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2020年04月15日

岩田健太郎×内田樹 日本のコロナ対応の遅さは「最悪の事態想定しないから」 




 岩田健太郎×内田樹 日本のコロナ対応の遅さは

 「最悪の事態想定しないから」
 


          〜〈AERA〉AERA dot. 4/15(水) 8:00配信〜


      041142.jpg

 いわた・けんたろう 1971年生まれ 医師 神戸大学病院感染症内科教授 うちだ・たつる 1950年生まれ 思想家 武道家 神戸女学院大学名誉教授 (写真 楠本涼)

 〜前例無き緊急事態宣言が打ち出された長い夜。ウイルスとの闘いは次なるフェーズへと移った。宣言から遡ること4日前・・・神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が、本誌コラムニストの思想家・内田樹氏とAERA2020年4月20日号で緊急対談した。その中から、此処では「外出自粛の要請」迄に時間が掛かった政府の対応について論じる〜

 ・・・緊急事態宣言が発令されたのは4月7日のこと。対談が行われた3日は、政府が発出を躊躇って居る段階だった。一方で、医師等からは一刻も早い「宣言」を望む声があった。

 内田樹(以下 内田)行政が決断を下すのにこれ程時間が掛かるのは、どう云う理由に依るのでしょうか?

 岩田健太郎(以下 岩田) 一番考えられる原因は「プランB」を用意して居なかった事です。日本政府や厚生労働省は伝統的に、事前の予測に基づく計画を予定通り実行することに関しては極めて有能です。今回で云えば、感染症を抑え込む為に病院に何床ベッドが必要か・治療に当たる医師や医療スタッフが何人何処に必要か、綿密な計画を優秀な官僚が立てて居た筈です。
 問題は、事態がそのレールから外れた時です。当初のプランAが軌道に乗って居る内は安心ですが、それが崩れた時の想定をして居ない。予想して居た患者数を大幅に超えてプランが破綻した時に、方向転換のタイミングが極めて遅いんです。


 内田 シナリオが複数用意されて居ない訳ですね。

 岩田 はい、政治家も官僚も路線変更に抵抗して「未だ上手く進んで居る」と現状のプランにシガミ付き、酷い場合には「このプラン以外は有り得ない」と言い出します。典型的なのが東京五輪です。
 「来年の7月にオリンピック開催して大丈夫ですか?」と複数のメディアに聞かれましたが、生物学的に来年7月迄にウイルスが日本から根絶される保証は一つも有りません。ですので「ダメかも知れません」と答えました。しかし政治家達は「日本にはワクチンや薬を開発する力が有るし、出来る筈だ。それ以外に無い」と言う訳です。


 内田 日本政府がコロナに対して3月半ば迄真剣な対応を執ら無かったのは「東京五輪を中止したく無い」と云う強い願望が有ったからだと思いますが。

 岩田 誰も決断を下さず「オリンピックの開催は無理だよね」と云う空気を徐々に醸成して行って、要約延期に踏み切った感じがしますね。東京のロックダウンの様な制限が遅れて居るのも、経済的損失を恐れて「封鎖止む無し」の空気の醸成を待って居る感じがします。しかし、手術せずに痛み止めを飲み続けて居ても、何れ必ず手遅れに為ります。一刻も早い「大手術」の決断が必要です。

  内田 僕もそう思います。

 岩田 私達医者は予言者ではありません。治療に当たっては常に複数のシナリオを作ります。今回の新型コロナも1月に武漢で発生した時に、八つ程想定シナリオを作りました。残念ながらその中で最悪のシナリオが現実に為りつつありますが、基本的にどのシナリオに為っても対応出来る様準備して置く事が大切なんです。
 内田先生がお詳しい武道で云えば「相手はこう来る」と決め打ちするのでは無く、どう攻撃して来ても対処出来る様にして置くと云う感じでしょうか。


 内田 好く判ります。プランAがダメだった時の為にプランB、プランCを用意して置くと云う発想そのものが日本社会には有りません。何処でもそうです。僕は何事に依らず取り敢えず「最悪の事態」を想定して置くと云う、日本社会では少数派なんですけれども、大学在職中はそれで好く叱られました。「最悪の事態を想定すると、それが現実に為るんだ」と。

 岩田 そんな事が(笑)

 内田 ほんとにそうなんです。人口減で18歳人口が減って行くのだから、大学の教育水準を維持する為には定員を減らし、ダウンサイジングする事が必要だと僕は思ったんですけれど、それは絶対ダメだと怒鳴られました。
 予算が減り人員が減りと云う環境に置かれたら、研究も教育も遣る気が無く為るのだと。人間と云うのは「右肩上がり」の話をして居ないと生きる力が出無い生き物なんだ。内田君は人間と云うものが判って居ないと説教されました。


 岩田 そこ迄、ですか。

 内田 でも今思い返すと、その説教には一理有りました。確かに日本人はそうなのかも知れない。「最悪の事態」を想定して、ウッカリそれを口に出すと集団のパフォーマンスが下がると云う事が日本の場合は経験的事実として有るんじゃないでしょうか。
 過つて帝国陸軍の戦争指導部も、皇軍大勝利と云うシナリオを起案する参謀だけが出世して、後退戦での被害を最小限に食い止める方法を考える現実主義者は冷遇された。今回、日露戦争以来の「プランBを考えることをしない国民性」が際立った様に思います。


  文・構成 大越裕 ※AERA 2020年4月20日号より抜粋          以上











 内田樹 「専門家不在のコロナウイルス対策会議は日本社会の脆弱性を露呈した」

       〜連載「eyes 内田樹」2020.2.26 07:00 AERA#内田樹〜


       041530.jpg

 内田樹(うちだ・たつる) 1950年 東京都生まれ 思想家・武道家 東京大学文学部仏文科卒業 専門はフランス現代思想 神戸女学院大学名誉教授・京都精華大学客員教授・合気道凱風館館長 近著に『街場の天皇論』主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数

 〜哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします〜

 コロナウイルスの感染は、この原稿が掲載される日にどう為って居るか予測が着かない。多分事態は今以上に危機的に為っていると私は予測して居る。今回の事件に日本社会の本質的な脆弱性が露呈されたと思っている人は少なく無いだろう。
 私が日本社会の弱さと思うのは「社会的共通資本」と云う概念が定着して居ないことである。社会的共通資本とは人間が集団として生きる為にそれ無しでは生きて行けないものの事である。海洋・森林・河川と云った自然環境、上下水道・交通網・通信網・電力等の社会的インフラ、そして行政・司法・教育・医療等の制度資本がコレに当たる。
 これ等の制度設計・管理運営は専門家が専門的知見に基づいて、理性的かつ非情緒的に行うべきものであって、政治と市場はこれに関与しては為らないとされる。

 別に政治イデオロギーは常に有害であるとか、金儲けは悪であるとか言って居る訳では無い。政治と市場は複雑系だと言って居る話である。複雑系では僅かな入力の変化が巨大な出力変化をもたらす。政治と市場に人々が熱狂するのは、予測もしなかった急激な変化が連続的に起こるからである。変化が好きな人間には深い愉悦をもたらす。
 だが、社会的共通資本の管理では目まぐるしく変化する事よりも、定常的で有ることが最優先される。政権交代したら水道が出無くなったとか、株価が下がったので学校や病院が閉じたと云う様な事が在っては困るからだ。

 感染症対策は専門家が専門的知見に基づいて管理すべき事案であって、政党支持率や景況とは関係が無い。と云うことを、どれだけの人が自覚して居るだろうか。今回のコロナウイルスの政府の対策会議は1月30日の第1回から2月14日の第9回迄一人の感染症専門家も無しで開かれて居た。会議時間は10分から15分。此処で感染症対策に付いてのテクニカルな議論が深められたと信じる人は居ないだろう。政治家や官僚や財界人では無く、先ず専門家がハンドルすべき重大事案がこの世には存在する。そのことに付いての合意が日本社会には存在しない。


       内田樹  ※AERA 2020年3月2日号    以上







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