アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2022年02月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
ヨリちゃんさんの画像
ヨリちゃん
プロフィール

広告

posted by fanblog

2019年05月23日

何故 原発はダメ 廃止しよう云うのか? その5



 

 


 何故 原発はダメ 廃止しよう云うのか? その5


 これ迄の40年間で日本では核発電設備が次々と建設されて来ました。その結果、合計の発電量は毎年大きく為って来て、2010年現在はピークに為っています。(この様な直線的な伸びは、自由経済では考え難い現象で、核発電が官僚主導の計画経済として推進されて来たことを物語っています)


 5 原発の寿命


 核発電設備には寿命があります。世界的には30年と言われて居ます。何故寿命があるかと云うと、普通の火力発電設備は部品を取り替えて居る内に全部が新品に為ったりして寿命は無限です。ボイラーでもタービンでも半年も休止すれば交換出来ます。ですから、一度火力発電所が建設されたらズッと発電し続ける事が出来ます。

 しかし核発電の設備は部品交換が出来ません。圧力容器や格納容器等の主要部品を交換しようとすると、何年も冷やして放射能が落ちて来る迄作業が出来ません。その間ズッと発電せずにそこに立って居る訳ですから、新しい場所に新設し無ければ為ら無いのです。

 30年と言われて居た寿命を延ばして、日本では40年使うことにして来ました。更に福島では40年が過ぎても使って居て、地震の揺れで津波が来る前に配管がズタズタに為りました。
 核発電設備の寿命は40年。政府や電力会社が安全を言うなら、今後はこれは厳守されねば為りません。すると、今後の40年でこれ迄の40年間に作られて来た核発電設備が次々に寿命を迎えます。これまで40年間に新設して来たのと同じペースで廃炉に為りますから、今後新設が無ければ次の40年間で2050年に日本の核発電はゼロに為ります。


 




 もし2010年のピークを維持したいと思えば、今後40年間に廃炉に為る分をソックリ新設し無ければ為りません。詰まり、これ迄40年間に作って来たのと同じペースで核発電設備を新設し続ける事で、要約現状を維持出来るのです。
 ましてや政府の核発電政策は、更に核発電を増やして総発電量の40%〜50%にしようと云うものです。その為にはこれ迄の40年に倍する核発電をドンドン新設し続けねば為りません。

 このことは政治家や評論家を含めて多くの人々に取って盲点と為って居ます。何もしなければ現状が維持出来ると思って居る人が殆どですが、そうでは無くて、何もし無ければ核発電は消えて無く為ります。
 NHKテレビの報道ですが、核発電を増やすべきだと云う人は1%しか居ません。「減らすべき47%」と「全廃18%」で65%の人が核発電を減らす事を望んで居ます。しかし「現状維持27%」の中には、何もし無ければ維持出来ると思って居る人が居て、今迄と同じ様に作り続け無ければ現状維持は出来ないと云う事を知ら無い人が多いと思われます。
 そう云う人々も「減らす」に勘定すると、国民の80%以上の人が核発電を減らすべきだと考えて居る事に為ります。


 




 この様に、福島の惨状を見て国民の多くが核発電の縮小廃止を求めて居ますから、現状維持等出来ず、増してや増設等出来ません。即ち、2030年に電力需要の40%以上を核発電で賄(まかな)おうと云う政策は実現不能です。逆にこのままでは早晩、核発電の比率は20%を切り10%に落ちて行きます。
 そう為ると、事故の危険を冒(おか)して足ったの10%では一体何の為に遣っているのか、何の意味があるのかと云う事に為るでしょう。詰まり、既に政策は破綻して居ると云う事です。

 世界の核発電の発電設備容量と世界の太陽光や風力での発電設備容量ですが、地球温暖化防止の切り札の様に言われた割には核発電は全く増えて居ません。太陽光や風力は2000年頃までは横ばいでしたが、21世紀に為って急加速し、2010年に遂に核発電の発電設備容量を追い越しました。これが世界のトレンドです。日本では全くと言って好い程遣っていません。
 特に洋上での風力発電はヨーロッパで有力視されて居て、2010年以降、急速に拡大しようと云う意欲的な計画があります。


 




 核発電の歴史 増殖炉の失敗

 今から60年程前に核発電は人類の夢のエネルギーとして登場しました。しかしそれは結局は一時の夢でしかありませんでした。核発電には全く将来がありません。核エネルギーが夢のエネルギーと思われたのは、燃料がホボ無限だと云う話だったからです。
 核分裂するウラン235はウラン全体の1%しか無く、99%は核分裂し無いウラン238です。ウラン235しか使え無いならウラン資源は直ぐに枯渇してしまいますが、増殖炉では炉の中でウラン238がプルトニウム239に変化し、プルトニウムは核燃料に為るので核燃料が増殖して行きます。それを再処理すれば核燃料は幾らでもリサイクルされて増加すると思われて居ました。

 しかし増殖炉は技術的に難しく、世界中が既に撤退してしまいました。日本だけが「もんじゅ」を遣っていますが、一度再開した途端に炉内に金属部品を落として抜け無く為ってしまい、核反応炉の中は燃料が一杯で止めも出来ず只冷やし続けるだけで電気も出来無いと云う、全く危険でバカバカしい状況に為り、担当課長が自殺した程です。
 その金属部品は要約回収されましたが、稼働の見込みは建って居ません。増殖炉の冷却剤は10年前に爆発したナトリウムですから、何時又爆発大火災に為るかも知れません。今度爆発が起きれば、炉内にプルトニウム燃料が沢山充填されて居ますから大変な事に為ります。

 「もんじゅ」が福島の様に為ると、プルトニウムが大量に入って居ますから、日本の殆どが疎開対象に為ります。こう為ったら日本は終わりです。


 




 夢のエネルギーである為には、核燃料をリサイクルして使う必要があります。その為の施設が青森県六カ所村の再処理工場です。しかし工事が遅れ金額が嵩(かさ)み、再処理は技術的にも未完です。そして、もんじゅが成功し無ければ核燃料サイクルは出来ませんから再処理する事に意味が無く為ります。
 残る意味は、使用済みの核燃料を廃棄する為の処理工場と云う事ですが、それも又、ハッキリとした方法が決まって居ません。その内日本中が使用済み核燃料で溢れ返ります。今福島でプールに入って居るだけでも相当の量に為ります。それが各地の核発電設備でドンドン溜まって行きます。

 野田政権は、核発電の新設はしない寿命が来たものは廃炉にする20年で核発電を無くす、と云う方針ですから、額面通りだとすれば「もんじゅ」も「再処理」も今や無用のものです。予算も削られ始めています。54基の核発電の敷地内に沢山の核廃棄物が山積みに為って居ます。ヤガテ、日本のアチコチで核廃棄物の山が出来るでしょう。


 



 〜平成のバカな先祖の置きみやげ これより先は立ち入るべからず〜


 そんな看板が立つ廃棄場が日本中に溢れます。これは子孫に対する犯罪です。フィンランドでも核発電の新設で、核廃棄物をどうするかが問題に為って居ます。開けるな、近寄るな、と云う警告の看板を立てるにしても、10万年後にこの地域に住む人々はフィンランド語が読めるだろうかと真剣に議論されて居ます。この「10万年後の安全」と云う映画は今全国で順番に上映されています。



 まとめ


 まとめるとこの様に為ります。核発電は「安くて、安全で、必要で、地球温暖化防止に為り、政策は着々で、将来性がある」、と云う事で推進されて来ましたが、ここ迄述べて来た様にその様な話は全て虚構でした。
 これ等は数値で比較出来る「ダメな理由」ですが、他にも、健康被害、労働搾取、危険な労働、データの捏造、事故隠し、やらせ、地元民の分断支配、不正選挙、買収工作、権力による冤罪捏造、倫理の欠如等、数値化出来ない反社会的な要素が多々あり、核発電は日本中に、アリトアラユル悪徳をばら撒いて来たと言っても過言ではありません。


 では、何で未だ核発電を遣っているのでしょう。本当に不思議ですね・・・


              完結


 

  


                           
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8829989
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。