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2019年04月30日

「GAFAとBATは怖れるに足らず」




  





 【ネットニュースより】



 日本製造業のカリスマが断言

 
 「GAFAとBATは怖れるに足らず」




 現代ビジネス 4/30(火) 10:00配信より引用します


 日本経済を支える製造業にはここの処逆風が吹き荒れて居たが、最近に為って日本のモノづくりへの「楽観論」が復活し始めて居る事をご存じだろうか。

 IoTと製造業を融合させるビジネスモデルで世界最先端を走るコマツ相談役の坂根正弘氏もその一人。今日本の製造業で何が起きて居るのか、そして、これからどう為るのか。『日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業』等の著書があるトップアナリストの中原圭介氏が、そんな坂根氏に緊急インタビュー。日本のモノづくりの意外な「真実」が浮かび上がって来た。


 




  4-30-2.png

              コマツ相談役の坂根正弘氏



 日本製造業のカリスマが断言 「GAFAとBATは怖れるに足らず」


 GAFAとBATが「握れていない」もの



      4-30-3.jpg

            トップアナリストの中原 圭介氏


 中原 先進国では製造業が苦境に陥って久しいですが、私はあらゆるモノがネットに繋がるIoTのビジネスを活用すれば、製造業はマダマダ成長出来ると思っています。更には、日本企業がIoTの分野でビジネスを磨くことが出来れば、GAFAやBAT〔※BAT=百度(バイドゥ)・アリババ・騰訊控股(テンセント)の頭文字〕に遅れを取ることは無いとも考えて居ます。

 ・・・IoTの分野で最先端を走るコマツの礎を築いた、坂根さんはどの様にお考えですか。

 
 坂根 GAFAやBATと呼ばれるデジタルプラットフォーマーがハードウェアそのものに関わって、ハードウェアの重要なカギと為るものを握って居るかと云うと、そう云う訳では無いんですね。
 公共データや個人データだけを握って居る彼等に対して、我々コマツが遣ろうとして居るのは、BtoBの限られた領域の中で、今迄「見える化」出来無かった世界をデジタル化によって「見える化」して、ハードとソフトを合体(いわゆるCASE)して徹底的に現場の無駄を省き、作業の効率化を図って居ると云う事です。

 土木の現場は日本だけでは無く、世界でもデジタルの世界とは掛け離れたオールドエコノミーの世界ですが、優れた画像解析技術を搭載したドローンが土木現場全体のデータを3次元データ化して、そのデータをインプットした建設機械が指定した通りに動く仕組みが「スマートコンストラクション」と云うビジネスモデルに為って2015年の1月から始まりました。
 全体のマネージメントと建設機械はコマツ、画像データを解析するドローンはアメリカのスカイキャッチ、ドローンの自動操縦はエヌビディアと、強みのある技術が組み合わさっているんですね。


 




 AIが製造現場を学習


 中原 日本企業がGAFAやBATの手法をそのまま模倣しても追い着くのは難しいのですが、現場での試行錯誤の中での改善の積み重ねをして来たコマツは、日本の製造業ならではの強みを発揮して居ると思います。

 坂根 スマートコンストラクションが始まった当初から、現場には工場の生産技術者達が張り付いて居ます。と云うのも、彼等は工場の生産プロセスの何処に無駄があるか常に「見える化」しながら、改善を重ねる術を心得て居るからです。

 彼等が土木の現場を見ていると「コッチの機械は動いて居るのに、アッチの機械は止まって居る」「土砂が溜まって居るのに、ダンプトラックが何時まで待っても来無い」と云う様な無駄な処が次々と改善テーマに為って居ます。
 例えば、土砂が溜まるのを見越してダンプトラックに丁度好い頃合いに来て貰うには、我々のビジネスのパートナーに為って貰って、今何処を走って居るのか今積み荷があるのかを判別して、この時間に来て欲しいと頼めば済む様に為りつつあります。

 それから、ダンプトラックの運転手は当然ながら過積載で走行する事が出来ませんから、土砂を掘削して積み込む建設機械に同時に重量を図る装置を付け、積んだと同時に重量がクラウド上に記録出来る様にして、トータルで何トン積んだと云う記録が運転手にも判る様に為って来ました。
 近い将来、運搬した土砂の従量制で料金を得ることや、Uberの様にマッチングの機能までも可能に為ります。


 




 中原 製造業のノウハウが凝縮されると、現実の現場をデジタル技術で最適化出来ると言われて居ますが、土木現場に生産技術者を張り付けると云うのは秀逸な対応でしたね。

 坂根 今は全国で7500か所以上の現場に拡大して居ますが、それ等のデータがクラウドに貯まり続けて居ます。データが貯まるのに従ってAIもかなり賢く為って来て、似た様な現場だったらどう云う工程で遣れば最適なのか、施工の手順等最適解を学習効果から導く事が出来る様に為るでしょう。


 「データ×ハードウェア」の精密さ



  4-30-4.jpg

       コマツ・NTTドコモ・SAP等が「JV建設現場のランドログ」を


 坂根 コマツは、これ等現場を可視化して来た、クラウド上の基盤、所謂プラットフォームを、多くの方々に利用して頂ける様にオープンにしようと云う事で、NTTドコモ・SAPジャパン・オプティムの3社と組んで、建設業務の生産プロセスに関わるあらゆるモノを繋ぐ新プラットフォーム「ランドログ」と云うJVを設立しました。

 プラットフォームのパートナーに為ったらデータを自由に使うことが出来、現場の最適化に役に立てることが出来ると云うサービスは「デジタルプラットフォーマー」のGAFAに対して「データプラットフォーマー」とも言えるんですね。
 今まで見え無かったものをデジタルデータに変えて、そのデータ活用を募ってビジネスモデルにすると云う世界に変わりつつある訳です。


 




 中原 GAFAやBATが消費者から無料で収集するデータと、産業の現場から集めるデータの性質は根本的に異なると言われるが、どの様に性質が異なるのか、坂根さんのお話を伺っていると好く分かります。

 坂根 私が好く講演会で言うのは、世界で初めてのビジネスモデルを作ったが、我々のビジネスモデルがGAFAと違うのは、3次元データが2センチ・3センチの精度で採れたとしても機械が2センチ・3センチの精度で動いて呉れ無いと意味が無いと云う事です。
 建設機械そのものが2センチ・3センチで動く様に為ったり、バゲットで掬ったと同時に重量が計れる様に為ったりと、ハードの改善がデータの向上と一体と為ってシステム全体がレベルアップして行くと云うものなんですね。

 中原 それが坂根さんのズッと提起して来た下請け構造の問題に繋がる訳ですね。

 坂根 そうです。この国のこう云った産業構造は「終身雇用が善」と云った雇用に対する考え方に起因して居ると思っています。欧米のみ為らず、中国でも企業を取り巻く市場環境には波が当然あるので、仕事量に応じて現場の労働力は変動費化してレイオフする事が必要。
 従って、雇用調整の影響を受けた人をどの様にルールで手当てするかに焦点が行くのですが、日本では自分の処で雇用を変動費化し難いので、下請けに出して変動費化して来た。しかし、下請けも同じ様な理由で更に下に出す。その結果として下へ下へとシワ寄せが行って、近年は非正規雇用と云った、歪な形の雇用形態が一般化して来たと考えるべきです。多重下請け構造は余分な固定費を積み上げて来て居ます。
 だから、何と言ってもこの国に取って一番の大きな変革は、IoTのビジネスが進化することによって、日本が抱えて居るこの下請け構造が崩れて来ると云う事です。



 





 日本は世界企業で「勝者」に為れる

 
 坂根 これは、物凄く大きな生産性向上に綱がる改革に為る訳なんですね。労働力確保が難しい今こそ、改革のチャンスです。この国が抱えて居る生産性問題の根底を突き崩すと云う意味では、日本が一番大きなメリットを受けることが出来ると思って居ます。
 但し、気を付け無いといけ無いのは、日本がビジネスモデルを作り始めるとガラパゴス化することがあると云う事です。精緻に遣れば遣る程良いと云う風に遂成り勝ちに為るからです。だから我々が常に意識しないといけ無いのは、アメリカで遣ったらどう為る、中国で遣ったらどう為ると、日本の遣り方に拘らずにビジネスモデルを作り上げていかないと、ガラパゴスモデルに為ってしまうと云う事です。

 中原 矢張り日本はIoTのビジネスを鍛えれば、GAFA等怖れることは無いと云う事ですね。

 坂根 日本は「ビジネスモデルで先行して、現場力勝負に持ち込む」事が出来れば、世界競争で勝者に為ることが出来ます。先程話した様に、工場技術者が土木現場に行って工場と同じ感覚でモノを見て居る訳ですから、製造業の現場力に強みがある日本がIoTビジネスでは有利なんですよ。
 これまで歴史の長い産業では日本はビジネスモデルで常に欧米の後追いだったんですが、IoTのビジネスによって初めて欧米に先行するチャンスが来たと云う事だと思います。只、矛盾したことを云う様ですが、日本の現場力の強さは安定した雇用慣行から来るチームワーク力によるとこが大ですから、国や産業全体もそうですし、企業でも前述したこの国の雇用慣行に起因する問題は「多重下請け構造」だけでは無く、企業や大学が抱える共通の弱点である「総花・平均点・自前主義」も同じ理由です。

 従って1回の大手術で日本の弱点を克服して健康体に戻ったら、稼ぐ力を着けて、その余力は現場力を高める「出来る限り企業文化や雇用を大切にする」投資にも使うべきです。

 中原 圭介 以上



 





 【管理人のひとこと】


 建設現場だけで無く、この遣り方は農業にも通じると思う。無論、大きな建設現場で築き上げた貴重なノウハウがそのまま農業に適用されるのでは無く、その仕事に対する思想にある。工期が収穫期であり、建設作業が農作業。それをヤリクリする建設機械が農耕機・・・それ等を全てIOTでデーターを取り管理する。行く行くは省力化された農業から無人化農業へと進む。
 人間は、どの様な作物を何時どれだけ必要かを判断し、出荷価格・販売方法等を研究し担当する訳だが、他業者の情報や市場の調査開拓等人間の仕事は無数にある訳だ。建設と為らび農業も、自然との闘いも含まれるアドベンチャーなのだ。



 









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