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2019年06月12日

「ポツンと一軒家」が圧倒的な支持を集める理由



 





 「ポツンと一軒家」が圧倒的な支持を集める理由


 6/12(水) 16:00配信 東洋経済オンラインより引用します


 「ポツンと一軒家」が圧倒的な支持を集める理由



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          テレビ朝日系のバラエティー番組「ポツンと一軒家」


 6月9日に放送された「ポツンと一軒家」(朝日放送・テレビ朝日系)の視聴率が20.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。録画視聴やネット視聴が増えて「視聴率が取れ無い」と言われる中、20%を超えた事に驚きの声が上がって居ます。

 これまで日曜夜のテレビ番組をリードして来た「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)は15.0%、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(NHK)は6.7%。更に9日は、久保建英選手の日本代表デビューが待望された「サッカー・キリンチャレンジカップ2019」(TBS系)が13.8%を記録した上での20%超えと云う事実が、その価値を高めて居ます。
 20%超の高視聴率は「ヤラセ疑惑や出演者の大ケガで失速気味の『イッテQ!』や、同日に大河ドラマ最低視聴率を記録した『いだてん』の視聴者が流れて居るだけではないか?」と云う声がありますが、決してそれだけでは無く時代にフィットする魅力を兼ね備えて居るのです。


 




 孤独と高齢層の生き方は世間の関心事


 番組のテーマは「日本全国の人里離れた場所にポツンと存在する一軒家」ですが、実際の見処と為って居るのはそこに住む人の人生ドラマ。「どう云う人が、どんな理由で、どんな暮らしをして来たのか?」が視聴者の関心を集めて居ます。

 9日の放送では、宮崎県の一軒家が2軒紹介されました。1つ目のエピソードは飛鳥時代から1400年の歴史を持つ神社に嫁いだ中武五月さん(74歳)と、息子で71代目の中武祝亮さん(50歳)の親子2人暮らし。
 22歳で嫁入りしてから、17年前に道路が出来るまでは1時間を掛けて獣道(けものみち)を上り下りしながら子育てをして居た母と、山奥の立地が原因で2度も離婚してしまった息子。彼は、旅館の板場で働いて居たが、山奥の神社を継いで呉れた上に、自分の世話をして呉れる。その息子への感謝で涙を流す母と、仕事に精進しつつ後継者問題に悩む息子の姿が感動を誘いました。

 2つ目のエピソードは、骨折で3カ月入院した事を切っ掛けに、脳梗塞の後遺症が残る夫を介護施設に入れて一人暮らしを始めた中武ヒデ子さん(81歳)。スタッフの取材依頼に「恥ずかしい」と言いながらも満面の笑みを浮かべ、5分で部屋を片付けて服を着替え「犬のおもちゃが話し相手」と語りました。
 更に番組は2日後、1年振りに一時帰宅する夫と過ごすシーンを後追い取材。「どうっちゅうこと無い」と言いながら幸せそうに笑い合う姿にホッコリとした気持ちにさせられました。

 どちらのエピソードも、自らの人生観を絡(から)めて考えさせられる上に、夫婦や親子で話し合えるもの。東洋経済オンラインでも「孤独死」「老後や介護」等がテーマの記事がアクセスランキングの上位に入る様に、孤独や高齢層の生き方は、当事者のみ為らず幅広い層に取っての関心事です。
 「老後資金に2000万円」と云う金融庁の試算が物議を醸し、16日(日)にNHKが「どう分かち合う 夫婦の老後」と云うドキュメンタリー特番を放送する事からも、長く為る一方の老後に対する注目が高まって居るのは明らか。詰まり「ポツンと一軒家」は、そんな現在の視聴者感情を汲み取った番組だから支持されて居るのでしょう。


 




 「幸せとは何か?」に対する答え


 見逃せ無いのは、現代の視聴者を癒(い)やす様な番組の世界観。9日の放送でも、山奥での暮らし・結婚と跡継ぎ・老老介護等の難しさでシビアなムードを漂わせつつも、住人の「それでも幸せ」と言う笑顔や、取材スタッフに対する優しさに癒やされる視聴者が多かった様です。

 取材スタッフから挨拶された中武五月さんは「ヨウ来なさったですね・・・」と感極まった表情で言葉を返し家の中へ招いて呉れました。更に、息子の中武祝亮さんは「ご飯、食べて行って下さい。何も無いけど。カメラマンさんも食べて下さい」と食事を勧めて呉れたのです。
 一方の中武ヒデ子さんは、1年前からの一人暮らしにも「寂しく無いです。我が家ですから」嫁いで52年が過ぎた今思うのは「ここへ来て好かった。何の不自由も無いですから」と明るく話して居ました。夫が病に倒れて棚田が荒れ果て、飼って居た牛を手放し自身も電動車椅子が欠かせ無い生活に為っても「前向きに。これで好いんだって。『天才バカボン』のお父さんと一緒で」と笑って居たのです。

 その他のシーンでも、スタッフが目的地のポツンと一軒家を探す道中、快く道を教えて呉れる人が多く、中には「私達でも迷う位だから」と言って車で先導して呉れる人も居ました。一部の人々から見たら不安と不満だらけの不便な暮らしも、そこに生きる人々の穏やかな表情が「幸せとは何か?」と云う問いに対する何よりの答えに見えます。
 その意味では「田舎暮らしだからコソ育まれる人間の優しさや温かさを視聴者が分けて貰う」と云う番組なのかも知れません。

 日々、テレビやネットで殺伐とした事件・事故のニュースに触れることの多い現代人は、ポツンと一軒家に住む人を見て「自分達が当たり前と思って居る事の素晴らしさ」を感じて居るのではないでしょうか。特に元気で明るく、苦労を苦労として感じさせ無いお年寄り達は、私達が忘れ掛けている古き好き日本人の姿に見えるのです。


 




 スタッフの謙虚な取材スタンスに好感


 前述した視聴者を癒やす様な世界観を支えて居るのが、現場の取材スタッフ達。同番組の取材は、地図や道路さえ無い家を目指す上に、折角一軒家に辿り着いても、空き家だったり取材を断られたり等「成果ゼロ」に終わるリスクが高く困難を極めます。
 そんな過酷極まり無い仕事であるにも関わらず、スタッフ達は謙虚な取材スタンスを徹底。田舎暮らしの人々が話し易く、視聴者も見易いムードを作って居るのです。

 現在の視聴者は、タレントの一寸した上から目線にも気付いてしまう程目が肥えて居るもの。「“出たとこ勝負”のドキュメンタリーである為、タレントをロケに出し難い」と云う事情コソありますが、スタッフが取材する事で庶民同士の触れ合いと為り、温かいムードが生まれて居るのです。
 もしタレントが「ポツンと一軒家」のロケをしたら・・・と想像してみましょう。中には「こんな所に家なんて無いよ」「エッ? こんな道を行くの?」「危ないから辞めよう!」等の演出がかったグチを零す人も居るのではないでしょうか。又、芸人の場合、笑いを欲しがる余り、住民に対して多少の失礼なコメントが口を突いて出るかも知れません。

 その点「ポツンと一軒家」のスタッフは、地域で生きる人々へのリスペクトがベースにあり「お邪魔させて頂けませんか?」と云う姿勢が画面から滲み出て居ます。多くの人々がテレビに抱いて居るであろう、傲慢さを感じ無い処も人気の理由と為って居るのでしょう。
 上から目線が少しでも表れるとアウト。持ち上げ過ぎても小バカにして居る様でアウト。程好いサジ加減が必要な番組であり、スタッフのバランス感覚が鍵を握って居るのです。


 




 常に視聴者目線のカメラワーク


 「ポツンと一軒家」が人気を集めて居る理由として、もう1つ挙げて置きたいのが、エンタメ性の高いドキュメントであること。実際、家を探す道中、住人へのインタビュー、屋内の様子等のカメラワークは、全て視聴者目線であり「僕(私)が山奥の一軒家を訪れて居る」と感じる演出を施して居ます。

 9日の放送では、最初にスタッフが辿り着いた中武五月さんの家は、目指して居る一軒家ではありませんでした。しかし「ここも十分、ポツンと一軒家だから」と急遽取材を依頼。中武五月さんの取材を終えると、本来の目的地だった中武ヒデ子さんの家を探し出して取材し2軒分の放送をしたのです。
 元々同番組は「本当に家があるのか?」と云う辺境地を冒険する様なエンタメ性が魅力の1つでした。「麓(ふもと)での聞き込みから、獣道や断崖絶壁の道を進みヤット辿り着いた」と云う厳しい過程を経ることで「そこに住んで居るのはドンナ人なんだろう?」と云う興味を高めて行く構成の番組なのです。

 そんな一連の流れは、視聴者に「足を使った地道な努力である上に、ウソが無さそう」と感じさせるもの。放送作家による創作や台本では無く、テレビ画面からドキュメントが持つ本物の力を感じて居るのでしょう。
 常にライバル番組として挙げられる「イッテQ!」もドキュメント要素が高い冒険バラエティーですが、こちらは芸人達のキャラクターや演出をベースにした構成。笑いの手数が多い反面、ヤラセ問題が発生した背景もあって「キャラ重視」「演出過多」と感じる人が居るのも事実です。

 只「ポツンと一軒家」はドキュメントを重視したバラエティーで「イッテQ!」はバラエティーを重視したドキュメントと云う違いがあるだけで「ドチラが優れて居る」と云う差はありません。多様性が必要なテレビ業界に取っては「タイプの異なる2つの番組が同じ時間帯に放送され、視聴者に選択肢を提供出来ている」と云う望ましい状況と言えるのです。


 




 視聴者に取っての太陽と言える番組


 この処、高齢者自身の事故や事件、或は高齢者施設での殺人事件等が相次いで報じられました。高齢者を巡る報道がダークなものに偏り勝ちな中「ポツンと一軒家」の存在は希望の光にも見えます。高齢者の社会参加や活躍が求められて居る背景もあるだけに、同番組での生き生きとした姿は、1つのモデルに為るのではないでしょうか。

 振り返れば2010年代は、民放各局が「イッテQ!」と大河ドラマに対抗すべく、様々な新番組を仕掛けて来ましたが「全く歯が立たずに打ち切り」と云う顚末を繰り返して来ました。その点、世帯視聴率と云う1つの数値に過ぎませんが、両番組を上回ったのが「ポツンと一軒家」だった事が示唆に富んで居るのです。
 「思う存分笑わせる(イッテQ! )」や「壮大な物語(大河ドラマ)」に対する「考えさせて癒やす(ポツンと一軒家)」と云う図式は、将(まさ)に北風と太陽。少なくとも現時点での視聴者は、太陽の様な番組を望んで居る人が多いのでしょう。

 一部で「ポツンと一軒家が尽きるまでの命」「焼畑農業の様なもので先は無い」と同番組を揶揄する声がありますが、毎週2人ずつ年間50週放送したとしても100人に過ぎず、今後数年間は心配無い様な気がします。取材の労力はサテ置き「スタッフが行う国内ロケのみ」「スタジオのタレントも4人程度」のローコストと云う長所もあり、暫くは日曜夜の看板番組として放送され続けるでしょう。


 木村 隆志 :コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者



 





 【管理人のひとこと】



 何を隠しましょう、管理人はこの番組の愛好者です。今まで、知らず知らず危険な崖の小道を這い登る画面に見入り、辿り着いた先の様子に驚き、そこに住む人達の歴史を知り大きな感動を覚え、我が身に振り返り見終わって居ました。無論、この番組が始まる前は「いってQ」を見て居たのですが、今はこの番組を観るのを待ち遠しく思って居ます。
 そうナンですね、芸人のバラエティー番組に飽きが来たのも一つなのですが、現実のドキュメンタリーにコソ、演出も無く何も飾ら無い真実の姿が見えるのです。その真実の深さや歴史に興味と同感を覚えるからでしょう。

 東テレの「家に着いて行って好いですか?」も、これに近い番組で、初めの取っ掛かりは繁華街の終電後の男女の酔っ払いがヨロヨロ歩く風景から始まる。こんな酔っ払いに話を聞いて何があるのか? と思って居ると、実は夫々に深く重たいものを抱えた現代の縮図が見えて来る様な演出なのです。
 「へー、そうなの ?」「大変なんだな」と自分の知らないものへの興味と同調が沸き起こりツイツイ最後まで見てしまう。世の中には、自分では経験も知識も無い色々なものが存在する事を実感させて呉れるのです。多種多様な人生・想いも依らぬ現実に「ハッ!」とされる真実を見るのです。
 この様な番組が今後も続く事を願っています。恐らくネタは尽きません。一人一人の人生の歴史は、それこそ海岸の砂の数ほど数多く存在するからです。



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