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2020年01月01日

カミソリの切れ味 を発揮し保釈を勝ち取ったゴーン被告の弁護士・弘中惇一郎氏のスゴ技とは?





 




 この事件の終末の粗筋を思い返してみよう。TVの報道番組「グッディ」から判り易く・・・


 カミソリの切れ味 を発揮し保釈を勝ち取った
 
 ゴーン被告の弁護士・弘中惇一郎氏のスゴ技とは?


            〜グッディ! 2019年3月6日 水曜 午後8:16〜

 • 3度目にして認められた保釈請求 決め手は「監視カメラ」 
 • 若狭弁護士「検察は現時点でソコソコの証拠を掴んで居るだろう」
 • 中弁護士は「無罪が取れても可笑しく無い」と発言・・・裁判の行方に注目


 3月6日夕方、カルロス・ゴーン被告(64)が、逮捕から108日目に保釈された。保釈保証金は、ナンと10億円。「直撃LIVEグッディ!」では、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に今回の保釈条件等を解説して貰った。

    1-1-22.jpg 大村正樹フィールドキャスター


 大村正樹フィールドキャスター カルロス・ゴーン被告に関しては、これ迄2度、保釈請求が却下されて居ます。

 【ゴーン被告 逮捕後の流れ】

 〈昨年〉 ・11月19日 逮捕
 ・12月10日 再逮捕
 ・12月21日 再逮捕
 〈今年〉
 ・1月11日 1回目の保釈請求却下
 ・1月18日 2回目の保釈請求却下
 ・2月28日 3回目の保釈請求認められる







 大村 先月の半ばに弁護団が交代して居るんです。そこで登場したのが、カミソリ弁護士と言う異名を持つ弘中惇一郎弁護士(73)弁護士が代わって僅か3週間で保釈請求が認められたと云う事に為ります。1回目と2回目の保釈請求は前の弁護人が行って居ますので。

 何故? 3度目にして認められた保釈の厳しい条件

 【これ迄に弁護側が提示した保釈条件】

 ・1度目の保釈請求 フランス国内での居住等を条件として提示却下
 ・2度目の保釈請求 手段を変え、都内の住宅から外出しない・ゴーン被告の足にGPSを装着する事・パスポートを裁判所に提出する事・検察庁に毎日出頭し捜査に協力する事を条件として提示再び却下

       1-1-23.jpg 安藤優子氏

 安藤優子 2回目は相当厳しい条件に見えますが・・・
 大村 そうですね。2回目と3回目を比較すると、どう違うのか? 疑問に思うかも知れません。3回目と為る今回は、都内に居住すると言う条件。居住場所は定められて居ますが、今回は居住を条件として居て、デパートや1泊2日の熱海位なら外出出来ると云うお話でした。又、住居の出入り口付近に監視カメラを設置してゴーン被告の出入りに関しては常に報告すると云う事。
 パソコン操作は自宅内では出来ず、弘中弁護士の事務所内でなら、時間を特定した上でしても好いと云う条件。通信手段に関しては、携帯電話もインターネット使用の制限を掛ける事。パスポートは弘中弁護士が管理。更に、ケリー被告ら事件関係者への接触禁止と云う条件でした。2回目と3回目の条件の決定的な違いは何処に有るのか?何故3回目は飲んで呉れたのでしょうか。


 若狭勝弁護士 3回目で保釈と為った理由の一番大きな要因は、監視カメラだと思います。監視カメラは普通の弁護士の感覚では、ナカナカそこ迄踏み込め無い。詰まり、監視カメラと云うのはゴーン被告の行動をチェックする、いわば人権にも関わる問題なんですが、そこ迄言って保釈を申請すれば、裁判所は監視カメラによって証拠隠滅の具体的な防止策と云うのを弁護側が言って来たと云う事ですから、それでもダメですよと裁判所が言うと云うのはナカナカ難しいと。そこが一番大きな理由だと思います。

      1-1-24.jpg 三田友梨佳アナウンサー 

 三田友梨佳アナウンサー でも監視カメラって、全てを見ている訳でじゃ無いじゃないですか。寧ろGPSを足に装着して、全ての行動を管理した方が厳しい様に見えるんですが・・・
 若狭弁護士 監視カメラと云うのは絶えず映して居て、それを定期的に裁判所に提出すると云う事に為れば、気持ちと云うか精神的に、そこ迄証拠隠滅をすると云う思いは有りませんよと云う訴えは出来ると思うんです。
 仰る通り、検察の方は「監視カメラがあったって幾らでも証拠隠滅出来るでしょう」と云う意見も有ると思います。検察側としては、保釈を認めたと云うのは「ヤッパリ問題が有るんじゃないの」と思って居ると思います。

        1-1-26.jpg カンニング竹山

 カンニング竹山 3回も保釈請求して居て、検察が全然出したく無い訳じゃないですか。でもここ迄長引くって事は、検察はカルロス・ゴーン被告に対して何も取れて無いと云う可能性もあるんですか?
 若狭弁護士 2通り考えられます。ソコソコちゃんとした証拠は有るけれど、保釈して口裏合わせされてしまうとその証拠が弱まってしまうと云う考え方。
 もう一つは、ソモソモ余り証拠が強く無い、だから保釈したく無いと云うものです。もし証拠が薄かったら、裁判所は保釈しようと云う判断に傾くんです。でも2回も、しかも準抗告しても保釈が認められ無かったと云う事は、現時点においてはソコソコの証拠はキチンと有るんだろうなと。
 安藤 成程。それにしても保釈金10億円って凄い金額ですよね。

     1-1-27.jpg 女優 生稲晃子さん

 生稲晃子 ゴーンさんに取っての10億円って、妥当なんですか?多いんですか少ないんですか?
 大村 (ゴーン被告の)純資産は、米メディアによると112億円とも言われて居ますので、11分の1ですね。この金額どうナンでしょう。
 若狭弁護士 私は、ゴーン被告の資産から考えるとモッと保釈金は高く為ると思ってました。結局、保釈金の金額と云うのは、本人の財産・資産に基づいて金額が算出される事が多いんです。保釈保証金と云うのは、裁判所に行か無いで行方を晦(くら)ませたら没収される訳です。没収されたら痛いなと思える様な金額じゃ無いとダメなんですよ。







 大村 普通、保釈保証金の決め方は「逃走した方が得」と思え無い金額にするそうですが、ゴーン被告の場合は、10億円払っても未だ100億以上残って居ますからね。只、本人は5日に次の様な声明を出して居ます。
 【ゴーン被告の声明】私は無実だ。公正な裁判で自らを守る事に全力で取り組む。
 
 「無罪が取れても可笑しく無い」弘中弁護士も強気の発言

 大村 この様に、裁判で戦う姿勢を見せて居ます。弘中弁護士が可成り強い後ろ盾と為ったのでしょうか。
 安藤 今回、保釈に持って行ったのは弘中さんの実力ですか。
 若狭弁護士 結論から言うとそう思います。今までの発想と違う攻め方をしたんです。今回の保釈を勝ち取ったのは予備戦なんです。裁判が本戦で今回の保釈が予備戦。この予備戦は、少なくとも弘中弁護士が勝ったと云う事だと思います。
 安藤 詰まり、検察側にグウの音も言わせ無い様な反論に打って出たと云う事ですよね。

       1-1-25.jpg 若狭勝弁護士

 若狭弁護士 そうですね。今回保釈に為ると云う事は、検察側は全く予想して居なかったと思います。
 安藤 そうなんですか!
 若狭弁護士 と云うのは、1回目2回目の保釈が認められ無かった時と、状況は全く変わって無いんです。否認したママですし。ヨモヤ3回目で保釈に為るとは思って居なかった今は、相当驚き、ショックを受けてると思います。
 大村 その予備戦に勝った弘中弁護士、本戦と為る裁判は何時に為るか分かりませんが、一昨日外国人記者クラブで記者会見をして居ます。

 【4日の会見にて】

 「私としては無罪が取れても可笑しく無い」
 「日産の方も10年以上前から知って居た事ばかり。何の為に今の時点で刑事事件として検察に届け出たのか、大変奇妙な感じがします」
 「カミソリの切れ味があるかどうか試してみたい」


 安藤 もう無罪と云う言葉を使って居るんですね!これだけの条件を着けてでも保釈を得たかったと云うのが現状なんでしょうか?
 若狭弁護士 そうですね。保釈を勝ち取ると、今度は自由に裁判に向けての戦略を練れるんですよ。ゴーン被告と弁護人が。そこが一番大きいんです。だから、何が何でも保釈は勝ち取りたいと云う事だったと思います。


 見事保釈を勝ち取った無罪請負人カミソリ殊(こと)弘中弁護士、ゴーン氏の無罪を勝ち取る事は出来るのか注目される。

   「直撃LIVE!グッディ」3月6日放送分より   以上







 【管理人のひとこと】

 仮保釈中の被告人が呼び出しに応じず出頭せず、迎えに向かった検察職員の隙を着いて逃走する事件が頻発した。検察は妄(みだ)りに保釈するなとの批判が。半面、日本の検察は、有罪と踏んだら直ぐに身柄を拘束して永い期間拘置する・・・所謂、人質拘留だと批判され、それがゴーン氏の会見で世界中に拡がった。
 日本の検察・司法は、未定期刑の被告に対して厳し過ぎるのでは無いか・・・との人権上の問題だと批判が湧き起こった。確かに余りにも長い拘置は世界的には日本だけだとも。それ等の問題点を考慮し、裁判所は適当に保釈金額を算定し、被告の持つであろう資産の約1/10程度の額で保釈を許可し、そしてマンマと国外に逃亡されてしまった訳だ。
 色々な条件を並べたが、ゴーン氏の強い意志には及ば無かった。彼は無罪だと主張し裁判で争う詰まりで居たが、裁判前・裁判中の拘留に対して、恐らく恐怖に近いものを感じて居たのだろう・・・15億を投げ捨てでも拘留から逃げたかったのだ。裁判前後の被告の取り扱いはどの様にしたら多くの人達に納得して貰えるのか・・・今後充分議論する必要がある。







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何故、カルロス・ゴーン氏は逃亡出来た? 最早検察もお手上げか 今後の展開は





 何故、カルロス・ゴーン氏は逃亡出来た? 最早検察もお手上げか 今後の展開は

          〜前田恒彦  元特捜部主任検事 1/1(水) 7:30 〜


        1-1-19.png

 〜2019年は保釈中の逃亡が目立った1年だったが、最後の最後で関係者に冷水を浴びせる衝撃の逃亡劇があった。元日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏だ。何故レバノンに逃げる事が出来たのか。今後の展開は〜







 これ迄のパスポートで出国するのは困難

 こうしたケースの場合、出国そのものを水際で防ぐ事が何よりも重要だ。只、検察と入国管理局は同じ法務省畑でも別組織だから、両者の連携が無ければそのママ通過されてしまう。 そこで、検察が入管に手配を依頼し、出入国審査時のパスポート提示の際等に手配者のデータベースとヒットすると、自動的に検察に通報され、入管で足止めされるシステムに為って居る。これを「国際海空港手配」と呼ぶ。

 又、各国で「事前旅客情報システム」が導入され、搭乗券を購入する際に航空会社に氏名や性別・生年月日・国籍・居住国・パスポート番号・有効期限・発行国と云った情報を登録する事が求められて居る。
 その情報が航空会社を通じて入管に伝えられ、出国する航空機へのチェックインが確認されると、空港警察の捜査員が逃亡者を待ち構えると云う訳だ。

 氏名や国籍等を変えて居たら・・・

 そこで、これを逆手に取り、その網の目を掻(か)い潜る為、養子縁組によって氏名を変更すると云ったケースが現にある。国によってはその国への投資額等に応じてパスポートを発給して呉れる処もあるので、これによって国籍や氏名を変えると云った遣り方を取る逃亡者も居る。
 只、写真データも入管に届けられて居り、氏名や国籍等がデータベースの情報と食い違って居ても、風貌が同じだと「類似者」として足止めされ詳しい調査を受ける場合がある。その為、逃亡者は、お盆の時期や年末等、敢て出国ラッシュで空港がゴッタ返し、監視の目も手薄に為り勝ちな時期を狙う湧けだ。

 大使館の協力を得れば・・・

 ゴーン氏の場合も、保釈中は海外渡航が禁止されて居り、発行済みの全てのパスポートを弁護人が預かる条件と為って居た。このパスポートを使って出国しようとすると、弁護人の協力を得る必要がある。検察にも把握されて居るパスポートだから、入管で足止めされるリスクも高い。
 考えられる可能性だが、国籍を有するレバノンやフランス・ブラジルと云った国の大使館の協力を得て、氏名やパスポート番号等を変えた新たなパスポートの発行を受けたり、外交用や公用と云った特別なパスポートの発行を受けたり、帰国の為の渡航書の交付を受けた事だ。

 その上で、別人のフリをし、年末の出国ラッシュに紛れ、プライベートジェットで出国したと云うものだ。勿論、日本の自宅からそのママ空港に向かえば目立つ。一部メディアでは、クリスマスディナーの音楽隊を装った協力者がゴーン氏を楽器箱に隠して自宅から連れ出し、手荷物検査を受け無いと云う外交特権を利用して出国させたとか、ゴーン氏がレバノンで大統領と面会し、政府の警護を受けて居ると報じられて居る。
 信憑性は不明だが、頷ける話だ。間違い無く日本の内外に相当数の協力者が居た筈で、彼らとの間で事前に綿密な計画が立てられて居たことだろう。

 15億円はどう為る?

 裁判所の許可を得て数日間の約束で海外に出国し、そのママ帰って来ないと云うパターンはママあるものの、今回の様にハリウッド映画さながらの逃亡劇は前代未聞だ。偽造パスポートを手に入れて逃げると云った遣り方も、実際には少ない。
 その意味で、検察が受けた衝撃は極めて大きい。年末年始と云う事で気を許して居ただろうし、流石にここ迄の逃亡劇は無いだろうと甘く考えて居たのだろう。

 それでも、ゴーン氏が保釈許可条件に違反した事は確かだ。早速検察は裁判所に保釈の取消しを求め、裁判所もこれを認めて居る。これで再びゴーン氏を拘置所に収容することが出来るし、次は保釈保証金15億円を「没取」即ち取り上げると云う流れと為る。
 没取は刑罰の一種である「没収」とは異なるが、読み方が似て居て混同しやすい為、実務では「ぼっとり」と呼ばれて居る。

 この様に、保釈中の逃亡防止は、もし逃げたら保釈保証金を取り上げるよ、と云う威嚇によって担保されて居る。だからコソ、保釈保証金は流石にこの人物にこれだけ積ませて置けば逃げ無いだろう、と云う金額である必要がある。
 結局の処、海外に多額の資産を抱えるゴーン氏に取って、15億円等大して痛くも痒くも無い金額だったと云う事だ。この金額が妥当だったのかに付いては、改めて徹底した検証を要するだろう。







 裁判はどう為る?

         1-1-21.jpg 

            ゴーン被告の弁護士 「寝耳に水」
 
 ゴーン氏には「無罪請負人」「刑事弁護界のレジェンド」と呼ばれるプロ中のプロの弁護士が弁護人として選任されて居り、東京地裁で粛々と公判前整理手続が進められて居た。
 2019年12月25日にも公判前整理手続が行われ、ゴーン氏も出席して居た。2020年春には初公判が開催される段取りだったが、今回の逃亡劇で全てが吹き飛んだ。

 日本国外に逃亡した者に取ってのデメリットは、国外に滞在中は何時まで経っても時効が完成せず、事件を引きずる事に為ると云う点だ。ゴーン氏はそんな事等全く意に介して居ないと云う事だろう。又、もし日本に家族が居れば日本で会え無く為る事に為るが、これもゴーン氏には当て嵌らない。
 弁護人によれば「寝耳に水」だったと云う。ゴーン氏が逃げる事など無いと主張して居た弁護団も、完全にハシゴを外された形だ。
 このママだと弁護団はゴーン氏から解任されるか、自ら辞任する事に為るかも知れない。ゴーン氏と連絡が取れ無いと云う話だし、弁護団の説得で日本に戻って来るとは考えられ無いからだ。最早日本でゴーン氏の裁判が開かれる可能性も乏しい。

 行方を探すだけでも一苦労
 
 即ち、検察は、警察の協力を得た上で、国際刑事警察機構・ICPO・インターポールを介し、194の加盟各国に逃亡者の探索等を要請する「国際手配」が可能だ。レバノンも加盟国の一つだ。
 その中でも身柄の引渡しを前提として所在の特定や身柄の確保を要請する場合を「赤手配」と呼ぶ。これに至ら無いものの、逃亡者の所在や身元・行動などに関する情報を照会する場合を「青手配」と言う。

 日本が赤手配を要請するのは余程の事件だ。反捕鯨団体シー・シェパード創立者で南極海調査捕鯨妨害事件の首謀者とされる男や、関東連合リーダーで六本木クラブ襲撃事件の首謀者とされる男等だ。このママの流れだと、検察はゴーン氏を赤手配するかも知れない。
 又、インターポールを介さず、直接その国に必要な捜査を要請する「捜査共助」と云う遣り方もある。困った時はお互い様と云う事で、出入国歴を含めた所在捜査や関係者の取調べ、証拠物の押収、情報提供等を相互に行って居る。
 但し、これらは外務省等の外交ルートを介する必要があるので、時間と手間が掛かる。特別な条約や協定を締結して居る国との間では捜査当局間でダイレクトに遣り取り出来るものの、米国・韓国・中国・香港・EU・ロシアに限られる。

 日本国内から足跡を辿る事も

 国内に軸足を置いた地味な捜査も大変だ。検察は、日本の内外でゴーン氏の逃亡を手助けした協力者を入管法違反や犯人隠避罪で、ゴーン氏を入管法違反や犯人隠避教唆罪で捜査する筈だ。令状を取って電話会社から通話記録を、プロバイダーからメールのやり取り等を押収し、分析した上で、ゴーン氏と接触した事実やその内容を把握する事に為るだろう。
 ゴーン氏は弁護士事務所の特定のパソコンしか使用出来無いと云う事に為って居たので、場合によってはここも捜査の対象と為るかも知れない。こうした捜査で国内外における足取りを掴み、点と点を線に繋げて行く作業を進めるが、どれだけの成果が挙がるかは未知数だ。

 身柄の引渡しは絶望的

 所在が判明しても、検察には大きな壁が立ち膚(はだ)かる。日本が他国との間で逃亡者の身柄を相互に引き渡す法的根拠は(1)犯罪人引渡条約と(2)逃亡犯罪人引渡法しか無いからだ。
 日本が(1)を締結して居るのは米国と韓国だけだ。(2)はそれ以外の国との遣り取りをカバーする為に制定された法律であり、他国からの要請に基づいて他国に引き渡す際の手続を定めて居るが「相互保証」と云う考えに基づいているので、お互いに請求に応じる場合で無ければ為らない。

 しかも、実際の適用は何かと面倒だ。(1)は1年以上の懲役・禁錮に当たる罪 (2)はヤヤ要件が厳しく3年以上の懲役・禁錮に当たる罪で無ければ為ら無い。又(1)は自国民の引き渡しも認めて居るが (2)は認めて居ない。
 そればかりか、相手国の法令に当て嵌めても犯罪を行ったと疑うに足りる相当な理由を証拠に基づいて相手国に示さ無ければ為らない。大量の証拠を相手国の言語で正確に翻訳し依頼文書を作成し、外務省を通じて外交ルートで相手国の関係機関に交付するのは本当に大変だ。

 現に、日本が他国から逃亡犯罪人の引渡しを受けた件数は、例年0〜数人程度に留まっている。凶悪な殺人事件等、多大な時間と費用を掛けて逃亡者の引き渡しを求めるに値するだけの重大犯罪に限られて居るのが実情だ。
 そもそもレバノン政府が、自国民であるゴーン氏の身柄を日本に引き渡す事等考えられ無い。特に大統領が自らゴーン氏と面会したと云う報道が事実であれば、相当の後ろ盾があることに為り、正しく国と国との外交問題だ。最早検察の手には負え無いレベルの話に他なら無い。

 それ以外の国の場合も、どれだけ日本の為に本気に為って呉れるか、どれだけその逃亡者にシンパが居るか等、様々な事情に影響される。
 正規の身柄引渡し手続は可成り面倒なので、渡り鳥の様にA国に短期間滞在し、次はB国へと云ったパターンだと、A国もB国も見て見ぬ振りをするかも知れない。赤手配されて久しいシー・シェパードの創設者ですら、米国への入国等所在が判明して居るにも関わらず、未だに引渡しが実現していない状況だ。








 あくまでレアケース

 特別背任罪や金融商品取引法違反の一審は被告人が出席し無ければ裁判を進められ無いし、判決も言い渡せ無い決まりだ。その状態が長く続いても、ゴーン氏の死亡が確認された段階で公訴棄却と為り、裁判手続は打ち切りと為る。
 ゴーン氏は、レバノンに入国後「日本の司法制度は、国際法・条約下における自国の法的義務を著しく無視して居り、有罪が前提で、差別が横行し基本的人権が否定されて居ます」と云ったコメントを出して居る。

 「人質司法」「中世並み」と揶揄(やゆ)される程長期の身柄拘束が濫発されて居る状況や、取調べの可視化の不徹底、取調べに対する弁護人の立ち会いが認められて居ないこと、再審請求事件を含めて証拠の現物を全て開示する制度が無いこと、捜査当局のリークに基づく有罪決め着け報道が横行して居る事等、正しくゴーン氏の言う通りだ。
 しかも、昨今の保釈許可率の上昇は「人質司法」による弊害を打破し様としたものに他なら無い。実際には保釈が許可されても逃亡せず、キチンと裁判所に出頭して来る被告人の方が圧倒的に多い。件数自体は少ないのに、保釈中の逃亡事案が相次いで大きく報じられて居る事で、こんな被告人ばかりだと云う印象を与えて居るだけだ。今回の逃亡劇はレアケースに過ぎない。

 逃亡劇がもたらすものは

 それでも、裁判所がどれだけ厳しい保釈条件を付けたとしても、多数の支援者を抱える資産家が海外に逃亡しようと思えば、簡単に逃亡出来るルートがある事が示されたのも確かだ。検察が叩かれる中でのトドメの一撃とも言える逃亡劇だから「焼け太り」がお家芸の最高検が旗振りをし、他の保釈請求事件でも益々強く保釈に反対すると云った対応に出る事が考えられる。

 特に保釈保証金の決め方だが、検察側が被告人の資産関係を厳格かつ徹底的に調査した上で裁判所に証拠を示し、相当高額なもので無ければ断固反対しろとか、保釈保証金の一部に付いて弁護人の保証書を差し入れさせろと云った話に為るかも知れない。
 将来の新規立法に向けて背中を押す形にも為るだろう。例えば、現在では保釈中に逃亡しても刑法の逃走罪は適用出来ないが、これが可能と為る様に、しかも厳罰化する様に法改正すると云ったものだ。

 カナダでファーウェイ社のCFOが保釈された際に注目された様に、保釈を認める代わりに取り外し出来ないGPS端末を被告人の自費で装着し、24時間・リアルタイムで行動監視をすると云った遣り方もその一つだろう。(了)


             1-1-20.jpg

 前田恒彦 元特捜部主任検事 1996年の検事任官後、約15年間の現職中 大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍 ハンナン事件や福島県知事事件 朝鮮総聯ビル詐欺事件 防衛汚職事件 陸山会事件等で主要な被疑者の取調べを担当した他 西村眞悟弁護士法違反事件 NOVA積立金横領事件 小室哲哉詐欺事件 厚労省虚偽証明書事件等で主任検事を務める 刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中 きき酒師 日本酒品質鑑定士でもある

   ブティックMaedaTsunehiko  以上






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ゴーン被告の日本脱出 フランスの立場を一段と微妙に




 ゴーン被告の日本脱出 フランスの立場を一段と微妙に

              〜Bloomberg 1/1(水) 14:05配信〜


          1-1-17.jpg

 フランスが今必要としないものが一つ有るなら、それは自由の身に為ったカルロス・ゴーン被告だろう。会社法違反(特別背任)の罪等で起訴されたゴーン被告は日本で公判を待つ身だったが、当局の目を逃れて出国しレバノン入りした事が先月末明らかに為った。問題は今後の同被告の動きだ。
 妻のキャロルさんは先月、ブルームバーグテレビジョンに対し、ゴーン被告が国籍を持つフランスでの裁判を望んで居ると語って居た。同被告がパリ入りした場合、フランスと日本の関係は複雑なものに為るだろう。マクロン仏大統領はルノー・日産連合の強化を試みている。一方でフランスの方針では、市民を欧州連合(EU)域外には引き渡さない。

 又、フランスとレバノンは緊密な外交関係にあり、フランス当局はゴーン被告がレバノンに留まる間何らかの支援を行う義務があり、同被告と日本側の騒動に巻きこまれるリスクがある。
 パニエリュナシェ仏経済・財務副大臣はラジオ局フランス・アンテルに対し「外国人市民がフランスの司法を逃れる事があれば、我々は激しく怒るだろう」としながらも、ゴーン被告に付いては「レバノンとブラジル・フランスの市民であり、全てのフランス人と同様に領事支援を受ける権利がある」と付け加えた。

 フランスはゴーン被告の逮捕後、微妙なバランスを取ろうと努めて来た経緯があり、こうした発言もその一つだ。仏政府は日本の主権や法的手続きを尊重しつつ、自動車メーカーのルノーを巡り同政府と関わって来た元経営者に基本的支援を与えて来た。
 同社筆頭株主である仏政府としては、重要な製造業者の1社に取って不可欠な関係を守ろうとする中で、日本を敵に回す動きは懸念材料と為る。


 原題 Ghosn’s Escape Puts France in Bind With Nissan Alliance at Stake(抜粋) (c)2020 Bloomberg L.P. Geraldine Amiel, Alan Katz









【関連報道1】ゴーン被告出国手口 楽器ケースやキャロル夫人首謀など飛び交う諸説

               〜Bloomberg 1/1(水) 4:03配信〜

  ゴーン被告はどう遣って厳しい監視の目を逃れ「不正な法制度」の日本を出国出来たのか。今は国際的な逃亡者と為ったゴーン被告の、ハリウッド映画ばりの脱出劇を巡って、メディアやインターネットで多種多様な臆測が飛び交っている。

 レバノンのテレビ局MTVは、ゴーン被告が東京の自宅にクリスマスの音楽を演奏する楽隊を招き、自身は大型の楽器ケースに身を隠して楽隊と一緒に出国したと、情報源を明示せずに報じた。出国後はトルコを経由して、プライベートジェットでレバノン入りしたと云う。
 フランスのルモンド紙が情報源を明示せずに詳細に伝えた処によれば、出国はキャロル・ゴーン夫人がトルコ在住の親族や知人と協力して計画。被告は日本の地方の空港からトルコを経由して、夫人を伴ってIDカードを使ってレバノンに入国したと云う。スイスの銀行やドバイ等から新たな情報を日本の検察当局が入手し、それが出国の切っ掛けに為ったと報じた。

 一方でレバノンのアンナハル紙は、ゴーン被告がフランスのパスポートを用いて合法的にレバノンに入国したと報道。同被告はレバノンとフランス・ブラジルの国籍を有しているが、パスポートは全て取り上げられて居る。一方、ゴーン被告がレバノンのアウン大統領と会見したと一部で報じられたが、大統領府は事実では無いと否定した。
 フランスの新聞、レゼコーはゴーン被告が偽装パスポートを用いて他人に成り済まし、見付かる可能性が低い地方の空港から日本を出国した可能性があると報じた。ソーシャルメディアでは、ゴーン被告が出国したとされる日に日本からイスタンブールに向かったプライベートジェットのフライト情報が拡散して居る。

 ゴーン被告は年末年始の休暇明けにレバノンの自宅で記者会見をすると見込まれて居る。一方、日本の警察及び出入国管理当局は釈明に追われそうだ。


 原題:Ghosn Escape Theory: Music Box, Private Jet, French Passport (1)(抜粋)(c)2020 Bloomberg L.P. Dana Khraiche, Brian Bremner

                  以上









 【関連報道2】ゴーン被告引き渡し レバノン政府と交渉に「当然なる」政府首脳

               〜Bloomberg 1/1(水) 17:55配信〜

 政府首脳は1日、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が日本を無断出国し、レバノン入りした事を受け、今後は身柄引き渡しに向けてレバノン政府との外交交渉に「当然為ると思う」との認識を示した。ブルームバーグの取材に答えた。ゴーン被告がレバノン国内の何処に居るかや、出国方法の詳細に付いては、現在「状況を確認中」だとした。

 会社法違反(特別背任)の罪等で起訴された後、保釈中で公判待ちだったゴーン被告は、海外への渡航禁止の保釈条件に違反して日本を出国、12月31日にレバノンに居る事を公表して居た。
 レバノンと日本の間には犯罪人の引き渡し条約が結ばれて居らず、政府がレバノン政府とどの様な外交交渉を進めるのかは現時点でハッキリしない。レバノン政府の発表では、同国と日本は共に、国連腐敗防止条約に署名して居る。

     1-1-18.png 佐藤正久自民党参院議員

 来年4月に開かれる見込みだったゴーン被告の初公判は、被告の出廷が無ければ開かれ無い可能性もある。
同被告がどの様にレバノンに入国したのかは分かって居らず、日本の出入国管理の問題点を指摘する声も出て居る。前外務副大臣の佐藤正久自民党参院議員は「事実で有れば、逃亡であり、それだけで犯罪」とツイート。その上で、簡単に出国を許してしまった「日本の態勢も大問題」だと主張した。


  (c)2020 Bloomberg L.P.Emi Nobuhiro, Lisa Du    以上







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100人の顔)石破茂(62)自民党元幹事長「総裁選で選択肢を示す必要がある」










 【管理人】 あけまして おめでとうございます 2020年1月1日

             今年もよろしくお願いします

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 100人の顔 石破茂(62)自民党元幹事長「総裁選で選択肢を示す必要がある」  

          〜〈週刊朝日〉AERA dot. 1/1(水) 17:00配信〜


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                 石破茂氏

 次の自民党総裁選への出馬に着いて、石破茂氏はこう胸の内を語った。

 「大平正芳先生も、小渕恵三先生も、総理在任中に病に倒れ亡く為った。総理と云うのは間違い無く命を削る。総理に為った瞬間は嬉しいかも知れないが、その後は辛くて苦しい事ばかりだと思いますね。人間としての幸せを願えば、為ら無い方が好いのでしょう。
 だけど、安倍総理の後も誰かが遣らなきゃいけない。私は今、当選11期。防衛相や農水相、党の役職を務め、私は遣りません、とは言え無い立場。少なくとも、党員の前で選択肢を示す必要はあると思って居ます」


 石破氏は、2018年9月の自民党総裁選にも立候補。安倍首相との一騎打ちで、党員・党友票では約45%を獲得すると云う激戦を演じた。もし石破政権が誕生したら先ず何をするか。

 「国会は、議員が少ない政党の意見も採り入れ、より多くの国民の納得を得る為にある。少数意見も尊重しながら、政府の政策を進める遣り方を確立したいです」
 
 12月に新聞社やテレビ局が行った世論調査で「次の総理大臣に最も相応(ふさわ)しいのは誰か」と云う質問では軒並み1位だった。

 「世論調査の結果で一喜一憂しても意味はありませんが、自民党の政治家で、顔と名前が或る程度一致して、それ為りに意見を報道して貰っている存在だ、と云う事ではあるのでしょう。私は現政権に対しても、批判の為の批判をして居る訳ではありません。自民党はチャンとして居るよねって、国民から思って貰いたいんです」
 
 例えば「桜を見る会」の数々の疑惑に付いて、党内では殆ど批判は出なかったと云う。

 「為るべく触れ無い様に、と云う雰囲気はあったかも知れません。本来は、これは可笑しい、直して行こうと云う自浄作用が必要なんです。野党の指摘を待つのでは無く、党内からの声で直して行くと云うのが望ましい。それが党への信頼に為るんです」

 野党は国会の会期延長を申し入れたが否決され、閉幕。不信任案の提出も見送った。

 「不信任案を出さ無かったのは、政権を取るんだと云う気迫や迫力が足り無いから。否決される事は判っていても、何処が間違って居るのかを主張し、自分達が政権を取ったら政策はこうするんだと、国民の前で述べる絶好の機会です。
 それを何故ミスミス逃すのかと思いますね。本当に解散されたら準備不足だしどうしよう、みたいな思いが根底に有るのでは。野党が頼りに為ら無いから、自民党の心ある議員に託すしか無いのです」

 
 石破氏は、1957年生まれの国会議員と「四季の会」を作っている。メンバーは石原伸晃元幹事長・岸田文雄政調会長・中谷元元防衛相の計4人。

 「2年前、中谷さんが言い出したのが切っ掛けじゃ無かったかな。偶々誕生日が私は2月、石原さんは4月、岸田さんは7月、中谷さんは10月だったので、フォーシーズンだから『四季の会』と名付けたんです」
 
 今年の春はフレンチレストラン、夏は月島のもんじゃ焼き店、秋は六本木のステーキ店で会を開いた。4人夫々が党内の政策集団の長でもあり、岸田氏は次の総裁選のライバルでもある。総裁選の話題は出ないのだろうか。

 「そう云う話題は殆ど出ません。疑心暗鬼の雰囲気は漂って居ないんです。中谷さんと私が、自民党は今のママで好いのかみたいな話をして、石原さんは面白い事を言って座を沸かせる。それを岸田さんはニコニコしながら眺めて居ると云う感じですね。来年の私の番は豚カツ屋が好いかな」

 年末は、鳥取で地元の人らと年を越し、正月は東京で妻と2人の娘の家族4人で過ごす積りだ。 


   ※週刊朝日  本誌・上田耕司 2020年1月3‐10日 新春合併号に加筆  以上









 【関連記事】石破茂が激白 小泉進次郎と夜行列車で語り合った自民党の未来

              〜週刊朝日 2019.1.3 08:00〜

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 平成最後の自民党総裁選と為った2018年9月、安倍晋三総理との一騎討ちで敗れた石破茂元自民党幹事長

 次世代のホープ、小泉進次郎厚生労働部会長とのタッグはあるのか?
 
 〜新元号の下、自民党は2019年どう為るのか。次世代のホープ、小泉進次郎厚生労働部会長とのタッグは? 石破氏が60分、本誌に激白した〜

 「総裁選後も、小泉さんはとは会えば挨拶しますよ。建物は違うけど、同じ所(衆議院議員会館)に居るんですからね。私に一票を入れて呉れたことには『ありがとう』と伝えました。それ以上はディティールの話だから・・・」

 総裁選後、安倍内閣の支持率は上昇した。「安倍内閣で好いんじゃないかと云う流れは更に加速したのかも知れないね」
 その総裁選では、石破氏は党員投票(9月19日)で45%を得票した。翌日の国会議員の投票日の朝、小泉進次郎氏が石破氏に投票する事を表明した。石破氏は本誌にこう語って居た。

 「小泉さんは自身の選挙に圧倒的に強いし、選挙やポストの為に安倍さんに一票を投じると云う事では無かったでしょう。状況を冷静に判断出来ると云う希有な立場に在ったと思います。そう云う立場の人があのタイミングと選択をしたと云う事でしょう」

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           将来の首相候補 小泉進次郎環境大臣(現在)

 進次郎氏との思い出をこう話す。

 「自民党が野党に転落して居た谷垣禎一総裁の頃、私の地元で鳥取市長選挙があってね。非常に厳しい選挙で、小泉さんが応援に入って呉れて、幾つか街頭演説して回って呉れたんですよ」
 
 東京への帰り道、石破氏と進次郎氏は一緒に夜行列車に乗った。

 「列車の中で小泉さんから『税金に付いては何の本を読んだら好いですか』と聞かれた。それで、丁度その時に持って居た税金の解説書を見せながら『参考に為るよ』と伝えた。彼は本当に勉強熱心でね。その時にも好いなと思った」

 石破氏が地方創生大臣だった頃(2014〜15年)小泉氏は政務官だった。

 「小泉さんは選挙応援でも、勝てる所には入らず、勝ち負けがギリギリの選挙区ばかり足を運んだ。党の為にと云う思いもあるし、好く勉強もするし、後は宰相に為る為にどうするかだね。未だ若いんだし、これから先、色んなことがありますよ」
 
 しかし、誰しも弱点は有るもの、進次郎氏の弱点は何なのか。

 「彼は今の処、憲法・外交・安全保障に付いて余り発言して居ない。例えば、憲法9条に付いてどう考えるか。弱点と云うよりも、そう云ったスタンスが明確に為る事が宰相に為る時に大事なポイントに為るかも知れないね」
 
 進次郎氏は19年1月にも、党の若手の衆議院議員らと「近現代史勉強会」(仮称)を立ち上げる予定。過去の政治家からリーダーの指導力や政策立案等を学ぶ狙いがある様だ。

 「政治が変わって行く為には、小泉さんだけでは無く、若手議員達の塊が出来る事が大事。『お前達頑張れよ』と励ますベテラン議員も必要だと思います」

 石破氏は次も総理を狙うのか。

 「私は何がナンでも自分が遣りたいと云う事では無い。総理総裁に為る事に意義があるのでは無くて、為って日本をどうするのかと云う事だろう」

 気が早いかも知れないが、進次郎氏は次の総裁選でライバルに為る人かも知れない。

 「為るかな、どうかな、それは判りません。小泉さんは何時か担う人です、と云う事しか言えません」
 
 総裁選では竹下派会長の竹下亘前総務会長が石破支持を表明。竹下派参議院議員も石破氏に投票を表明した。その後、竹下派との関係はどうか。

 「何も関係は変わりません。竹下派の参院議員の皆さんは一生懸命遣って呉れた。だから、来年夏の参院選では候補者になる皆さんの応援に回りたい」

 安倍政権も2018年12月で満6年と為った。「安倍1強」「長期政権のおごり」と様々な批判がある。

 「与党が大政翼賛会の様に為ってしまっては、自浄作用が働か無く為る。野党が分裂状態でエネルギーを内ゲバに使って居るので、与党は痛くも痒(かゆ)くも無い。だから、与党の中で野党の様に、本当にこれで好いのか、とモノが言える勢力が必要だと私は思っています」

 総裁選の激闘で「体に疲れは未だ残って居る」と云う。2019年元旦は地元の鳥取県で迎えると云う。


 「総裁選では鳥取県で、私への得票率は95%と云う凄い数字でしたから、地元の人達に感謝を伝えたい。それから、家族と一緒にユックリと疲れを癒そうかなと思っています。娘達は一緒に居て呉れるか判りませんがね。議員に為って33年に為りますが、ズッと私を支えて呉れて居る妻に33年分の有難うの思いを伝えられたら好いなと思っています」

      ※週刊朝日 本誌・上田耕司 オンライン限定記事     以上







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