視聴者の視聴疲れを呼んで居り、過つてのトレンディドラマの様な、民放が得意として居たお気楽に楽しめるライトなドラマへの待望論も出始めて居る様だ。

 1960〜1970年代は社会派ドラマが台頭 良質なドラマの価値基準は年代により変化

 近年のドラマシーンを振り返ると、社会性の有る重いテーマを取り上げ、その映像からストーリー演出迄重厚に作り上げる社会派ドラマが評価を受け、多くの視聴者から好まれる傾向がある。所謂、良質なドラマと云うものだ。それ自体は決して悪い事では無い。

 過去の人気ドラマを極簡単に振り返って行くと、過つては1960〜1970年代に松本清張氏の『点と線』や山崎豊子氏の『白い巨塔』等のベストセラーが映像化され、社会派がブームに為った。
 1980年代はホームドラマや刑事もの大河ドラマ等に人気が集中。1980年代後半にフジテレビの月9ドラマを初めとするトレンディドラマが全盛に。これは1990年代も続くが『家なき子』(日本テレビ系)に代表される野島伸司ドラマが1960〜1970年代の社会性をポストモダン化。
 当時の作品の面白さを分析して当時風に再構築した良い意味での時代遅れっプリが好評を博し一世を風靡した。この影響でトレンディドラマも進化。木村拓哉人気も起こり、視聴率30%を超える大ヒットドラマが次々と生まれた。

 2000年代初頭は『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)や『ケイゾク』(TBS系)『トリック』(テレビ朝日系)等堤幸彦監督・宮藤官九郎脚本等ドラマ界に新しい流れが生まれた。
 だが、視聴率的には1960〜1970年代の初心に返った様な『白い巨塔』(テレビ朝日系)のリメイクや『華麗なる一族』(TBS系)に数字が集まった。テレビ朝日が得意とする刑事・医療ものの人気シリーズが安定した視聴率を獲り始めたのもこの頃だ。2010年代位からは、現実の社会問題や犯罪をシリアスに描く『Woman』『Mother』(日本テレビ系)等に評価が集まる。
 この間も軽いテイストの恋愛ドラマが無かった訳では無い。しかし、ドラマ黄金期の1990年代程の勢いは無く、又趣味趣向の細分化やテレビ離れ等により、国民的と呼べる様なヒットドラマは生まれ無かったのが現状だ。

 社会派ドラマ偏重傾向の裏側に視聴率から逃げる思惑も

 近年続いて居る社会派ドラマ偏重の傾向は、以前から指摘されて居る様に視聴層の変化に先ず要因がある。総務省が発表した2019年版「主なメディアの利用時間と行為者率」のデータによれば、平日のテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が減少した一方で、インターネットの平均利用時間は、平日、休日共に増加傾向に。年代別には50代と60代のテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間が高く、次いで40代30代、20代は60代の3分の1以下と為る。

 ドラマのターゲットと為る、テレビを好く視聴する世代は、所謂1990年代ドラマ黄金期の視聴者層。団塊Jr世代とも被り、年齢分布でも層の厚い世代と云う事が分かる。この世代は多感な時期からドラマを観て育って居り、所謂目の肥えた視聴者層だ。そして此処に制作者の好みと云うファクターが付け加わる。
 多くのプロデューサー・制作部のスタッフにこれ迄話を聞いて来たが、トレンディドラマなどラブストーリーやコメディ系のドラマが(無意識的にだが)低く見られるのに対して、社会派ドラマは社会的にメッセージを投げ掛ける意義・社会に対してドラマが担う役割等が制作する事で評価される傾向にあり、そのポジションが高い。
 これには、テレビや脚本の賞が、社会性を帯びた作品が選ばれる傾向にある事もあり、更には目の肥えた視聴者層の存在がこの状況を盤石にする。

 詰まり「マス向けでは無い、数字は取れ無いものだが作品の評価は高い」と云うエクスキューズが生まれる。辛口な言い方に為るが、数字の重圧と戦うテレビマンの逃げに為って居る側面も無いとは言え無い。そして、そうした同じタイプの作品が重なると本来好きな視聴者でも流石に飽きる。
 一方、キャストの側も、社会派で難役を怪演等メディアや視聴者から持て囃される事が多い社会派ドラマを好む。

 前項と同様の理由もあり、そこからの評価を狙うマネージメントも少なく無い。本来30代を過ぎてからで好い様な重厚な役柄ばかりを10代20代から重ねる若手俳優も多く為って居る。この状況がスタンダードに為ると危険だ。
 王道やクズ役が有ってコソのコントラストとして、重い役の深みが感じられるのが本来の役者。「芸は人なり」薄っペラく見える恐れもある。そんな意味では寧ろ、ライトなドラマで爪跡を残して居る若手達の方が飛躍の可能性を秘めて居るとも言える。

 視聴率からは見え難い「ライトな恋愛ドラマ人気」

 此処で先程の総務省のデータに戻ろう。インターネットの利用時間は年々増えて居り、20代が最多。30代40代がヤヤ減ってホボ同数で50代から減少傾向にある。しかし、そのネットでテレビ番組を観る人は驚く程多い。例えば、フジテレビの動画サイト『FOD』仕掛け人である野村和生氏は、ネットのインタビューで「月9ドラマが若年層の女性にヒット。この現象は過去の月9作品も然りで『FOD』では女性がキュンキュンするコンテンツに集まる傾向があります」と話して居る。
 詰まり、何時の時代もコテコテのベタでライトな王道恋愛ドラマは、若い世代を中心に多くの人の胸に刺さる。Netflixでも昨年、日本で2番目に観られたコンテンツは『テラスハウス』だった。テレビ視聴率に現れ無い数字がこう云った場所に潜んで居り、需要の受け皿は実はある。

 その時代の流行と恋愛要素の強いトレンディドラマは、確かに賞味期限が短い。真剣にその時の流行や恋愛を描いても、その時代を過ぎてしまえば笑いの要素にも為ってしまう。しかし、そんな刹那的な処にコソ、トレンディドラマの良さがあるのではないだろうか。
 社会派ドラマは普遍を映し出し、名作として残るものを目指す。だが全てが後世に残る訳では無い。一方で、その時代の打ち上げ花火であるトレンディドラマには、社会派ドラマには無い社会の俗世的な一面を映し出す役割があり、その時に輝く事の重要性もある。

 トレンドには浮き沈みのリズムがあるが、社会派ばかりと為った今のシーンにコソ、気軽に楽しめるテレビドラマらしいドラマへのニーズが犇々(ひしひし)と高まって居る事が感じられる。テレビは時代を切り取るもの。シーンには打ち上げ花火も大事だ。数字ノミに気を取られて及び腰に為るのでは無く、今の時代のトレンディドラマを立ち上げる局があっても好いのでは無いだろうか。


           1-28-1.jpg

          文 衣輪晋一 メディア研究家    以上









 【管理人のひとこと】

 好く、最近のTVは面白く無く、ニュース番組やワイドショー的TV報道番組以外には余り観なく為った・・・と云う話を、若い人達からも年配の人達から共に聞く。最も若い人達が昼間のニュースショー的番組を観る時間も無く、録画して観る程の魅力は無いだろう。しかし、夜の20時から23時の間のお茶の間時間・・・今はその時間も無いに等しいが・・・所謂、ゴールデンタイムに相当する番組で観たいと思うものは、個人的には「ポツンと一軒家」程度である。
 此処には、今に極まる社会現象が悉く表現される番組で、日本に住む人の生活と時間の流れが色濃く映し出される。昔は、山の奥の奥にも人が「生きる為に」入り込み、開拓し開墾し家族の生活を支える基盤を確りと築いて行った歴史がある。それが今は・・・少子高齢化・人口減少の極致に有るのが「ポツンと一軒家」の存在だろう。
 或る意味、極端にシナリオの少ない行き当たりバッタリのドキュメントであり、何が起こるか判ら無いドキドキ感を視聴者に与える好く出来た番組だ・・・日本は、昔は貧しいながら「〇〇〇〇〇・・・」だと感銘を共有出来る。この〇〇〇〇には、視聴者の今までの経験によって人生観が夫々異為るだろうが、何がしかの記憶に強く残る。
 しかし、この様な番組のヒットで、他局に同じ様な番組を量産されてしまっては直ぐに飽きられてしまう。今は、同じ様な過去にヒットしたバラエティーの焼き直しで時間を潰して居る。その様な番組を視聴するのは実に時間の無駄だ。

 それと、余りにも警察の物語が多過ぎた嫌いもあった。正義は警察にあり、極悪非道な容疑者を苦労の末に捕らえる・・・しかし、実際の警察機構・検察も含め・・・他の社会・職場と同じ、競争関係・派閥・好き嫌い・内部犯罪・不正・・・が混在して居るのは当然で、余りにも一方的な立場ノミを強調する番組作りだった。最近は、警察内部の構造を批判し皮肉る様なストーリーも多いが、マルで警察関係からスポンサー料を貰ってるかの様な番組作りは考え物だった。
 推理・探偵に文学作品・恋愛もの・過去の大作・・・社会派ドキュメント・・・矢張り、視聴者が自由にジャンルを選択出来ることが望ましいので、ヒットしたものの後追い番組だけは避けて頂きたい。NHK・タモリの、地方紹介の番組が地味に面白いのは、彼の豊富な知識と専門家の知識が織混ざり、知らず知らずに新鮮な知識を与えられてしまう・・・そんな番組も実に楽しい。








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山本太郎都知事はあるか? 東京都長期ビジョンを読み解く!




 山本太郎都知事はあるか? 東京都長期ビジョンを読み解く!

             〜Japan In-depth 1/27(月) 8:44配信〜


 【まとめ】

  東京都知事選で立憲民主党が山本太郎氏擁立検討の報道
  高い対話能力、群衆に入る政治姿勢は評価 一部政策は疑問
  山本氏出馬なら面白い 自民が独自候補擁立なら氏の当選も


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   山本氏は参院選落選後も全国で遊説をして居る(2019年10月26日 福岡・博多駅前)

 立憲民主党が山本太郎さんを東京都知事選の「野党統一候補として擁立すべく検討を始めた」と云うニュースが流れた。山本さん自身も「選択肢としては排除しない」と言って居るそうだし、過去には「れいわ新選組として、絡んで行きたい」との発言もあったそう。サテどうなるか。
 この連載では前回、東京都知事選挙を占ったが、小池再選と云う結論。しかし、山本太郎さんが出馬すると大きく構図は変わる。その可能性を含めて、今回は山本太郎さんに付いて書きたいと思う。

 山本太郎さんの政治活動と政治的スタンス

 山本さんの経歴を振り返ってみよう。1974年兵庫県生まれ。元俳優。日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で一躍注目を浴び、「代打教師 秋葉、真剣です!」で映画デビュー。その後も「ふたりっ子」「バトル・ロワイアル」「難波金融伝 ミナミの帝王」「新選組!」等で熱演。
 東日本大震災を受けて反原発運動に参加。メディアから干された状態に為り、政治活動家に。2012年の衆院選で落選、2013年の参院選で当選した。反原発やその発言で注目を浴びる。「れいわ新選組」を立ち上げる。現在は党の代表。
 参議院議員の任期を終えた後は、全国でのキャラバンを行って居る。彼の強みは、コミュニケーション能力の高さである。

 第一に、凄いのはその対話能力である。双方向のコミュニケーションが確り出来ている。言葉の使い方、動作・振る舞いが上手い等の高いプレゼンテーション能力は彼の経歴から言って当然の事ではあるが、注目すべきなのは、対話能力を支えるその姿勢である。
 相手の聞きたい事に対して確り答える。判ら無い事は判ら無いと言う。反対意見にもジックリ耳を傾ける。多くの政治家が出来て居ない(出来るのだが、自分に取って大事な人相手にしか遣ら無い事が多い)こうした基本的な事が山本さんは出来ている。
 特にネガティブな意見に晒されても丁寧に答える。彼の動画を見れば判るが、煽る人、話を遮る人等のメンドクサイ有権者相手にも丁寧に対応して居る様が分かる。相手の意見には、意見や立場の違いがあっても尊重した上で反論して居る。

 第二に、有権者・主権者に懸命に情熱的に語り掛ける処。相手の苦しい状況や困り事、悩みに耳を傾け、その悩みの解決策(の様なもの)の必要性を訴える。その眼差しは何時も真剣である。

 相手の話を聞く態度、巧みな話術、プレゼン能力、主張、ベースにある有権者・主権者への敬意・・・こうした日本の伝統的な政治家には有るまじき態度が、人々の熱狂を呼び込むのは当然の事である。

 山本さんの政策は?

 山本さんが訴えて来た、具体的な主な政策は以下の通り。

  消費税廃止
  奨学金チャラ、安い家賃で住める公的住宅を拡充
  最低賃金1500円に(中小零細企業に影響がない様に、不足分は国が補填)

  保育、介護、障害者介助、事故原発作業員など公務員化
  規制緩和・規制改革に反対
  ベーシックインカム
  指定管理制度や規制改革に反対 【参考】れいわ新選組HP

 雇用重視、再配分、国民の安心を担保する政策である。こうした政策が公約や都政に反映される事に為るだろう。東京都では、美濃部都政等過去にはリベラルな政策で、日本の政策を変える迄先進的な役割を担った事もあった。その再来を期待出来るかも知れない。只、個人的には、疑問は2つ

 第一にMMT理論を下にした経済政策を信じて居る事。彼の政策アドバイザーを務める松尾匡氏(立命館大学経済学部教授)が主張して居る「通貨発行権の有る政府はデフォルトしないから、通貨を刷り捲くって財政出動すればインフレは来ない」と云う反緊縮政策をベースにして居る事だ。
 この経済政策を行ったら、日本財政が今以上に更に厳しく為り、日本円の価値が棄損されて、何処かの国みたいにドルを使う様に為る、と云う未来が予測されるに決まってるのにだ。

 第二に「〇〇が悪い」的な過激な意見が多い事。組織が一体と為って悪いとかは知的とは言え無い。社会は複雑だし、これ等は構造的な問題であるのに、物事を単純化し過ぎる嫌いがある。

 本物のリーダーなのかどうか?

 山本太郎さんは、政治活動に参入して以来、可成りのバッシングを受けて来た。しかし、地道な活動を通して、誤解や不信、穿(うが)った見方を取り除いて来た。未だ「ポピュリズム」「大衆煽動」と云う批判を受けてしまう事もあるが、その主張はどうであれ「政治家として有るべき態度」を行動として示して来た事は確かである。

 ここ迄民衆に語り掛け、フラットな立場で触れ合う政治家は居ただろうか。全国津々浦々に出掛け、群衆の中に入って対話する政治家は居ただろうか。私の知る限り、田中康夫さん位しか思い浮かば無い。多くの政治家はこうした事は出来ないだろう。自分が好きな、居心地の好い支持者以外の相手、彼等・彼女等に取ってストレンジャーと話をするのは大変だし勇気の居る事なのだ。

 因みに、私は大好きな小池都知事と対話したいと東京都庁に好く行くが、この3年、お話させて頂く機会すら与えられた事は無い。山本太郎氏が立候補すれば、面白い選挙に為る。自民党が独自候補を擁立し、小池氏との三つ巴と為れば、山本氏は確実に当選するだろう。


                  以上









 正しい都知事候補の選び方 その選定基準 

 東京都長期ビジョンを読み解く!【特別編】


           〜西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表 「西村健の地方自治ウォッチング」〜

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            西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表
 
 舛添東京都知事の辞職を受け、東京都知事選挙が告示された。多くの方が立候補されたこの選挙。自民党内の争いやタレント議員の巧みな発言等、メディアの報道だけ見て居るだけだと全体構造が見え無く為り、訳が分から無く為るので、正しい候補者を選ぶ為のガイドを提示したいと思う。

 先ず今回の候補者選出過程に対して触れて置きたい。残念ながら資格や能力も十分満たす都内の首長・都議会議員と云った専門家から名前が出て来なく、著名人の方々が出馬する事態と為った。確かに、選挙区としては非常に大きいので知名度が鍵に為る事は確か。
 只、この事実に私は可成りの危機感を感じる。都民の関心の低さか「勝てる候補を」と云う政党の利益に目が眩んだのか、少し都民をバカにした態度か、メディアがこれ迄都政に関心を喚起し無かったツケか、既得権益の構造を守りたかったのか・・・原因は判ら無い。だからコソ、都政とは何か・都知事に何を求めるのかが考える必要がある。
 大きく分けて、実績(予想とこれ迄の経歴からの類推)能力、政治状況が判断する要素である(*の印がつくのは可能性や期待度で考えるしか無い)

 1 問われる実績

 (1) 政策や課題における成果*

 ・都民の幸福度・満足度の向上*
 ・問題の解決度合*
 ・重点政策の成果*
 ・各種指標の変動(外部要因が強い政策・課題を除く)


 (2) 東京都長期ビジョン、地方創生戦略における各種項目

 ・東京都長期ビジョンの各政策分野に対する方向性・目標
 ・各政策分野に対する課題認識
 ・提案した政策による課題解決の度合*


 (3) 過去の行政実績・リーダーシップ実績

 ・行政機関での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)
 ・企業・NPO・専門組織での実績(経営・マネジメント、成果創出、発信など)


 2 問われる資質・能力

 (1) 基礎能力

 ・情報発信力
 ・現状分析力・判断力
 ・政策理解力
 ・コミュニケーション能力・説得力
 ・リーダーシップ
 ・マネジメント力


 (2) 態度・姿勢

 ・規律・法令順守
 ・積極性・粘り強さ
 ・協調性
 ・威厳
 ・人間としての信頼性(行動、言動、振る舞い)
 ・他人への敬意、リスペクト


 3 政治・利害関係面

 (1) 支援団体

 ・支援団体名、そことの結びつき度合い
 ・支援団体の受益の度合い
 ・支援団体による影響を受ける度合


 (2) 政党との関係

 ・政党が掲げる政策との親和性
 ・政党の力を借りることによる政策実行可能性
 ・政府や党の中央からの指示や命令への従属度・自立性


 (3) 政治資金

 ・政治資金の法的な適正さ
 ・政治資金の使い道・用途の適切さ


 上記は、政治家を余りにも政治やイメージで選んでないか?と云う政治家選出プロセスに対する問題提起である。これらの視点で、ABCDEと云う基準で選ぶ方法、点数を着ける方法、総合点方式等で「都知事にふさわしいか」評価してみてはいかがだろう。夫々の配点は自由に設定すると面白い。
 夫々が価値観や自分の政策志向に従って考えてみて、周りと話し合う事が東京都政再生の第一歩ではないか。


                   以上



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 小池再選は固いが、波乱も 【2020年を占う・都政】

    〜西村健 NPO法人日本公共利益研究所代表 「西村健の地方自治ウォッチング」〜

           1-27-4.jpg

 【まとめ】

 ・五輪・パラリンピックの後の経済状況が懸念される。
 ・都知事選で小池氏が立候補すれば、再選は堅い。
 ・政党や知名度だけで無く経歴や実績に議論が及ぶ選挙にしたい。


 2020年を占う、この企画。2020年の東京は東京五輪・パラリンピックの開催がある事に尽きるだろう、好い意味であれ悪い意味であれレガシーに為る。五輪・パラリンピックはそれでそれ為りに成功するだろうが、恐ろしいのはその後の経済状況などである。

 2019を振り返る

 先ずは恒例のネタ。東京の兄が、2019年の流行語を交えながら、先ず2019年を振り返ろう。

 1月 出国時に1人1000円を課す「国際観光旅客税」がスタート。増大するインバウンドに対応したものだが、オーバーツーリズムに苦しむ自治体も。
 2月 米朝首脳会談、残念ながら決裂。韓国の文在寅さんが笑わ無い男に。
 3月 ゴーンさんの保釈、作業着への変装が話題に。野球のイチローさんが引退、会見では「後悔など有ろう筈が無い」発言。
 4月 新元号が「令和」に決まる。有能な番頭さんであった筈の菅さんが「令和おじさん」としてキャラ化・人気急上昇。池袋で高齢ドライバーである飯塚幸三さんの暴走が引き起こす凄惨な事件発生。容疑者扱いされ無いママで「上級国民」は逮捕され無い?で世論沸騰。けれども、免許返納する高齢者は増加。

 5月 令和の時代に。丸山穂高さんが戦争発言で所属政党から除名される。しかし、その自由な発言で「NHKをぶっ壊す」党に参画「無敵の人」活動を開始!
 6月 G20大阪サミット開催。グレタさんの問題提起は余り受け入れられず。
 7月 イリエコネクションを発端とした芸人の闇営業問題で大騒動。参議院議員選挙は関心薄く「松本 動きます」が、有権者は動かず。
 8月 「ホワイト国」のリストから韓国を除外し日韓関係悪化。セクシー小泉進次郎氏と滝川クリステルさん結婚したがポエムは発表されず。高速道路を股に賭けた「煽り運転の申し子」が大ニュースに。「エグザイルの41軍」にでも居そうな男性とガラケー女と一緒に逮捕される。原宿に「東京タピオカランド」がオープンしたが、原宿周辺はタピオカごみ問題も。タピるのも好い加減にして欲しい。
 
 9月 香港で反政府抗議デモ、海外ではウイグル人への対応で中国の人権問題が問題に。日本では#KuTooと為ら無いが、新幹線での靴を脱ぐか問題がネット世論沸騰。
 10月 消費税増税、軽減税率は騒がれず。◯◯ペイでキャッシュレス経済も拡大。ラグビーW杯で8強入り、俄かファン含めたONE TEAMで日本が熱狂!ジャッカル!「(英語民間試験は)自分の身の丈に合わせて頑張って貰えば」と身の丈発言が大騒動に為り、大学入学共通テストでの英語民間試験導入が延期に。
 11月 ジャパンライフの人や「反社」迄来て居た「桜を見る会」を政府は来年度中止に。シュレッダーが大勝利(笑)「別に」の女優がお薬問題で捕まる。
 12月 #忘年会スルーが話題に。若者はミルクボーイのコーンフレークの漫才でも見ていたいらしい。ゴーン被告がレバノンにゴーン。タピるで騒動に為った女性タレントが離婚、チョリース!

 時を戻そう。嫌、東京に戻そう。東京ではと言うと、札幌への五輪マラソンコースが移される問題で小池都知事が張り切った位しか、都政ではこれと云った話題は無かった。東京では、11月に「渋谷スクランブルスクエア」が開業する等、再開発の動きは止まら無い。そんな2019年であった。

 都知事選、各党の状況は

 先ずは東京都知事選挙であろう。小池さんの再選はどう為るかである。今の処、小池都知事自体は明確には明らかにして居ない。
 都議会自民党は「都政を混乱させた」と云う意味不明な主張で批判を強めて居るが、二階幹事長が、立候補すれば小池知事を支援する考えを示して居て、更に安倍首相は「(小池さんには)勝て無いよね」と云う話を発したと言われて居る。公明党は山口代表が再選容認を示唆したとも言われて居る。立憲民主党は、小池さんが希望の党設立に至った件で「ケジメを着けさせ無ければ為ら無い」との声・・・・こう為ると小池再選は手堅い処だろう。「れいわ新選組」の動きに期待したい。

 専門家はどう見ているか?

 選挙の専門家の2人に聞いてみた。ネット選挙やネットでのコミュニケーションの専門家の高橋「ヨロン」茂氏に聞いた。

 【出典】高橋氏(本人提供)

 「今のママだと、小池さんが順当に勝つでしょうけど、オリンピックがどの様に開催されるかによって情勢は変わるかも知れません。開催出来ないことも含めて、後は衆院選と同時選挙があるかどうか。勝てるとしたら蓮舫さん位かな。都知事は知名度と「華」が必要です」

 とのこと。確かに五輪前後でひと山ありそうだ。更に、テレビでも有名な選挙コンサルタントの松田馨氏に聞いた。

 「基本的に首長選挙における2期目の選挙は、3期目4期目に比べて再選率が高い。昨年10月下旬に行われたJX通信社の世論調査でも小池知事の支持率は53.6%と過半数を超えて居る事から、小池知事が二期目に立候補すれば当選の可能性は高いと考える。
 立憲民主党等の野党が統一候補を擁立する動きも報道されて居るが、仮に擁立出来た場合は自民党都連の候補と2人で小池批判票が割れる事に為り、小池都知事が漁夫の利を得る事に為るだろう。現職有利を覆す為には、都民の7割以上がその人物を知って居る様な圧倒的知名度が条件に為る。その上で、無党派層から自民党・野党の一部からも好感を持たれて居る様な人物であれば闘えるのではないか」
との事。

 【出典】松田氏(本人提供)

 2人の著名な選挙プランナーが言う様な面白くも無い情勢が予想され、しかもそう為りそうである。過去の都知事達が(都政の反省も無く)テレビで発言して居て、都民も悲しく為って居る様に、著名人であることタレント性がどうしても必要に為ってしまう。私は都議会議員や東京都内の首長で都知事に相応しい人物を多く知って居るが、行政経営の論理よりも選挙の論理が優先してしまう。悲しい現実である。

 お寒い令和の東京都知事選挙

 小池都政に付いてはココでも書いて来たが「以前の石原都政、猪瀬都政、舛添都政よりは未だ増し」と評価する面もある。しかし、

 ・東京五輪のSDGsや環境問題、レガシーには程遠い
 ・満員電車ゼロなどの主張はドッカに行ってしまった
 ・政策過程はブラックボックスのママ


 である。それ為りに新しい事目立つ事には熱心であり、一寸「何か時代に合った新しい事をして居る」と云うムードを作るのは小池都知事はとても上手い。しかし、令和に為っても、政党中心・知名度中心・票獲得中心思考の選挙候補者選びである。そこではこれ迄の経歴や実績も人物としての妥当性には議論が及ば無い。野党も与党も相変わらずである。

 ・選挙に勝つ為には知名度が必要著名人・タレントが都知事に為る
 ・メディアが争点を提起できない政争でしか選挙が盛り上がら無い
 ・政策議論よりも自分達の利権重視首都東京都の先進的な政策は出来ない
 ・おカネ面は比較的豊か都民はそんなに困っては居ない厳しい喧々諤々の政策議論が進ま無い無駄な事業が増える


 この構造を変える時代がもうソコ迄来ている。「うるさい!」って。確かにお前よりは煩い。もう誰かの所為にするのは辞めにしよう。
 

 【注意】M1グランプリの決勝ラウンド進出の芸人ぺこぱ風にまとめました。

                   以上







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2020年01月26日

日本人は「失われた30年」の本質を判って無い




 日本人は「失われた30年」の本質を判って無い

     〜東洋経済オンライン 岩崎 博充 経済ジャーナリスト 1/26(日) 8:00配信〜


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       〜既に日本は「失われた40年」への道を突き進んで居るかも知れ無い〜


 今から30年前、1990年の東京証券取引所は1月4日の「大発会」から行き成り200円を超える下げを記録した。1989年12月29日の「大納会」で着けた史上最高値の3万8915円87銭から、一転して下げ始めた株式市場は、その後30年が経過した今も史上最高値を約4割程下回ったママ。長期的な視点に立てば、日本の株式市場は低迷を続けて居る。

 その間、アメリカの代表的な株価指数である「S&P 500」は、過去30年で約800%上昇。353.40(1989年末)から3230.78(2019年末)へと、この30年間でザッと9.14倍に上昇した。方や日本は1989年の最高値を30年間も超える事が出来ずに推移して居る。
 この違いは一体何処にあるのか・・・そしてその責任は何処にあるのか・・・アメリカの経済紙であるウォールストリートジャーナルは、1月3日付の電子版で「日本の『失われた数十年』から学ぶ教訓」と題して、日本が構造改革を行わ無かった結果だと指摘した。

 日本は失われた40年を歩む事に為るのか

 この30年、確かに株価は上がら無かったが、極端に貧しく為ったと云う実感も少無い。政治は一時的に政権を明け渡したものの、バブル崩壊の原因を作った自民党が未だに日本の政治を牛耳って居り、日本のアラユル価値観やシステムの中に深く入り込んで居る。
 バブルが崩壊した原因やその責任を問われぬママ、失われた30年が過ぎて来た。自民党政権が遣って来たことを簡単に総括すると、景気が落ち込んだ時には財政出動によって意図的に景気を引き上げてリスクを回避し、その反面で膨らむ一方の財政赤字を埋める為に消費税率を引き上げ、再び景気を悪化させる・・・そんな政治の繰り返しだったと言って好い。

 2012年からスタートしたアベノミクスでは、財政出動の代わりに中央銀行である日本銀行を使って、異次元の量的緩和と云う名目で、実際は「財政ファイナンス(中央銀行が政府発行の国債を直接買い上げる政策)」と同じ様な政策を展開して来た。政府に逆らえ無い中央銀行総裁が登場したのも、日本経済の「失われた20年・30年」と無縁では無いだろう。
 実際に、近年の日本の国際競争力の低下は目に余るものがある。生産能力は低下する一方であり、加えて少子高齢化が顕著に為って来ている。新しい価値観をナカナカ受け入れ無い国民や企業が蔓延し、失われた30年が過ぎた今、日本はこれから失われた40年、或は失われた50年を歩き始めて居るのかも知れない。

 このママでは2030年代には、日本は恒常的なマイナス成長国家と為り、経常赤字が続き、ヤガテは先進国から陥落する日が来るのかも知れない・・・そんな予測をする専門家も多い。日本の失われた30年を、もう1度検証し振り返って見たい。








 この30年、何が変化したのか? 

 この30年で日本はドンな変化を遂げたのだろうか。先ずは、主要な統計上の数字の面でチェックしてみたい。

  平均株価(日経平均株価) 3万8915円87銭(1989年12月29日終値)2万3656円62銭(2019年12月30日終値)
  株式時価総額 590兆円(1989年年末、東証1部)648兆円(2019年年末、同)
  ドル円相場 1ドル=143.4円(1989年12月末、東京インターバンク相場)109.15円(2019年12月末)

  名目GDP 421兆円(1989年)557兆円(2019年)
  1人当たりの名目GDP 342万円(1989年)441万円(2019年)
  人口 1億2325万人(1989年、10月現在)1億2618万人(2019年、11月現在)

  政府債務 254兆円(1989年度、国と地方の長期債務)1122兆円(2019年度末予算、同)
  政府債務の対GDP比 61.1%(1989年)198%(2019年)
  企業の内部留保 163兆円(1989年、全企業現金・預金資産)463兆円(2018年度)

 これ等の数字で判る事は、第1に株価の低迷がズッと続いて居る事だ。1989年の大納会で着けた3万8915円と云う高過ぎる株価は、解禁されたばかりの株式先物指数が一部の外国人投資家に使われた意図的な上昇相場であったと云う背景もあるが、30年間回復出来ない現実は日本経済に問題があるとしか言い様が無い。
 アメリカの株価がこの30年で9倍に為った事を考えると、日本の株価は異常な状態と言って好いだろう。ちなみに、この30年間でドイツの株価指数も1790.37(1989年末)から1万3249.01(2019年末)に上昇。ザッと7.4倍に為って居る。

 尚、株式市場の規模を示す時に使われる「時価総額」も、この30年で日本は僅かしか上昇して居ない。株式の上昇による資産効果の恩恵を日本の個人は殆ど受けて居ないことに為る。個人が株式に投資して金融資産を大きく伸ばしたアメリカに比べると、日本は一向に個人の株式投資が進んで居ない。日本人の多くが豊かさを実感出来ない理由の1つと言って好いだろう。
 実際に、この30年で海外投資家の日本株保有率は1990年度には5%弱だったのが、2018年度には30%に達して居る。日本株の3割は外国人投資家が保有して居る訳だ。

 過つて日本の株式市場は3割以上が国内の個人投資家によって保有されて居た。バブル崩壊によって個人投資家が株式投資から離れ、その後の個人の資産形成に大きな影を落としたと言って好い。現在では、過去最低レベルの17%程度に留まって居る。
 ちなみに、アベノミクスが始まって以来、政府は「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」等の「五頭のクジラ」と呼ばれる公的資金を使って、意図的に株価を下支えして居ると言って好い。日銀も「ETF(上場投資信託)」を買い続けて居る。

 これでは株価は適正な価格形成を行えず、個人投資家の多くは割高な価格で株を掴まされて居る状態だろう。株価が暴落した時に、個人が株式市場に参入する機会を失ってしまって居る訳だ。株式市場と云うのは、飽く迄も市場の価格形成に任せるのが望ましく、株価が大きく下がれば個人投資家が株式投資を始める可能性が高い。折角の投資機会を、政府が意図的に邪魔して居る状態が続いて来たとも言えるのだ。

 マクロ経済的に見ると、日本の名目GDPは1989年度には421兆円だったのが、30年を経た現在では557兆円に為って居る。(米ドル建てで計算 1989年はIMF 2018年は内閣府推計) 一見すると国内総生産は順調に伸びて来たかの様に見えるが、世界経済に占める日本経済のウェートを見ると、その凋落振りが好く見て取れる。

  1989年 15.3%
  2018年 5.9%

 
 アメリカのウェートが、1989年の28.3%(IMF調べ)から2018年の23.3%(同)へとヤヤ低下したのに比べると、日本の落ち込みは大きい。その代わり中国のウェートは2.3%(同)から16.1%(同)へと急上昇して居る。新興国や途上国全体のウェートも18.3%から40.1%へと拡大して居る。日本の国力の低下は、明らかだ。
              
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 グローバル企業が示す日本の衰退

 日本の「失われた30年」を的確に示して居る指標には、日本全体の「国際競争力」や日本企業の「収益力ランキング」がある。例えば、スイスのビジネススール「IMD」が毎年発表している「国際競争力ランキング」では、1989年から4年間、アメリカを抜いて日本が第1位と為って居た。それが2002年には30位に後退し、2019年版でも30位と変わって居ない。
 一方、アメリカのビジネス誌『フォーチュン』が毎年発表している「フォーチュン・グローバル500」は、グローバル企業の収益ランキング・ベスト500を示したものだ。1989年、日本企業は111社もランキング入りして居たが2019年版では52社に減少して居る。

 日本の科学技術力も、この30年で大きく衰退してしまった。 日本の研究者が発表した論文がどれだけ他の論文に引用されて居るのかを示す「TOP10%補正論文数」と云うデータでも、1989年前後には世界第3位だったのだが、2015年には既に第9位へと落ちてしまっている。
 この他にも、ココ30年で順位を落としてしまった国際ランキングは数知れ無い。殆どの部分で日本以外の先進国や中国に代表される新興国に抜かれてしまって居る。日本は今や先進国とは名ばかりの状態なのかもしれない。

 残念な事に、日本のメディアは日本の技術が素晴らしいとか治安が優れて居る等、数少ない日本の長所を殊更にクローズアップして、日本が世界をリードして居る様な錯覚を毎日の様に国民に与え続けて居る。
 1989年には、日本に遣って来る外国人観光客は非常に少なかった。訪日外国人客は283万人(1989年)、それが今や3119万人(2018年)に膨れ上がった。当時、外国人に取って日本の物価は非常に高く、一部のお金持ちを除くとナカナカ日本に来る事が出来なかった。
 現在は中国に限らず、世界の数多くの観光客が日本は格安だとして訪れて居る。実際に、日本はコノ30年間ほどんど物価が上がらず、アベノミクスで掲げた年2%のインフレ率さえ達成出来ない。国民生活に取っては、それが悪い訳では無いが、日本の国力は明らかに低下して居ると考える必要があるだろう。

 責任は何処にあるのか? 

 日本が失われた30年を始めた切っ掛けは、言う迄も無く株価の大暴落だが、追い打ちを掛ける様に当時の大蔵省(現財務省)が、高騰を続ける不動産価格を抑制しようと「総量規制」を実施した事にある。株価にブレーキが掛かっているのに、土地価格に迄ブレーキを掛けたことが原因であり、そう云う意味ではバブル崩壊は政府の責任だ。
 アメリカがリーマンショックを経験した様な出来事を、日本はその20年も前に味わって居た訳だが、そこでの対応の違いがアメリカと日本の差を決定的にしたと言って好い。

 日本は、株価暴落や土地価格の暴落等によって実質的に経営破綻に追い込まれた金融機関や企業の破綻を先延ばしし、最終的に7年以上もの時間を掛けてしまったからだ。リスクを先送りにする事で、自民党を軸とした政治体制を守り、政権と一蓮托生に為って居た官僚機構も、意図的に破綻処理や構造改革のスピードを遅らせた。その間、政府は一貫して公的資金の出動による景気対策や公共事業の増加等で対応して来た。
 財政赤字が未だ400兆円のレベルだった頃に、当時の大蔵省主計局に取材した事がある。担当者は「赤字国債の発行を辞める事は、官僚機構が自ら国を荒廃に追い遣ることに為る」と発言したのを今でも思い出す。赤字国債無しでは、日本は立ち行か無く為って居る事を認めて居る訳だ。

 この30年、日本は企業救済の為の資金は惜しまずに支出して来た。アメリカの様に、税金を民間企業に支出する事に強硬に反対する共和党の様な勢力が日本には無いからだ。公的資金の支出が景気の回復に効果が無いと判ると、今度は郵政民営化と云った規制緩和を始める。
 しかし、コレも様々な勢力に忖度する余り、中途半端な形で進行し、結果的に景気回復の切り札には為ら無かった。最終的に、現在進行形のアベノミクスに辿り着く訳だが、スタートして今年で8年に為ろうとして居るにも関わらず、その効果は見当たら無い。

 ヒョットしたら、一時的に消費者物価が2%を突破するかも知れないが、一時的なものに終わる可能性が高い。その間、政府の債務はドンドン膨らんで、政府は何度も消費税率アップに動く以外に方法は無く為って行く。1989年4月に消費税を導入して以降、この30年で政府は3回の「消費税率引上げ」を実施して居るが、何れも2%3%と云う具合に、叛の少しずつ引き上げる事で決定的なパニックに陥るリスクを避けて来た。
 一方のアメリカは、リーマンショック時にバーナンキFRB議長は大胆に、そしてスピード感を持って解決策を打ち出した。責任を回避せずに、リスクに立ち向かう姿勢がアメリカには在ったと言って好い。

 日本は常にリスクを回避し、事無かれ主義に徹し、改革のスピードや規模が小さく為ってしまう。その結果、決断した割りに小さな成果しか上げられ無い。簡単に言えば、この30年の失われた期間は現在の政府に責任がある事は間違い無い。
 それでも国民は、バブル崩壊の原因を作った政権に今も肩入れして来た。その背景には補助金行政等、政府に頼り過ぎる企業や国民の姿がある。実際に、この30年間の統計の中でも有った様に政府債務は250兆円から約4倍以上の1100兆円に増えて居る。
 自民党政権が今も続いて居るのは、只単に「低い投票率」に支えられて居るだけと云う見方もあるが、30年の間に、国民の間に「諦め」の境地が育ってしまったのも事実だろう。

 長期に渉ってデフレが続いた為、政府は経済成長出来ない=税収が増え無い分を長期債務と云う形で補い続けて着た訳だ。収入が減ったのに生活水準を変えずに、借金で賄って来たのが現在の政府の姿と言って好い。









 日本は何故構造改革出来ないのか? 

 全国平均の公示地価を見ると、1976年を「0」とした場合、1992年迄はプラス圏だったが、その後バブルが崩壊して住宅地・商業地共に公示価格は只管マイナスを続けて、2015年にヤッと「前年比プラス」に転じる状況にある。30年前の土地価格に戻るには、悪性インフレ位しか考えられ無い状況だ。要するに、30年近い歳月、日本国民は土地価格の下落を余儀無くされた訳だ。
 株価や土地価格が上昇出来なかった背景をどう捉えれば好いのか。簡単に言えば、少なくとも日本政府は構造改革に繋がる様な大胆な改革を行って来なかった。都市部の容積率を抜本的に見直すと云った構造改革を怠り、消費税の導入や税率アップの様な構造改革では無い政策でサエも、選挙に負けると云うトラウマがあり一線を超えずに遣って来たと云う一面がある。

 最も、構造改革をスローガンに何度か大きな改革を実施した事はある。例えば、企業の決算に「時価会計」を導入した時は、本来だったら構造改革に繋がる筈だった。これは、日本政府が導入したと云うよりも、国際的に時価会計導入のスケジュールが決まり、それに合わせただけの事だが、本来であれば株式の持ち合いが解消され、ゾンビ企業は一掃される筈だった。
 処が政府は、景気が悪化すると直ぐに補助金や助成金と云った救済策を導入して、本来なら市場から退散し無ければ為ら無い企業を数多く生き残らせてしまった。潰すべき企業を早期に潰してしまえば、その資本や労働力は又別の処に向かって、新しい産業を構築する事が出来る。負の結果を恐れる余り、政府は常にリスクを先送りして来た。
 バブル崩壊後も、株式市場は長い間「PKO・Price Keeping Oparation相場」と言われて、政府によって株価が維持されて来た。世界の平均株価と大きく乖離した時期があった。.

 官民揃ってガラパゴスに陥った30年

 そして今大きな問題に為って居るのが、デジタル革命、 IT革命と云った「イノベーション」の世界の趨勢に日本企業がドンドン遅れ始めて居る事だ。この背景には、企業さえも構造改革に対して消極的であり、積極的な研究開発に打って出る事が出来無かったと云う現実がある。
 欧米の様な「リスクマネー」の概念が決定的に不足して居る。リスクを取って、新しい分野の技術革新に資金を提供する企業や投資家が圧倒的に少ない。

 日本は或る分野では、極めて高度な技術を持って居るのだが、マーケティング力が弱く、それを市場で活かし切れ無い。過去、日本企業はVHSやDVD、スマホの開発と云った技術革新では世界のトップを走って来た。しかし、実際のビジネスと為ると負けてしまう。
 技術で優っても、ビジネス化出来無ければ只の下請け産業に為ってしまう。もっと判り易く言えば、日本特有の世界を作り上げて、そこから脱却出来ない「ガラパゴス化」と云う欠点に悩まされて来た。

 日本特有の技術に固執する余り、使う側のポジションに立て無いと言っても好い。日本が製造業に固執しながら、最先端の技術開発に終始して居る間に、世界は「GAFA」(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)に支配されて居た。余りにも残念な結果と云える。
 この30年、日本企業は様々なガラパゴスを作って来た。そして、そのガラパゴスの背景には、必ずと言って好い程政府の歪んだ補助行政や通達・ 規制と云ったものが存在して居る。業種にもよるが、日本企業の多くは消費者では無く、規制当局や研究開発費を補助して呉れるお上(政府)の方向を向いてビジネスして居る姿勢を好く見掛ける。政府が出して呉れるお金を手放せ無いからだ。

 とは云え、失われた40年を歩き始めたかも知れ無い日本に取って、今後は失われただけでは済ま無いだろう。日銀には一刻も早く、金融行政を適正な姿に戻し、株式市場も適正な株価形成のシステムに戻す事が求められて居る。自民党が避けて来た「最低賃金の大幅上昇」「積極的な円高政策」と云った、これ迄とは真逆の政策に踏み切る時が来て居るのかも知れない。

 そして、政府は財政赤字解消に国会議員の数を減らす等、目に見える形で身を切る改革をし無ければ、今度は「崩壊する10年」に為る可能性が高い。


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 岩崎 博充 1952年長野県生まれ武蔵大学卒業 ルポライター・コメンテーター・ジャーナリスト 武蔵大学経済学部卒業後雑誌編集者等を経て1982年に独立 経済・金融等のジャンルに特化したフリーのライター集団「ライトルーム」を設立 雑誌・新聞・単行本等で執筆活動を行う他 テレビ・ラジオ等のコメンテーターとしても活動

             岩崎 博充 経済ジャーナリスト     以上


















 










2020年01月25日

「人類の未来は決して暗くない」世界注目のハーバード大学教授が喝破する ジャーナリズムの罪


  
  「人類の未来は決して暗く無い」

  世界注目のハーバード大学教授が喝破する ジャーナリズムの罪


              〜文春オンライン 1/25(土) 6:00配信〜


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             スティーブン・ピンカー氏 コピーライトマーク大野和基


       「我々は未来に付いて楽観主義に為るべきでしょう」

 そう語るのは、ハーバード大学心理学教授のスティーブン・ピンカー氏だ。国内では、崩壊する年金制度や人口減少、移民の受け入れ等の問題が山積し、国外に目を向けても、異常気象や緊迫した国際情勢が待った無しの状況・・・現状をそう捉え、絶望して居る人々は多いだろう。
 しかし、こうした希望の無い評価に対して「それは『地球は平らだ』と主張する位、全くの誤りだ」とピンカー氏は断言する。

 何故人は科学による進歩を正しく認識出来ないのか?

 進化心理学の第一人者であるピンカー氏は、2004年にタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に、2005年にはフォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」に選ばれた。米国科学アカデミー会員で『アメリカン・ヘリテージ英語辞典』の語法諮問委員会議長も務めて居る。
 又、2011年に刊行した『 暴力の人類史 』では、人類史を通じて暴力が確実に減少した事を、データを基に立証して話題と為った。最新刊の『 21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 』では、現代に蔓延るシニシズムを危惧し「進歩」への信頼を説いて居る。我々が未来に期待出来る根拠に付いて、ピンカー氏が語った。

 「データを見れば、人類を取り巻く環境が良く為って居る事は自明です。18世紀中頃には29歳だった平均寿命は今や71.4歳に延び、食糧状態に付いても、1960年代には1日1人当たり約2200キロカロリーだった摂取量が、現在では約2800キロカロリーです。又、世界総生産は200年でホボ100倍と富も増えました。
 インフラや政治形態も改善して居ます。特に先進国では、清潔な水が蛇口から流れ、権力者を批判しても投獄され無い民主主義の下で暮らす事が出来る。更に、機械化が進み、世界の知識を小さな端末で持ち歩けます。しかし、世界はドンドン悪く為って居る、未来は暗いと云う認識が広がって居ます。人は何故理性や科学による進歩を正しく認識出来ないのでしょうか」

 
 その理由としてピンカー氏は「ジャーナリズムの責任」を指摘する。

 この25年で12億人超が極度の貧困から脱した

 「ジャーナリズムは、毎日、銃撃やテロ攻撃、内戦、飢餓、病気の大流行に付いて報道して居ます。その様な悲惨なニュースを見ると、世界中がバイオレントに為り、病気が流行し、貧困に向かい、危険に陥って居ると思うでしょう。
 一方で、平和に暮らしている地域はニュースに為りません。又、良い事は年に2、3%の割合で徐々に進み、10年・20年を掛けて大きな進歩に為りますが、その進歩は漸進的なので新聞は報道しないのです。
 例えば、極度の貧困(1日1.9ドル未満で生活する人)は、この200年間で、世界の人口の90%から10%迄減少して居ます。しかし『今日、13万7000人の人が極度の貧困から脱出しました』と云うヘッドラインを新聞で見る事はありません。この25年で12億5000万人が極度の貧困から脱したと云う事実に、人は気が付いて居ないのです」


 貴方も「フィルターバブル」に入って居る

 その様にして作られた我々の「世界に対するイメージ」を、より強固にしてしまうのが「SNSにより作られるバイアス」だ。情報が溢れるSNSへの接し方には注意が必要だと続ける。

 「インターネットやSNSにおいては、自分が見たい情報しか見え無く為り勝ちです。それを『フィルターバブル』と言います。我々は、自分と異なる意見を持つ人々に対して『彼等はフィルターバブルに入って居る』と一蹴し勝ちですが、貴方自身もフィルターバブルに入って居る事には気が付きません」
 
 バイアスの影響を容易く受けてしまう我々に必要な能力、それは「データを理解する事」だと云う。目の前の危機に印象論で惑わされ無い事、その重要性をピンカー氏は強調した。

 「調査や分析によって得られるデータから考え、自分自身の考えだけを信頼し無い事を常に心に留めて置くべきなのです」
 
 環境問題や原発、AIに対する恐怖、所得の格差・・・我々が怯える問題の中で、本当に向き合うべきテーマは何だろうか。豊富なデータを基にピンカー氏が語った「 人類はモッと未来に期待すべき 」は「文藝春秋」2月号及び「文藝春秋digital」に掲載されて居る。


        「文藝春秋」編集部 文藝春秋 2020年2月号   以上










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明智光秀は何故本能寺の変を起こしたのか 本郷和人氏解説




 明智光秀は何故本能寺の変を起こしたのか 本郷和人氏解説

           〜NEWS ポストセブン 1/25(土) 16:00配信〜


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 〜「本能寺の変」の首謀者である明智光秀を主役にしたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が始まった。光秀は、何故本能寺の変を起こしたのか。『東大教授がおしえる やばい日本史』等ベストセラーを連発する歴史学者の本郷和人氏が、光秀の真実を判り易くレクチャーする〜

 光秀が何故本能寺の変を起こしたのか・・・「朝廷黒幕説」や、信長が光秀と縁の深い長宗我部元親を攻め様としたからと云う「四国原因説」等様々な説が出て居ますが、歴史学者の立場から言えば「動機」を探ることに余り意味は無い。それは飽く迄フィクション、小説の領域の仕事です。
 その前提の上で敢えて言うとすれば「光秀は、信長の天下統一後の自分の処遇に不安を抱いて居たのでは無いか」と云う事ですね。

 信長は息子達の為に、次世代の織田政権を盤石にする準備を着々として居た筈です。それを見て、光秀等オールドパワーは「もう俺達はお払い箱に為るのではないか」と思ったかも知れません。信長の抜擢主義は諸刃の剣であって、役に立つなら幾らでも引き立てるが、不要と為れば切り捨てられる。
 実際、佐久間信盛や林秀貞等の重臣が追放されて居ます。それを見て、光秀ばかりで無く家臣の多くが「次は俺か」と思って居たでしょう。

 それよりも興味深いのは、光秀は本能寺の変の「後」をどう生き抜こうと考えて居たかと云う事です。好く「明智の三日天下」と言われますが、それは光秀に取って不本意な結果だったのは間違い無い。キッとその後のプランも練って居た筈です。
 光秀は(信長に取って重要な)京を抑えて居る。信長の様に全国統一を狙わ無くても、近畿さえまとめれば家臣を路頭に迷わせる事は無いと踏んだのではないか。

 本能寺の変の後に、光秀が細川幽斎に宛てた所状が有ります。そこには「自分は私利私欲で信長を討ったのでは無く、(幽斎の子の)忠興等を取り立てたいが為である。近国を平定した後は息子や忠興に譲って引退し様と思う。だから味方に為ってください」と書いてある。
 これは細川を味方に付ける為の方便でしょう。切羽詰まった時、人間は何だって言いますからね。でも、光秀の娘のガラシャが嫁ぎ、血縁を通じた盟友でも在った細川幽斎・忠興父子が同調し無かった事は大きな誤算でした。縁の深い細川が着か無いのでは、明智に着くのは辞め様かと云う流れが広がったのではないでしょうか。


 【プロフィール】ほんごう・かずと 昭和35(1960)年東京都生まれ 東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ 著書に『上皇の日本史』(中央公論新社刊)『承久の乱』(文藝春秋刊)『乱と変の日本史』(祥伝社刊)『東大教授がおしえる やばい日本史』(ダイヤモンド社刊)等

     構成 内田和浩 ※週刊ポスト2020年1月31日号    以上







 本能寺の変で信長が言った 「しかたがないな」をどう解釈するか


 〜NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公、明智光秀と云えば、織田信長を自害に追い込んだ「本能寺の変」の首謀者として知られて居る。敵役としてのイメージが強い光秀を、信長はどの様に評価して居たのか。『東大教授がおしえる やばい日本史』等ベストセラーを連発する歴史学者の本郷和人氏が、光秀の真実を判り易くレクチュアする〜

 美濃出身の光秀がどの様な経緯で信長に仕える様に為ったのかも好く判って居ません。只、信長の前に越前の大名・朝倉義景に仕えたのは間違い無い様です。
 何等かの縁で斎藤道三に仕えて才能を認められたが、1556年の道三とその息子・義龍の戦い(長良川の戦い)で道三の側に着いて負けてしまい美濃には居られ無く為った。その後、浪人して朝倉氏に仕えたと云うのが妥当な見方でしょう。只、朝倉氏にはそれ程重用され無かった。

 現代に生きる私達には「日本人」と云う共同体の意識があるけれど、群雄割拠で周囲を敵に囲まれた戦国時代にはそれは無い。「同郷の人間以外は信用するな」と云う感覚が有りました。朝倉氏初代の朝倉孝景は、実力で越前守護に伸し上がった戦国大名の走りとも云える人物です。
 この孝景が定めた「朝倉敏景(孝景)十七箇条」には「重役の息子だから重役に為れると考えるな。才能が無ければ使わ無い」とか「合戦の時に吉凶を占う事は辞めろ」と云う様に当時としては非常に合理的な考えが示されて居ます。
 にも関わらず、内政に付いては「越前以外の者は為るべく使うな」と書いて居る。進歩的だった孝景ですらそうなのですから、余所者の光秀が認められるのは大変だったと想像出来ます。

 その後、光秀は朝倉家を離れ、足利義昭(室町幕府15代将軍)と織田信長の両方に属する時期を経て、信長に仕える事に為ります。その後、信長の下で残した実績からも、光秀が軍事的にも政治的にも物凄い才覚を持って居たのは間違い無い。
 信長は、才能が有れば出身に関わらず重用すると云う当時としては希有な価値観を持って居た。だからコソ光秀は頭角を現わして行く訳です。

 秀吉よりも上だった

 上洛した信長が、京の政務に当たらせた4人の中に光秀は名を連ねます。この内、光秀、羽柴秀吉、丹羽長秀は織田家の中でドンドン出世して行きます(もうひとりは中川重政)大経済都市である京で税を吸い上げる為、信長は期待を掛ける家臣に京都奉行を遣らせ競わせた訳です。
 上洛の3年後、信長は比叡山焼き討ちを実行しますが、この時の光秀の働きには目覚ましいものがあった。その為光秀は比叡山の門前町である坂本に城を建てる事を許されます。坂本は京の東の玄関口で、日本海交易による物資が集まる物流の要所でした。

 その後、光秀は丹波を平定して亀山を居城にします。亀山は京の西の玄関口。詰まり、光秀は京の東と西の玄関口の両方を貰い、京の経済を制する役割を任された事が判ります。4人の京都奉行で最も信長のお眼鏡に適ったのが光秀だったのです。
 加えて、丹波からは京都に何時でも軍勢を送り込める。過つて歴史学研究の権威である高柳光寿さんは「光秀は近畿方面軍の司令官だった」と評して居ましたが、それは正しい解釈でしょう。

 織田家の方面軍は、北陸は柴田勝家、中国は羽柴秀吉、関東は滝川一益、四国は丹羽長秀、そして光秀は畿内を担当して居る。この内最も重要なのは畿内ですから、信長が光秀を一番信頼して居た事は間違いありません。
 しかし天正10年(1582)6月2日、明智光秀は京都の本能寺を襲い信長は自害します。信長旧臣の太田牛一が書いた『信長公記』には、信長が本能寺で光秀に襲われた時「是非に及ばず」と言ったと記されて居ます。現代風に訳すなら「しかたがないな」です。

 信長は女達を逃がしてから死にましたが、太田は女達からそれを聞いたのでしょう。だからこの言葉には臨場感がある。では、この「しかたがないな」をどう解釈するか。「光秀に抜かりは無いだろうから、逃げても仕方が無い。為らばここで死ぬか」と云う意味か。
 それとも「光秀を抜擢して今の地位に着けたのは俺なんだから、仕方が無い」と云う意味か。僕は後者なのではないかと思います。

 本能寺の変を語る際「信長が油断した」と云う表現をする人が居ます。しかし幾ら警戒しても、親衛隊のトップが裏切ったらどうしようも無い。光秀が近くに居るから枕を高くして寝られると思ったら、そいつが裏切ったと云う事ですから、信長が手抜かりして居たとは云え無いでしょう。


       構成 内田和浩 ※週刊ポスト2020年1月31日号  以上









 通説が覆された本能寺の変 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』はどう描くのか

 「敵は本能寺にあり」・・・明智光秀が主君・織田信長を討つ際に発したと云うこの言葉。今年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(1月19日スタート)ではどう描かれるのか。歴史作家の島崎晋氏が「本能寺の変」の謎に付いて解説する。
 
 本能寺の変が起きたのは天正10年6月2日、西暦で云えば1582年6月21日早朝の事だが、この政変を巡る謎は大きく分けて二つある。一つは動機に関するもので、もう一つは明智光秀による単独犯かそれとも共謀者や黒幕がいたのかと云う点である。

 動機に関しては大きく分けて怨恨説野望説・成り行き説の三つがある。通説と為って居た怨恨説は江戸時代から続く見方だが、これに初めて正面から異を唱えたのは、戦国史研究の大家である高柳光寿で、1958年刊行の『明智光秀』(吉川弘文館)では、光秀が信長から受けたとされる屈辱の全てが後世のフィクションと論証され、野心家としての光秀像が打ち出された。

 これに対し、同じく戦国史研究で名を知られた桑田忠親は1964年に刊行した『織田信長』(角川新書)の中で、イエズス会宣教師ルイス・フロイス著の『日本史』の中に、光秀が安土城で信長に足蹴にされたとの記述がある事を根拠に野望説を否定し怨恨説を主張した。

 ドチラの説を取るにせよ、歴史愛好家の間では、本能寺の変が光秀の単独犯行で、尚且つ偶々隙が生じたから実行した突発的出来事とする見方が有力だった。それが一変したのは、1992年に作家の桐野作人による『信長謀殺の謎 織田信長謀殺の朝廷疑惑人脈を追う』(ファラオ企画)が刊行されてからだ。本能寺の変には黒幕乃至は共謀者が居て、可成り前から計画されて居たとの説が飛び交う様に為った。
 黒幕としては朝廷や追放された15代将軍足利義昭、共謀者としては徳川家康上杉景勝等の名が挙げられて居る。が、ドレも状況証拠しか無い為、以前の大河ドラマでは採用されるには至ら無かった。

 しかし、近世国家成立史を専門とする藤田達生(三重大学教授)が1996年に論文「織田政権から豊臣政権へ─本能寺の変の歴史的背景─」を発表し、2001年にそれを膨らませた『本能寺の変の群像─中世と近世の相克』(雄山閣出版)を世に出すと更に新たな説が登場した。

 藤田は当時の書状を根拠に、黒幕は足利義昭で、光秀が謀反に踏み切った直接の切っ掛けは信長の対四国政策の変更にあり、上杉景勝や本願寺、雑賀衆、筒井順慶とも裏で手を結んで居たとする説を唱えた。それ以降、政治的な理由による計画的犯行との見方がにわかに強まる事と為った。

 確かに、数々の書状を見る限り、個人的な理由や突発的な行動で無いのは明らか。今年の大河ドラマ『麒麟がくる』が藤田説に従うとすれば、本能寺の変前夜の密使の遣り取りが入念に描かれる事に為るだろう。脚本家や製作スタッフがどの説を採用するのか注目したい。


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 【プロフィール】しまざき・すすむ 1963年東京生まれ 歴史作家。立教大学文学部史学科卒 旅行代理店勤務 歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している 著書に『ざんねんな日本史』(小学館新書)『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)『いっきに読める史記』(PHPエディターズ・グループ)など著書多数 最新刊に『ここが一番おもしろい! 三国志 謎の収集』(青春出版社)がある

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「国技」大相撲が戦前から批判されて来た大きな矛盾




 【管理人】 数あるプロスポーツの中で、大相撲程小難しく面倒なものは無い。異常な太り方で互いに力一杯ブツ駈り合い投げ飛ばすのだから怪我をして当たり前。身体を守る一切の防具も使わず裸で・・・プロレスの様に互いに意思疎通もせず逃げ場も無く真剣に?対峙するのは半ば異常だ・・・と私は思って居る。
 父親が高校の相撲部の顧問をして居た事もあり・・・一人が序の口で入り活躍したが十両迄は行けなかった・・・余程の鍛錬か持って生まれた天賦が無ければ永くは続けられ無いものだ。これをスポーツと呼べるかどうか。
 そして、私は「若・貴」の作られた大相撲人気にとても疑問を持っている。千代の富士の実力に比べると貴乃花はアマチュアの域は超えて居ない。それは、NHKとメディアが作った楼閣だ。以来、大相撲はスポーツ好きな私からは、余り好きでは無いものへと為ってしまった。誰かが「相撲道」と誇らし気に語っているが、それは全く架空の話だ。更に品格と云うが、それを指摘し語るご本人がどうなのか。品格とか「相撲道」を語るのであれば、それは神の領域の人が云うものである。



  「国技」大相撲が戦前から批判されて来た大きな矛盾

            〜JBpress 1/24(金) 6:00配信〜


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 『叱られ、愛され、大相撲!「国技」と「興行」の100年史』(胎中千鶴著 講談社選書メチエ)
 
 長きに渉り愛され、そして世間から叱られ続けて来た大相撲。相撲はどの様にして「国技の様なもの」と為ったのか。度重なる不祥事を乗り越えて来た大相撲をどの様に捉え、どの様に付き合って行けば好いのか。「スー女」である胎中千鶴氏が大相撲への愛と苦悩を語る。JBpress
 (※)本稿は『叱られ、愛され、大相撲!「国技」と「興行」の100年史』(胎中千鶴著、講談社選書メチエ)より一部抜粋・再編集したものです。



 「国技の様なもの」

 余り知られて居ないが、大相撲の主催者である公益財団法人日本相撲協会の定款では、協会運営の目的を「太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事(祭事)を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させる為」と明記して居る。
 そう為ると、本場所や巡業等も「国技である相撲道」の継承と発展の為に行われて居る事に為る。ビール片手に焼き鳥を頬張って居る場合では無いのだ。

 相撲に「道」を付けて「相撲道」と称するのであれば「国技」に邁進する者達には「武士道」を連想させる様な真剣な態度が求められる。中でも実践者の頂点に立つ横綱は、単なる興行団体の稼ぎ頭やスポーツ選手とは異なる立場なのだから、土俵上でも私生活でも品性高潔で無くてはダメ、と云う理屈に為る。近年目にする「横綱の品格」とやらも、この様な「国技」の枠組みから生じたものと云え様。
 とは云え、「国技」と云う定義は飽く迄協会が唄って居るだけで、相撲が日本の国技であると規定する明確な根拠は見当たら無い。日章旗や「君が代」は法律で国旗・国歌に定められて居るが、国技にはそれが無いのだ。
 詰まり「国技の様なもの」と云うモヤモヤした認識を、日本人がメディアを介して何と無く共有して居る、と云うのが実際の処だろう。

 一人横綱の支え

 この「国技の様なもの」を巡る議論が近年最も沸騰したのは、多数の外国人が角界に入門し、上位に進出し始めた2000年代後半である。朝青龍等外国出身力士の素行が問題視され「国技の危機」として警戒する論調が高まった。メディアが盛んに「伝統」や「神事」を語る事に、何処か排他的な空気を感じた方も居るだろう。 2010年(平成22)朝青龍が引退した。10月の断髪式を終えた彼は「生まれ変わったら、大和魂を持った日本人横綱に為りたい」と、痛烈な皮肉とも受け取れるコメントを残して日本を去った。

 アレから9年が経つ。その間に大相撲界は、2011年の大規模な八百長行為の発覚で存立そのものが危ぶまれる事態を迎え、それをモンゴル出身の白鵬が一人横綱として必死に支え続けた。事ある毎に自身の目標として、伝説の横綱双葉山や大鵬の名を挙げ、過剰な程に日本的な力士として振る舞おうとした当時の彼の姿を、心に留めて置きたい。
 その後も外国出身力士の活躍が続いた所為か「相撲=国技」と云う世間の固定観念は以前に比べて薄らぎつつある様にも見える。だが、稀勢の里や貴景勝等の「日本出身力士」にメディアが過剰に注目したり、横綱を特別視して「国技に相応しい品格」を求めたりする風潮は、未だに根強く存在する。

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                   蔵前国技館

 国技館の誕生とピンチ

 1954年9月、満を持して蔵前国技館が完成した。総工費2億3千万円、1万1千人収容の大型施設である。新しい国技館の誕生は、協会に取って新時代の幕開けとも云えるが、追い風に為ったのはそれだけでは無い。
 前年の1953年5月場所から始まったテレビ中継コソが、その後の大相撲人気を盤石なものにしたと云える。同年5月にNHK、続けて9月以降は民放各社も放映を開始した。家族そろって茶の間で観戦する「テレビ桟敷」が可能に為ったのである。

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 そして1955年5月、協会関係者に取って最強のサポーターとも云うべき昭和天皇が国技館を訪れた。戦後初の天覧相撲である。8年半の全国行幸を終え、心置き無く大相撲を楽しめる様に為った天皇が、その後足繁く国技館に通い続けた。
 こうして戦後の大相撲は、国技館と云う大舞台と、その貴賓席に頻繁に登場する天皇の存在によって、他の娯楽・スポーツと一線を画す「国技」としてのステイタスを再び手に入れたのだった。

 しかし、ホッとしたのも束の間、1957年春、協会は戦後最大のピンチに直面した。衆議院予算委員会と文教委員会で、財団法人としての大日本相撲協会の在り方や財政面の問題点を指摘されたのである。同年3月2日に、日本社会党の辻原弘市議員が灘尾弘吉文部大臣に、協会の営利化を指摘、マスコミもこの問題を一斉に報じる事と為った。
 『回顧録』によると、武蔵川の処には知人の社会党代議士から事前に連絡が入って居り「ドンブリ勘定では無いか」「営利主義に走り過ぎて居る」等の世評を受けて辻原等が動き出した事を承知して居た。

 一報を聞いた彼は「何を云ってるのだろう」「他人からケチを付けられる様な事は毛頭無い」と思ったと云う。

 協会の抱える矛盾

 だが、公益性を重んじ「国技」としての相撲の指導と普及に努めるべき協会が、建前とは裏腹に興行収益を優先して居る実態は今に始まった事では無い。1925年に認可されてからこの年まで32年間、協会は公益法人と云う錦の御旗に守られて運営を維持して来たものの、その内実が抱える大きな矛盾は、戦前も度々批判の的と為った。

 戦後の混乱期には、国民もそれ処では無かったのだろうが、1950年代後半と云えば、日本が経済復興を遂げ、大相撲がメディアを通じて再び注目される様に為った時期である。そうした社会の変化によって、改めて「営利主義」が世間の耳目を集めたと云う側面もあるのだろう。

 1957年4月3日、病気療養中の出羽海理事長(藤島秀光)に代わり、武蔵川が文教委員会の公聴会に参考人として出席した。彼の他に現役力士代表として幕内の若瀬川、更に協会OBとして和久田三郎(元・天龍)永井高一郎(元・佐渡ヶ嶽)も招かれ、夫々現在の協会の在り方に付いて意見を述べた。
 質問側は、辻原他、佐藤観次郎・川崎秀二・柳田秀一等自民党と社会党の委員である。この時点で協会は既に8項目の改革案を提示して居た為、公聴会ではこれに基づいて意見交換が行われた。

 会議上の焦点のひとつと為ったのは、その頃マスコミでも取り上げられて居た茶屋制度である。茶屋とは、本場所の切符と館内の飲食物販売を一手に請け負って居た店のことで、理事長を初め協会内の有力者の家族や親戚が経営するものが多く、当時は20軒程存在した。
 彼等は、主に企業や馴染みの上客にノミ切符を販売するので、一般客が個人的に切符を手に入れる事は困難だった。又、切符や飲食物の値段は「ご祝儀」と称され、価格を設定しない場合もあった。この様な不明朗で非近代的な慣習に国民が厳しい目を向けたのは、テレビ中継によって「国技館の大相撲」が全国的に可視化された事と、矢張り無関係では無いだろう。

 更に、相撲指導者を養成する教育機関に関しても意見が求められた。協会設立時に定めた「寄付行為」(定款にあたる基本規則)では、日本の「国技」たる相撲道の維持興隆に努め、それによって国民の育成を図ることを協会の目的として居る。その具体的な事業のひとつが「相撲専修学校」の設置だが、未だに実施に至って居ない点が問題と為ったのである。
 ここでイメージされる学校とは、全国の地域社会や教育現場に相撲を普及させる為の指導者の養成機関であろう。力士経験者や体育教員を受講生と想定するもので、戦時中に佐渡ヶ嶽が私費を投じて開いた長野県の戸隠山道場等がそれに近い。

 処が、この件に付いて委員に質された武蔵川は「学校制を設けまして、それを卒業した者を幕下或は十両と矢理ましても(中略)ナカナカ力士と云うものはそれ一方では完成出来無い訳です」と、シドロモドロの答弁を行って居る。
 詰まり彼は、財団法人の事業として設置すべき指導者養成機関を、興行に従事するプロ力士養成の場と捉えて居たのである。当日の議事録を見る限り、全般的にソツナク意見を述べた武蔵川だったが、殊専修学校の件に限っては激しくピントがズレた遣り取りに終始した。

 待った無しの組織改革

 こうした協会の、認識不足に付いて、和久田は公聴会の場で次の様に痛烈に批判した。

 ・・・33年もホッポラかして置いて、今頃に為って至急取り掛かると云う事は、いかにも私は協会幹部諸公がズルいと申しますか、その場逃れの考え方で、こうした文書を、文面的に見ますると何か盛んに改革をする様な事を言って居りますけれども、結局ホッカブリ主義で、人の噂も七十五日で、その内又何とか為るのだろうと云う様な甘い考えで、この改革案を発表したのではないかと私は察せられるのであります。(「第26回国会衆議院文教委員会議録第15号」1957年4月3日)
 
 1932年の春秋園事件の中心人物として大相撲の改革を求め、その後満洲で相撲教育に力を注いだ和久田の言葉には説得力がある。学校設置問題以外にも、不明朗な会計制度、高い席料、既得権益に執着する茶屋等、25年前に彼が指摘した旧弊を未だに抱え込んで居る協会には、流石に愛想も尽きるだろう。
 満洲から帰還後の和久田は、銀座の中華料理店や名スポーツ用具店経営等複数の事業で成功し、1952年からはラジオ東京(TBSラジオの前身)で、辛口の大相撲解説者としても活躍した。この直言居士、協会に取っては最後迄面倒な存在であったに違い無い。

 公聴会ではこの他にも、各委員が力士の給与・退職金等にも言及したが、武蔵川は、既に協会が提示した改革案に沿って、茶屋制度廃止、専修学校設置、力士の待遇改善等の対策を講じる姿勢を示した。その為特段の紛糾も無く、協会としては何とかピンチを切り抜けた形と為った。

 しかし、事はこれだけで収まら無かった。公聴会から1カ月後の5月4日、出羽海理事長(藤島秀光)が国技館内の協会取締室で割腹自殺を図ったのである。発見が早く一命は取り留めたが、理事長の親族が経営する茶屋の隠し所得の発覚を恐れたからだろうと噂された。これによって協会の組織改革は待った無しの局面を迎える事に為る。
 1957年5月、自殺未遂で療養中の出羽海理事長が辞表を提出し、新理事長として時津風(元横綱双葉山)が就任した。

 武蔵川の『回顧録』によると、新理事長は「全く寡黙の人」だった。「向かい合って話を始めても、話が詰まると30分でも1時間でも黙って座って居る」程だと云う。半面、一度部下に任せた仕事に付いては一切口出しをしないタイプなので、武蔵川に取っては馬が合う上司だった様だ。伝説の横綱の登場は、それだけで協会のイメージアップに貢献した事だろう。

 これを機に協会は、組織改革を一気に進めた。茶屋制度の廃止、力士の月給制度の採用の他、安定収入確保の為に現在に続く1年六場所制に踏み切った。一方で行司や年寄の定年制も実施し、人件費の増大に歯止めを掛けた。
 但し懸案の相撲専修学校に付いては、協会が飽く迄新弟子養成機関の設置に拘った様で、結局1957年10月に「相撲教習所」が置かれた。これは、新弟子が6カ月間、相撲の歴史や文化等教養科目を学ぶ場所と云う形態で、現在も運営されて居る。

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                   千代の富士

 翌1958年には、財団法人日本相撲協会と改称、イヨイヨ名実共に新生相撲協会が歩み始めた。その後、土俵上には次々とスター力士・名横綱が現れ、夫々の時代を築いて来た。1960年代の柏戸・大鵬、1970年代初頭の北の富士と玉の海と、それに続く輪島・北の湖。1980年代に入ると千代の富士が「ウルフフィーバー」を巻き起こした。

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 1985年1月、再び両国新しい国技館が完成した。総工費150億円、収容人員1万1千人、四角形の大屋根を持つ堂々とした外観は、今も両国のシンボルとして健在である。その後の1990年代の平成の若貴ブーム、21世紀に入ってからの朝青龍白鵬等モンゴル勢の活躍は未だ記憶に新しい。

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 相撲の品格

 しかし、2007年以降、角界では立て続けに不祥事が起きた。相撲部屋内の暴行、横綱の暴力、力士の薬物使用、暴力団が絡む野球賭博、八百長疑惑等、半世紀の間組織内に貯め込んで居た膿が、次々と出されたかの様である。
 協会は関係者を解雇したり引退させたりする事で何とか事態を収拾しようとして来たが、評判と信頼は地に落ち、再びそれを取り戻すのには長い時間が必要だった。この10年は、大相撲の現代史において最も深刻な時代だったと云えるだろう。

 この時期、世間の厳しい目が向けられた角界に対して、メディアや識者が盛んに使う様に為ったのが「品格」と云う言葉である。2005年のベストセラー、藤原正彦『国家の品格』から火が点いた「品格」ブームが、不祥事続きの大相撲にも及んだらしい。
 力士の素行だけで無く、立ち合いの乱れや仕切りの形骸化、勝負が着いた後の駄目押し等、土俵上のルールやマナーにもイチイチ注文が付き「品格」が求められる様に為った。

 そして、そのお手本とされたのが双葉山である。受けて立つ相撲や、泰然自若とした土俵態度等、全てが模範的だと云うのだ。更に、これに便乗して出版された双葉山の著書『横綱の品格』(2008年)も話題に為った。
 と云ってもこの本は、1956年刊行の『相撲求道録』の復刻版(1979年)に、第48代横綱大鵬幸喜の序文などを加え、書名を変えただけのものである。半世紀の時を経て、正か自分が「品格」ブームの一翼を担う事に為ろうとは、故人も予想だにし無かっただろう。


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                  胎中 千鶴    以上











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2020年01月24日

三浦瑠麗氏 東出昌大の不倫報道で 一夫一妻制に持論「壮大な無駄」「孤独は消えない」




 三浦瑠麗氏 東出昌大の不倫報道で 

 一夫一妻制に持論「壮大な無駄」「孤独は消え無い」


            〜デイリースポーツ 1/24(金) 7:40配信〜


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              三浦瑠麗氏(提供・共同通信社)

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が、俳優・東出昌大の不倫報道を受けてツイッターを連投。「不倫」と云う概念の根源と為る「一夫一妻制」に付いて、その制度を守る努力は「人間に取って壮大な無駄」「人生から悲しみや孤独が消える訳無いの」と持論を綴った。

 三浦氏は23日夜に更新したツイッターで「ソモソモ人様の不倫に関心は無いし、一般人なら探られ無いプライベートを有名人だと晒し者にされるのはどうかと思う」と当事者では無い第三者の過度な反応に違和感を示し「ソモソモ、経験的に本能に反する一夫一妻制を守らせる努力が人間に取って壮大な無駄だよね」と、人間の本能と結婚制度が相反するものであると云う部分も指摘した。

 「道綱母が女として生きる悲しさを綴ったから蜻蛉日記が有るし、和泉式部が命を削って恋に生きたから、素晴らしい和歌が残って居るんです」と、平安時代の女性文学にも通底するテーマとして引用した三浦氏。「一夫一妻制で無いからって皆お気楽で悲しみが無い訳が無い。逆に一夫一妻制を守らせ様とドンなに努力しても人生から悲しみや孤独が消える訳無いの」と、制度を超えた処にある人間存在の本質を見詰めた。

 三浦氏は同日のフジテレビ系「とくダネ!」出演後にもツイッターに「不倫の報道は要ら無い、と特ダネ!でコメントしたけど、それは杏さん達のプライベートを見せ物にするから。当事者間の問題です。公益性を考えるなら、民法の見直しの話をしたら良いのかも」と投稿して居た。
 三浦氏は「杉田議員ヤジに象徴される『理想』的じゃ無い家族や夫婦を許さ無い風潮が少子化を加速させた事等も含め」と、選択的夫婦別姓に関する国会での質問中に「それなら結婚し無くて好い」と云うヤジを飛ばしたと見られている自民党・杉田水脈議員にも触れ、結婚の在り方の多様性を認め無い視点にも言及した。

                   以上








 内村妻・徳永有美元アナ 壮絶不倫の末離婚 番組降板で涙 「今日限りで・・・」

         〜2003年11月18日付デイリースポーツ記事より〜


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 テレビ朝日の徳永有美アナウンサー(28)が9月末に離婚して居たことが17日分かった。18日発売の女性誌が報じたもので、同局の広報部は「プライベートな事なのでお答え出来ない」として居るが、複数の関係者が離婚の事実を認めた。

 同アナは同期入社のディレクターAさん(30)と2001年7月に結婚。だが、今年4月にウッチャンナンチャンの内村光良(38)との不倫が一部で報じられ、担当して居た「内村プロデュース」「スーパーモーニング」を降板。7月にキャスターを務める事に為って居た「世界水泳」からも降ろされた。
 4月25日放送の「スーパーモーニング」で「今日限りで辞めさせて頂きます」と涙ながらの挨拶。2カ月の有給休暇を取った後、6月の人事異動でスポーツ局とアナンウンス部の兼務と為って居たが、画面には未だ1度も復帰して居ない。

 同誌が報じた離婚条件は
 (1)徳永は旧姓を名乗る
 (2)協議離婚とする
 (3)Aさんに都内のマンションの名義を移し、ローンの残額も徳永が支払う
 
 と云う厳しいもの。関係者も「概ね報じられて居る通りの様だ」として居るが、気に為るのは内村との再婚問題。同誌は「一時は内村と結婚したいと言っていた徳永も、今は段々トーンダウンして居る」と云う同局関係者のコメントを掲載。今後も一波乱有りそうな雲行きと為って居る。


                  以上









 【管理人のひとこと】

 イやー巷では「杏ちゃんの話」で持ち切りの様だ。妻もパート先で一日この話に花が咲いたそうで、息子もその話で盛り上がったと。東出氏が現在もTVに出て居る事で、話に現実味が加味され「杏ちゃん可哀想! 東出君、何やってるの!」と一方的に彼に対して非難の嵐が吹いてる様だ。
 しかし、流石三浦氏だ・・・学識豊かな彼女は、一旦身を交わし少し間を置いて平安時代の女性を取り上げ、和歌や蜻蛉日記の中に語られる女性・妻の立場を想像し「一夫一婦制・・・」の問題へと話を上手に摩り替えた。

 この不倫の問題は古来から続く人の営みと同じく在ったもので、誰が悪いとか好いとかの話では無い・・・永遠に解決出来ない「非合理的な婚姻制度」にも有るのだと・・・幾ら法律的な制度を作っても、人には浮気願望(妻・夫以外への異性への興味)を捨て切れず、チャンスが有れば優先的に浮気したく為る動物であると。
 東出氏は充分世間からバッシングされるだろうし、杏ちゃんも同情されるだろうが、何と云っても傷付くのは二人と彼女。そんな男を選んだ杏ちゃんの責任もあり、彼をその様に仕向けた一片の落ち度も有るだろう。周りには(商業的な関係者を除き)全く損得も無い無関係のプライベートの問題。話のネタとして喜んで居るに過ぎ無い。だから三浦氏も、女性から反感を受け無い様に気を付けた方が好い。
 この問題には加害者も被害者も無い・・・関係者全部が被害者であり加害者でもあり、原因は人間の持つ「業」なのだと。東出氏と唐田氏が余りに素直にその「業」に嵌ったに過ぎないのだ。







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全員団結で東京五輪へ? スポーツに政治を持ち込む自称・右派の浅ましさ




 全員団結で東京五輪へ? スポーツに政治を持ち込む自称・右派の浅ましさ

             〜文春オンライン 1/24(金) 17:09配信〜


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     野球のU-18W杯出場で、釜山の空港に到着した佐々木(左)と奥川 コピーライトマーク共同通信社

 昨夏の甲子園大会で準優勝に輝いた星稜・奥川恭伸投手(18)や163km右腕の大船渡・佐々木朗希投手(17)等を擁するU‐18日本代表が「U‐18ワールドカップ」参加の為に渡韓したのは昨年8月28日の事だった。この際に騒動と為ったのが、代表選手達の着用したポロシャツから日の丸を外した日本高等学校野球連盟(八田英二会長)の決定である。

 三原じゅん子議員「韓国への配慮とか必要なのでしょうか」

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 7月に日本政府が韓国への半導体製造の材料などの輸出規制の強化を行い、これに反発して韓国国内では反日運動が激化。直前には旅行中の日本人女性が、誘いを断った韓国人青年に暴行を受けた事件等も大々的に報じられ、日韓関係が戦後最悪と危惧される情勢だった。
 その中で「韓国の国民感情に配慮して、日本を前面に出すのは止めようと思って居る。日韓関係が悪化して居る事と、スポーツをする事は別なので、我々は真摯にプレーする事だと思う」(竹中雅彦事務局長・当時)と高野連が、通常は白地のポロシャツの袖に着けて来た日の丸を外す決定を行った訳だ。

 無用な刺激を避けて、選手の安全を配慮した決定だったが、これに対して「過剰な忖度」とネット論壇を中心に批判が湧き上がった。テレビのワイドショーでも、恰も国の姿勢を示す大問題であるかの様に論議されると、そこで出て来たのが一部の右派を以て任ずる政治家だったのである。

「スポーツの世界で、日の丸を背負って闘う日本代表選手達に、韓国への配慮とか必要なのでしょうか」

           1-24-11.jpg 和田政宗参議院議員

 こうツイッターで呟いたのは三原じゅん子参議院議員だった。他にも和田政宗参議院議員等が、この日の丸外しに疑問を呈するコメントを発した。
 高野連の処置は全く政治的決定では無い。選手の安全を配慮したものなのは明らかだ。又試合をするユニフォームから日の丸を外したのでも無い。戦後最悪と言われる日韓関係の中で、日の丸を着けて戦うのはグラウンドの中だけで好いと云う事だ。
 増してやスポーツとは戦う相手が居て初めて成り立つもので、だからコソ相手に対するリスペクトは不可欠である。そう云う背景の中での日の丸外しだった訳である。

 スポーツを政治利用するムード
 
 処がそこで政治的な思惑や話題性に飛び着いて直ぐに口を挟む自称・右派の浅ましさ。選手の身を案じるより、勇ましさや日の丸の責任を押し付ける人々に歯スポーツを語る資格は一切無い。
 東京五輪を控える中で、我々がもう一度、戒め無ければ為ら無いのはこうしたスポーツに政治的なナショナリズムを持ち込もうとする論調であり、それを政治的に利用しようとする政治勢力である。特に気をつけ無ければ為ら無いのが、五輪のメダルとナショナリズムをリンクさせる事で、スポーツを政治的に国威発揚の場に利用しようと云うムードでは無いだろうか。

 オリンピックの歴史の中でスポーツと政治的ナショナリズムを連結した事で、最悪の見本と言われるのが1936年のベルリン大会である。
 別名「ナチ・オリンピック」とも呼ばれるこの大会では、1933年に政権を取ったアドルフ・ヒトラーが国威発揚と後のユダヤ人虐殺に繋がる「アーリア人の民族優勢」を示す大会として位置付け、メダル獲得に国家的事業として取り組んだ。
 その結果、ドイツは89個のメダルを獲得し、2位のアメリカの56個を抑えて圧倒的な勝利を収めて居る。この大会の模様はレニ・リーフェンシュタール監督の指揮で「民族の祭典」と「美の祭典」として映像化され、ナチスドイツのプロパガンダとして国内外に大きな成果を収める事と為ったが、その後の歴史的な惨劇は説明の必要も無い筈だ。

 アスリート達の心には勿論勝利への強い思いがあり、その先にメダルと云うものがある。そして自分自身の為だけでは無く家族や友人、そして生まれ故郷や国への思いが、勝利へのモチベーションと為るケースもある。只それは飽く迄選手個々が心に秘めて戦うもので、その思いを安易に国の為と求めたり、政治的に利用すべきでは無いと云う事だ。

           1-24-12.jpg 桜田義孝 前五輪相 

 「金メダル候補で日本が本当に期待して居る選手だからガッカリして居る」

 2月に競泳の池江璃花子選手が白血病である事を発表した際に、当時の桜田義孝五輪相が語った言葉だ。

「オリンピックの神様が池江璃花子の体を使って『オリンピックとパラリンピックをモッと大きな視点で考えなさい』と云って来たのかな」

 直後の講演でこう語った橋本聖子現五輪大臣は、スポーツ界で問題に為って居たパワハラ問題やガバナンスの問題にリンクさせてこうも語って居る。

          1-24-13.jpg 橋本聖子現五輪大臣

 「そんな事で悩んで居る場合では無い。モッと前向きに遣りなさいよ、と池江璃花子を使って叱咤激励して呉れて居るのではないかと迄思った」

 「日の丸はスタンドに有ろうと無かろうと余り関係無い」の真意

 これ等の軽率な発言には当然、多くの批判が集まった。只何より怖いのはオリンピックに関わる政府の中心的人物の間にも、政治とスポーツを切り離すと云う意識が欠如して居る事である。

            1-24-14.jpg

「結局は自分の中に思いが有れば、それはスタンドに有ろうと無かろうと余り関係は無いと思います」
 
 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック直後にマリナーズ時代のイチローを取材した時の言葉だった。イチローもこの大会での日の丸の重みを熱く語って居たが、その一方で日の丸のフラッグが戦う上での力と為ったか、と云う質問にはこんな風に答えて居た。
 スポーツは自称・右派の人々が唱える様な、国威発揚の道具では決して無いし、そうで有っては為ら無い筈だ。日の丸はポロシャツの袖に無くても、選手の心の中に有れば好いものなのである。


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立民、都知事選で山本太郎氏擁立か 「検討の余地ある」長妻選対委員長が言及




  立民、都知事選で山本太郎氏擁立か 

 「検討の余地ある」長妻選対委員長が言及


               〜夕刊フジ 1/24(金) 16:56配信〜


           1-24-8.jpg

                     山本太郎氏

 立憲民主党の長妻昭選対委員長は23日夜のBS日テレ番組で、東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に「れいわ新選組」の山本太郎代表を野党統一候補として擁立する可能性に言及した。番組で「他党の意見も聞かないといけ無いが、十分検討の余地はある」と述べた。山本氏は都知事選への出馬に付いて、兼ねて「選択肢としては排除しない」と述べて居る。

 自民、公明両党が、現職の小池百合子都知事の再選支援に回る方向に傾きつつある中、立憲民主党や共産党など既存の左派野党は、都知事選での統一候補の擁立が必要だとの認識で一致して居る。左派野党は、国政では合流構想が足踏みし、主体性を発揮出来ずに居る。若者等に人気の山本氏を取り込み、党勢回復の弾みにしたいとの思惑がある様だ。
                  

            以上









 立民、都知事選でれいわ・山本氏擁立検討 共闘不透明で「国政排除」思惑も

             〜産経新聞 1/24(金) 21:07配信〜

 東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)を巡り、立憲民主党が「れいわ新選組」代表の山本太郎前参院議員を野党統一候補として擁立すべく検討を始めた。昨年夏の参院選で躍進したれいわは、次期衆院選に向け態勢を整えつつある。支持層が重なるれいわを友好的に囲い込むと同時に、トップの山本氏を国政から遠ざけ、野党内の主導権を維持しようとの思惑も透ける。

 「他党の意見も聞かないといけ無いが、十分検討の余地はある」

 立民の長妻昭選対委員長は23日夜のBS日テレ番組でこう述べ、山本氏を野党統一候補として擁立する可能性に言及した。山本氏は都知事選出馬に付いて「選択肢としては排除しない」と含みを持たせて来た。立民幹部も「一度でも政治の水を吸った人物を擁立すべきで、山本氏は適任だ」と賛同し、再選に意欲的な小池百合子都知事との対決に期待感を示した。

 れいわは昨年夏の参院選比例代表で約228万票を獲得した。一方、立民は平成29年衆院選で獲得した比例得票数約1100万票から約316万票減らした。共産党幹部は「両党の支持層は重なる」と分析する。
 23日から全国遊説を再開した山本氏は、次期衆院選で100人規模の候補者を擁立する方針を明らかにしている。立民等との野党共闘の可能性も排除して居ないが、条件に掲げる消費税率5%への引き下げを簡単に譲る積りは無く、調整が着か無ければ再び立民の票を奪い兼ね無い。

 「我が党に取って山本氏は小煩い存在だ。彼が議員として国会に戻って来たら面倒に為る」

 立民の都連幹部はこう述べ、山本氏を野党統一候補として祭り上げ、都政に押し込みたいとの本音を吐露した。


              千田恒弥     以上









  「トンだ売国野郎」と山本太郎氏 日米貿易協定巡り野党内対立

              〜産経新聞 2019.11.19 18:56〜

 日米貿易協定の承認案は与野党の議論が深まら無いママ衆院を通過した。立憲民主党等は資料提出に非協力的な政府に一時反発したが、ここに着て「桜を見る会」に絡む安倍晋三首相の追及を優先し、審議に応じる構えを見せる。一方、重要法案が政治的駆け引きに使われた事に「れいわ新選組」は激怒して居り、今後の野党共闘に影を落とす可能性もある。

 「貿易協定を参院に送ら無いと首相が答弁に立つ機会が無く為る。分かって欲しい」

 立民の安住淳国対委員長は19日の代議士会でこう述べ、承認案の衆院通過容認は、首相の疑惑を参院本会議で追及する為の“苦肉の策”だと訴えた。立民は桜を見る会の追及を後半国会最大の焦点に掲げる。しかし、与党が首相出席の予算委員会の開催に応じ無い為、参院本会議で追及する方針を決めた。
 立民のこうした姿勢に猛反発して居るのが「れいわの山本太郎代表」だ。16日に福島県で開いた街頭記者会見では、協定で日本が不利に為りかね無いと指摘した上で「野党議員が集結して体を張って国会を止めないとダメだ」と強調。14日に山形県で開いた集会では他の野党勢力を「トンだ売国野郎」と迄罵倒した。


                 中村智隆  以上









 【管理人のひとこと】

 ウーン・・・これは難しい選択ではある。このママでは、小池氏の都知事留任は可成り必然性の高いものだろう・・・が考えて見ると、果たして今までの彼女の支持者の大半は、自民都連に反発する人達と穏健的な無党派層の所謂・・・風を読め無い「一種の瞬間的ブーム」に乗った人達だろう。
 しかし今度、彼女を支援するのが「自・公」の政党本部絡みだと為ると、今までの支持層の人達がそのママ彼女を応援出来るのか・・・それが問題で、無党派層の人達の大半は離れるだろうし、都民の一部の自民・公明支持者の人達と共闘の形に為る。
 そこで、小池氏の都知事としての実績、都知事としての人気が問われるのだが、それは数字で示されて無い。しかし、派手なパフォーマンスのみが報道されても、実質それ程取り上げられるものは無い。彼女のパフォーマンス好き(メディアを動かす独特な閃き)は相変わらずで、ソロソロ鼻に着いて来た都民も増えている。詰まり、もう一部の都民からは飽きられて来て居る・・・オバサン、もう好い加減にしてと。

 コアーの自公と無党派の山本氏の戦いと為れば、大都市部では圧倒的に後者の勝率が高い。だから、小池氏がハッキリと自公側で立つとすれば苦戦を余儀無くされる。詰まり、山本氏の都知事就任は半分以上の確率で固いものだ。しかし・・・此処で大きな問題が立ちはだかる。
 山本氏が今まで主張して来た、消費税廃止・積極財政支出・奨学金徳政令・・・等、その他殆どの政策は国政の問題であり、一地方の都知事で出来るものでは無い。それを振り捨てて、単なる地方の首長に為りたいとしても、果たして支持者が付いて来れるだろうか。都知事として何がしたいのか・・・それは、これから練り上げる問題ではあるのだが。
 確かに膨大な予算を握る首都東京の首長は、国政以上に大切な仕事であり大きな責任もある・・・そして、山本氏の政策の何分の一かは都政に落とし込められるだろう・・・が彼が主張する「生きて好かった社会」を築こうとするには国政で無ければ果たせ無いものだ。しかももう一つ、彼が将来の総理大臣を目指す為の一里塚として、首都都知事の就任は決して邪魔には為ら無い。大きな実績と人望を築き上げれば、捨て切れ無い一つのチャンスではあるのだが・・・











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佐々木俊尚氏 代表質問で政権追及の野党に「アベノミクスの次の経済政策を示せば付いて来る中間層が居る筈だ」




  佐々木俊尚氏 代表質問で政権追及の野党に

 「アベノミクスの次の経済政策を示せば付いて来る中間層が居る筈だ」


            〜AbemaTIMES 佐々木俊尚 1/24(金) 17:55配信〜

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                    佐々木俊尚氏


 22日に続いて代表質問が行われた国会。限られた時間の中、野党は政策では無く「桜を見る会」「IR汚職」等、疑惑や安倍総理の追及に多くの時間を割いた。
 しかし安倍総理の答弁は従来からの説明を踏襲したものに留まり、自民党の二階幹事長は「桜はもう散ってしまった。言ってる方も空しいと思うよ。だから来年の桜が来無い内に早くこの問題から次の建設的な問題に議論を移していかなきゃダメ。これは新聞・マスコミが取り上げて呉れるから嬉しがって遣って居るんだろうけど、マア、こんな程度だろう」と皮肉った。こうした国会の様子にネットの意見は割れて居る。

 「下らない問題討論して無いで具体的な政策に付いて討論しなよ」
 「何回も同じ話聞いてる気がするんだけど」
 
 と云う見方をする人も居る一方
 「自ら『この話はもう終わりだ』と言える神経凄いな」
 「終わりにしたいんだろうけどドンドン咲いて来てる」
 「勝手に散らして貰っては困ります」


 と、政府・与党を非難する声も多い。ANNの世論調査でも「安倍総理本人が、国会の場で 説明する必要があると思うか?」との問いに対する答えは「思う」が59%と「思わない」の33%を上回って 。 23日のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した政治ジャーナリストの細川珠生氏は、

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                政治ジャーナリストの細川珠生氏

 「逃げ切れると思ってるのでは無いかと思うが、国民がもう少し説明しろと言って、この問題を深刻に捉えて居ると思う、少し鈍感かなと思う。国民の感覚を積極的に知ろうと云う姿勢が足り無いと思う。二階幹事長の様な発言が出て繰る等、長期政権による驕りや緩みは、必ず選挙で跳ね返って来る。
 今は政権支持率も45%位を推移して居るが、選挙に為れば分から無い。自民党の議員はもう少し緊張感を持つべきだし、このママではいけ無いと云う声が党内から出て来ないといけない。一方、通常国会では予算案の審議が非常に重要だ。
 只、ご存知の様に予算委員会は何でも有りなので、野党はメディアに取り上げて貰える様な話題を遣りたがる。野党の中にもキチンとした政策論争を遣りたいと思っている人たちも居る筈なので、政策を議論しながら、その中で公文書保存の有り方等について追及をして行く。そう云う国会にして行くべき」

 と指摘する。ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、

 「野党が延々と攻撃して居る様子に飽き飽きして居る人が多いのではないか。そう為ると、野党がどれだけ攻撃しても政権の支持率は下がら無い。それで政権側は支持率が下がら無いんだから別に好いじゃないかと無視する。そして益々野党がイキリ立つ。そう云う、非常に不毛な構図に為ってしまって居る。
 本来は消費増税後の経済対策をどうするのか、イラン危機の中でエネルギーをどうするのか等の議論をして欲しいが、マスメディア向けには追及姿勢を示した方が盛り上がるし、野党のコア支持層、所謂左派の人達に取っては憎い敵と戦うイメージを打ち出した方が好いから、野党がそちらに傾斜してしまう。
 そして、益々野党や新聞、テレビ、野党のコア支持層が孤立し、今の処は経済状態が好いので安倍政権かなと感じて居る、何と無くの染みん支持層やTwitterなどのネット言論がどんどん離反してゆく。我々がアベノミクスの次を引き継いで効率好い経済を作るんだと云う事を野党が言えば、付いて来る中間層も結構居ると思う」


             1-24-6.jpg
 
 とコメント。慶應義塾大学の若新雄純特任准教授「今は逃げ切る事が出来る位の支持率と云う事だろうが、逆に言えば、潔く説明しても支持率が下がら無い強さもあると思う。寧ろ何が悪かったのか、野党の攻撃に先んじて、自分達から説明し反省して行けば、より盤石な支持に為ったのではないか」とした。










 電話中?の杉田水脈議員に平石アナ

  「自分では無いのなら私じゃありませんと言えば好い」


            〜AbemaTIMES 2020.01.24 17:46〜


          1-24-7.jpg

             テレビ朝日の平石直之アナウンサー

 22日の衆議院本会議での、国民民主党の玉木雄一郎代表による代表質問の際の事だった。玉木代表が「20代の若い男性から相談を受けました。交際中の女性から、姓を変え無いといけ無いから結婚出来ないと言われたそうです」「選択的夫婦別姓」の導入を訴えた時「だったら結婚し無くて好い」というヤジが飛んだのだ。

 議場は一時騒然。出席して居た或る議員は、ヤジの声の主が自民党の杉田水脈衆議院議員ではないかと推測。杉田議員と云えば2018年、LGBTに関する寄稿が批判を浴びた人物だ。真相を質そうとする報道陣に対し、杉田議員は終始電話中で、問い掛けをスルー。 野党側は「誰がヤジを飛ばしたのか」を確認する様与党側に要求、与党側は事実を確認する考えを示している。
 玉木代表は「非常にショックだったし、こう云う自民党に任せて居たから、今の様な少子化が止まら無かった」とコメント。立憲民主党の蓮舫副代表も「今の少子化が進んで居ることに対して目を逸らし、古い古い古い価値観に縛られて居る人達は正しく無いんだと言える国会に確りしていか無ければいけ無い」と厳しく批判している。

 東京都議会で2014年、自民党所属の都議から「早く結婚した方が好い」とのヤジを浴びた経験を持つ立憲民主党の塩村あやか参議院議員「私がヤジを受けた時から、自民党の体質は何も変わって無いんだと思う。残念だ。政策に対し、可笑しい時は可笑しいと云うヤジを飛ばすのは好いと思う。しかし、個人の尊厳や多様性を否定する様なヤジは絶対飛ばしてはいけ無い」と話す。

 「言い難い事だが、一般の有権者の方達よりも一段、二段好い生活をして居る人が多いのが国会だし、層の厚いレンジの人達の意見が持ち込まれるので、ヤッパリ一昔、二昔、遅れてしまう。特に結婚の話は、可成り考え方が変わって来ている。
 20年前の考えで国会を運営して居ては、それコソ時代に取り残された国に為ってしまう。しかサイその様な問題に気付か無くて好い所で選挙が出来て居るのが恐らく今の与党で、町会、自治会のコアな人達を確り抑えれば、投票率が低いのでそれで当選してしまう」

 
 テレビ朝日の平石直之アナウンサーは

 「塩村さん時のヤジは、個人に対するものだった。しかし今回のヤジは玉木さんでは無く、制度に対するヤジだ。そう云う主張が有るのなら堂々と云えば良いと思う。杉田議員も、自分では無いのなら「私じゃありません」と言えば好いし、言ったのなら「後で意図を説明します」とだけでも言えば好いのに、ズッと電話をしている素振りだ。
 事務所も“確認中”としているが、言ったのか言って居ないのかそれだけだ。しかも一般人は無く国会議員。こうして本人が居ない状態で議論するのも可笑しいが、過去の騒動の際には出演依頼をしても出て来なかった」
と憤って居た。


          AbemaTV 『AbemaPrime』より     以上







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