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2018年12月08日

【誌面の片隅から】高齢化時代における共生の在り方について・・・


 【誌面の片隅から】高齢化時代における共生の在り方について・・・ 某宗教新聞の記事より







 現代社会の課題を見つめる「グローバルウオッチ」



 高齢化時代における共生の在り方について、スウエーデンの医科大学カロリンスカ研究所のベント・ビンブラッド教授に聞いた。(聞き手=荻元秀樹)


  グローバルウオッチ 共生の未来へ


 インタービュ  スウエーデン・カロリンスカ研究所 ベント・ビンブラッド教授


 Q 多様な背景の人々が生き生きと暮らせる「共生の未来」を考える時、目を向けるべき課題の一つは高齢者の支援であろう。世界有数の長寿国である日本では近年、高齢化が一段と進み、100歳以上の人口は7万人に迫る。こうした時代にどう適応して行くべきなのか?


  A 日本と同様、スウエーデンでも高齢化は大きな問題です。しかし我が国は多くの移民を受け入れ、その中の若い人達が高齢者を支える力になる一方で、少子化が特徴的な日本では、そうした人手が減って居るのが現実です。
 スウエーデンは200年以上にわたり戦争に参加しておらず、大規模な人口減少を経験しなかったことから、他の国々よりも早く高齢化を迎えました。そうした意味で、今日の課題にいち早く取り組んで来たと言えます。
 高水準で安定した経済にも助けられ、特に1970年代以降は高齢者のナーシングホーム(長期療養病庄)を多く設立しました。当時は未だ、高齢に為った人の子供達・・・特に年長女性が施設に居る両親の元に通い世話するのが一般的でした。しかし、現代は男性も女性も共に働くのが当たり前に為りました。一日に何度も施設へ通うのは現実的な選択肢では無いのです。加えて、過っての様に新しい施設を設立する財政基盤が無くなって来ている一方で、サポートを必要とする高齢者は増え続けています。

 こうした状況にあって、我が国ではナーシングホームの規模を縮小し、在宅ケアに比重を置くことでコストの削減に挑みました。夫々のコミュニティー(地域社会)で、介護スタッフが自宅を訪問し高齢者のケアにあたります。スタッフと家族や近隣の人々の総合力でサポートが出来ます。
 こうした変化の背景には、高齢者の支援を一つの”型にはめる”のでは無く"一人一人の状況に併せ、その人に 取って最適な支援を提供して行く”と云う考え方が柱にあります。その為にも、医師からコミュニティーの人達、そして家族まであらゆるレベルの人々が高齢者を守ると云う責任に立つことが重要です。そして、それに役立つ具体的な教育を施して行くことが現代には求められています。


 




  Q 一人一人が高齢者支援の「主体者」の自覚に立つ社会を作る為に、大切なことは何だろうか?


 A 先のスウエーデンの例で言えば、ケア施設を減らす以上、それに代わって高齢者に関わる人達が充分な心構えを持つことが必要でした。医薬品の有効性や安全性を学び、どんなリハリビリが可能かを知る事などです。私が全ての人達の「教育」が重要と言ったのもこの意味においてです。
 そして、支援を必要とする高齢者を人間として深く知る事が大切です。一人一人が尊重され、その人に合ったケアが施されることにより、医療や福祉はパーソナル(個人のもの)に為ります。我が国に寝たきりの老人が少ないのは、こうしたケアの「パーソナル化」が進んだ結果の一側面であるとも言えるでしょう。
 また、周囲の人が視点を変えて行く必要もあります。”年を重ねたから働けない”と固定的に考えるのでは無く"高齢になっても活動的な日常を遅れる筈”と捉え直すことで、実際にはベッドに横に為るだけでは無く、外出したり体を動かしたり出来る場合があることに気付くのです。そうした周囲の「気づき」によって、老後の人生に新たな可能性が開かれて行きます。
 関わる人達が相手について学ぶことを怠り、何が出来るかを考えようとしない「型通り」のケアでは、高齢者の身体は衰え、寝た切りの人が増えて行く一方です。


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 Q フランス語で「人間らしさ」を意味する「ユマニチュード」と云う言葉が、認知症などの高齢者に向けたケアの哲学・技法として注目を浴びている。相手を掛け替えのない価値のある存在と認める事で、人間らしさを輝かせようとするもの(注)。ビンブラッド教授の云う「ケアのパーソナル化」にも通じると言え様・・・


 A 個を尊重し可能性を開いて行くケアの在り方は、近年、その重要度を増していると実感します。実際に介護においては「パーソナル化」は経済的にも最も効果が好く健康面でも効果があることが判って居ます。
 これまで医師が認知症に対して示していた態度はとても限定的なものでした。認知症の症状は悪化するだけで、医師に出来ることは殆どないと考えて居たからです。しかし今、治療する薬は未だ開発されて居なくても、認知症患者を様々な面でサポートすることが出来ます。
 異なる立場の人による、多様なケアを組み合わせる手法を、私は「ストックホルム・モデル」として提唱しました。

 例えば、デイケア施設を普及し家族やケアスタッフやボランティアなどが協力し、介護に当たれる環境を作りました。又、医師や看護師の認知症に関する知識を深める様促し、複雑な問題が起こった場合には、緊急搬送するだけで無く自分達の現場で判断し対処出来る状況へと変えて行きました。
 幸いにも、認知症への認識は深まっており、カロリンスカ大学病院の中でも認知症に関する施設が最大規模を誇ります。忘れていけないのは、高齢者や認知症患者に対するケアは「チェーン(鎖)のようである」と云う事です。チェーンは、一部が弱まればそれが全体の強度にも反映します。そう考える為らば、在宅ケアやデイケアやリハビリなどで介護に関わるあらゆる立場の人が常に改善を目指して努力することが重要です。/span>

 




 Q スウエーデンを初めとする北欧諸国は、国連などの幸福度調査で毎年の様に上位に入る国々である。高齢者が幸せに生きられる社会とはどんな社会だろうか?


 A 先ず、多くの人に囲まれて暮らすことが老後の世界に欠かせ無い条件です。高齢者がコミニュティーの一員であると感じられる様、日常的な訪問や活動を通して交流を増やすことが大切です。
 又、有人、知人が居ることがどれ程大きいか・・・勿論高齢に為れば為る程元気でいる同年代の人は少なく為ります。それでも自分を信頼しい呉れる人が周りに居ることが高齢者の元気と活力の源となるのです。言い換えれば、周りの人々やコミュニティーの関りによって、高齢者がいかに「通常の生活」を送れるかどうかなのです。同年代の高齢者とだけ時間を過ごすよりよりも、可能な限り様々な世代の人と交流を持つことが理想的であると云えるでしょう。
 私は80歳を過ぎても30、40代の時と同じ趣味を持ち続けています。今でもサッカーを鑑賞しアイスホッケーをします。人生を豊かにするそうした趣味は、人によって様々であるとことを認識した上で、必要な時に提供して行くことが高齢者ま支えと為ります。


 




 Q 自分を信頼してくれる人との交流・・・それが障害の元気と活力の源となる・・・


 A その為にも、自分を好く知り信頼して呉れる人の存在は、幸せに生きる為にはとても重要です。高齢者は孤独を感じ易い環境に居ますから、様々な形でソーシャル・キャピタル(人と人の繋がりを感じて得られる資源)が役割を果たします。
 スウェーデンでは、1940〜50年代以降、近隣のフィンランドに始まり、イタリア・ハンガリー・チェコ等から移民を受け入れ、近年は中東やアフリカからの移民が増えています。そうした移民の多くが、今、老後生活を送る時代と為りました。異なる宗教や価値観を持つ人達の生活を、いかに守れるか。ここには、我が国の倫理観が問われていると言えます。
 加えて彼等の中には、スウェーデン語を話せ無い人も多く居るのです。そうした人達に質の高いサポートを行う事は高齢社会の大きな課題です。移民の母国語とスウェーデン語を習得したバイリンガルの若いスタッフをケア施設などに配置するのが理想ですが、そうした人材は未だ十分には居ません。言語と共に文化や宗教について理解を深めることも重要です。こうした課題は、世界有数の長寿国である日本でも、無私できないものであると理解しています。







 Q 私達は日々、世代を超えて交流し励ましを送り合う。そこでは高齢者の豊かな経験と知恵が周囲の”鑑(かがみ)”となる。高齢期における宗教活動の意義を、教授はどう考えて居るのか?


 A 先ず、脳科学の分野では、祈ることが脳に働きポジティブな効果をもたらすことが様々な研究から判って居ます。その上で私の経験から、人は年齢を重ねれば重ねる程、より宗教的に為ると言えます。人生の最期が近づけば、死と自分について思索を深めて行くからです。
 しかし私達医学関係者は、死に関する宗教的な問いに充分に答えらる立場にはありません。その意味で、皆さん達から学ぶべき点は多いのです。老後を迎えた人達は、大切な人や大切なものについて考える様になります。ですから彼等が祈る行為や宗教活動を必要として要れば、その求めに真摯に応じて行く事が最も大切なサポートです。
 彼等の宗教や価値観が、支える人のそれとは相容れ無いものであることもあります。それでもなお、恐れを克服して向き合って行く姿勢を、特に若い人には身に着けて欲しい。

 私の専門は認知症ですが、多くの人が認知症患者に対するネガティブなイメージを持っているのが現実です。”彼等は社会に有益では無い”といった見解です。しかし、それは異なる例として中国を挙げたいと思います。
 中国人は認知症の人に対して、こう考えるそうです。”この人は、これまで善行を為す為に脳を沢山使って来た。だから少しの間休息しているのだ”と。この様に個人を尊重する姿勢を根幹にした時、認知症の人でも通常の生活を送れることや、様々な趣味や特技があることに気付くことが出来ます。
 高齢者の姿に学び、彼等が最も輝ける人生を過ごし方を、共に考え、それをサポートしたいと云う愛情のメッセージを、発信し続けて行く。そうした人が増え云行くことが、多様な世代が生き生きと暮らす「共生の社会」を開く鍵と為ると確信します。



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 福祉国家で名高いスウェーデンの「老人福祉・介護」の現状は、ナーシングホームと呼ばれる施設での集団的管理から、在宅型の個人ケアへと変わっている様です。コスト的に考え、施設運営よりは、高齢者の個人宅での家族と医師やボランティア達の総合力のコミニュテイで介護する方法へと切り替わって居るのです。集団管理から個を受け入れて個人介護へと変遷しているのですね。
 しかし日本との違いは、老人介護をコミニュティーや個人・医師に丸投げするのでは無く、そのバックに確りとした国の政策と国民の多くの合意がある様に感じられます。この記事を読んで、もう少しスウェーデンや他の国の老人介護の福祉政策を勉強したいと考えました。次回はスウェーデンの介護を学びたいと存じます。


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