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2020年04月04日

【解説】コロナ終息の鍵を握る〔ワクチン開発〕は今どんな状況なのか




  【解説】コロナ終息の鍵を握る「ワクチン開発」は今どんな状況なのか

             〜クーリエ・ジャポン 4/4(土) 18:00配信〜


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 モデルナ社でワクチン開発に従事する科学者 Photo David L. Ryan The Boston Globe Getty Images

 〜新型コロナウイルスの終息が見え無い中、ワクチン開発に期待が寄せられて居る。多くの困難が立ちハダカル中、開発を急ぐ企業の幹部や研究者達を取材した英紙の記事をお届けする。又、ワクチン開発に関する理解を深められる様に、大阪大学免疫学フロンティアセンターの宮坂昌之招へい教授に、記事の解説を寄せて頂いた。記事と合わせてお読み頂きたい〜

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               記事の解説 宮坂昌之 招聘教授

 ホアン・アンドレスは、配達用トラックの荷台に貴重なワクチンのバイアル瓶を入れた後、夜中に3度も目が覚めた。
 2月下旬、ボストン郊外に拠点を置くバイオテクノロジー企業であるモデルナ社は、新型コロナウイルス・COVID-19を同定してワクチンを生成。ヒトを対象とした臨床試験を開始する迄の最短記録を樹立した。その期間は僅か42日だった。研究室内でチームは興奮して居たが、製造を担当して30年に為る製薬の専門家であるアンドレスは、ワクチン候補を目的地へと配送する大型トラックの状況を気にして、携帯電話を神経質そうに確認して居た。

 ワクチン候補は米国国立衛生研究所・NIHへと運ばれ、その機能を確認する為の臨床試験が開始される。「この競争に誇りを持って居ます」と彼は言う。「ワクチンを為るべく早く開発する事は、我々の責務です」
 ワクチン候補が安全に到着した事が確認されると、チームはアイスクリームで祝った。少なくとも100人のモデルナ社員が本プロジェクトに関わったが、アンドレスは、誰もが関与出来た事に興奮し、その興奮は家族にも及んで居ると話す。そして彼はこう笑った。「15歳の頃の私は、自分が将来こんなクールな事に携わるとは夢にも思わ無かったでしょうね」

 モデルナ社は、新型コロナウイルスに対するワクチンを開発する為に戦う20以上の企業・公的機関の内の1つだ。新型コロナウイルスはこれ迄に世界中の約63万5000人が罹患し、約3万人が死亡して居る。(3月30日時点)
 感染症流行対策イノベーション連合・CEPIは、世界の健康を脅かす新興疾患と戦う為に3年前に設立された政府・業界・慈善団体の連合組織であり、モデルナ社を含む複数の新型コロナウイルスのワクチン開発プロジェクトを既に支援して居る。

 CEPIの最高経営責任者であるリチャード・ハチェットは、必要とされるスピードに合わせて新型コロナウイルスのワクチンを開発すると為ると、今後12〜18ヵ月で約20億ドル・約2100億円懸ると見積もる。モデルナ社は最速のスタートを切り、他社は少し遅れて居るとハチェットは考えて居る。彼は、1918年のスペインにおけるインフルエンザ大流行を引き合いに出しこう語った。

 「2月に提案を募集した処、世界中から48の申請がありました。事態は切迫して居ます。我々が直面している脅威は、そのスピードと潜在的な重症度と云う観点から、過去100年に於いて前例の無いものだからです」

 中国の科学者がゲノムを公開した日から

 モデルナ社は、2009年にメキシコで発症した豚インフルエンザ・H1N1の大流行に携わった最高経営責任者のステファン・バンセルが、国立衛生研究所に電話を掛けた事を切っ掛けとして動き出した。この秋に両組織は、モデルナ社の製造工場でテストを実行し、大流行にどれだけ迅速に対応出来るかを確認する事で合意して居た。しかし、テストを行う前に、新型コロナウイルスの流行が起きたのだ。
 ボストン郊外の丘に位置するモデルナ社のノーウッド工場は、標準的な医薬品工場よりも小さいが、パーソナライズ化されて居る医薬品候補等に素早く適応出来る様に構築されて居る。
 1月10日に中国の科学者が新型コロナウイルスのゲノム・・・3万の遺伝子コードの全てをオンラインで公開するや否や、ワクチン開発競争が本格的に始まった。

 「ゲノム配列を得て、開発競争に加わりました」と、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は言う。 次に大流行するウイルスを、前以て予測することは不可能だ。「或る種の病原体・ウイルスのワクチン開発を試みるのでは無く、ワクチンが迅速に開発出来る様にする為のプラットフォーム技術の開発を試みる必要があります」とファウチは述べる。
 そうしたプラットフォームの1つが、ウイルス遺伝学に基づいたモデルナ社によるワクチンの製造である。2月7日迄に、同社の科学者達は、4月に予定されて居る健康なボランティアを対象としたNIHの初期試験に充分な量の臨床投与可能なワクチンを製造した。
 その後、研究者はバッチが無菌状態かどうかを確認する為、2週間掛けて菌の成長を確認した。スタッフは、再製造する必要が有る場合に備え、他の必要なテストを迅速に完了した。幸いな事に、全てが順調に進んだ。

 ワクチンが普及する迄には1年〜1年半掛かる

 ワクチンの専門家によると、開発を急いだとしても、ワクチンが広範囲に使用出来る様に為る迄に少なくとも1年から1年半掛かると云う。通常、ワクチン開発には数年掛かるものなのだ。安全性試験を実施した後、有効性を確認する為の大規模な臨床試験が必要だ。その一方で、流行が世界中に広がり、更に数千人又は数百万人もの人々が死亡する可能性がある。
 モデルナ社や競合他社のワクチン研究は、コロナウイルスが来年も又別の大流行を起こすか、季節性インフルエンザの様な風土病と為った場合にのみ有用なのだ。

 商業的利益が不確実にも関わらず、感染症の流行に対して業界が反応するのは、企業の社会的責任と科学的な課題に対処すべきだと云う使命感に依るものである。但し、ウェルカム社や後のグラクソ・スミスクライン・GSK社が1980年代にエイズの画期的な治療薬〔ジドブジン〕を開発した様に、多額の利益を得る場合もある。
 モデルナ社が人に対する臨床試験を開始した最初の会社だが、ジョンソン・エンド・ジョンソンや仏サノフィと云った大手製薬会社から、クイーンズランド大学等の研究機関迄、多くの組織がワクチンの開発に取り組んで居る。

 遺伝子情報の解読と構造生物学の新技術により、ワクチン開発には変革が訪れて居る。科学者達は検体の入手を待た無くても、ウイルスを独自に合成する事が出来る様に為ったのだ。ピッツバーグ大学のワクチン研究センター所長であるポール・デュプレクスは、新しい分野への道が開かれたと説明する。「特定の研究室でウイルスを培養し無ければ為ら無いと云う制限が無く為り、様々な方法で問題を取り組む人が増えて居ます」と彼は言う。

 大手企業でも公的資金無しでは開発に後ろ向き

 カリフォルニア州のラホーヤ免疫研究所のシェーン・クロッティ教授は、既に病気に罹患した患者から最も好い免疫反応を探し出し、それを複製する事でより強固なワクチンを製造すると云ったアプローチも進んで居ると話す。

 「これは過去5年間で最も大きく、期待出来る技術の進歩でした。人を対象とした臨床試験を開始し、良好な結果が得られそうなものもあります。ワクチン生成に於いて、遥かに洗練された方法です」

 モデルナ社のバンセルCEOは、1月にダボスで開催された世界経済フォーラムで、同社のワクチン開発に資金提供するCEPIの契約に署名した。ダボスは2017年にCEPIが設立された場所でもある。彼はCEPIのハチェットCEOに、この場合の〔迅速に〕とは〔今すぐ〕を意味して居ると語った。そして、この契約は大流行に関して初めて議論した日から僅か2日後に署名された。
 モデルナ社は、ワクチンや治療薬候補の臨床試験を実施するも発売に漕ぎ着けず、過去9年間は赤字企業だった。その為、新型コロナウイルスのワクチン開発に懸るコストを自社では賄い切れ無かったのだ。収益性の高い大手製薬会社でさえ、得られる利益の低さから公的資金無しでは大流行する病気のワクチン開発に投資する事を避け勝ちだ。

 ワクチンが市場に出る前に収束したエボラ出血熱やSARS・重症急性呼吸器症候群等の、過去の大流行した病気に対するワクチン開発に依って多額の損失を計上した企業もある。

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        モデルナ社のバンセルCEO Photo Steven Ferdman Getty Images

 開発出来ても、患者の元には何時届くのか…

 モデルナ社はワクチン製造の最初のハードルを超えたが、量産する為の準備に取り掛かる必要があった。ノーウッドの工場では、次の試験の為にバッチを大量製造する事は出来るが、必要とする人々の為にワクチンを大量に製造するだけの能力は無い。

 バンセルに依れば、何百万又は何十億ものワクチンを製造する方法に付いて、各国政府と話し合って居ると云うが、モデルナ社には製薬大手と提携する以外の選択肢は無いだろう。臨床試験で結果を得てライセンス製品を世に出す際に、生産能力は非常に重要だとGSK社のグローバル・ワクチン部門を率いるロジャー・コナーは言う。
 「誰もが直ぐに供給される事を望みます。但し、供給体制を構築するには時間が懸る場合があります」と彼は警告する。世界最大のワクチンメーカーであるGSKは、中国最大のバイオ医薬品製造事業を自社展開する中国のクローバー・バイオファーマ社との提携を発表して居る。GSKは、2009年のH1N1・インフルエンザ大流行の際に効果的で有る事が証明された〔アジュバント〕技術も提供して居る。

 ワクチンと同時に投与されると、アジュバント剤はより強い免疫応答を引き起こす可能性が有るのだ。コナーはこう説明する。「ワクチンの投与量は少なくても好く為ります。詰り、より多くの人にワクチンをより早く届けられる様に為るのです」
 GSKは、技術を提供出来ると発表して以降、多くの連絡を受けて居り、提供する相手を決定する為に〔構造評価〕プロセスを実行中だと云う。

 「全てのワクチンが技術的にアジュバントの恩恵が有る訳では無く、候補ワクチンに技術スキャンを行い、効き目が有るのかどうかの専門家の判断を待ちます。次に、候補ワクチンの力価と、それを実現する成功の可能性を評価したいと考えて居ます」

 現時点では、治療法を見付ける事が先決であり、ワクチン生成が成功した事による商業的な利益は二の次だとコナーは言う。「現時点では、完全に科学面に注目し提携企業を探して居ます。全てはワクチンを早く世に出す為です」
 ビジネスの取引に関する交渉は後からでも出来る。 「我々は、科学面でコラボレーションする事、無料でプロダクトを入手し、前臨床試験を実施しプロダクトが機能するかを確認する事が優先事項だと考えて居ます」とコナーは話す。

 裕福な国が「独占」した前例も

 政治家や患者達が薬の価格の高さに不満を抱いて居るアメリカでは、40人以上の議員が2月、ドナルド・トランプ大統領に、ワクチン開発や治療に対して政府の資金を投入し、全ての人がワクチン又は治療を受けられる様にする様書面で要求した。
 イリノイ州選出で、イニシアチブを率いるジャン・シャコウスキー下院議員は「公的資金を使って、何かしらの治療法やワクチンが見付かれば、何処でも治療を受けられる様にする必要があります」と語り「民間の製薬会社に引き渡すべきではありません」と忠告する。

 「我々は治療法が行き届くのかを非常に懸念して居ます」とCEPIのハチェットは言う。「2009年のH1N1・インフルエンザの際は、裕福な国々が契約を結びワクチンの供給を独占したのです」
 CEPIは、来年に向けて新型コロナウイルスのワクチンが準備出来る場合、それが必要に為るかどうかも含め多くのシナリオを立てている。

 「封じ込めが成功して病気が無く為る事は、最早有りそうも無いと考えて居ます」とハチェットは言う。 「ワクチンには長期的且つ、商業的なビジネスニーズが有るでしょう」
 モデルナの本社に戻ったバンセルは、新型コロナウイルスに於いて自社の技術が最も進んで居る事が証明されたと話した。そして、更にスピードを上げられるとも考えて居る。しかし、死者数が増えるに連れ、同社の社長であり彼の同僚でもあるスティーブン・ホーゲは、開発スピードを幾ら早めても充分とは言え無い事を懸念して居る。
 ワクチン候補の最初のバッチが出来上がり、一息着く間が出来るかと思われた丁度その時期に、韓国・ヨーロッパ・そして世界中に蔓延が広がって行ったからだ。

 アンドレスの様に、彼は眠れ無い夜を過ごした彼は言う。


  「私達は或る程度前進して居る、と自身に言い聞かせて眠りに着きます。そして毎朝、目が覚める度に未だ遅れて居ると感じるのです」

 Hannah Kuchler Clive Cookson and Sarah Neville      以上



 【管理人のひとこと】

 医薬品の開発には莫大な資金を必要とする。それは、無論日本だけの事では無く世界が抱える問題であり、今回の様な新型コロナウィルスに対しても、ウィルスの特定・解析から始まり、それに対する治療薬の効果を判定する迄には時間と共に巨額な投資が必要だ。
 それは、もしかしたら一製薬開発企業では覆い切れないリスクを抱える事に為り、一つの国の援助では足りないかも知れない。世界には各国が協力してそれを為す機関があるのだが、何れも直ぐに出来るものでは無い。今出来る事は、既存の薬品の効果を実験する位だろう。
 何れにしても企業には利益が無ければ取り掛かれ無い・・・もし、治療薬の開発に成功したとしても、直ぐにウィルスの蔓延が収まってしまえば、資金を回収する処か多額な開発資金の垂れ流しで終わるリスクもある。矢張り、国家的、又は複数の国家群が協力してリスクを執ら無くては為ら無い・・・非常にリスキーな話なのだ。




  



 



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