父猫レオ君の子育て

今年の7月10日で我が家の子猫たちは1歳になりました。
生まれたばかりの時はみんな同じ大きさだったのが、メロン（♂）は今や父猫のレオよりも一回り大きくなりました。体重は4キロ以上あります。顔は父猫のレオにも母猫のベルにも似ていません。
はっきり言ってブザイク
でも性格が一番レオに似ていて、優しく人懐っこいです。
メロンと言う名前があるのに、主人からはアブと呼ばれています。それはなぜかというと･･･
メロンは子猫の時に台所に忍び込み、サラダ油を床一面にこぼしてしまいました。気づいた時はメロンは全身油まみれ････
慌てて蒸しタオルで拭き取りましたが、メロンはだんだん元気がなくなってきて、夜になるとグッタリしてしまいました。父猫のレオと母猫のベルが懸命にメロンの身体を舐めていました。夜中に主人がうろたえて『このままじゃメロンが死んじゃう！早く病院に連れて行け！』と怒鳴りはじめました。主人はお酒飲んじゃってるし、私はペーパードライバーだし仕方なく娘をたたき起こして、市内の緊急病院に娘の運転で行くことにしました。事前に病院に電話して子猫が全身油まみれになってどんどん衰弱していると伝えておきました。
ゲージにメロンを入れるとレオも一緒にゲージに入ってしまいました。
『レオ君は家で待ってて』と言ってレオを無理やりゲージから出しました。レオとベルは玄関まで付いてきて、二匹でちょこんと座り不安げに私たちを見送っていました。
メロンはゲージのなかて鳴き狂い暴れていました。やっと病院につき診察台にあがると、先生の前ではきちんとお座りして、鳴きもせず『僕ちゃんおりこうさんです』みたいな態度であっけにとられました。先生は危険なオイルを浴びたのだと思って、食器洗い用の洗剤を用意して待っていたそうです。なぜ食器洗い用の洗剤かというと、以前イラン・イラク戦争で、イラクが海に大量のオイルを流して海を汚染したとき、救助された海鳥たちの洗浄に、家庭用の食器洗い用洗剤が一番効を奏したのだそうです。
そんな逸話を聞き、感心しましたが、食用油なら心配ないでしょうと言われてやや恥ずかしくなりました。でも一応診断書と近所の動物病院への紹介状を書いてもらいました。家に帰るとレオとベルが出かけるときのままの姿で私たちを待っていました。猫でも親の情が強いんだなぁとちょっぴり感動しました。
メロンをゲージから出してやると真っ先にレオに甘え、しばらくするとレオに身体をぴったりくっつけてしがみつくように眠っていました。
この日以来、メロンはアブ（油まみれ）と呼ばれるようになってしまいました。動物病院、たたでさえ高いのに、緊急の夜間診療だったのでお札が相当ぶっ飛びました。
ペット保険は入っていた方が良いですね！