アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2022年02月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
ヨリちゃんさんの画像
ヨリちゃん
プロフィール

広告

posted by fanblog

2021年05月08日

なぜNHKが独走?「歴史番組」の知られざる歴史




 なぜNHKが独走?「歴史番組」の知られざる歴史

 東洋経済オンライン 5/6(木) 17:01配信



      5-6-13.jpg

         歴史番組について解説します(写真 Josiah PIXTA)5-6-13


 〜歴史を教養としてオトナのエンタメとして楽しむ「歴史番組」は、 NHKがその中心を担って来た事は間違い無い。1970年放送開始の「日本史探訪」から現在までの主な番組史を紐解いてみた〜


 NHK「日本史探訪」がレギュラー番組の最初  

 主に教養としての歴史を扱ったレギュラー番組の最初は、1970年4月放送開始のNHK「日本史探訪」とされる。(NHKアーカイブス「NHK放送史」より) 毎週22時台の30分番組で、日本史における著名な人物や出来事をテーマに、人気作家の海音寺潮五郎・司馬遼太郎・松本清張等をゲストに招き、毎回ゆかりの場所を訪ねる現地取材と共に歴史の深淵部に迫ると云うものであった。

 同番組は1976年に「新日本史探訪」と改題され、1978年2月まで放送された。取材映像と有識者の解説(スタジオトーク)を組み合わせた歴史番組の一つのひな形は、この番組から生まれたといえるだろう。  
 そして歴史学者の磯田道史氏「小学校時代に衝撃を受けた」という新たな歴史番組が1978年にスタートする。NHK「歴史への招待」である。司会の鈴木健二アナウンサーの名調子と取材映像、作り込んだスタジオセットなどにより、日本史のさまざまな出来事を詳細かつわかりやすく解説する本格歴史番組だ。

 同年4月6日の第1回放送のテーマは「安政大地震」その後「旗本八万騎」「実録鬼平犯科帳」「江戸城総攻め」と続く。そのテーマの切り口は、年表に太字で記載されて居る様な誰もが知る史実だけでは無く、言わば教科書に載ら無いサイドストーリーが数多く取り上げられており、歴史好きの人には新鮮かつ刺激的な番組に映ったことだろう。  

 1970年代は民放でも未だ時代劇が盛んに制作されて居たが、所謂チャンバラ活劇、勧善懲悪の娯楽ものがメインであり、一方でNHKは大河ドラマに代表される重厚な歴史劇も多く、その制作過程において蓄積されて行く合戦シーン等の映像アーカイブは、新しい作品や歴史番組に2次利用された。
 ・・・映画会社が予算の掛かる特撮シーン等を他の作品で流用したのと同様に、この、NHKならではの財産=アドバンテージは、現在に至るまで民放には真似出来ない領域とされている。

 1980〜1990年代は「歴史への招待」の後継番組として制作された「歴史ドキュメント」(1985年スタート)「歴史誕生」(1989年)「歴史発見」(1992年)「ライバル日本史」(1994年) そして内藤啓史アナウンサーの講談調の司会が好評だった「堂々日本史」(1996年) 「ニッポンときめき歴史館」(1999年)等、その都度新たなアイデアが加わりながら、NHKの独壇場が続いた。

 歴史番組の領域を大きく広げた「その時歴史が動いた」

 2000年代を代表する歴史番組と云えば、松平定知アナウンサーの格調高い司会振りが印象的だった「その時歴史が動いた」(2000年スタート) タイトルの如く、一つの歴史が大きく動いた決定的瞬間・ターニングポイントを具体的な日時として抽出し、そこに至る迄の主要人物の行動や心理、葛藤などを描いて行く。  
 同年3月29日の第1回放送は「日本海海戦」 第2回は「沢村栄治とベーブ・ルース世紀の対決」と取り上げるテーマは更に幅広かった。

 戦史や文化史・スポーツ史まで、歴史番組の領域を大きく広げた。それは同年にスタートした「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」と呼応するかの様に、過去の歴史番組(そしてNHK)の殻を破る様な大胆なアプローチを以て「その時〜」は2009年3月まで続いた。
 記憶に新しいのは、2000年代後半辺りから到来した「歴女」ブーム。その切っ掛けは諸説あるが、2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」で、人気ミュージシャンのGackt(現GACKT)が演じた上杉謙信が、若い女性層の熱い注目を集めた。
 それ迄は血生臭い合戦シーン等を敬遠し勝ちだった女性層も、実は個性的なキャラクターを持った戦国武将達の魅力を発見する等してブームに火が点いた。
 
 更にはアニメやゲームでも戦国武将を扱ったものが次々と登場し、それ等を切っ掛けに戦国時代、延いては歴史そのものに興味を持ち、メディアに登場する女性が増えて行った。堀口茉純・小日向えり・美甘子等“歴ドル”と呼ばれたタレントがその代表格である。
 女性が牽引する歴史ブームの中で、主役の天璋院篤姫(宮アあおい)、脚本の田渕久美子と、女性がメインの2008年大河ドラマ「篤姫」は、平均世帯視聴率24.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークして大きな話題と為った。
 
 このブームに呼応して、2007年「タモリのヒストリーX」(フジテレビ) 2008年には「日本史サスペンス劇場」(日本テレビ) 「新説!? 日本ミステリー」(テレビ東京)等、民放らしい新感覚の「歴史バラエティ」がゴールデン・プライム帯に編成されるに至った。
 正攻法な歴史番組と言っても好い内容のものから「日本ミステリー」の様に珍説・奇説を扱うものまで百花繚乱だったが、翌2009年にはホボ全てが終了

 当時、筆者が番組関係者に取材した記憶では、民放にはNHK程の歴史関連の映像アーカイブが無く、再現VTRを一から撮影する予算の確保が難しく(これは時代劇制作においても同様のことが言える)、更に毎回採り上げるテーマや人物によって視聴率にバラツキが出てしまうこともネックに為り、その後も民放地上波の歴史関連番組は短命で終わる傾向にある。

 民放BSは現在でもレギュラーで制作  

 但し、2000年に開局した民放BSでは、歴史番組はシニア層を中心に好評で、現在も各局でレギュラー或いは単発で制作されている。中でも歴史番組の制作に積極的なのがBS-TBS。今回取り上げた「にっぽん! 歴史鑑定」はその代表番組だが、前身番組である「謎解き! 江戸のススメ」(2012〜2015年)は、当時NTTドコモの1社提供番組で、少なくとも「視聴率のバラツキ」に頭を悩ませる事のない制作環境の下で、江戸期のあらゆる事象を網羅した良番組だった。  

 又、BS日テレ「片岡愛之助の解明! 歴史捜査」(2015〜2018年)も、調査取材に力を入れた骨太の作りで印象に残る。
 2009年3月に終了した「その時歴史が動いた」の後継番組として、同年4月にスタートした「歴史秘話ヒストリア」は、9年続いた前番組での蓄積を受けて、歴史の裏側に在る知られざる物語=秘話にスポットを当てた。
 
 その背景には、これ迄の歴史番組がどちらかと云うと男性層、又歴史好きの人と云ったメインターゲットを大胆にシフトし、歴史に興味が無い人も含めた幅広い層を意識した。  
 その象徴が番組の案内役を女性アナウンサー(初代渡邊あゆみ・2代目井上あさひ・3代目渡邊佐和子)にした事だろう。CG合成によるオープニング、Kalafinaによるテーマ音楽など、又新たな歴史番組の誕生を実感させた。そして同番組は今年「歴史探偵」として生まれ変わった。

 更にBSプレミアム「英雄たちの選択」も画期的な番組だ。「その時歴史が動いた」とも共通する、歴史のターニングポイントで人が何をどう決断したのか、逆に別の方法を執ったとしたらその後の歴史はどう変わったかを、実際に複数の選択肢として提示すると云うアプローチが、毎回歴史好きの胸を熱くする。  
 歴史上の人物のパーソナリティを、単なる史実からだけで無く、その内面の心理にまで分析を加えて行くと云うのは、可成り踏み込んだ手法だが、準レギュラーの脳科学者の中野信子、そして経済学者の飯田泰之、作家の高橋源一郎など毎回多彩な知識人が各人の専門領域から様々な仮説を提示しつつ「私ならこの選択肢を選ぶ」と云う落とし処は番組開始以来不動のスタイルだ。

 もう1つ記して置きたいのは、2009年4〜5月に第1シリーズ計8回が放送され、後に映画化もされた「タイムスクープハンター」だ。大枠は「歴史SFドラマ」の体裁を取っては居るが、ドキュメンタリー的な手法を用いて、名も無き人による知られざる歴史の“真実”を描いたと云う点で、歴史番組の最も先鋭的なスタイルを提示したと言え様。

 テレビの歴史番組はあくまで入り口  

 歴史を知ることは、それ自体興味深く楽しい。しかし得た知識を「今」にどれだけ生かせるかがより肝心なのだ。判り易く言えば「温故知新」 過つて「その時歴史が動いた」のディレクター「歴史秘話ヒストリア」のチーフ・プロデューサーを務めた渡辺圭氏は『調査情報』(09年・490号)で筆者にこう語っていた。

 「アカデミックな意味での歴史の学習は、本を読んだり調べたりと云う形でするべきだと思って居るんです。テレビは時間が限られて居るメディアで、毎回提供出来る事は極僅かなんです。言い換えれば、テレビの歴史番組は飽く迄入口に過ぎ無い」  

 この言葉に尽きる気もする。飽く迄入り口に過ぎ無いかも知れないが、他のあらゆるメディアよりも、テレビはこれ迄蓄積されて来た手法によって、歴史への興味を強く掻き立てられるメディアである筈だ。特に近年、頻発する災害や疫病・デリケートな世界情勢を見るにつけ、近視眼的に陥る危うさから自らを守る為にも、歴史から学ぶ姿勢がより求められている、と言っておきたい。 (文中一部敬称略)

 鈴木 健司 メディア・ライター 「GALAC」編集長


 〜管理人のひとこと〜

 歴史ものの番組は管理人も大好きで好く観る。そして見方・切り口を変えることで色々な真実を推測し予想するのが面白い。それは推理小説に通じる人類共通の娯楽の一つだ。それにしても如何してNHKは同じ様な番組を次から次と題名を変えて続けるのだろう。
 恐らく切り口・立場を変えることで新たな解釈で物事を考えられるからだろう。例えば、同じ戦争でも登場人物を軍人にしたり逆に庶民へ・敵国の人・・・と立場を変えることで見方が大きく変わる。たてよこ斜めと色々な方角からもの見るのは好い事で、ものの真実を見るにはそれが必要だ。


                  以上












 





この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10711251
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。