2023年07月24日
キャッシュフロー を中心にみて (4/n)
キャッシュフロー を中心にみて (4/n)
キャッシュフロー計算書は、「直接法、または間接法」で作成できる。
両者は、
営業活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフロー
が、各々一致する。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「営業によるキャッシュフロー」
前払金(前払費用)、未払金(未払費用)、
引当金の計上、為替差損益
(1)「引当金の計上」は、「未払金の取り扱い」に、ほぼ、同じである。
@貸倒損失と、「貸倒引当金」、の取り扱いは、以前示しています。
「貸倒引当金」は、「前期以前の貸倒損失を処理するもの」です。再度、ご覧ください。
A給与等に係る「引当金」及び「預り金」、並びに「未払法人税」は、差額を調整してもいいですが、全額を現金で、毎期洗い替えると、理解するのが、簡明なようです。
(2)為替差損益
キャッシュフロー計算書に計上される「為替差損益」の分類・金額は、「P/Lの為替差損益」を、「営業活動によるキャッシュフロー 」、「投資活動によるキャッシュフロー」、及び「
財務活動によるキャッシュフロー」に分解計上する。
「営業活動によるキャッシュフローの区分」に計上される項目に係る、「為替差損益」は、
受取手形、売掛金、買掛金、支払手形、営業活動に係る未払金について生じた、為替差損益ということになる。
(3)「現金及び現金同等物に係る換算差額」は、キャッシュフロー計算書の「現金及び同等物」に含まれる項目に係る「為替差損益の金額」である。手元現金、3ケ月以内の定期預金、に係る為替換算差損益などである。
それ以外の長期の定期預金、投資有価証券、借入金などに係る為替換算差損益は、「投資または財務よるキャッシュフロー」に含まれる。
==================================
前払金(前払費用)について
私の記憶では、役務の提供の時・支払地代などで、「前払費用」を使用したりするが、CFでは、「前払金」で統一していいようだ。
とにかく、その年のP/L上計上されず、次年度以降、同一の科目で、振替され、費用計上なるものが「前払金」である。
(1)
1年目または前払金の生じた年
経費1(例えば賃借料)を考える。
その年度の中途で、1年分以上、前払いしたとする。(短期前払費用を、毎期、1年間分、損金の額に入れ、「前払金に計上しない、経理」は、現金支出とできるため除く。)
支払ったとき
経費1 AA1+BB1 現金 AA1+BB1
年度末で、決算仕訳で、正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費1の一部 BB1を、「前払金 BB1」として計上するものとする。
前払金 BB1 経費1 BB1
この結果、
P/Lでは、
経費1 AA1 現金 AA1
B/Sでは、
前払金 BB1 現金 BB1
結果としては、その年度の現金支出額は「同じ金額」で、
現金の出金合計額は、「AA1 + BB1」である。
再掲すると、
経費1 AA1 現金 AA1+BB1
前払金 BB1
(2)
2年目または前払金の生じた年の翌年
振替して
経費1 BB1 前払金 BB1
2年目も同様にして、
新規に発生したものは、
P/Lでは、
経費1 AA2 現金 AA2
B/Sでは、
前払金 BB2 現金 BB2
現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」である。
●ここで出題のされ方が、2通り考えられる。
これは一般的ではないが、上記のままであれば、
P/Lでは、
経費1 AA2+BB1=CC2 となる。
すなわち、2年度目の、P/Lに計上される CC2には、現金支出を伴わない、「前期分のBB1」を含んでいるのである。
従って、P/Lだけを見た場合は、現金支出額は、「CC2-BB1(=AA2)」なのである。
B/Sでは、
前払金 前期末BB1 + 当期の処理(BB2 ― BB1)=BB2=DD2
となる。
2年度目の
現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」であることに、変わりはない。
見方を変えると、
P/Lの「CC2-BB1(=AA2)」 + 2年目の現金の出金額である前払い金DD2
=AA2+BB2、であることが、わかる。
● 実務としましては、下記のとおりの条件下で検討する、が通常である。●
2年目 P/L 経費1 CC2(=AA2+ BB1 )
B/S DD2(=BB2) として、掲載・提示される。
2年目は、振替して、
経費1 BB1 前払金 BB1
経費1は、キャッシュフロー計算書であh、販管費として出金処理されておりますので、
「AA2+BB1」はP/L計上され、出金取引である。
全体として、「経費1」に対する「現金の出金の動き」は、「(CC2-BB1)+BB2」である。
P/Lの販管費計上を除き、
期末が期首に対し、前払金が増加すると、「(BB2−BB1)は、プラス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、現金出金額が増加として、処理します。
当たり前ですが、
期末が期首に対し、前払金が減少すると、「(BB2−BB1)は、マイナス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、「現金の入金となる取引」です。
再掲すると、
P/L 計上額は、
経費1の2年度目に現金で出金額したものの総額 +
BB1(=現金出金していない)― 2年度目に前払金に振り替えた額BB2-
=(AA2+BB2)+ (BB1―BB2)
= AA2+BB1
・・・前払金が、増加するときは、期末増加で、「(BB1―BB2)」はマイナスだから、現金出金となる。
∴ CFでは、現金減算。
・・・前払金が、減少するときは、期末減少で、「(BB1―BB2)」はプラスだから、現金入金となる。
∴ CFでは、現金加算。
まとめると、2年度目は、
経費1 BB1 前払金 BB1
経費1 AA2 現金 (AA2+BB2)
前払金 BB2
==================================
未払金(未払費用)について
上記の前払金と逆です。
私の記憶では、役務の提供の時・水道光熱費等で、「未払費用」を使用したりするが、CFでは、「未払金」で統一していいと思う。
とにかく、その年のP/L上計上され現金支出は伴わないが、次年度以降、「前期計上 未払金は、現金支出」される。次年度には、同一の科目で、同様に、P/L上計上される。現金支出は伴わないし、その年度の次年度以降、「前期計上の未払金は、現金支出」される。
・・・繰り返される。
つまり、
その年度では、現金支出を伴わずP/Lに計上され、現金支出は、次年度以降である。
(1)
1年目または未払金の生じた年
経費2(例えば、地代家賃)を考える。
これは、未払の判定が、その年度の最終で判断するのが、普通である。
未払金を計上すると、
経費2 FF1+GG1 現金 FF1
未払金 GG1
ここで、FF1が、現金で支払ったものである。
正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG1を、「未払金 GG1」として計上するものとする。
経費2 GG1 未払金 GG1
ということである。
この経費2が、販管費として、FF1+GG1、計上される。
この結果、
P/Lでは、
経費2 FF1+GG1 現金 FF1+GG1 であるが、
B/Sでは、GG1の現金支出は、次年度以降だから、
CFの計算では、
現金 GG1 未払金 GG1 の状態である。
現金の出金合計額は、「FF1(=(FF1+GG1)― GG1 」である。
(2)
2年目または未払金の生じた年の翌年以降
未払金 GG1 現金 GG1
簡略に、GG1を支払ったとしたが、必ずしも、2年度目に、「全額、支払っているとは限らない」。
とにかく、この取引には、P/L の損益項目は、含まない、ことに留意する。
2年目も同様にして、
P/Lでは、
経費2 FF2 + GG2 現金 FF2
未払金 GG2
ここで、FF2が、現金で支払ったものである。
正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG2を、「未払金 GG2」として計上するものである。
経費2 GG2 未払金 GG2
ということで、B/Sに、「未払金GG2」が計上される。
「GG2は経費2であり、現金ではない」、ことに留意する。
しかしながら、P/Lでは、販管費として経費2が、「(FF2 + GG2)」計上され、CFでは、出金と、される。
現金の出金合計額は、経費2+未払金の支払額=(「FF2 + GG2」-GG2)である。
他に、1年目の未払金GG1の減少額である。
● 実務としましては、下記のとおりです。
2年目 P/L 経費2 CC2(=FF2+ GG2 )
B/S DD2(=(GG2―GG1)+ GG1) として、掲載・提示されます。
ここで、「GG2―GG1」は、現金出金として認識される未払金GG1の減少額+2年目に経費2の増加額として認識される額の合計額であることに気づく。
GG2・・・GG1・・・減少した後のGG1
@ GG1・・・減少した後のGG1
減少した未払金 α 現金 α
A 増加した、経費2の未払金・・・GG2−GG1=β
経費2に係る未払金の増加額が、「α+β」である。
現金取引として、
「α」は、キャッシュフロー上では、現金の支払・未払金の減少として、計算・認識されている。
従って、「β」のみ、考慮すればいいことに、気づく。
現金の動きで、調整すべきものは、合計額で、「FF2+(GG2−GG1)」の取引である。でここで、「FF2+(GG2−GG1)」は、P/Lにおいて計上され、
C/Fでは、経費2は、出金として扱われている。
経費2は、キャッシュフロー計算書では、販管費として出金処理されておりますので、
現金での販管費計上を除き、
期末が期首に対し、未払金が増加すると、(GG2−GG1)」は、プラスとなり、
経費2が増加する。現金を中心にみると、その分が増加するものとして
現金入金・増加額として、処理します。
現金 GG2−GG1 未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1 現金 GG2−GG1
期末が期首に対し、未払金が減少すると、(GG2−GG1)」は、マイナスとなり、
経費2が減少する。現金を中心にみると、その分が減少するものとして
現金出金・減少額として、処理します。
現金 GG2−GG1 未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1 現金 GG2−GG1
以上より、
P/L では、
経費1 FF2 現金 FF2
経費1 GG2 未払金 GG2(=(GG2−GG1)+GG1)
B/Sでは、
未払金 GG2(=((GG2−GG1)+GG1)
C/Fでは、
経費2 FF2 現金 FF2・・・(処理済み)
販管費では、経費2を、出金として処理しているため、
下記を付け加える。
未払金 GG1 現金 GG1
現金 GG2 未払金 GG2
以上です。
演習を通じ、実践してみてください。
会計ソフトに付随している「キャッシュフロー計算書 直接法、間接法」は
役に立ちます。
「利益」よりも、「現金」が基本なのでしょう。
P/Lよりも、C/S(=Cash Flow Statement)が大事。
しかしながら、
損益 γ 利益剰余金 γ
これにより、現金及び現金同等物が増加するという「考え方」は、不変です。
黒字にすることが、現金等を増加させ、会社経営の安定に寄与する、ということです。
本日は、ここまで。
キャッシュフロー計算書は、「直接法、または間接法」で作成できる。
両者は、
営業活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフロー
が、各々一致する。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「営業によるキャッシュフロー」
前払金(前払費用)、未払金(未払費用)、
引当金の計上、為替差損益
(1)「引当金の計上」は、「未払金の取り扱い」に、ほぼ、同じである。
@貸倒損失と、「貸倒引当金」、の取り扱いは、以前示しています。
「貸倒引当金」は、「前期以前の貸倒損失を処理するもの」です。再度、ご覧ください。
A給与等に係る「引当金」及び「預り金」、並びに「未払法人税」は、差額を調整してもいいですが、全額を現金で、毎期洗い替えると、理解するのが、簡明なようです。
(2)為替差損益
キャッシュフロー計算書に計上される「為替差損益」の分類・金額は、「P/Lの為替差損益」を、「営業活動によるキャッシュフロー 」、「投資活動によるキャッシュフロー」、及び「
財務活動によるキャッシュフロー」に分解計上する。
「営業活動によるキャッシュフローの区分」に計上される項目に係る、「為替差損益」は、
受取手形、売掛金、買掛金、支払手形、営業活動に係る未払金について生じた、為替差損益ということになる。
(3)「現金及び現金同等物に係る換算差額」は、キャッシュフロー計算書の「現金及び同等物」に含まれる項目に係る「為替差損益の金額」である。手元現金、3ケ月以内の定期預金、に係る為替換算差損益などである。
それ以外の長期の定期預金、投資有価証券、借入金などに係る為替換算差損益は、「投資または財務よるキャッシュフロー」に含まれる。
==================================
前払金(前払費用)について
私の記憶では、役務の提供の時・支払地代などで、「前払費用」を使用したりするが、CFでは、「前払金」で統一していいようだ。
とにかく、その年のP/L上計上されず、次年度以降、同一の科目で、振替され、費用計上なるものが「前払金」である。
(1)
1年目または前払金の生じた年
経費1(例えば賃借料)を考える。
その年度の中途で、1年分以上、前払いしたとする。(短期前払費用を、毎期、1年間分、損金の額に入れ、「前払金に計上しない、経理」は、現金支出とできるため除く。)
支払ったとき
経費1 AA1+BB1 現金 AA1+BB1
年度末で、決算仕訳で、正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費1の一部 BB1を、「前払金 BB1」として計上するものとする。
前払金 BB1 経費1 BB1
この結果、
P/Lでは、
経費1 AA1 現金 AA1
B/Sでは、
前払金 BB1 現金 BB1
結果としては、その年度の現金支出額は「同じ金額」で、
現金の出金合計額は、「AA1 + BB1」である。
再掲すると、
経費1 AA1 現金 AA1+BB1
前払金 BB1
(2)
2年目または前払金の生じた年の翌年
振替して
経費1 BB1 前払金 BB1
2年目も同様にして、
新規に発生したものは、
P/Lでは、
経費1 AA2 現金 AA2
B/Sでは、
前払金 BB2 現金 BB2
現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」である。
●ここで出題のされ方が、2通り考えられる。
これは一般的ではないが、上記のままであれば、
P/Lでは、
経費1 AA2+BB1=CC2 となる。
すなわち、2年度目の、P/Lに計上される CC2には、現金支出を伴わない、「前期分のBB1」を含んでいるのである。
従って、P/Lだけを見た場合は、現金支出額は、「CC2-BB1(=AA2)」なのである。
B/Sでは、
前払金 前期末BB1 + 当期の処理(BB2 ― BB1)=BB2=DD2
となる。
2年度目の
現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」であることに、変わりはない。
見方を変えると、
P/Lの「CC2-BB1(=AA2)」 + 2年目の現金の出金額である前払い金DD2
=AA2+BB2、であることが、わかる。
● 実務としましては、下記のとおりの条件下で検討する、が通常である。●
2年目 P/L 経費1 CC2(=AA2+ BB1 )
B/S DD2(=BB2) として、掲載・提示される。
2年目は、振替して、
経費1 BB1 前払金 BB1
経費1は、キャッシュフロー計算書であh、販管費として出金処理されておりますので、
「AA2+BB1」はP/L計上され、出金取引である。
全体として、「経費1」に対する「現金の出金の動き」は、「(CC2-BB1)+BB2」である。
P/Lの販管費計上を除き、
期末が期首に対し、前払金が増加すると、「(BB2−BB1)は、プラス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、現金出金額が増加として、処理します。
当たり前ですが、
期末が期首に対し、前払金が減少すると、「(BB2−BB1)は、マイナス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、「現金の入金となる取引」です。
再掲すると、
P/L 計上額は、
経費1の2年度目に現金で出金額したものの総額 +
BB1(=現金出金していない)― 2年度目に前払金に振り替えた額BB2-
=(AA2+BB2)+ (BB1―BB2)
= AA2+BB1
・・・前払金が、増加するときは、期末増加で、「(BB1―BB2)」はマイナスだから、現金出金となる。
∴ CFでは、現金減算。
・・・前払金が、減少するときは、期末減少で、「(BB1―BB2)」はプラスだから、現金入金となる。
∴ CFでは、現金加算。
まとめると、2年度目は、
経費1 BB1 前払金 BB1
経費1 AA2 現金 (AA2+BB2)
前払金 BB2
==================================
未払金(未払費用)について
上記の前払金と逆です。
私の記憶では、役務の提供の時・水道光熱費等で、「未払費用」を使用したりするが、CFでは、「未払金」で統一していいと思う。
とにかく、その年のP/L上計上され現金支出は伴わないが、次年度以降、「前期計上 未払金は、現金支出」される。次年度には、同一の科目で、同様に、P/L上計上される。現金支出は伴わないし、その年度の次年度以降、「前期計上の未払金は、現金支出」される。
・・・繰り返される。
つまり、
その年度では、現金支出を伴わずP/Lに計上され、現金支出は、次年度以降である。
(1)
1年目または未払金の生じた年
経費2(例えば、地代家賃)を考える。
これは、未払の判定が、その年度の最終で判断するのが、普通である。
未払金を計上すると、
経費2 FF1+GG1 現金 FF1
未払金 GG1
ここで、FF1が、現金で支払ったものである。
正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG1を、「未払金 GG1」として計上するものとする。
経費2 GG1 未払金 GG1
ということである。
この経費2が、販管費として、FF1+GG1、計上される。
この結果、
P/Lでは、
経費2 FF1+GG1 現金 FF1+GG1 であるが、
B/Sでは、GG1の現金支出は、次年度以降だから、
CFの計算では、
現金 GG1 未払金 GG1 の状態である。
現金の出金合計額は、「FF1(=(FF1+GG1)― GG1 」である。
(2)
2年目または未払金の生じた年の翌年以降
未払金 GG1 現金 GG1
簡略に、GG1を支払ったとしたが、必ずしも、2年度目に、「全額、支払っているとは限らない」。
とにかく、この取引には、P/L の損益項目は、含まない、ことに留意する。
2年目も同様にして、
P/Lでは、
経費2 FF2 + GG2 現金 FF2
未払金 GG2
ここで、FF2が、現金で支払ったものである。
正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG2を、「未払金 GG2」として計上するものである。
経費2 GG2 未払金 GG2
ということで、B/Sに、「未払金GG2」が計上される。
「GG2は経費2であり、現金ではない」、ことに留意する。
しかしながら、P/Lでは、販管費として経費2が、「(FF2 + GG2)」計上され、CFでは、出金と、される。
現金の出金合計額は、経費2+未払金の支払額=(「FF2 + GG2」-GG2)である。
他に、1年目の未払金GG1の減少額である。
● 実務としましては、下記のとおりです。
2年目 P/L 経費2 CC2(=FF2+ GG2 )
B/S DD2(=(GG2―GG1)+ GG1) として、掲載・提示されます。
ここで、「GG2―GG1」は、現金出金として認識される未払金GG1の減少額+2年目に経費2の増加額として認識される額の合計額であることに気づく。
GG2・・・GG1・・・減少した後のGG1
@ GG1・・・減少した後のGG1
減少した未払金 α 現金 α
A 増加した、経費2の未払金・・・GG2−GG1=β
経費2に係る未払金の増加額が、「α+β」である。
現金取引として、
「α」は、キャッシュフロー上では、現金の支払・未払金の減少として、計算・認識されている。
従って、「β」のみ、考慮すればいいことに、気づく。
現金の動きで、調整すべきものは、合計額で、「FF2+(GG2−GG1)」の取引である。でここで、「FF2+(GG2−GG1)」は、P/Lにおいて計上され、
C/Fでは、経費2は、出金として扱われている。
経費2は、キャッシュフロー計算書では、販管費として出金処理されておりますので、
現金での販管費計上を除き、
期末が期首に対し、未払金が増加すると、(GG2−GG1)」は、プラスとなり、
経費2が増加する。現金を中心にみると、その分が増加するものとして
現金入金・増加額として、処理します。
現金 GG2−GG1 未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1 現金 GG2−GG1
期末が期首に対し、未払金が減少すると、(GG2−GG1)」は、マイナスとなり、
経費2が減少する。現金を中心にみると、その分が減少するものとして
現金出金・減少額として、処理します。
現金 GG2−GG1 未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1 現金 GG2−GG1
以上より、
P/L では、
経費1 FF2 現金 FF2
経費1 GG2 未払金 GG2(=(GG2−GG1)+GG1)
B/Sでは、
未払金 GG2(=((GG2−GG1)+GG1)
C/Fでは、
経費2 FF2 現金 FF2・・・(処理済み)
販管費では、経費2を、出金として処理しているため、
下記を付け加える。
未払金 GG1 現金 GG1
現金 GG2 未払金 GG2
以上です。
演習を通じ、実践してみてください。
会計ソフトに付随している「キャッシュフロー計算書 直接法、間接法」は
役に立ちます。
「利益」よりも、「現金」が基本なのでしょう。
P/Lよりも、C/S(=Cash Flow Statement)が大事。
しかしながら、
損益 γ 利益剰余金 γ
これにより、現金及び現金同等物が増加するという「考え方」は、不変です。
黒字にすることが、現金等を増加させ、会社経営の安定に寄与する、ということです。
本日は、ここまで。
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投稿者:日常生活に役立つ税務・法務、経営について|09:55