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2019年12月31日

自民党も野党も「昭和」で思考停止の今 求められる新しい国家像とは




 自民党も野党も「昭和」で思考停止の今 求められる新しい国家像とは

            〜ダイヤモンド・オンライン 12/31(火) 6:01配信〜


          12-31-2.jpg

               立命館大学政策科学部教授 上久保誠人

 〜日本で「ヒト・モノ・カネ」不足の悪循環が進んで居る。それにも関わらず、与野党共に打つ手無しと云う状況に陥る日本の政治・社会システムには限界が来ている。そこで、令和元年を締め括るに当たって、日本の限界を超える「新しい国家像」を提示したい(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)〜


 日本の政治・社会システムに 限界が来て居る事は明らか

 2019年に国内で誕生した日本人の数が86万4000人と為り、統計を開始した1899年以降で初めて90万人を下回る見通しと為った。一方、死亡数は137万6000人と戦後最多で、自然減は51万2000人と初めて50万人を超えた
 昨年、初めて40万人を超えたばかりであり、政府の少子化対策にも関わらず人口減少が加速して居る事が明らかに為った。

 日本社会のアラユル場面で「少子高齢化」の悪影響が顕在化して居る。兎に角「ヒト・モノ・カネ」が足り無い。様々な政策の実現が遅れ、更に少子高齢化が進み、ヒト・モノ・カネが足り無く為ると云う悪循環がスパイラル状に進んで居る。
 日本の政治・社会のシステムに限界が来て居る事は明らかではないだろうか。だが、安倍晋三政権は、最早か去の遺物に過ぎ無い「昭和の美しい・日本」(本連載第202回)を延命しようとするだけに見える。

 一方の野党も、国民から完全に見放された「寄り合い所帯」の再結成に熱心で、政策は安倍政権が実現した事を元に戻そうとするだけだ。萩生田光一文部科学相の失言を切っ掛けに「大学入試改革」を振り出しに戻した(第225回)そして今度は秋元司元内閣府副大臣の逮捕を好機と見て「統合リゾート(IR)禁止法案」を国会に提出するらしい。
 野党も昭和の日本に戻そうと云う以外に、何の政策構想も無い。野党共闘の支持率は全く上がら無い。唯一、山本太郎代表率いる「れいわ新選組」の「消費税廃止」が目を引く政策だ。

 自民党に横取りされ無い政策で、ソコに目を付けた山本代表の生き残り戦略は賢いと思う(第218回)。だが、コアな左翼には受けるだろうが、真っ当なサイレントマジョリティーの支持は得られそうも無い。こんなものは「セクシー」でも何でも無い「超ショボい」政策だ。
 本稿は、令和元年を締め括るに当たり、与野党共に打つ手が見られない日本の限界を超える「新しい国家像」を提示し、気持ちだけでも明るく新年を迎えたいと思う。

 「待機児童対策よりも幼保無償化」 と云う決断に自民党政治の限界が露呈

 「自民党政治」の限界をハッキリと示したのが、安倍政権が参議院選挙に勝利し、消費増税によって実行した「幼児教育・保育無償化」ではないだろうか。
 「幼保無償化よりも、待機児童対策を遣れ」と云う批判が広がったにも関わらず、自民党が「待機児童対策よりも幼保無償化」を選んだと云う事に、自民党政治の限界が見えている。

 自民党政調会のボトムアップで政策立案される過程を考えてみよう。自民党は、地方に対する公共事業や補助金によって支持を拡大する事で長期政権を維持して来た。しかし、待機児童は都市部だけに集中して居り、対象は約2万人である。
 一方、自民党が票田として来た地方の多くでは、保育所には空きがあり待機児童はホボ居ない。端的に言えば、待機児童対策をしても地方では支持を得られず、選挙の票には繋がら無いのだ。それに対して、幼保無償化を実現すれば、全国の約300万人に恩恵があるとされる。自民党の政調会が何時も通りに政策を立案すれば、幼保無償化が選択されるのは自然な事なのだ(第209回・P4)

 それに対してこの連載では、都市部の問題である待機児童問題は中央集権の政党では無く、地方に基盤を持つ政党が主導して解決した方が好いと主張した(第209回・P5)その事例は、大阪市による待機児童問題の事実上の解決であった。
 大阪市は吉村洋文市長(現府知事)の時代に、認可保育所の大幅増設による保育所入所枠の9000人増を断行した(吉村大阪市長定例記者会見2018.5.10)正に「異次元の保育所整備」であり、待機児童数を過去最低の37人にしたのだ。これは「幼児教育無償化」を優先させてしまう「中央集権」の自民党政治よりも、地方が自ら財源を確保し、実行する方が「待機児童問題」の解決に適して居る事を示して居るのではないだろうか。

 今や、全ての都道府県、市町村が中央政府に伺いを立てて行政を行う「中央集権体制」は古いのではないか。橋下徹元大阪府知事・市長も著書等で主張しているが、東京、大阪、京都、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡等の大都市に政府の権限の多くを移管し、その大都市の周りを市町村が囲む「地方主権」で、社会保障や福祉等の行政サービスを提供するのが適して居ると考える。
 そして、この連載では、地方主権の実現の為の「憲法改正」を主張して来た(第69回)参議院の「連邦国家型上院」への改革である。ドイツやカナダ等連邦制の国家では、日本の参院選の様な「上院選挙」は行われ無い。上院は、知事・地方議会の代表・マイノリティの代表の議員で構成されて居る。

 日本に「地方主権」を導入するには「地方分権」も重要だが、地方の代表が国会議員と為り、国の意思決定を担う「連邦制型上院」の導入を検討して好いのではないだろうか。
 例えば、2017年の衆議院選挙で小池百合子東京都知事率いる「希望の党」が惨敗した(第169回)その惨敗の原因の1つが、小池氏が東京都知事を辞して選挙に立候補し無い事で国民を失望させた事だった。だが、もし日本が「連邦制型上院」で「東京都知事=上院議員」だった為らば、ソモソモ小池知事が立候補するかどうかと云う問題は起き無かった。

 勿論、大阪で言えば、日本維新の会の代表・松井一郎大阪市長や副代表・吉村大阪府知事は、上院議員として国政に関与出来ることに為る。日本維新の会や都民ファーストの会、減税日本等都市型政党は「連邦制上院」導入の憲法改正を主張してはどうだろうか。

 日本の地方自治体は 世界の成長地域と直接繋がれ

 ここまで「新しい日本の国家像」として、大都市圏を中心とした「地方主権」の実現を主張して来たが、それだけでは十分では無い。日本の地方は、国家と云う枠を超えて、世界の成長する地域と直接結び付くべきである。
 この連載では、大阪府泉佐野市が「ふるさと納税」の寄付をすると返礼品に加えて、Amazonギフト券を総額100億円プレゼントすると云うキャンペーンを展開したことに付いて「世界最大の企業・アマゾンを利用したスケールの大きな資金調達法」だとして、その発想の柔軟さを絶賛した(第204回)この論考は反響が大きく、その後様々なメディアで発言を求められる事に為った。

 筆者は一貫して、政府・総務省の泉佐野市に対する「制裁」に対して、旧態依然たる中央による地方支配の発想に留まったものでしか無いと批判して来た。泉佐野市を抑え着けて、政府・総務省の権力を見せ着けた処で、地方の衰退は進むばかり。それを止める為のアイディアを政府・総務省は何も持って居ないではないか。
 何度でも繰り返すが、地方が中央政府のご機嫌伺いばかりして全てが首都に集中する経済システムの日本は、世界から二周も三周も遅れて居る。

 インド生まれのグローバル戦略家であるパラグ・カンナ氏は著書『接続性の地政学』の中で「グローバル経済の時代には、国家と云う枠に縛られる事無く、近接した地域同士で経済圏を形成する様に為る」と論じている。既に、アジアを初め世界では、地域同士が国境を越えて直接結び付いて、経済圏を築くのが当たり前に為って居る。
 日本の地方自治体も、国の機嫌を取り続けるのが最善の道では無い筈だ。例えば、北海道はロシア極東のサハリン州の天然ガスで儲けたら好い(第90回)日本海側の自治体は、ロシア・ウラジオストク等と「環日本海経済圏」を作れば好い。大阪や九州は、中国の香港、上海、深センやシンガポール、インドネシア等と直接ビジネスを遣れば好いのだ。

 決して荒唐無稽な話では無い。今や地方空港は何処も国際便がある。韓国・仁川や上海から観光客が地方に直接来ている一方で、中小企業が商機を求めて海外に向かっているではないか。規制ばかりで縮み志向の東京の役人に、無理に付き合っていても詰まらない。
 成長著しいアジアなどの熱気に目を向けることだ。「遠い東京」よりも「近い外国」と一緒に儲ける事が、これからの地方分権の自然な有り方である。

 そして、更に突き詰めて行くと、今後は地理的な近接さすら関係無くなって行くのかもしれない。実は、「地方創生」で先駆的な事例が存在する。
 岡山県西粟倉村が行うICO(Initial Coin Offering)である。ICOとは、企業や団体がブロックチェーン上でコインやトークン(デジタル権利証)を発行し、その対価として投資家から資金を調達する方法だ。西粟倉村のICOでは、投資家に仮想通貨でトークンを購入して貰う仕組みを採用した。
 勿論、仮想通貨に対する不信感は根強いし、西粟倉村の取り組みが実を結ぶかどうかは不明だ。しかし、青木秀樹村長は、日本経済新聞の取材に対して「国内外からお金を集められるICOの仕組みは魅力的だ」と断言して居る(日本経済新聞「自治体初のICO 岡山・西粟倉村、地方創生の財源に」2018年7月25日)

 もし、様々な地方自治体がICOを行い成功すれば、中央官庁が地方を財政的に支配出来なく為るだけに留まらない。中央銀行による通貨発行権が揺らぐ可能性がある。詰まり、国家が存在する意義自体が無く為ると云う事も有り得る(野口悠紀雄「仮想通貨は地方自治体の新たな財源になるか」)
 又、ネットを経由すれば、地方の企業が東京を経由せず、直接海外市場にアクセス出来るかも知れない。例えば、中国企業のアリババグループは、中国の地方都市に張り巡らせた流通網を日本企業に開放する取り組みを始めている。「LST」と呼ぶ販売プラットフォームで、600万店以上ある店舗への販路を提供するのだ。

 これまで、日本の地方の中小企業は、東京の大企業を経由するしか中国市場に参入する方法が無かった。しかし、アリババのネットワークを使えば、地方の中小消費財メーカーが、14億人の巨大市場に直接アクセスで切ることに為るのだ(日経ビジネス「中国地方都市の流通網、アリババが日本市場に開放へ」)

 流行語大賞「ONE TEAM」とは 多様性を持つチームの一体化が真意


 今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に「ONE TEAM」が選ばれた。ラグビー・ワールドカップで活躍した日本代表のチーム・スローガンだ。ONE TEAMとは、従来の日本的な「同質性」を強調するものでは無い。様々な国から来た多様なバックグラウンドを持つ選手達が「個の力」を発揮しながら一体と為って戦う姿を表現した言葉だ。そして、それは「少子高齢化」に悩む日本社会全体に示唆を与えるものである。

 日本ラグビーは、筆者が大学生だった頃が全盛時代だった。「早明戦」が日本屈指のスポーツイベントでプラチナカードだったし、松任谷由実が有名ラグビー選手に憧れて「ノーサイド」と云う曲を作った。又、大学生でしか無い筈の早稲田のスター選手と大女優がデートした事が大々的に報道された。
 星野仙一氏が中日ドラゴンズの監督だった時、選手に新日鉄釜石の「ラグビー・スピリット」を学びに行かせて「プロがアマチュアに学ぶのか」と批判されたりした。

 正に、今の「俄かファン」には想像も着か無い世界が展開されて居た。だが、サッカーのJリーグ発足と共に、ラグビー人気は急激に衰退。ラグビー界は黄金時代から「ヒト・モノ・カネ」を失う転落期に陥ったのだ。この過程は、高度経済成長から少子高齢化へと衰退した日本社会に似ていなくも無い。
 為らば、日本の復活は、ラグビー界に学べるのではないか。ラグビー界の復活は、平尾誠二監督時代に実施した日本代表への外国人選手の受け入れから始まった。それが今日のONE TEAMに繋がって来たのだ。詰まり、日本社会復活の鍵は、多様な人材を世界中から受け入れて、ONE TEAMを作る事にあると云う事だ。

 この連載では、日本人だけが活躍する「一億総活躍」等、狭量な考えだと論じた事がある(第125回・P5)繰り返すが、インターネットと輸送手段が高度に発達したグローバル社会では、世界中の誰でも日本に来てビジネスが出来る。
 嫌、日本に来なくても世界の何処に居ても日本と繋がれる。日本の地方にある自然の美しさや文化、特産品等に関心を持って貰えれば、世界中から日本にアクセスして貰える。そして、それを守り、育てる為の資金調達に協力して貰えることも有り得るのだ。

 詰まり、日本と云う舞台で世界の「70億人」が活躍し、豊かに為れると云う「七十億総活躍社会」を目指すべきではないだろうか。日本的なものをリスペクトし、日本の為に働いて呉れる人達は、国籍や民族等に関わらず、皆「日本の人」として受け入れる。そうして日本は「70億人のONE TEAM」を作ったら好いと筆者は思う。

 「日本の新しい国家像」における 2つの中央政府の役割

 では「日本の新しい国家像」に付いて中央政府が遣る事は無いのだろうか。そんな事は無い。本稿は最後に、中央政府が遣るべきこと2つを取り上げたいと思う。

 1つは「過去の負の歴史」を完全に清算する事だ。過去の負の歴史の代表的なものを挙げれば、韓国との間の元慰安婦・元徴用工の問題がある。現在、韓国の文喜相国会議長が「日韓企業等からの寄付金を元徴用工側に支払う」と云う内容の法案を韓国国会に提出して居る。筆者は、この文議長の考え方には一理あると考えてきた(第215回・P6)
 但し、この連載では、文議長の提案を超える、もっと大胆な行動を安倍政権はすべきだと提案して来た(第219回)安倍首相は「安倍平和宣言」とでも呼ぶべきメッセージを全世界に向けて発信する。そして「日本は戦争をしない。戦時における女性の人権侵害と云う不幸な歴史を二度と繰り返さ無い」と宣言するのだ。

 続いて、現代の日本は「人権を世界で最も守る国に為る」とアピールし「安倍人権マニフェスト」を発表する。現在、日本は人権問題に付いて世界から批判を受けて居る状況にある。それに対して、安倍首相が「自らの任期中に一挙に解決する」と云う決意を示すのだ。それは例えば、次の様な様々な問題の解決である。

 (1)企業の管理職における女性の割合が、僅か14.9%である事の改善(ちなみに、マレーシア24.7%・ドイツ29.4%・フランス34.5%・シンガポール36.4%・英国36.3%・スウェーデン38.6%・米国40.7%・・・何れも18年の数値) 出所:国際労働機関(ILO)「Women in management」
 (2)「下院議員又は一院制議会における女性議員の比率、193カ国ランキング」で、日本が165位であることの改善(Women in Politics: 2019)
 (3)国際連合の女性差別撤廃委員会から「差別的な規定」と3度に渉って勧告を受けている夫婦同姓をあらためて「選択的夫婦別姓」の導入
 (4)「女性差別撤廃条約」の徹底的な順守を宣言
 (5)国連の自由権規約委員会や子供の権利委員会から法改正の勧告を繰り返し受けている婚外子の相続分差別の撤廃(第144回)
 (6)外国人技能実習生の人権侵害問題の解決等による、多様性のある日本社会の実現(第197回)
 (7)同性結婚などLGBT(性的少数者)の権利を保障

 そして「安倍平和基金」を設立する。「安倍平和基金」は、アフリカや中東、アジアなど世界中の全ての人権侵害問題を援助の対象とし、元従軍慰安婦や元徴用工への援助は当然これに含まれることに為る。日本政府及び趣旨に賛同する企業が資金を拠出する。
 この連載では当初、金額は従軍慰安婦問題解決の基金10億円の10倍の規模である「100億円」と考えて来た。だが、文議長の提案が280億円の基金だそうなので「500億〜1000億円」位でも好いかも知れない。

 そして、日本が「平和の人間像」を作り世界中に設置する。現在の慰安婦像は「女性の人権を守る為の像」ではある。しかし、その対象は「過去、戦時に人権侵害を受けた韓国人女性」を事例として限定したものだ。それでは、対象が狭いのではないだろうか。
 「平和の人間像」は、世界中の男女・LGBTを問わず全ての人に対する人権侵害問題を完全解決する事を宣言する像とする。そして、全ての人々を対象とするのに相応しい抽象的な造形とする。そして、安倍首相が世界の人権侵害の歴史の終焉と、現在の人権問題の完全解決を高らかに宣言する。

 筆者は、日本の保守派が「大日本帝国」の名誉を守ろうとする事で、現代の日本人の「人権意識」が低いと批判されてしまう事は問題だと考える。守られるべきは現代の日本人であるべきだ。そして、現代の日本が高い人権意識を持つ国だと世界中からリスペクトされる様に為れば、過去の負の歴史等、自然に消えてしまうのだ。
 是非、安倍首相には、文議長の提案を圧倒的に超える「安倍平和宣言」「平和の人間像」を打ち出して、「政権のレガシー」として貰いたいと希望する。

 中央政府は日本の生存権を確立せよ それには「日米英同盟」を結ぶべし

 中央政府に望むもう1つの事は、日本の「生存権」を確立することである。ドナルド・トランプ米大統領の登場や、ボリス・ジョンソン英首相による「英国の欧州連合(EU)離脱」の実現、世界中のポピュリズム・ナショナリズムの台頭で「自国第一主義」が広がって居る。
 この連載では、今後は「ブロック経済化」による「生存権」を築いた国が生き残る事が出来ると論じた(第145回)

 天然資源を持た無い日本に取って、自国第一主義は有り得ない。グローバル経済による自由貿易圏の維持が日本の生命線である。その意味で「環太平洋経済連携協定(TPP)」を米国が抜けた後に「TPP11」としてマトメ上げた事は、安倍政権の「レガシー」と云っても過言では無い。
 この連載では、それを今後、「日米英同盟」に進化させるべく、安倍政権は即座に動くべきだと論じた(第228回)その実現は、世界第1位(米国)・第3位(日本)・第5位(英国)の経済大国に、TPP加盟10カ国と他の英連邦諸国(インド・南アフリカ・ナイジェリア等)が加わる「超巨大自由貿易圏」が誕生する事を意味する。

 中国の習近平国家主席が来春、国賓待遇で来日することに為って居る。中国との関係が緊密化する事は好い事だ。だが、経済・軍事両面で急拡大し、米国の覇権の座を脅かそうとして居る中国と対等に付き合うには、日本も「生存権」を確保し、経済・安全保障で力を持た無ければ為らない。
 日米英同盟が重要であるもう1つの理由は、この3国は何だかんだ言って「自由民主主義陣営」を牽引しているからである。言論の自由や思想信条の自由、学問の自由を謳歌するのが当たり前と為って居る日本人の多くは、その大切さに鈍感に為りがちだ。だが、世界中で自由を切望する政治運動が起こって居る現状を見れば、いかに自由を奪われた人々が苦しんで居るか、自由を取り戻す事がいかに困難かは明らかだ(第227回)

 「生存権」を確保する為に日本が権威主義の中国・ロシアと組む事は有り得無い。日本が同盟関係を築くのは、同じ自由民主主義の米国・英国しか無いのだ。ドナルド・シンゾー・ボリスの3人が指導者で居るうちに、日米英同盟をマトメ上げるべきである。

 それでは読者のみなさま、どうぞ、よいお年をお迎えください。

【参考文献】パラグ・カンナ(2017)『接続性の地政学』(上)(下)原書房

               上久保誠人      以上

















ポスト安倍に急浮上 河野太郎「河野家3代の悲願」天下取りの可能性は?



 

 ポスト安倍に急浮上 河野太郎「河野家3代の悲願」天下取りの可能性は?


      〜source 文春ムック  文藝春秋オピニオン  2020年の論点100 篠原 文也〜


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 アレは確か、河野太郎氏が小学6年生の時だったと思う。父親の洋平氏に誘われ、当時所有して居た栃木県・那須の那須野牧場を訪ねた。洋平氏の家族も一緒で、長男の太郎氏も居た。夜、敷地内の別荘で次男の二郎君、長女の治子ちゃんも入ってトランプゲームに興じた。
 その際、太郎氏が私のカードの出し方にクレームを付け「篠原の叔父ちゃん、それは・・・」と言い出した。「叔父ちゃんじゃ無いだろう。お兄ちゃんと呼べ」と言い返したのだが、彼の正義感の強さに感心したのを覚えて居る。

 その「太郎ちゃん」が第2次安倍政権で行革等担当相(国家公安委員長)外相、防衛相と要職を重ね、ポスト安倍に急浮上して居る。今回の内閣改造で外相ポストは外れたものの、「(外交と)コインの表裏の関係にある」(河野氏)防衛相と云う重要ポストに横滑りした意味は小さく無い。先に向けて足場を固めた形だ。

 最大の後見人は菅義偉官房長官

 河野氏の最大の後見人に為って居るのが菅義偉官房長官だ。衆院議員当選同期で、選挙区も同じ神奈川と云う事もあり、2人の関係は親密。菅氏には初当選時から「同期からトップが出るとすればこの男以外にいない」との思いがあった様で、自民党が野党に転落した後の2009年の総裁選に河野氏が出馬した際、その背中を押して居る。

 2017年の第3次安倍第3次改造内閣の人事で河野氏を外相に推したのも菅氏だ。今度の防衛相起用も、菅氏の安倍晋三首相への働き掛けによる処が大きい。そこには茂木敏充、加藤勝信、小泉進次郎氏らポスト安倍のライバル達が主要閣僚や新閣僚に起用される中、閣外に去り、無役に為れば「ポスト安倍レースから脱落しかねない」との判断があったと聞いて居る。

 一番の武器はTwitter?

 河野氏にはもう1人、後見役が居る。派閥(麻生派)のボスでもある麻生太郎副総理・財務相だ。麻生氏は元々父親の洋平氏が作ったグループ(大勇会)に属し、洋平氏の薫陶を受けて来ただけに、その息子の太郎氏を育て様との親心が随所に感じられる。
 河野氏の一番の武器はその「発信力」だろう。ツイッターのフォロワーは122万人(2019年12月下旬現在)を超える。「物事を分かり易く世の中に伝える」事をモットーにして居るだけのことはある。行革相時代に見せた「突破力」外相時に発揮した「行動力」も売りだ。約2年間の外相在任中に訪れた国・地域は77(延べ123)に上り、外相としては過去最高だ。

 率直な物言い、毅然と言い放ち、自説を曲げ無い言動は誤解を生み易く、時には物議を醸す。それでも菅氏はその胆力と「約束を守る」態度を高く評価する。菅氏によると、安倍首相もこの点を買って居ると云う。

 菅氏も認める河野太郎の難点とは

 英語力の高さも大きなアドバンテージだ。ジョージタウン大留学を通じて身に付けた語学力は外務省内でも「歴代の首相、外相の中でも1、2を争う」(幹部)との声がもっぱらだ。難点は根回しと気配りが欠けて居る事だ。この点は菅氏も認めて居る。
 防衛省と云う役所は北朝鮮のミサイル発射や災害等への緊急対応が求められる事件官庁の性格を有し「目配り気配り」が欠かせ無い組織だ。防衛相に就任してから外相時代に見せたエキセントリックなトゲトゲしい面がヤヤ薄らぎ、ソフトに為って居る気もするが、防衛相ポストを通じてこの弱点をどう克服するか、河野氏の今後の課題であろう。

 「天下取り」は3代にわたる悲願

 河野家に取って「天下取り」は3代にわたる悲願だ。太郎氏の祖父の一郎氏も父親の洋平氏も後一歩の処で及ば無かった。党人派の実力者だった一郎氏は当時抜群の国民的人気を博して居たが、1964年のポスト池田争いで佐藤栄作氏に破れ翌年急逝する。洋平氏も自民党総裁に為りながら結局首相には為れず仕舞いだった。
 最も首相に近付いたのが総裁時代の1995年夏の参院選直後。「自社さ」政権で首相を務めて居た社会党の村山富市氏から禅譲を持ち掛けられる。村山氏は参院選で社会党が惨敗した事で、スッカリ政権担当意欲を失っていた。

 処が洋平氏はこれを断る。参院選で自民党が振るわ無かった状況下、申し出を受けると党内が持た無いとの判断に加え、選挙中に愛妻(武子夫人)を失った悲しみの中、もう一つ気合が入ら無かったことも影響して居た様に思う。
 同年秋の総裁選で再選に挑もうとするも、出馬断念に追い込まれ、過つての盟友橋本龍太郎氏が総裁の座に就く。以来、チャンスは巡って来ず「総理に為れ無かった唯一の総裁」と云う不名誉なレッテルを貼られてしまう。最もその後谷垣禎一氏が同じ運命を辿った事から「唯一」は消えたが。
 太郎氏が洋平氏に生体肝移植で肝臓を提供した様に、河野家の結び付きの強さはつとに知られて居る。それだけに太郎氏に対する祖父と父が成就出来なかった「天下取り」の期待は大きい。

 「時代が河野太郎を求めるかどうか」

 過つてテレビ番組のキャスターを務めて居た際、太郎氏の追っ掛け取材をした事がある。秘書も連れず、自分でマイクと幟を持ち、駅頭で演説する姿を見て新鮮さを覚えつつ「こんな事をして居て永田町でのしていけるのか」と不安を持った記憶がある。
 本人はズッと総理・総裁への望みを持ち続けて居た様で、最近では次期総裁選への出馬意欲を隠そうとしないが、正直私自身、ここ迄台頭して来るとは思わ無かった。

 後は自身も言うように「その時の時代が河野太郎を求めるかどうか」だ。英国のチャーチルや小泉純一郎元首相が時代を味方につけ登場した様に。全ては時代の気分に懸かって居る。


                  以上













「ポスト安倍」人気急落 小泉進次郎は滝クリ結婚で何を失ったのか・・・「プリンスは必ず転落する」




 




  「ポスト安倍」人気急落 小泉進次郎は滝クリ結婚で何を失ったのか・・・
 
 「プリンスは必ず転落する」


          〜genre ニュース  政治  社会 常井 健一  15時間前〜

 文春オンラインで実施した「次期首相になって欲しいのは誰?」アンケートで、4月の調査から人気が急落した小泉進次郎環境相。その要因に着いて、ノンフィクションライターの常井健一氏に聞いた。(#1で「ポスト安倍」アンケート結果を公開中)
 常井氏は「政治家・小泉進次郎の10年」を取材して来た。大型国政選挙の度に全国を行脚する進次郎氏の背中を追い掛け、地方視察の密着も試みている。又父・純一郎氏と編んだ著作も出版して居る。



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 ロイターの調査でも期待が「大幅に後退」

 ・・・何故小泉進次郎氏の人気はここまで急落したのでしょうか。

 過つて小泉さんは、世論調査の結果に付いて問われると「アレは知名度調査だから」と素っ気無く答えて来ました。人気や期待が右肩上がりだった時期は、こう云う説明で納得出来ましたし「謙虚さ」を演出する事が出来ましたが、こうも半減以上すると、しかも他の方々と比べてもこれ程異常な下げ幅を見せると「知名度」が有るのに何故下がったのか。これ迄のロジックは成り立ちません。
 これは「文春オンライン」の異常値ではありません。ロイター通信による12月企業調査では、同じ様なトレンド、飛び抜けた下げ幅を示して居ます。

 「今年7月調査では、次期首相に望ましい人物として安倍氏と回答した企業は37%を占め(中略)小泉氏も21%と期待を集めて居た。しかし、今月(12月)の調査では安倍氏16%、小泉氏11%と夫々大幅に後退」(ロイターより)
 https://graphics.reuters.com/JAPAN-COMPANIES-SURVEY-LJA/0100B33G2BK/survey-pm.png?fbclid=IwAR0kf0aKvRg_4ZN0tHmejd3Ny576U48rS576rB55Dm4biWvvtWer_zAeXRk


 「築城十年、落城一日」

 <築城十年、落城一日・・・令和元年の小泉進次郎を一言で表現するのに、これ程相応しい言葉は無い>
 
 文春ムック「2020年の論点100」に寄稿した拙文「滝クリと結婚、大臣就任 小泉進次郎は総理の座に近づいたのか」は、この様な書き出しで始まります。その上で「人心が離れるのは時間の問題だ」と予測しました。
 文中では「彼は未だ経世済民を説く器では無い」とも指摘して居ます。単なる人気投票では無く、イザ、真剣に暮らしを考え、経済や福祉を誰に信頼して託せるか見極めると、圧倒的多数の企業人が「彼には国の舵取りを任せられ無い」と云う判断を下して居る証拠です。

 大企業のエリートなら未だしも、厳しい自然と葛藤しながら地ベタで暮らす第一次産業従事者、来る日も来る日も1円、10円を計算しながら商売して居る中小企業経営者やその社員、詰まり地域の自民党を支えて来た人々から見れば、彼の語る「暮らし・子育て・家族・働き方」にリアリティを感じ無いでしょう。これは、総理候補である以前に政治家として致命的な評価です。
 今年で初当選から10年。1年生議員の頃からこれ程テレビに寵愛され、立派なベテランジャーナリスト達が甘やかし、党内外に敵を持た無い人気政治家は居ません。

 処が、類稀(たぐいまれ)為る発信力がありながら、目立った実績が何も無い。次々と派手な政策を打ち出しますが、人気政治家として10年間も注目されて来たのに、最後迄仕上げて国民の暮らしに大きな影響を与えた政策は何か思い浮かびますか。
 世には数多の作家や編集者が存在し、出版社も彼の一挙手一投足を報じながら、一冊として骨太のノンフィクションが出て居ません。実は、私も10年も観察しながら、小泉さんを主人公にする本が成立したのは7年前の1冊目だけなのです。

 父・純一郎は「息子を必死に擁護する」

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 最近残念なのは、父・純一郎さんがマスコミの前で息子を擁護する発言を繰り返して居る事です。以前は、マスコミから質問されても「頑張って居るな」で済ませ、息子に付いて多くを語ら無い態度を貫いて来ました。マスコミに出過ぎずプライベートを語り過ぎ無い処が小泉流の巧さでしたが、最近は頻りに取材対応し、息子を擁護する。

 12月26日に、テレビ朝日のワイドショーに生出演した際も「ポエム」等と冷やかされて居る息子の言動に付いて「大臣は何を言っても叩かれる。変な事は言って無いんだけどね」と擁護しました。
 小泉親子は2人が並ばず独立して居る処に、微妙な距離感を保って居る処に強みが有ったのに、これでは好く居る「残念な親子」アンケートに並んで居る総理候補の中で、身内から擁護される過保護な政治家は他に居ますか。
 奇(く)しくも「12月26日」は、全国紙の広告欄に「進次郎 政治資金で『不倫ホテル代』」と云う週刊文春の大見出しが躍った当日でもありました。喜寿(77歳)にも為る老紳士が公共の電波を使って、世間から批判を浴びる不惑前の息子を必死に庇(かば)い、出演者からの質問を遮(さえぎ)った。そんな「父」の姿をテレビで見ながら、私は不憫に思えて仕方ありませんでした。

 小泉又次郎以来、100年以上続いて来た政治一族・小泉家も、純一郎氏の兄弟が受け継いだ一家相伝の絶妙なセンスで未熟な4代目を「未来の総理候補」と呼ばれる迄に成長させて来ましたが、クリステルさんが入って以来、抜群の安定力に変調の兆しが顕著に見られます。
 明らかにクリステルさんの存在が「変数」しかも、これ迄の小泉流とは異なる、読め無い変数に為ってしまっています。







 「親父の死後、もうどう為るか判らんですよ」

 そこで思い出した往年の政治評論家の至言があります。

 「佐藤信二は長い時間掛け無けりゃ判らんね。こう云う人の悲劇なのは、河野洋平みたいに、親父が死んでから出て来たのは未だ自力性があるんだ。親父が生きて居る間に出て来たと云うのは、親父の死後、もうどう為るか判らんですよ」(月刊「現代」1974年7月号)

 『小説吉田学校』の著者で知られる戸川猪佐武は、首相・佐藤栄作の次男と副総理・河野一郎の次男と云う当時の自民党ホープを比べてそう説いた。その後、前者は衆院8期を務めながら総裁選とは無縁のママ政治家人生を終えた。後者は紆余曲折がありながらも総裁迄上り詰めました。
 安倍晋三さんも、石破茂さんも、岸田文雄さんも、そして、小泉純一郎さんでさえも、此処で言う処の「親父が死んでから出て来た」世襲政治家です。それと比べると、一国の大臣にも為って、これ程の親父の庇護を受けて居る人気政治家は、憲政史上でも稀なのではないでしょうか。
 こうした処に「プリンス」の知られざる脆弱さがあります。ハッキリ言える事は、父が生きて居る間は、真価を見極めるのが難しい政治家です。

 「偏差値エリートでも、父の様な変人でも無い」

 ・・・常井さんは、自民党の過つての「プリンス」中村喜四郎の『無敗の男 中村喜四郎全告白』を12月に出版され、ベストセラーに為って居ます。幻の総理候補と言われた中村喜四郎フィルターを通して小泉進次郎氏を見た時の印象はどうでしょうか?

 8月の結婚報道以来、浮世離れした迷言を繰り返し、異性交遊や政治資金に纏わる醜聞、疑惑が次々と表沙汰に為り、困惑して居る表情を見る事が増えたと思います。これは、私が垣間見て来た素顔そのものでした。
 小泉さんは偏差値エリートでも、父の様な変人でもありません。言う為れば、極普通の人、等身大の30代と言って良いと思います。これ迄言動が立派に見えたのは、自民党が選挙戦略の中心に据えて来たからです。

 自民党は2010年の参院選で、初当選したばかりの小泉さんをCMに起用し、看板弁士として全国を回らせました。小泉さんはその舞台で上手に踊った事が好感度を集める切っ掛けと為った。小泉さん自身の努力は否定しませんが、閣僚未経験にして「総理候補」と迄呼ばれたのは、先に説明した小泉家の力以上に、自民党の力があったからです。
 60年以上も「宰相のドラマ」を巧みに演出して来た老舗政党の職人達が動かす舞台装置があったからコソ、等身大以上に見えたのです。実際、党の力が及ば無い場所での言動を見れば、彼が「普通の人」だと判ります。

 滝クリとの「デキ婚」発表の誤算

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 例えば、小泉さんは滝川クリステルさんと結婚しました。その時、首相官邸で報道発表を行いました。PR戦略上は「草食系」の政治部記者を不意打ちする事によって「デキ婚」の背景を突っ込まれ無い記者発表に成功したのかも知れませんが、国家的な危機管理を考えると、微塵の油断も許され無い権力の中枢で「人気女子アナ」と惚気(のろけ)る絵面は、自民党伝統の演出では有り得ません。
 「型破りな改革者」を意識して来た筈が、常識知らずの凡庸な若手議員達と同じ土俵に自ら乗ってしまいました。

 又、小泉さんは安倍晋三首相の政治姿勢に批判的で、安倍首相の思想や人柄に懐疑的な有権者、取り分け無党派層からの支持を得て人気者と為りました。処が、安倍首相の入閣要請をアッサリ受け入れた。アノ時、冷や飯覚悟で蹴って居れば、凡百の政治家では無い「闘う政治家」として一目置かれ、与野党を跨いで期待が高まった事でしょう。
 これ迄は長幼の序を重んじ、先輩の顔を立てる低姿勢を貫く事で「嫉妬の海」と呼ばれる永田町でも敵を増やさ無かった。処が、結婚を機にマルで人が変わってしまったかの様に、門外漢のポストでも飛び着いた。直前に有った参院選では全国を応援行脚する間に「年金改革をお約束する」と訴え、党厚生労働部会長留任を希望していたにも関わらずですよ。

 どの組織にも居そうな、節操の無い普通の30代は羨望の的と為り、入閣待機組からは怨嗟の声が上がりました。小泉さんの人気が高まるに連れ、大勢の陣笠議員が寄って来て、数々の勉強会は盛況を博して来ましたが、初入閣後、失言やスキャンダル、或いは実力不足で憔悴する彼を全力で擁護した同僚政治家は誰一人として居ませんでした。

 「自民党のプリンスは必ず転落する」

 これは、小泉さん特有の現象と云うよりも、5年から10年に一度、彗星の如く政界に現れる「自民党のプリンス(プリンセス)」に共通して居る宿痾(しゅくあ)だと捉えて居ます。
 若き頃の中村喜四郎さん、加藤紘一さん、船田元さん、塩崎恭久さん、野田聖子さん、田中真紀子さん、河野太郎さん、渡辺喜美さん、後藤田正純さん、小渕優子さん・・・そして第一次政権の安倍さん。プリンスは必ず躓く、しかも派手に転落するのです。

 拙著『無敗の男 中村喜四郎全告白』はお陰様で反響を呼んで居ますが、私は「平成最後のプリンス」小泉進次郎の毀誉褒貶(きよほうへん)を見続けて来た10年を踏まえ「平成最初のプリンス」中村喜四郎さんの転落した背景に迫りました。喜四郎フィルターを通して、小泉さんにも通じる「プリンスの敗因」を読み解こうとしたのが執筆の切っ掛けです。
 自民党最盛期の1980年代に頭角を顕した中村さんは、小泉さんの様な自民党の舞台装置では無く、最大派閥・竹下派の舞台装置によって「プリンス」に仕立て上げられました。独身時代は兎に角モテた。マスコミも寄って来た。大した実績も上げられて居ないのに、政治の師である「田中角栄の再来」と持て囃され、40歳の時に「初の戦後生まれ閣僚」として初入閣を果たします。

 世の中からドンドンチヤホヤされ、党の重鎮からは寵愛を受け、等身大以上のポストを任される。本当はそうでも無いのに「重鎮の側近」と見做され、次々と献金額が膨らんで行く。周囲の同世代からは羨望の眼差しを浴びます。
 しかし、自分では己の「からっぽさ」「薄っぺらさ」「実力不足」を知悉して居り「拙い」「マズイ」と言い聞かせながらも、断り切れ無く為って重責を担わされる。危無い橋を渡らせられる。地元から足が遠退き、有権者の生活感覚にも疎く為り、大事な時に耳障りな事を言って呉れる人が居ない・・・気付いた頃には、敵だらけに為り、塀の内側に堕ちて行った。

 『無敗の男』では、四半世紀にも及ぶ雌伏の時代に耐え抜いた70歳の元プリンスが、弱冠43歳、2度目の入閣として建設相と為った当時の事を後悔しながら語り尽くして居ります。








 「物分かりは早い」環境省の官僚が期待する理由

 小泉さんも明らかに実力不足を自覚して居るにも関わらず、人前で強がりを見せる程薄っぺらく為って行く。言葉の端々に「オレは特別な人間だ」と云う選民意識の様なものが出てしまって居ます。疑惑を指摘されても逃げ出し、グレタさんにも噛み突く等ドンドン空回りして行く。後見役として寵愛を受ける菅義偉さんの影響力低下も、彼に取っては誤算だったのではないでしょうか。
 果たして、就任3カ月で、就任当初の期待に応えられる様な実績は出せて居ません。しかし、環境省の官僚達は異様に期待の声を口にします。

 「頭は好く無いけど、物分かりは早い」と。小泉純一郎政権を知る幹部級よりも、若手エリートに顕著です。強かな出世株の官僚に取っては使い勝手の良い政治家に過ぎません。しかも「新しさ」さえ演出出来れば飛び突いて来る。「三流官庁」として霞が関の中でも揶揄される彼等に取って、約20年前の小池百合子さん以来、他省を凌ぐ発信力が生かせる閣僚就任ですよ。

 PR担当が変わり「言葉に力が無く為った」
 
 これ迄も、後ろに控えるPR専門家が変わる度に、全く別人に変わるのが小泉さんの特徴でもありました。好く言えば、融通無碍・変幻自在、悪く言えば、政治の背骨と為る思想や国家観が無い。ですが、それでも数年前までは「自力」が生かされ、言葉に体温と体重が乗って居ました。
 28歳で初当選して以来、被災地や過疎地・離島等、普通の政治家が行か無い場所を意識的に回って来た。社会人経験ゼロの世襲4代目が、庶民に親近感を持たれたのは、こうした「土の香り」を漂わせる仕掛けと心掛けがあったからですよ。

 処が、2017年辺りにPR担当が変わったのを機に、土の香りがデオドラントスプレーの様な匂いに変わった。別の例えをするなら、程好い塩加減の地鶏の唐揚げだったのが、ブロイラーで作った添加物ベッタリのフライドチキンに変わった様な味わいです。
 更に、参院選ではイマドキのPRコンサルタントを外部から起用し、明らかに言葉に力が無く為った。政治を、地方を、有権者を、そして自民党員や支持者達の感覚を知ら無い人々が彼の言葉を操作してしまって居る(文春オンライン7月の密着ルポを参照)

 プライベートでも、名だたるIT長者ら、雲の上に住む人達と並び、横文字の経営用語を唱える姿ばかり。極め付きが「人気女子アナ」とのセレブ婚でした。これでは国民の生活感覚と距離が出来、人心が離れるのは時間の問題です。
 民信無くば立たず。ケネディが大統領に就任した43歳を意識して居た史上最年少での天下取りは、一旦は遠退いたと言えるでしょう。

 「ポスト安倍」何故菅義偉も急失速したのか?

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 ・・・アンケートでは菅義偉さんの急失速ももう一つのポイントでした。

 小泉さんの変節も、菅さんへの接近が大きく影響して居るでしょう。寝業師や政局巧者と言われる菅さんの政治手法も、昭和の政治を知るベテランの保守政治家達に言わせれば「昔の遣り方を真似して遣って居るだけ」と言います。
 「昔のやり方」の効果を高めた背景は「官邸官僚」の存在抜きには語れませんので、懇意にするマスコミ関係者達が挙(こぞ)って菅さん個人を「平成の梶山静六」と迄持ち上げるのは聊(いささ)か過大評価に思えますし、菅さんの周辺から不祥事が次々と浮かび上がる今の境遇では贔屓の引き倒しなのではないでしょうか。

 地方党員の意向を重んずる全国政党に在って、菅さんは横浜と云う大都市から生まれた異形のリーダーとして見て居ます。少なくとも組織運動本部長に就く迄は、自民党と云う「国民政党」の全貌を意識した事が無かったのではないでしょうか。
 沖縄県知事選を始めとして、官邸主導型で候補者を擁立した地方知事選では、自分の秘書や、選挙対策、政策立案のブレーンを中央から落下傘で送り込む。現地の地方議員や有力者達から「上から目線」と見られる彼らの遣り方は、選挙中の陣営内に軋轢を引き起こす事も稀ではありません。
 その結果、土着の保守勢力を分断し、深刻なシコリを残して居ます。戦績を見ても敗北したケースも少なく無く、勝った場合でも僅差で終わり、菅流は地方組織に要らぬ対立をもたらします。

 これ迄権力の中枢に近付き難かった、新手の企業家や気鋭の論客を狡猾に受け入れて来たのも、菅流の特徴です。官邸の敷居を低くした事には功も罪もあります。海のものとも山のものとも判ら無い専門家をブレーンとして融通無碍に取り込み、改革を仕掛けて行く。
 国家の中心部に「危うさ」を内包してしまう。それと同じ手法で人事も行った。身体検査も程々に、菅原一秀、河井克行、そして小泉進次郎の「菅銘柄」三氏を抜擢する形で初入閣させた。マスコミ関係者も同じ様に懐深く取り込み、小まめに懇談を繰り返しながら情報を与えて手懐けて行く。その結果、ワイドショー政治の「スピン」に成功して来た。

 只、官邸内の重心が移れば、マスコミも態度を変えます。今、菅さんの求心力が落ち込んで居るのは、メディアのグリップが以前よりも握れ無く為ったからではないでしょうか。
 菅さんは派閥を持たず、閨閥も無い為、党内基盤も無い。地方の党組織にもどれだけ信頼されて居るかと言えば怪しい。総裁選に打って出た処で、地方票を集められる力はどれだけあるでしょうか。「令和おじさん」と呼ばれた菅さんの人気とは、砂上の楼閣の様なものなのかも知れません。

 選択肢外の山本太郎は野党の救世主か?

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 ・・・最後に、選択肢に挙げて居なかった「れいわ新選組」の山本太郎代表が8位に食い込んだ点はいかがでしょうか。

 9月に全国行脚を始めて以来、各地で街頭記者会見を見て来ました。党組織も支援団体も無く、口コミだけで、全国の主要都市、何処に行っても200から300人集める力は凄い。演説の面白さもアドリブの上手さも小泉進次郎さんを軽く凌ぐ。
 最近の小泉さんが「意外と勉強して居ない」と思われる政治家だとすれば、山本太郎さんは「意外と勉強して居る」と見直される。その強みが確かにあります。

 しかし、不思議なのですが、何処かの都市だけ飛び抜けて、300人以上を街頭に集められたと云うケースは殆ど無い。一時は保守層に食い込むと分析して居た学者も居ましたが、私が何百回と見て来た自民党の演説会とは明らかに雰囲気が違う人達が集まります。
 これ程メディアに取り上げられ、一部の論客によって無批判の内にブームが盛り上げられて居るにも関わらず、世論調査の政党支持率に表れ無い。今回のアンケートで出た数値が限界なのではないでしょうか。

 党本部の有り方を見て居ても限界を感じます。矢張り、野外フェス風の演説会を手掛けるイベント屋集団としての能力は高いのですが「イベント屋」の域を出ません。斎藤まさし氏の「市民の党」を源流とする市民派の人達が中心で、とても農山村、或いは経済界には浸透するとは思え無い独特のカラーを有して居ます。
 山本さんは「次の衆院選に百人擁立」と掲げて居ますが、町工場の様な党本部の中に全国的な選挙戦略を組み立てられそうな人材は、年末に採用された元自民党関係者位。広報体制も脆弱で、私なんか、しょっちゅう取材に行って山本太郎さんと遣り取りして居るのに、未だにプレスリリースが届きません。

 一方、参院選で集めた4億円の使途も気に為ります。これは、何れ総務省が公表するものですが、山本太郎さんが「総理大臣を目指す」と言って居る以上、「れいわ新選組」が国政政党、政権を狙う政党としての資格があるかどうかを見極める材料に為ると思います。
 私は山本太郎さんの伸びしろの大きさを感じて居ますが、今の状態で「れいわ新選組」に留まる様なら、「政権担当能力を有する政治家」には為れ無いと見ています。

 今ある「しがらみ」を見直し、もう一度、大きな党派に飛び込んで、経験豊かなトレーナーを付けた上で成長し、様々な政局を切り抜ける知恵を着け乍ら、組織の中でポストも経験する。その様なキャリアを描いて行かないと、持ち前の「やんちゃさ」も生かされぬまま、これまで居たタレント議員とそれ程変わら無い形で消えて行くと思われます。
 しかし、今回の調査で選択肢に無かった山本さんに対し、自由記述と云う形でこれだけの期待が集まる為らば、6月に行われる東京都知事選に出ても良い勝負が出来るのでは。2020年は、山本さんにとっても、水モノの人気を生かせるかどうか、大きな分かれ目に為ると思います。


 #3に続くポスト安倍に急浮上 河野太郎「河野家3代の悲願」天下取りの可能性は?


















「ポスト安倍」人気 安倍首相4選が2位 では1位は?「次期首相に為って欲しいのは誰?」アンケート




  「ポスト安倍」人気 安倍首相4選が2位 では1位は?「次期首相に為って欲しいのは誰?」アンケート

             〜文春オンライン 12/31(火) 6:00配信〜


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 (左上から時計回りに)石破茂、加藤勝信、岸田文雄、小泉進次郎、河野太郎、菅義偉、野田聖子、茂木敏充 コピーライトマーク文藝春秋 AFLO Getty


 安倍晋三首相(65)は2021年9月に自民党総裁任期満了を迎えるが、年明けを前に党内から「4選」を求める声が高まって居る。
 一方で安倍首相は12月27日のBSテレ東の収録で自身の後を狙う「ポスト安倍」候補を列挙。自民党の岸田文雄政調会長(62)茂木敏充外相(64)菅義偉官房長官(71)加藤勝信厚生労働相(64)の順に名前を出し、夫々の経験や実績にも触れた。

 他に「ポスト安倍」として名前が報じられるのは、政権批判を先鋭化させる石破茂元幹事長(62)今年初入閣の小泉進次郎環境相(38)外相から防衛相にスライドした河野太郎氏(56)そして初の女性総理を目指す野田聖子氏(59)もクローズアップされて居る。
 そこで『文春オンライン』では、緊急アンケート「次期首相に為って欲しいのは誰ですか?」(選択肢は下記)を実施。約1週間(12月11日〜19日)で投票総数は877票、20代〜80代の幅広い世代の男女から回答が集まった。その結果を発表する。

 ・安倍晋三(4選)・石破茂・加藤勝信・岸田文雄・小泉進次郎・河野太郎・菅義偉・野田聖子・茂木敏充・その他

 「ポスト安倍」人気1位はヤッパリ・・・

 302票を集め堂々の1位に為ったのは、石破茂元幹事長だった。党内実力者で唯一「反安倍」の立場を鮮明にして居るが2020年はどう動くか。
 2位は、在任期間が8年を超え、歴代最長を更新した安倍首相・4選(176票)なお本人は先の番組でも「(4選を)全く考えて居ない」と否定して居る。
 続く3位は独特のSNS戦略で支持層を広げる河野太郎防衛相で92票。
 4位には小泉進次郎環境相が79票で入った。
 5位は安倍首相が後継者に見込んで居るとされる岸田文雄政調会長(43票)
 6位は野田聖子氏(36票)
 7位に官房長官として安倍政権を支え続ける菅義偉氏が入った。
 8位は選択肢に入って居なかった「れいわ新選組」山本太郎代表(45)が28票で食い込んだ。
 9位には現職外務大臣の茂木敏充氏(11票)その他の候補者は票が割れた。

 なお文春オンラインでは4月にも同様の 「ポスト安倍レース」アンケート を実施している。その際は1位石破茂氏(191票)2位小泉進次郎氏(177票)3位安倍首相・4選(126票)4位菅義偉氏(89票)5位に岸田文雄氏と河野太郎氏が50票で並ぶと云う結果だった。
 2つのアンケート結果を比較すると、8カ月間で石破氏がポスト安倍レースの票を固め、河野氏も急浮上。一方、小泉氏の人気が急落。又菅氏も失速した事が分かる。これを受けて #2「小泉進次郎氏の人気急落の理由」 #3「河野太郎『3代の悲願』天下取りの可能性」 を夫々公開中。では夫々の候補を推す理由を見て行く。

【1位 石破茂氏 302票】

 安倍総裁の4選がアリか、ナシか。と云う視点からの回答が目立った。

 「決して石破氏が好きな訳では無いけれど、今の自民党の中で、唯一安倍政権を批判し、真っ当な事を言っている」(61・女性)
 「安倍政権は長過ぎて緊張感が無く為って居る。弱い者に厳しく強い者に優しい現政権から、自民党においては、一番離れた所に居るのが石破さんだと思うので」(42・男性)
 「現在の政権に対しても意見を言える石破さんの政治力に期待したい!」(33・男性)
 「同じトップで有り続けるのは、会社同様好く無い」(45・女性)
 「もう安倍さんには飽き飽きした。年寄りの生活は、益々しんどく為り長生きするのも大変だ」(68・女性)
 「安倍総理にモノを言えるのは、この人だけです。忖度政治にサヨナラしたい」
(64・男性)

 クリーン、嘘を言わ無いと云うイメージも根強い様だ。

 「1番国民に寄り添った政治をして呉れそう。言葉に説得力や思いもあるしクリーンなイメージがある」(63・女性)
 「自民党の中で一番真実味のある人だから、嘘を言わない人」(83・男性)
 「自民党の中では、今の処1番クリーンなイメージがある為」(48・男性)
  「現総理よりは誠実そうだから、何事にも真摯に対応して呉れそう」(41・男性)
 「お金にクリーンな印象がある」
(57・男性)  
 
 考えが論理的と云う声も。

 「石破氏の考えは論理的であり議論をしても最中に興奮せず淡々と自分の考えを伝える処がトップとして相応しいと考えます」(69・男性)
 「誠実で聡明。安保問題にも精通して居り、憲法9条の改正論議でも、至極真っ当な意見の持主。愛妻家である部分も、微笑ましい」
(55・女性)

 他にこんな意見もあった。

 「前は菅さんに1票だったが、桜を見る会の一件で幻滅した」(46・女性)
 「人相は怖いですが1番、真面そうに見えます」
(25・女性)

 【2位 安倍晋三氏・4選 176票】
 
 過去に例の無い国政選挙6連勝で1強を維持して来た安倍首相。その4選を支持する声は?

 「強い日本を作れるのは彼しかいない。彼が首相に為ってから、日本の国際的地位が大きく向上したと思う」(53・男性)
 「新しい首相を熱望して居るが、代わりに出来そうな人が見当たら無いので、仕方が無いと思う」(49・男性)
 「今までコロコロ変わり過ぎでした」(63・女性)
 「現在の国防・外交における難局を乗りこえられるのは、この人しかいない」(72・男性)
  「モヤモヤした問題点も幾つかあるが、総合すれば最も妥当ではないかと思う」(61・男性)
 「河野大臣と菅官房長官にもして欲しい。けど安倍首相には今遣ろうとして居る事を遣り切って欲しいのでもう少し続投して欲しい」(34・女性)
 「他に相応しい人が居ますか?」(51・女性)
 安倍首相が意欲を見せている「憲法改正」への支持も。
 「このママでは憲法改正も拉致問題も北方領土も全てが中途半端に終わるから」(40・男性)
 「憲法改正を実現させて欲しい」(46・男性)
 「憲法改正遣る為には止むを得無い」(63・男性)
  外交面での実績を評価する人も。
 「拉致問題の進展に期待出来る人は安倍氏の他には考えられ無い」(68・女性)
 「他の誰がトランプ大統領や曲者揃いの隣国のトップと対等に渡り合えるのか?」(54・女性)
 「最大の同盟国であるアメリカ大統領からこれ程一目を置かれた総理大臣は他に居ない」(60・男性)
 「今は外交情勢が緊迫して居る時、安倍首相以外の人には任せられない」(70・女性)
 「対韓国策をこのまま継続してほしいから」(51・女性)・・・当ブログとしては全て問題外

 【3位 河野太郎氏 92票】 ( #3では「河野太郎『3代の悲願』天下取りの可能性」 公開中)

 外相・防衛相の実績を評価する意見が多かった。

 「外務大臣、防衛大臣と閣僚を経験して、日本の舵取りを任せられると思うから」 (58・男性)
 「外相・防衛大臣と歴任して対外にも顔となる」(69・男性)
 「外交に強く、マスコミ対応にも冷静で期待したい。安倍さんは、これまでの実績をみたら、もう一度だが、景気が良い状態で世代交代が必要」(51・女性)
 「韓国に対してハッキリ物申す、厳しい態度が良い。外交に期待出来る」 (40・女性)
 「物怖じせず、自分の考えで話せる数少ない人」
(69・男性)

  米国留学で培った英語力への期待も。

 「外交でキチンと英語が喋れ自分の考えを発信出来そうだ」(70・男性)
 「見栄えも良く英語も堪能で国際社会で渡り合って行けそうだから」
(48・女性)
 
 他にもこんな意見もあった。


 「Twitter等でも黙々と業務を遂行し、国民とも気軽に接して寄り添う姿勢が見て取れる」(28・女性)
 「合理的な判断の出来る政治家。生体肝移植のドナー(被移植者は父の河野洋平氏)に為った経験もあって、政治家に不可欠な生命の大切さを語る力がある」
(57・男性)


 【4位 小泉進次郎氏 79票】 ( #2では「小泉進次郎氏の人気急落の理由」 公開中)

  「若い世代に席を空けて欲しいです」 (46・女性)
 「戦後最年少の首相に為って貰いたい」(38・男性)
 「フィンランドの首相の様に日本も若い人が首相に為って貰いたいから」(44・男性)
 「安倍政権が余りにも長過ぎるので、一気に世代交代してください」(54・男性)
 「小泉元首相の息子だから色々考えて遣って呉れそう」(25・女性)
 「お父様の血を引いて度肝を抜く様な事を遣って呉れそう」(63・女性)
 「ファーストレディが滝川クリステルに為り、小泉進次郎と外交等今までの日本の総理大臣には無かったイメージを世界に印象付けられそうだから」
(49・女性)

 【5位 岸田文雄氏 43票】

 「視野が広く、バランス感覚があり、保守意識を確り持って居る」(82・男性)
  「次はハト派であり伝統ある宏池会の岸田さんでしょう」(67・男性)
 「雨の日も風の日も本当に好く街頭演説してて、真面目で忍耐力があると思った」(39・女性)
 「穏健でスマートな感じ。長く外務大臣を務めた経験も生きると思う」(52・男性)
 「オバマ大統領の広島訪問と云う最大の外交実施が功績として印象深い」
(39・男性)

 【6位 野田聖子氏 36票】

 「女性の活躍を望むなら、女性が首相に為るのが一番の近道だと思いますし、病気の息子さんを育てて居る経験が医療や福祉面で生かされるのではないかなと思いました」(38・女性)
 「新しい時代を迎えソロソロ初の女性総理大臣が誕生しても好いのでは」(30・男性)
  「お子さんを大変な中、育てられていて応援して居ます」(61・女性)
 「女性らしい感性と母親の優しさで政治を変えて欲しい」(60・女性)
 「男女差別が激しい日本においては先ず女性宰相の存在が必要」
(60・男性)

 【7位 菅義偉氏 30票】

 「現在の政策の継続性を考えたら、官房長官から為るのが好いのではないでしょうか」 (57・男性)  
 「会見で記者をアシラウ姿を見ると、ヤッパリ政治家はこの位強かさが無いといけないなと思うからです」(47・男性)  
 「安倍政権が長期政権に為ったのは、菅官房長官の力が大きい気がするので」(40・男性)
 「苦労人の手腕を見てみたい」
(79・男性)

 【8位 山本太郎氏 28票】

  「国民の為に何をすべきか分かって居る政治家は彼しかいない」(66・男性)
 「誠実で嘘を着か無い。弱い人の味方だから」(61・男性)
  「政治信条がハッキリしているし、物事の飲み込みも良く、勉強熱心で、把握力も的確でアイディアにも優れており、更に行動力もある」(74・女性)
 「国民の為に働いて呉れるだろうし、私もそんな太郎首相を応援したいし、自分も頑張って日本を立て直して行こうと思える」
(48・女性)

 【9位 茂木敏充氏 11票】

 「経済の造詣の深さは抜きんでている。マッキンゼー仕込みの実力は伊達ではない」(59・男性)
 「地元の英雄(栃木県足利市生まれ)。頭がいい」(71・男性)
 「野党が変えられなければ、ダークホースに期待するのみ」(70・男性)

 「ポスト安倍」人気急落 小泉進次郎は滝クリ結婚で何を失ったのか・・・「プリンスは必ず転落する」 へ続く

    「文春オンライン」編集部   つづく

















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