【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、榊原英資元財務官の発言などを受けて円買い・ドル売りが加速し、円相場は1ドル=89円台に突入した。89円台は約7カ月半ぶりで、一時、89円51銭まで上昇した。午後5時現在は89円58〜68銭と、前日同時刻(91円23〜33銭)比1円65銭の大幅円高・ドル安。
不均衡是正へ協調行動=鳩山首相、景気刺激継続を表明−金融サミット
6時34分配信 時事通信
【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)時事】当地で開かれていた20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は25日午後(日本時間26日朝)、首脳声明を採択して閉幕した。米国の過剰消費に依存してきた世界経済の不均衡を是正し、持続可能で均衡ある力強い成長を実現するため、各国が協調することで合意。雇用悪化など経済の不透明要因を踏まえ、回復が確実になるまで景気刺激策を継続する方針を再確認した。
初参加した鳩山由紀夫首相は首脳会議の席上、「経済危機は終わっていない。景気刺激策を続ける」と強調。さらに「自由は市場原理主義となり雇用を悪化させた」とし、「自由と平等の橋渡し、そして友愛を進めることが重要だ」と発言した。
G20首脳会議は定例化が決定。2010年6月にカナダ、同11月に韓国、11年にフランスで開催することが決まった。これにより世界経済を討議する首脳会合の主舞台は主要8カ国(G8)からG20に移る。
参加した首脳は、経済回復と金融システムの修復に必要なことをすべて行うと表明。危機の再発防止のため銀行の自己資本を充実することや、銀行経営陣が短期的利益に走らないよう国際的な報酬規制に協調して取り組むことで一致した。
また、国際通貨基金(IMF)の改革をめぐり、新興市場国、開発途上国の出資比率を少なくとも5%拡大することも確認した。